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第四章

第十六話

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「う、う、う。うああああ~。」
 背伸びをするオレ。

「あれっ?みんなどうしたんだ。」

「・・・都!」
((都はん!))
「・・・生きてたんだ都!」
「良かった、都たん!」
 四人が一斉にオレに抱きついてきた。

「ど、どうしたんですか?」

「さあな、この神にもよくわからん。とにかく復活して良かった。」

((はらはらはら。都はん。))

「グスン、グスン。都。あら、目から汗ができたわ。この部屋暑いのよ。」

「ぶわわわ。都たん。生きかえったんだね。」
 四人に抱きつかれて重たい都であった。とりあえず四人を引き剥がしつつ、李茶土に質問した。

「みんなの反応からするとオレは死んでたのか?」

「その通りにございます。死んだと言うか、無意識時間と完全停止時間とに分けられますけどね。」
 にこやかに回答する執事。

「事情がさっぱりわからない。キチンと説明してくれ。」
 李茶土が執事らしく、順序立て、かつ論理的にこれまでの経緯を話して聞かせた。

「なるほど、そんなことがあったんだ。だが、肝心の点がわかりかねる。」

「それは、どうして都さんが助かったのか、ということですよね?」

「そうだ。それはいったいどんなマジックがあるんだ。」

「別にマジックということではありません。ある意味当然の帰結であると思いますよ。」

「それはどういうことなのだ?」
 美緒がツッコンできた。本来ツッコミはオレの担当だが。美緒のお面には『疑問』の二文字が点滅している。かなり強い疑惑のようだ。

「あ~あ。」
 李茶土は意味不明の言葉を発した。

『ガシャ!』美緒が薙刀を抜いた。

「この神を愚弄するとはいい度胸だな。李茶土よ。」
 お面が瞬時に薙刀に変わっている。美緒はすっかりいつもの様子に戻っている。
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