49 / 62
初夜
しおりを挟む
ケイトは絶望に近い気持ちだった。
マイアとメアリに丹念とも言えないが風呂に入れられ、透けてほぼ全裸とも言える肌着を着せられた。部屋の扉は硬く閉ざされていて、どうやっても開かなかった。
扉の前で手足を縮めて座り込んだままで、身体が痺れて動かなかった。
逃げ出さないように麻痺的な魔法をかけられているようだ。
ナイト・デ・オルボンはソファにどっかりと座り、テーブルに運ばれた料理を片っ端から手づかみで食いあさっていた。
酒は瓶のまま飲み、肉も魚も手で掴み食らいつく。骨だろうが、構わず噛み砕き。皿の上に残る物は何もない。更に汚れた手の平をべろんべろんと分厚い舌で舐める。
「気持ち悪い、まるで魔物じゃないの……こんなのが侯爵家嫡男だなんて……でも」
ケイトは拳をぎゅっと握った。体内の魔力の循環を良くして集める。
「私だって魔術師、この男がいくら強力だとしても、腕力で魔法を打ち壊す事は出来やしまい! 私の属性は水魔法。窒息するまで水撃の術であの男が呼吸できないようにしてやる」
ケイトは自分に言い聞かせるようにそう呟いた。
それから手の平を男の方へ差し向け、「水激第一階梯、ウォーターボール」と囁いた。
男に何の警戒もさせないように、ひっそりと作られた水球はふわふわと舞い上がり、天井近くまで上がった。そこからゆっくりと天井を這い、そろそろと男に近づく。
「窒息、それだけでいい。所詮人間だし、男から魔力は感じない。生まれた時からその醜さで学院へも行かず、ずっと閉じ込められてきたと聞くわ。ただの大きな赤ん坊なだけ。息の通る道さえ塞いでしまえば……私の勝ち」
するすると頭上から水球が降りてきて鼻と口の辺りに近づいた瞬間、気配を感じたのかナイト・デ・オルボンは素早く身を躱し、さらにその水球を叩き落とした。
だがケイトの用意した水球はそれだけではなく、次々と降ってくる。
ナイト・デ・オルボンはそれにぎょっとした様子で手を振り回し水球を弾いていった。
だがケイトの方も必死だった。絶え間なく詠唱し、次々に水球を作り出す。
そのうちにナイト・デ・オルボンがぱっと振り返り、ケイトを見た。
「!」
ケイトの麻痺は治まらず、身体がうまく動かない。
手や足を少し動かすくらいで捕まれば抵抗できないと分かる。
ケイトの必死の思いが雨のように部屋中に水球を降らせたが、それに苛ついたナイト・デ・オルボンが「ぎゃああ!」と叫んだ。
食事を中断し怒ったようにもぞもぞと立ち上がろうとするが、巨大な肉塊の身体がうまく動かない。それでもゆっくりとケイトの方へ近づいてきて、真上からケイトを見下ろす。
ローガンが転移魔法でナイト・デ・オルボンを屋敷に連れてきた時から彼は素肌にガウンを羽織っていただけだった。それも前が合わず開いたままで、ぼってりした腹とでっぷり肉のついた両足、靴下も靴も身につけておらず裸足。家でもこの格好で放置され、餌のように食料だけを与えられて生きているのだろうと思えば同情の余地もあるが、ケイトにはただ恐ろしい未知の怪物に見えた。
「助けて……こないでぇ」
涙声で嘆願するが言葉も通じない。
ナイト・デ・オルボンは興奮しているようだった。
腹と太ももが出っ張りすぎて隠れていた股間が、興奮により勃起してきている。
部屋中に悪臭が漂い、そして目の前に見せられた不潔な一物にケイトは嘔吐いた。
「嫌……嫌……」
ケイトは床に蹲り、ぎゅうっと自分の両肩を抱き締めた。
「いっそ……」
水球で自分の命を絶ってしまえばいいのだ。
