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執事長ワルド
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「おはようございま……す!?」
執事長のワルドは最近、引きこもって姿を見ていなかった長男のマルクを見て、珍しいなとは思った。朝食のダイニングにはマルクだけが座っていて、すでに食事を始めていた。
だが顔には出さない、いつものようにすました顔で挨拶をしようとして、マルクの背後に立つフランが視線に入り絶句した。
フランは薄いピンク色のボンボン袖のワンピースにフリルのついた白いエプロン、ただし動くとすぐに下着が見えそうな短い丈。太ももまでのハイニーソックスに厚底のピンク色のブーツ、白髪の髪の毛を結ってまとめるヘッドレストもピンク色といういでたちだった。
「フ、フランメイド長! その衣装はなんですか!」
とワルドが言った。
フランは顔を真っ赤にしながらも、
「わ、私はマルク様のお、お世話を言いつかりました……こ、これは、マルク様専用メイドの制服でございます」
と言った。その声は消え入りそうに小さく、フランの露出している肌はどこもかしこも真っ赤でだった。
五十代半ばで結婚も出産も経験なく、伯爵家のメイド一筋だったフラン。このような侮辱を受けるくらいならとも思うが、死ぬ寸前まで痛めつけられ回復、そしてまた生きたまま身体を喰われるシリルのような目に遭うのは恐ろしかった。
ほうれい線、シミ、シワ、肌荒れ、垂れ下がってくる肉体、髪の毛の半分は白髪で薄くなってきている、それらを持っていてもいつもの黒いメイド服ならきりっとした気持ちで仕事にも励めるが、露出の多いピンクのメイド服では恥ずかしく、みっともない。フランは朝からメイド達が自分の事を見てクスクス笑っているにも気が付いている。メイド長として激しい規律でやってきた自分が情けなく悔しいが、ソフィアを敵に回すなど考えただけで恐ろしい。
ワルドはマルクを見て、
「マルク様、これは一体、どういう事でしょう。専用メイドのミルルとメルルは」
と言った。
「ミルルたんとメルルたんはケイトのとこさ。だからフランが僕付きになったんだけどね。まあ、僕もこの制服を着たフランはきっついなーとは思うんだけどね。ソフィアがそうしろって言うしぃ」
とパンを千切りながらマルクが言った。
「ソフィア? ソフィアとは、あのメイドの娘のソフィアお嬢様ですか?」
「うん、そう」
「それは、何故ですか?」
「さあ、知らない。でも何かソフィア、怖いから逆らわない方がいいよ。な、フラン」
「はい……マルク様の仰る通りでございます」
「メイド長、あなたまで何を……」
執事長のワルドは眉間に皺を寄せて二人を見た。
伯爵家で勤めて三十数年。ワルドは下働きから始め身を粉にして働いた結果、執事長の地位にいた。伯爵夫妻は俗物で、快楽と金儲けしか興味が無い。子供達にすらあまり構わない、自分達夫婦だけが良かったら良い人間だ。だからこそこの伯爵家はワルドには御しやすく、理想の伯爵家を自分の手で作れたのだ。
メイドも若い執事達も、その他の使用人達も、すべてワルドの思うがままに使えて、人事雇用も思うがまま。さらに伯爵家の金庫から少しずつ自分の小遣いを抜くのも可能だった。
中年になっても見目は整っていて、背も高くスマートで社交的。よくできた執事だと伯爵夫妻の受けも良かった。
ワルドは自分が知らない何かが進行しているのを感じ、怒りを覚えた。
「メイド長! みっともない制服を着るのはやめて、今すぐ着替えなさい!」
とワルドが語気を強めて言った。
「で、ですが……」
「ケイト様の目に入らないうちに着替えなさい! マルク様のお言いつけならともかく、あの娘の言うことをきくなどありえない! ケイト様のお怒りを買ってもいいのか!」
「執事長……で、ですが……私は……」
