失楽園パンツの魔王様?

木mori

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終章

第三部分

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人間界でも大いなる異変が発生していた。
「パンツがないわ」「パンツが消えたわ」「お風呂上がりで、パンツが穿けないわ」
 夜なので、多くの女子が家にいる時間帯。パンツを喪失する女子が続出していた。つまり、パンツ魔王の勢いで、どんどんブルマンが生まれ、パンツが地獄に降り注いでいる。地獄では高温化に加え、失楽園パンツが次々と舞い降りて、それを食べたウサミミたちが魔力を失って、溶岩流に沈んでしまうというまさに地獄絵図の悪循環展開。人間界、地獄双方で、破滅的なカオスが渦巻いているのである。

場所は戻って大悟の家。
ユリはさらに赤みを増し、大悟も『ビッグバン生娘!』と喚くのが止まらなくなっていた。
「ワハハハ。ぶざまねえ。パンツ魔王と地獄のウサミミって、こんな泡踊りのようなポーズがお似合いだね。このまま、踊り死ぬがいいよ!人間界では、パンツ魔王の魔力で、ブルマンが溢れ、地獄は灼熱の溶岩流。まさにカタストロフィー状態の中だよ。これで人間界と地獄を同時に破壊できるよ。」
「ちょっと待ちなさいよ。」
ユリのからだが背筋を伸ばして立ち上がっていた。
「あなたはユリではないね。大悟兄さんの大好きな雪ねえさんかな?」
「ご名答。大ちゃんの前には二度と現れないと思ってたけど、どうやらそうもいかないわね。」
「年増泥棒女だったっけ?雪ねえさんは文字通りだよね。そんな老婆に力なんてあるのかな。」
「老婆ですって!なんて失礼な。もうぜったい許さないわよ。吠え面かかないでね。ほら、大ちゃん。大好きなパンツだよ!」
雪ねえの乗り移ったユリは、10点満点の逆立ちポーズを決めて、パンツが見事にご開帳。
大悟は暴れるのを止めて、じっとパンツを見ていて、茫然と立ち尽くしていた。
「よし。これで大ちゃんはおとなしくなるわ。」
「うううううううう。うおおおおおおおお。」
大悟は前にも増して、暴れ出し、リビングのテーブルをひっくり返したり、椅子を投げたりして、家は半壊に近くなっていた。
「あたしのパンツが効かないなんて、もうダメだわ。」
雪ねえがそう言うと、ユリ本体は跪いた。
「奥の手も空振りだったね。ドラマじゃ、逆転の一撃になるけど、現実では、使えない手段なんだよね。試してもいない手はこんなものさ。これでわたしのミッションがクリアできるよ!」
信忍は両手で大きくガッツポーズした。
人間界と地獄はもはやこれまでか。
気狂いのように膝を叩いて喜ぶ信忍の前に意外な人物がふたり現われた。
「お待ちなさい!ポプラ、やってくださいな。太い一発を!」
「お嬢サマ。この行為に太いという言葉は不要です。」
「その下品な手をおろしなさい。」
「地獄の生徒会長!」
「やっぱり黒幕はあなたでしたのね。天国からの派遣労働者さん。」
「誰が派遣労働者だ!たしかに命令でやってきたし、給料もらってるから、それに近いけど。って、そんなことはどうでもいいんだよ。生徒会長がこんなところに何しに来たんだよ。」
「ナニしにとは、公然ツンデレ罪ですわ。」
「お嬢サマ。相手の上げ足を取って、デフォルメさせてはいけません。」
「信忍さん。あなたのパンツはすでに沁みてますわ。」
「何を言ってるのか、さっぱりわからないよ。」
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