と思いつくまでにそう時間もかからず、水球を平らにし一辺をするどい刃のように研ぎすませば、喉を掻き切れそうだ、と思った。
そう思った瞬間、ナイト・デ・オルボンがケイトに近寄り、彼女の頭を掴んで持ち上げた。
そして自分の股間にケイトの顔を押しつけた。
強烈な臭気は目を瞑っていても染みてくる。そしてべちゃっとした感触と顔に付着する生暖かい粘液。ケイトは目も口も鼻もぎゅっと閉じた。
それに気が付いたナイト・デ・オルボンがケイトの口に太いソーセージのような指をねじ込んできた。無理矢理に口を開かされ、ゲエッと鳴るケイトの喉に差し込まれてくる巨大な一物。瞬間、ケイトの内臓が逆流を起こし、彼女の意に関係無く胃から食道から全ての物が口へ向かって嘔吐された。
だが口の中にはナイト・デ・オルボンの巨大なモノがありそれら逆流物は出口を失っている。ケイトは逃れようと暴れるが、がっちりとナイト・デ・オルボンの手が頭を掴んで離さない。
やがてナイト・デ・オルボンの巨体がぶるっと震えたかと思うと、急速にケイトの口の中のそれは縮んでいった。「フゴー」とだけ言ってナイト・デ・オルボンがケイトから離れた。その瞬間にケイトの口から吐き出される様々な液体。
「おえっ、おえっ、ゲエエエエ」
と床に蹲り吐き続けるケイトに降りかかる生暖かい液体。
胃の痙攣は止まらず、嘔吐を続けるケイトの頭に向けて放たれるナイト・デ・オルボンの小便。
すっかりそれを出し切ってしまうと、ナイト・デ・オルボンは「フゴー」と言ってケイトに背を向けた。またテーブルの方へずしんずしんと歩いて行き、残っている食事に手を伸ばした。
「こ、殺してやる……」
不潔な性器を口にねじ込まれ、さらに精液まで放出され、頭から小便をかけられる等、ケイトは気が狂うほど怒った。
自ら吐いた汚物に精液、そして小便まみれの身体を起こして、ケイトは最後の力を振りしぼって魔力を練った。体内に流れる魔力を総動員し、それで目の前の化け物を殺せるなら命が尽きても構わないと思った。
「水撃第三階梯、ウォーターボム……あの化け物を貫け!」
ケイトの差し出した指先から放たれた激しい水流爆弾はまっすぐにもしゃもしゃと汚らしく食べているナイト・デ・オルボンに向かった。それは全てを破裂させるほどの熱量で、激しい爆発音がした。部屋が揺れ、衝撃での窓ガラスが破壊され外へ飛び散った。
テーブルもソファも大破し、絨毯は真っ黒に焼け焦げた。
ナイト・デ・オルボンの胸には大きな穴が開き、それでもオルボンの腕は食べ物を掴み口へ運んでいく動作を見せた。
ナイト・デ・オルボンの胸に穴が開いたのを見たケイトはにやっと笑ってから意識を失った。
マイアとメアリに丹念とも言えないが風呂に入れられ、透けてほぼ全裸とも言える肌着を着せられた。部屋の扉は硬く閉ざされていて、どうやっても開かなかった。
扉の前で手足を縮めて座り込んだままで、身体が痺れて動かなかった。
逃げ出さないように麻痺的な魔法をかけられているようだ。
ナイト・デ・オルボンはソファにどっかりと座り、テーブルに運ばれた料理を片っ端から手づかみで食いあさっていた。
酒は瓶のまま飲み、肉も魚も手で掴み食らいつく。骨だろうが、構わず噛み砕き。皿の上に残る物は何もない。更に汚れた手の平をべろんべろんと分厚い舌で舐める。
「気持ち悪い、まるで魔物じゃないの……こんなのが侯爵家嫡男だなんて……でも」
ケイトは拳をぎゅっと握った。体内の魔力の循環を良くして集める。
「私だって魔術師、この男がいくら強力だとしても、腕力で魔法を打ち壊す事は出来やしまい! 私の属性は水魔法。窒息するまで水撃の術であの男が呼吸できないようにしてやる」