「フラン! 私の言うことが聞けないのか? メイド達の人事権を持っているのは私だぞ? その年で解雇になりたいのか? ピンクのメイド服を着た年寄りなぞ、この先雇い入れる所もないと思うが?」
「し、執事長……そんな……私は奥様の少女時代からこのお屋敷で働いてまいりましたのに……」
「だからそんなみっともない事をするのは辞めるんだ。マルク様、貴方様専用のメイドを戻しますので、それでよろしいですか?」
「え、ああ、僕はいいけど……」
マルクの口調は歯切れ悪かったが、執事長のワルドに逆らうのも面倒くさかった。
「メイド長、ケイト様に見られたら、今この場でクビになるがいいんだな?」
「そ、それは……」
「大丈夫よ。今日はケイトお姉様は一日中お眠りになる予定だから」
と声がして、ダイニングルームにソフィアが入ってきた。
ワルドがそれを見て目を丸くしたのは、ローガンとエリオットが付き添いのようにソフィアの後ろから入ってきたからだった。
「こ、これはソフィアお嬢様、おはようございます。ローガン様もエリオット様もご一緒とは」
愛想笑いをするワルドを無視して、三人はそれぞれの椅子についた。
マイラとメアリとリリイがソフィアの世話をするのを見て、ワルドは眉をしかめた。
「マイラとメアリはいつからソフィアお嬢様付きになったのだ?」
「ナタリー様の死後、行くあてのない私達をソフィア様が置いて下さったのですわ。三人は多すぎるかもしれませんので、ローガン様とエリオット様のお世話もさせていただいております」
とマイラが言った。
基本的にローガンとエリオットは居候的身分なので、専用メイドはいなかった。
手の空いた者が皆で交代に世話に当たっていた。
ローガンは女の子と見れば手を出すし、エリオットは我が儘癇癪持ちなので、誰も担当になりたがらなかったとも言えるが、最近ではローガンもエリオットも立ち振る舞いが洗練されて株があがってきていた。
「そんな事を勝手な判断で決められては困るな。メイドをどう使うかはこちらで判断するものだ。今日からマイラとメアリはソフィアお嬢様から離れるんだ。リリイ一人で十分だ。ローガン様とエリオット様の世話役も私が考えますから」
「それは困るな」
と言ったのはローガンだった。
「俺達は俺達の考えで動いている。ワルドの手を煩わせないよ」
「そういうわけにはいきません! フランのこの衣装のこともですが、あまりに勝手な事をされては困ります! ケイトお嬢様がお知りになったら……」
マルクはうつむいてむしゃむしゃとパンを食べているし、フランも何も耳に入れないようにマルクの世話だけに集中していた。リリイは訳が分からずオロオロしていて、エリオット、マイラ、メアリは面白そうな顔で見ていた。
「ねえ、朝っぱらから紅茶の一杯も飲ませてもらえないのかしら?」
とソフィアが言い、ワルドは舌打ちした。
リリイが慌てて「申し訳ありません」と動き出した。
「りりい!」
とワルドが怒号を発し、リリイはビクッと動きを止めた。
「そのような者に飲ませる茶はない! 伯爵御夫妻が留守だからと勝手な振る舞いは許せんぞ。メイドの子のくせに同じテーブルにつくことすら汚らわしい! ケイトお嬢様にすぐに報告して……」
とワルドが言うのをソフィアは遮り。
「だから、ケイトお姉様は今日は一日中お眠りになるそうよ。あんたの戯言なんか聞いてる暇ないんですって」
と言った。
「は?」
とワルドがソフィアを見た。
「お疲れのようだったから『スリープ』の魔法をかけて差し上げたら、ぐっすりみたいよ。起こさないであげてちょうだい?」
「スリープ? 何だかずいぶんと態度が違うじゃないですか。お嬢様。先日までぐずぐず泣いてばかりだったのに?」
「ええ、クズな奴らにいいようにされるのはもうやめたんですのよ? まったくこの屋敷ときたらクズばかりでお掃除が大変だわ。まあ趣味の一環だから楽しいですけど?」
前ならば少しきつい言葉をかけられただけで震えてまともに受け答えも出来なかったソフィアの変わりようにワルドはいらついた。
ワルドはローガンを見て、
