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ジユダ国へ
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カ-タとシドは困っていた。旅の途中でレイラが病にかかってしまった。熱は高く声もでず、ただやたらと咳がでる。カ-タの未熟な治癒の呪文ではもう治らないし、シドは治癒の呪文を心得てはなかった。レイラの歌で金を稼ぎ、路銀にしていたので彼女が倒れると宿に泊まる事もできない。金は底をつき、医者に見せる事も薬草を買う事もできず、ただ山中の汚い小屋で身を寄せあっていた。善良な一人と一羽はレイラを置き去りにする事もできず、ただ溜め息をついていた。
「困ったわね。シド、どうしようか。早く医者にみせないと死んでしまうわ」
「とはいってもな。ここから動かす事もできないじゃないか」
「ジユダ国はもうすぐなのにな」
「誰か人が通らないか見てこよう」
シドは疲れきった羽根をバサバサいわせながら小屋の外に出た。山中は一足はやく真冬を迎えていた。白銀の下で木は震え、葉の代わりに氷が幾重にも連なっている。湖は分厚く氷つき、魚はおろか飲み水さえとれなくなっている。もはや獣の姿は見えず、時折雪兎がカサカサと走る音がする。それを狙うにはシドには力が残っておらず、冷たい風がシドの小さな体を横殴りにした。第一級魔鳥といっても、何日も飲まず食わずで禄に休養もとっていないのではそのパワ-も衰えていた。
彼はいつも優美な鳥であり、その容姿や頭脳が自慢だったのでこんな情けない状況は彼のプライドをひどく傷つけた。しかし彼はまた陽気な性質であったので愚痴を言ったり、他人を責めたりする事はなかった。
風に乗って、少しでも体力を使わぬようにシドは山中を飛んでみた。ふと彼の感が働いて彼は方向を変えた。すると山の麓のほうで馬のひずめの音がする。様子を伺いながら低空飛行をする。雪をかきわけやって来た馬には一人の娘が乗っていた。
シドはまた、がっかりした。娘の瞳は焦点があっておらず、なにやら虚ろな世界の住人のようであったのだ。
「おい、娘さん。どこか具合でも悪いのか。何やら顔色が悪いようだが」
馬の横を飛びながらシドは声をかけた。娘はゆっくりとシドのほうを向いた。
「なんだい、あんた」
「俺は西妖魔の魔鳥、シドと言う」
どうやら普通の娘と知ってシドは安心した。なにやら随分派手な格好をして、大きな長い剣を腰に下げている。物騒だが薬草の一つくらいは持っているだろう。
「西妖魔だと、」
娘の顔は真っ青になり、恐ろし気に歪んだ。
「どうした。そ、そうだ。そんな事より俺達を助けてくれ。この先の山小屋に病に苦しんでいる女がいる。あんた、薬草を持ってないか」
「……薬草だと? 持ってるさ。だがあたしは魔法人ってやつが嫌いでね。あんたらを助ける気はない」
娘はさっさと行こうとした。
「待ってくれ。病に伏せっているのはただの人間なんだ。頼む、助けてくれ」
「……お前、術が使えるのか」
「あ? ああ多少はな」
「じゃあ、その女を助けてやったら、あたしの願いも聞いてくれる?」
「分かった。俺に出来る事なら」
「約束だぞ。案内しろ」
シドは大急ぎで小屋へ飛んだ。後ろを振り返りながら飛ぶ必要はなく、娘は素晴らしい騎手であった。絡みあう木の枝や大きな岩を軽々とよけながらシドの後に付いてきた。
「おい、人を連れてきたぞ。薬草を持っているそうだ」
シドは息を切らしながら、小屋へ飛び込んだ。藁の固まりに身を横たえたレイラの顔面は蒼白になり、急冷化した空気に熱を奪われゆっくりと息を引き取ろうとしていた。
「死にかけてるじゃない。あんたこの薬酒を早く飲ませな!」
薬酒の壜をカ-タに投げた。カ-タは慌ててレイラの口に持っていったが、意識のないレイラの口からはただ流れ落ちるだけである。
「馬鹿なの?」
ミラルカは馬の荷をほどき、たたんだ薄い羊の毛布を取り出すとレイラにかけてやった。「火を焚くとかなんか、暖をとる方法があるだろう? 魔法人のくせになんにも思いつかないの? 役立たず。それにあんた、病人に水を飲ませる時はこうするのさ」
娘は薬酒を口に含むと、レイラへ口移しで飲ませた。レイラの顔にうっすらと赤みがさした。カ-タもシドもただ茫然と見ているだけであった。
娘は炉に火を焚くとカ-タとシドに水と食糧を分けてくれた。干し肉を火であぶり、乾パンと果実を口に入れて、やっと彼らは人心地がついた。
娘はじっとそれを見ていたがやがて立ち上がって、
「医者に見せたほうがいいと思うな。馬に乗れる?」
とカ-タに聞いた。
「いいえ」
申し訳なさそうにカ-タが言ったが、ミラルカはたいして落胆もせずに、
「そう。まあなんとか工夫してみよう。ところでどこかへ行く途中なの?」
と言った。
「ええ、私達はジユダ国へ。このひとはマックレ-リ国へ。あ、私はカ-タ。西妖魔の第十五級魔法人です。この人はレイラさん。ビサスの島から人を尋ねてきたそうです」
「ジユダ? いやな響き」
娘はまた苦虫をつぶしたような顔になった。
「あなたはどちらへ」
とカータが聞くと、
「あたしは、分からない。どこから来たのかどこへ行くのか。自分の名前さえ分からない」
とミラルカが虚ろな瞳を見せた。
「なんという事でしょう。記憶を失われたのですか」
「どうやらそうみたい。気がつくとこの山の中でさ。この格好からして堅気じゃない事は分かるけど」
「若いわりに馬術に優れていたり、その使いこんだ剣を見ると、かなり危ない生活をしていたようだね」
シドが言った。
「この女を医者に連れて行ってあげるけど、その代わりにあたしの記憶を戻してくれる?」
「それは……我らには出来ない。魔術によって失われたものならギラン様なら出来るだろう。しかし何かの怪我や病によってなら自然に戻るのを待つしかない」
「そのギランと言うのはどこにいるの?」
「ギラン様は西妖魔に住んでいる。ロブ伯爵様とともに西妖魔の統治に務めてらっしゃるお方だ」
「そこへ連れて行って」
カ-タとシドは顔を見合わせた。
「それも出来ない」
「何故」
「我らはやっと西妖魔からここまできた。一日も早くジユダへ行かねばならない。また西妖魔へ返す時間はない」
「ふん、やっぱり。だから魔法人は信用が出来ないのよ。人にものを頼む時だけ、うまい事を言ってさ。さんざん飲み食いした上に、なんて恩知らずな」
「我らとともにジユダ国へ行こう。ジユダ国の宮廷魔道師、ナス様に診てもらえば治るやもしれん。それにその額から頬へかけての傷も医者に診てもらったほうがいい。膿みかけている」
「お断りよ! ジユダへなんか!」
娘は猛烈に怒った。
「困ったわね。シド、どうしようか。早く医者にみせないと死んでしまうわ」
「とはいってもな。ここから動かす事もできないじゃないか」
「ジユダ国はもうすぐなのにな」
「誰か人が通らないか見てこよう」
シドは疲れきった羽根をバサバサいわせながら小屋の外に出た。山中は一足はやく真冬を迎えていた。白銀の下で木は震え、葉の代わりに氷が幾重にも連なっている。湖は分厚く氷つき、魚はおろか飲み水さえとれなくなっている。もはや獣の姿は見えず、時折雪兎がカサカサと走る音がする。それを狙うにはシドには力が残っておらず、冷たい風がシドの小さな体を横殴りにした。第一級魔鳥といっても、何日も飲まず食わずで禄に休養もとっていないのではそのパワ-も衰えていた。
彼はいつも優美な鳥であり、その容姿や頭脳が自慢だったのでこんな情けない状況は彼のプライドをひどく傷つけた。しかし彼はまた陽気な性質であったので愚痴を言ったり、他人を責めたりする事はなかった。
風に乗って、少しでも体力を使わぬようにシドは山中を飛んでみた。ふと彼の感が働いて彼は方向を変えた。すると山の麓のほうで馬のひずめの音がする。様子を伺いながら低空飛行をする。雪をかきわけやって来た馬には一人の娘が乗っていた。
シドはまた、がっかりした。娘の瞳は焦点があっておらず、なにやら虚ろな世界の住人のようであったのだ。
「おい、娘さん。どこか具合でも悪いのか。何やら顔色が悪いようだが」
馬の横を飛びながらシドは声をかけた。娘はゆっくりとシドのほうを向いた。
「なんだい、あんた」
「俺は西妖魔の魔鳥、シドと言う」
どうやら普通の娘と知ってシドは安心した。なにやら随分派手な格好をして、大きな長い剣を腰に下げている。物騒だが薬草の一つくらいは持っているだろう。