ケイトは自分に言い聞かせるようにそう呟いた。
それから手の平を男の方へ差し向け、「水激第一階梯、ウォーターボール」と囁いた。
男に何の警戒もさせないように、ひっそりと作られた水球はふわふわと舞い上がり、天井近くまで上がった。そこからゆっくりと天井を這い、そろそろと男に近づく。
「窒息、それだけでいい。所詮人間だし、男から魔力は感じない。生まれた時からその醜さで学院へも行かず、ずっと閉じ込められてきたと聞くわ。ただの大きな赤ん坊なだけ。息の通る道さえ塞いでしまえば……私の勝ち」
するすると頭上から水球が降りてきて鼻と口の辺りに近づいた瞬間、気配を感じたのかナイト・デ・オルボンは素早く身を躱し、さらにその水球を叩き落とした。
だがケイトの用意した水球はそれだけではなく、次々と降ってくる。
ナイト・デ・オルボンはそれにぎょっとした様子で手を振り回し水球を弾いていった。
だがケイトの方も必死だった。絶え間なく詠唱し、次々に水球を作り出す。
そのうちにナイト・デ・オルボンがぱっと振り返り、ケイトを見た。
「!」
ケイトの麻痺は治まらず、身体がうまく動かない。
手や足を少し動かすくらいで捕まれば抵抗できないと分かる。
ケイトの必死の思いが雨のように部屋中に水球を降らせたが、それに苛ついたナイト・デ・オルボンが「ぎゃああ!」と叫んだ。
食事を中断し怒ったようにもぞもぞと立ち上がろうとするが、巨大な肉塊の身体がうまく動かない。それでもゆっくりとケイトの方へ近づいてきて、真上からケイトを見下ろす。
ローガンが転移魔法でナイト・デ・オルボンを屋敷に連れてきた時から彼は素肌にガウンを羽織っていただけだった。それも前が合わず開いたままで、ぼってりした腹とでっぷり肉のついた両足、靴下も靴も身につけておらず裸足。家でもこの格好で放置され、餌のように食料だけを与えられて生きているのだろうと思えば同情の余地もあるが、ケイトにはただ恐ろしい未知の怪物に見えた。
「助けて……こないでぇ」
涙声で嘆願するが言葉も通じない。
ナイト・デ・オルボンは興奮しているようだった。
腹と太ももが出っ張りすぎて隠れていた股間が、興奮により勃起してきている。
部屋中に悪臭が漂い、そして目の前に見せられた不潔な一物にケイトは嘔吐いた。
「嫌……嫌……」
ケイトは床に蹲り、ぎゅうっと自分の両肩を抱き締めた。
「いっそ……」
水球で自分の命を絶ってしまえばいいのだ。
と思いつくまでにそう時間もかからず、水球を平らにし一辺をするどい刃のように研ぎすませば、喉を掻き切れそうだ、と思った。
そう思った瞬間、ナイト・デ・オルボンがケイトに近寄り、彼女の頭を掴んで持ち上げた。
そして自分の股間にケイトの顔を押しつけた。
強烈な臭気は目を瞑っていても染みてくる。そしてべちゃっとした感触と顔に付着する生暖かい粘液。ケイトは目も口も鼻もぎゅっと閉じた。
それに気が付いたナイト・デ・オルボンがケイトの口に太いソーセージのような指をねじ込んできた。無理矢理に口を開かされ、ゲエッと鳴るケイトの喉に差し込まれてくる巨大な一物。瞬間、ケイトの内臓が逆流を起こし、彼女の意に関係無く胃から食道から全ての物が口へ向かって嘔吐された。
だが口の中にはナイト・デ・オルボンの巨大なモノがありそれら逆流物は出口を失っている。ケイトは逃れようと暴れるが、がっちりとナイト・デ・オルボンの手が頭を掴んで離さない。
やがてナイト・デ・オルボンの巨体がぶるっと震えたかと思うと、急速にケイトの口の中のそれは縮んでいった。「フゴー」とだけ言ってナイト・デ・オルボンがケイトから離れた。その瞬間にケイトの口から吐き出される様々な液体。