「何故、この娘に肩入れを? あなたがケイト様に魔法を?」
と言った。
ローガンは首を振った。
執事長のワルドは最近、引きこもって姿を見ていなかった長男のマルクを見て、珍しいなとは思った。朝食のダイニングにはマルクだけが座っていて、すでに食事を始めていた。
だが顔には出さない、いつものようにすました顔で挨拶をしようとして、マルクの背後に立つフランが視線に入り絶句した。
フランは薄いピンク色のボンボン袖のワンピースにフリルのついた白いエプロン、ただし動くとすぐに下着が見えそうな短い丈。太ももまでのハイニーソックスに厚底のピンク色のブーツ、白髪の髪の毛を結ってまとめるヘッドレストもピンク色といういでたちだった。
「フ、フランメイド長! その衣装はなんですか!」
とワルドが言った。
フランは顔を真っ赤にしながらも、
「わ、私はマルク様のお、お世話を言いつかりました……こ、これは、マルク様専用メイドの制服でございます」
と言った。その声は消え入りそうに小さく、フランの露出している肌はどこもかしこも真っ赤でだった。
五十代半ばで結婚も出産も経験なく、伯爵家のメイド一筋だったフラン。このような侮辱を受けるくらいならとも思うが、死ぬ寸前まで痛めつけられ回復、そしてまた生きたまま身体を喰われるシリルのような目に遭うのは恐ろしかった。
ほうれい線、シミ、シワ、肌荒れ、垂れ下がってくる肉体、髪の毛の半分は白髪で薄くなってきている、それらを持っていてもいつもの黒いメイド服ならきりっとした気持ちで仕事にも励めるが、露出の多いピンクのメイド服では恥ずかしく、みっともない。フランは朝からメイド達が自分の事を見てクスクス笑っているにも気が付いている。メイド長として激しい規律でやってきた自分が情けなく悔しいが、ソフィアを敵に回すなど考えただけで恐ろしい。
ワルドはマルクを見て、
「マルク様、これは一体、どういう事でしょう。専用メイドのミルルとメルルは」
と言った。
「ミルルたんとメルルたんはケイトのとこさ。だからフランが僕付きになったんだけどね。まあ、僕もこの制服を着たフランはきっついなーとは思うんだけどね。ソフィアがそうしろって言うしぃ」
とパンを千切りながらマルクが言った。
「ソフィア? ソフィアとは、あのメイドの娘のソフィアお嬢様ですか?」
「うん、そう」
「それは、何故ですか?」
「さあ、知らない。でも何かソフィア、怖いから逆らわない方がいいよ。な、フラン」
「はい……マルク様の仰る通りでございます」
「メイド長、あなたまで何を……」
執事長のワルドは眉間に皺を寄せて二人を見た。
伯爵家で勤めて三十数年。ワルドは下働きから始め身を粉にして働いた結果、執事長の地位にいた。伯爵夫妻は俗物で、快楽と金儲けしか興味が無い。子供達にすらあまり構わない、自分達夫婦だけが良かったら良い人間だ。だからこそこの伯爵家はワルドには御しやすく、理想の伯爵家を自分の手で作れたのだ。
メイドも若い執事達も、その他の使用人達も、すべてワルドの思うがままに使えて、人事雇用も思うがまま。さらに伯爵家の金庫から少しずつ自分の小遣いを抜くのも可能だった。
中年になっても見目は整っていて、背も高くスマートで社交的。よくできた執事だと伯爵夫妻の受けも良かった。
ワルドは自分が知らない何かが進行しているのを感じ、怒りを覚えた。
「メイド長! みっともない制服を着るのはやめて、今すぐ着替えなさい!」
とワルドが語気を強めて言った。
「で、ですが……」
「ケイト様の目に入らないうちに着替えなさい! マルク様のお言いつけならともかく、あの娘の言うことをきくなどありえない! ケイト様のお怒りを買ってもいいのか!」
「執事長……で、ですが……私は……」
「フラン! 私の言うことが聞けないのか? メイド達の人事権を持っているのは私だぞ? その年で解雇になりたいのか? ピンクのメイド服を着た年寄りなぞ、この先雇い入れる所もないと思うが?」
「し、執事長……そんな……私は奥様の少女時代からこのお屋敷で働いてまいりましたのに……」
「だからそんなみっともない事をするのは辞めるんだ。マルク様、貴方様専用のメイドを戻しますので、それでよろしいですか?」
「え、ああ、僕はいいけど……」
マルクの口調は歯切れ悪かったが、執事長のワルドに逆らうのも面倒くさかった。
「メイド長、ケイト様に見られたら、今この場でクビになるがいいんだな?」
「そ、それは……」
「大丈夫よ。今日はケイトお姉様は一日中お眠りになる予定だから」
と声がして、ダイニングルームにソフィアが入ってきた。
ワルドがそれを見て目を丸くしたのは、ローガンとエリオットが付き添いのようにソフィアの後ろから入ってきたからだった。
「こ、これはソフィアお嬢様、おはようございます。ローガン様もエリオット様もご一緒とは」
愛想笑いをするワルドを無視して、三人はそれぞれの椅子についた。
マイラとメアリとリリイがソフィアの世話をするのを見て、ワルドは眉をしかめた。
「マイラとメアリはいつからソフィアお嬢様付きになったのだ?」
「ナタリー様の死後、行くあてのない私達をソフィア様が置いて下さったのですわ。三人は多すぎるかもしれませんので、ローガン様とエリオット様のお世話もさせていただいております」
とマイラが言った。
基本的にローガンとエリオットは居候的身分なので、専用メイドはいなかった。
手の空いた者が皆で交代に世話に当たっていた。
ローガンは女の子と見れば手を出すし、エリオットは我が儘癇癪持ちなので、誰も担当になりたがらなかったとも言えるが、最近ではローガンもエリオットも立ち振る舞いが洗練されて株があがってきていた。
「そんな事を勝手な判断で決められては困るな。メイドをどう使うかはこちらで判断するものだ。今日からマイラとメアリはソフィアお嬢様から離れるんだ。リリイ一人で十分だ。ローガン様とエリオット様の世話役も私が考えますから」
「それは困るな」
と言ったのはローガンだった。
「俺達は俺達の考えで動いている。ワルドの手を煩わせないよ」
「そういうわけにはいきません! フランのこの衣装のこともですが、あまりに勝手な事をされては困ります! ケイトお嬢様がお知りになったら……」
マルクはうつむいてむしゃむしゃとパンを食べているし、フランも何も耳に入れないようにマルクの世話だけに集中していた。リリイは訳が分からずオロオロしていて、エリオット、マイラ、メアリは面白そうな顔で見ていた。
「ねえ、朝っぱらから紅茶の一杯も飲ませてもらえないのかしら?」
とソフィアが言い、ワルドは舌打ちした。
リリイが慌てて「申し訳ありません」と動き出した。
「りりい!」
とワルドが怒号を発し、リリイはビクッと動きを止めた。
「そのような者に飲ませる茶はない! 伯爵御夫妻が留守だからと勝手な振る舞いは許せんぞ。メイドの子のくせに同じテーブルにつくことすら汚らわしい! ケイトお嬢様にすぐに報告して……」
とワルドが言うのをソフィアは遮り。
「だから、ケイトお姉様は今日は一日中お眠りになるそうよ。あんたの戯言なんか聞いてる暇ないんですって」
と言った。
「は?」
とワルドがソフィアを見た。
「お疲れのようだったから『スリープ』の魔法をかけて差し上げたら、ぐっすりみたいよ。起こさないであげてちょうだい?」
「スリープ? 何だかずいぶんと態度が違うじゃないですか。お嬢様。先日までぐずぐず泣いてばかりだったのに?」
「ええ、クズな奴らにいいようにされるのはもうやめたんですのよ? まったくこの屋敷ときたらクズばかりでお掃除が大変だわ。まあ趣味の一環だから楽しいですけど?」
前ならば少しきつい言葉をかけられただけで震えてまともに受け答えも出来なかったソフィアの変わりようにワルドはいらついた。
ワルドはローガンを見て、
「何故、この娘に肩入れを? あなたがケイト様に魔法を?」
と言った。
ローガンは首を振った。
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