「西妖魔だと、」
娘の顔は真っ青になり、恐ろし気に歪んだ。
「どうした。そ、そうだ。そんな事より俺達を助けてくれ。この先の山小屋に病に苦しんでいる女がいる。あんた、薬草を持ってないか」
「……薬草だと? 持ってるさ。だがあたしは魔法人ってやつが嫌いでね。あんたらを助ける気はない」
娘はさっさと行こうとした。
「待ってくれ。病に伏せっているのはただの人間なんだ。頼む、助けてくれ」
「……お前、術が使えるのか」
「あ? ああ多少はな」
「じゃあ、その女を助けてやったら、あたしの願いも聞いてくれる?」
「分かった。俺に出来る事なら」
「約束だぞ。案内しろ」
シドは大急ぎで小屋へ飛んだ。後ろを振り返りながら飛ぶ必要はなく、娘は素晴らしい騎手であった。絡みあう木の枝や大きな岩を軽々とよけながらシドの後に付いてきた。
「おい、人を連れてきたぞ。薬草を持っているそうだ」
シドは息を切らしながら、小屋へ飛び込んだ。藁の固まりに身を横たえたレイラの顔面は蒼白になり、急冷化した空気に熱を奪われゆっくりと息を引き取ろうとしていた。
「死にかけてるじゃない。あんたこの薬酒を早く飲ませな!」
薬酒の壜をカ-タに投げた。カ-タは慌ててレイラの口に持っていったが、意識のないレイラの口からはただ流れ落ちるだけである。
「馬鹿なの?」
ミラルカは馬の荷をほどき、たたんだ薄い羊の毛布を取り出すとレイラにかけてやった。「火を焚くとかなんか、暖をとる方法があるだろう? 魔法人のくせになんにも思いつかないの? 役立たず。それにあんた、病人に水を飲ませる時はこうするのさ」
娘は薬酒を口に含むと、レイラへ口移しで飲ませた。レイラの顔にうっすらと赤みがさした。カ-タもシドもただ茫然と見ているだけであった。
娘は炉に火を焚くとカ-タとシドに水と食糧を分けてくれた。干し肉を火であぶり、乾パンと果実を口に入れて、やっと彼らは人心地がついた。
娘はじっとそれを見ていたがやがて立ち上がって、
「医者に見せたほうがいいと思うな。馬に乗れる?」
とカ-タに聞いた。
「いいえ」
申し訳なさそうにカ-タが言ったが、ミラルカはたいして落胆もせずに、
「そう。まあなんとか工夫してみよう。ところでどこかへ行く途中なの?」
と言った。
「ええ、私達はジユダ国へ。このひとはマックレ-リ国へ。あ、私はカ-タ。西妖魔の第十五級魔法人です。この人はレイラさん。ビサスの島から人を尋ねてきたそうです」
「ジユダ? いやな響き」
娘はまた苦虫をつぶしたような顔になった。
「あなたはどちらへ」
とカータが聞くと、
「あたしは、分からない。どこから来たのかどこへ行くのか。自分の名前さえ分からない」
とミラルカが虚ろな瞳を見せた。
「なんという事でしょう。記憶を失われたのですか」
「どうやらそうみたい。気がつくとこの山の中でさ。この格好からして堅気じゃない事は分かるけど」
「若いわりに馬術に優れていたり、その使いこんだ剣を見ると、かなり危ない生活をしていたようだね」
シドが言った。
「この女を医者に連れて行ってあげるけど、その代わりにあたしの記憶を戻してくれる?」
「それは……我らには出来ない。魔術によって失われたものならギラン様なら出来るだろう。しかし何かの怪我や病によってなら自然に戻るのを待つしかない」
「そのギランと言うのはどこにいるの?」
「ギラン様は西妖魔に住んでいる。ロブ伯爵様とともに西妖魔の統治に務めてらっしゃるお方だ」
「そこへ連れて行って」
カ-タとシドは顔を見合わせた。
「それも出来ない」
「何故」
「我らはやっと西妖魔からここまできた。一日も早くジユダへ行かねばならない。また西妖魔へ返す時間はない」
「ふん、やっぱり。だから魔法人は信用が出来ないのよ。人にものを頼む時だけ、うまい事を言ってさ。さんざん飲み食いした上に、なんて恩知らずな」
「我らとともにジユダ国へ行こう。ジユダ国の宮廷魔道師、ナス様に診てもらえば治るやもしれん。それにその額から頬へかけての傷も医者に診てもらったほうがいい。膿みかけている」
「お断りよ! ジユダへなんか!」
娘は猛烈に怒った。
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