「おえっ、おえっ、ゲエエエエ」
と床に蹲り吐き続けるケイトに降りかかる生暖かい液体。
胃の痙攣は止まらず、嘔吐を続けるケイトの頭に向けて放たれるナイト・デ・オルボンの小便。
すっかりそれを出し切ってしまうと、ナイト・デ・オルボンは「フゴー」と言ってケイトに背を向けた。またテーブルの方へずしんずしんと歩いて行き、残っている食事に手を伸ばした。
「こ、殺してやる……」
不潔な性器を口にねじ込まれ、さらに精液まで放出され、頭から小便をかけられる等、ケイトは気が狂うほど怒った。
自ら吐いた汚物に精液、そして小便まみれの身体を起こして、ケイトは最後の力を振りしぼって魔力を練った。体内に流れる魔力を総動員し、それで目の前の化け物を殺せるなら命が尽きても構わないと思った。
「水撃第三階梯、ウォーターボム……あの化け物を貫け!」
ケイトの差し出した指先から放たれた激しい水流爆弾はまっすぐにもしゃもしゃと汚らしく食べているナイト・デ・オルボンに向かった。それは全てを破裂させるほどの熱量で、激しい爆発音がした。部屋が揺れ、衝撃での窓ガラスが破壊され外へ飛び散った。
テーブルもソファも大破し、絨毯は真っ黒に焼け焦げた。
ナイト・デ・オルボンの胸には大きな穴が開き、それでもオルボンの腕は食べ物を掴み口へ運んでいく動作を見せた。
ナイト・デ・オルボンの胸に穴が開いたのを見たケイトはにやっと笑ってから意識を失った。
8
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
悪役令嬢に転生したので、剣を執って戦い抜く
秋鷺 照
ファンタジー
断罪イベント(?)のあった夜、シャルロッテは前世の記憶を取り戻し、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと知った。
ゲームシナリオは絶賛進行中。自分の死まで残り約1か月。
シャルロッテは1つの結論を出す。それすなわち、「私が強くなれば良い」。
目指すのは、誰も死なないハッピーエンド。そのために、剣を執って戦い抜く。
※なろうにも投稿しています
S級騎士の俺が精鋭部隊の隊長に任命されたが、部下がみんな年上のS級女騎士だった
ミズノみすぎ
ファンタジー
「黒騎士ゼクード・フォルス。君を竜狩り精鋭部隊【ドラゴンキラー隊】の隊長に任命する」
15歳の春。
念願のS級騎士になった俺は、いきなり国王様からそんな命令を下された。
「隊長とか面倒くさいんですけど」
S級騎士はモテるって聞いたからなったけど、隊長とかそんな重いポジションは……
「部下は美女揃いだぞ?」
「やらせていただきます!」
こうして俺は仕方なく隊長となった。
渡された部隊名簿を見ると隊員は俺を含めた女騎士3人の計4人構成となっていた。
女騎士二人は17歳。
もう一人の女騎士は19歳(俺の担任の先生)。
「あの……みんな年上なんですが」
「だが美人揃いだぞ?」
「がんばります!」
とは言ったものの。
俺のような若輩者の部下にされて、彼女たちに文句はないのだろうか?
と思っていた翌日の朝。
実家の玄関を部下となる女騎士が叩いてきた!
★のマークがついた話数にはイラストや4コマなどが後書きに記載されています。
※2023年11月25日に書籍が発売!
イラストレーターはiltusa先生です!
※コミカライズも進行中!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる