19 / 58
土御門如月
しおりを挟む
皇城大学二年生 学生自治会会長 土御門如月は土御門本家嫡男である。
生まれながらにして濃厚な霊能力を保持し、五歳ですでに次代と認定されていた。
権力のある家に生まれ、何一つ不自由なく育ち、周囲の人間は全て自分に付き従うのが絶対だと信じている。
そのようになったのは如月のせいでなく、育てられるべくして育ってしまった結果だった。如月には自分を褒めたたえる存在だけが必要でそれ以外の助言やお小言は道ばたの石ころも同然だった。
幼稚舎から皇城学園で王様として君臨してきた如月は二十歳になってもやはり王様だった。欲しいものは簡単に手に入り、どんな無理難題でも誰かがなんとかしてくれる。それが当たり前の生活だったので、如月は我慢というものが出来なかった。
こうなると我儘放題の馬鹿息子にしか見えないが、如月にも長所はあった。
美貌とカリスマ性だ。
百九十近い身長にすらっとした手足、モデルのような整った顔、そして口がうまかった。
幼稚舎から非常にモテ、小中高、そして大学生の現在でも取り巻きのいない瞬間がない。
成績も常に優秀で大学一年生の入学とともに皇城大学学友会会長、そして皇城学園総代表に就任した。
土御門の陰陽師としても優秀で、学生でありながら祈祷や占術などもこなしている。生まれ持ったカリスマ性で全国でセミナーも行い、土御門神道の信者や能力者の開発にも積極的である。我儘なセレブのお坊ちゃまである一面、陰陽師という職には天性を感じる男だった。
その如月がイライラしてるので周囲の者達はいつ爆弾が破裂するかどきどきしていた。
「それで?」
と如月が言った。
皇城大学の学生自治会室だ。
土御門に物を言わせ最近リフォームしたばかりの新品の部屋だ。
たかだが学生の自治会議室に高級家具のテーブルソファー、ドレッサーやカップボードラグ、キャビネットまでブランド品である。洗練されたセンスではあるがこの部屋に呼ばれた者でソファに腰をかけた者はいない。
すべてが如月の為の舞台装置のような物だ。
アームのクッションには羽毛が使用された革張りのソファで如月は優雅に午後のお茶を楽しんでいた。
「も、申し訳ございません。赤狼という転校生は本日は欠席しておりまして」
と高等部総括の土御門修司が汗をかきながら答えた。
大きな男で体力には自信があるが霊能力においては今ひとつだが、大きな声と腕力は他の生徒を恫喝する為に都合がいい。その為に高等部の総括を任されている。
「何故だ?」
「そ、そこまでは。無断欠席のようで、学園には届け出がありませんでした」
「違う、僕が聞いてるのは何故、家まで行って引き摺ってでも連れてこないんだ? という意味なんだけどなぁ。君たちがそんなに無能だったとは知らなかったよ」
如月はゆっくりとそう言った。
「申し訳ございません。住所は現在調査中です。学園に届けている住所はこちらへ来るまでの県外の住所でして……」
カチャン!と音がして、修司が肩をすくめた。如月がコーヒーカップを受け皿に置いた音だったが、かなり苛立っているような乱暴な置き方だった。
「中等部の連中では手に負えないようで、昨日、中学総括の愛美が転校生の能力で指一本も動かせずに終わったそうでして、高等部の我々が必ずや明日には如月様の元へ連れてまいります」
「確かに、赤狼という生徒が学園敷地に入っただけで、僕の川姫がけたたましく騒いだからなぁ」
と如月は何やら考え込むように言葉を切った。
「如月様ぁ、そいつは学園内におりますよぅ」
と如月の耳元で声がした。
「何だって?」
と如月が振り返った。
如月の右肩に着物姿の女がまとわりつくように寄りかかっていた。
彼女は人間ではなく、式神の「川姫」だった。
派手な原色の着物を着ているが胸元は大きく開き、髪の毛もだらしくなく乱れている。 なまめかしい白い足の太ももまで着物の裾がめくれていても気にする様子はない。
「はっきりはしないんですけどねぇ。昨日からこの学園からは出ていませんよぅ」
「へえ?」
如月はぺろっと舌で口の端を舐めた。
「ええ、それにもう一つかなり強力な奴が……こいつは前々からいてぇ怪しいと思ってたんですけどぉ。この二体は近くにいるようですよぅ。どっちも人間じゃありませんねぇ」
「人間じゃない?」
「ええ、あたしなんかじゃぁ、はっきりは分からないんですけどぉ……でもぉ赤狼って名前がなんかぁ聞き覚えがあるんですけどぉ。思い出せなくてぇ。どこで聞いたのかしらぁ」
「面白い!!!! 土御門が支配している学園に人外の者が二体もいるというのか……素晴らしい!! 人外の者が人間を装って転校してきたのか? 目的は? 何だ? この学園の生徒を喰らいに来たのか!? 面白い!!」
如月は立ち上がって大きな声で笑った。
だが先ほどから如月の指示待ちをしている高等部の数人には霊能力の差で川姫が視えている者とそうでない者がいた。
この事は若い陰陽師達を奮い立たせる。
式神を使役するというのは陰陽師には憧れである。
力があり、能力がある者だけが式神を手に入れられる。
そうする力を手に入れる事でよりいっそう土御門一族の中枢へと近づいていけるのだ。
「どの辺りにいるのか検討くらいつかないのか?」
と問う如月に川姫はだらしなく如月の首にしなだれかかりながら、
「えっとぉ、多分だと思うんですけどねぇ。学園の敷地のちょうど真ん中くらいかなぁ」
と返事をした。
「聞いたな? 修司、行け。今度こそ、僕をがっかりさせないでくれ」
「はっ」
と修司を始めその場にいた高等部の生徒達がいっせいに返事をして、我先に自治会室から出て行った。
高等部の生徒が部屋を出て行くのを眺めていた川姫は手に持っていた二つの白い球を投げてはキャッチして遊んでいたが、
「如月様ぁ。この二つの魂、どうするんですかぁ? 喰らってしまってもよござんすかぁ」
と言いながら真っ赤な紅を引いた唇を大きく開けた。一口で飲み込んでしまいそうなほどの大きな口だ。
「駄目だ、駄目だ。それは貢ぎ物だからな」
「貢ぎ物?」
「そうだ」
「何の手土産ですかぁ?」
「金の鬼を呼び出す時のな」
「金の鬼ぃ? 如月様ぁ、それってまさか」
川姫は着物の袂を口にあてて非常に恐ろしそうな表情を浮かべた。
「そうだ、土御門十二神筆頭一の位、金の闘鬼を呼び出す」
「如月様ぁ、金の鬼なんて呼び出さなくてもあたしがお側にいるじゃありませんかぁ」
川姫は如月に甘えるようにしなだれかかった。
「あのねえ、川姫。お前程度の式神を使役したところで何の自慢にもならないんだよ? うらやましがるのは能力のないおろかな者だけさ。僕は金の闘鬼を使役してみせる。金の闘鬼はずいぶんと気性も荒いがプライドも高い、手土産に人間の魂くらい積んで見せないとな」
如月の冷たい言葉に川姫はふんと横を向いた。
そしてその姿を消した。
生まれながらにして濃厚な霊能力を保持し、五歳ですでに次代と認定されていた。
権力のある家に生まれ、何一つ不自由なく育ち、周囲の人間は全て自分に付き従うのが絶対だと信じている。
そのようになったのは如月のせいでなく、育てられるべくして育ってしまった結果だった。如月には自分を褒めたたえる存在だけが必要でそれ以外の助言やお小言は道ばたの石ころも同然だった。
幼稚舎から皇城学園で王様として君臨してきた如月は二十歳になってもやはり王様だった。欲しいものは簡単に手に入り、どんな無理難題でも誰かがなんとかしてくれる。それが当たり前の生活だったので、如月は我慢というものが出来なかった。
こうなると我儘放題の馬鹿息子にしか見えないが、如月にも長所はあった。
美貌とカリスマ性だ。
百九十近い身長にすらっとした手足、モデルのような整った顔、そして口がうまかった。
幼稚舎から非常にモテ、小中高、そして大学生の現在でも取り巻きのいない瞬間がない。
成績も常に優秀で大学一年生の入学とともに皇城大学学友会会長、そして皇城学園総代表に就任した。
土御門の陰陽師としても優秀で、学生でありながら祈祷や占術などもこなしている。生まれ持ったカリスマ性で全国でセミナーも行い、土御門神道の信者や能力者の開発にも積極的である。我儘なセレブのお坊ちゃまである一面、陰陽師という職には天性を感じる男だった。
その如月がイライラしてるので周囲の者達はいつ爆弾が破裂するかどきどきしていた。
「それで?」
と如月が言った。
皇城大学の学生自治会室だ。
土御門に物を言わせ最近リフォームしたばかりの新品の部屋だ。
たかだが学生の自治会議室に高級家具のテーブルソファー、ドレッサーやカップボードラグ、キャビネットまでブランド品である。洗練されたセンスではあるがこの部屋に呼ばれた者でソファに腰をかけた者はいない。
すべてが如月の為の舞台装置のような物だ。
アームのクッションには羽毛が使用された革張りのソファで如月は優雅に午後のお茶を楽しんでいた。
「も、申し訳ございません。赤狼という転校生は本日は欠席しておりまして」
と高等部総括の土御門修司が汗をかきながら答えた。
大きな男で体力には自信があるが霊能力においては今ひとつだが、大きな声と腕力は他の生徒を恫喝する為に都合がいい。その為に高等部の総括を任されている。
「何故だ?」
「そ、そこまでは。無断欠席のようで、学園には届け出がありませんでした」
「違う、僕が聞いてるのは何故、家まで行って引き摺ってでも連れてこないんだ? という意味なんだけどなぁ。君たちがそんなに無能だったとは知らなかったよ」
如月はゆっくりとそう言った。
「申し訳ございません。住所は現在調査中です。学園に届けている住所はこちらへ来るまでの県外の住所でして……」
カチャン!と音がして、修司が肩をすくめた。如月がコーヒーカップを受け皿に置いた音だったが、かなり苛立っているような乱暴な置き方だった。
「中等部の連中では手に負えないようで、昨日、中学総括の愛美が転校生の能力で指一本も動かせずに終わったそうでして、高等部の我々が必ずや明日には如月様の元へ連れてまいります」
「確かに、赤狼という生徒が学園敷地に入っただけで、僕の川姫がけたたましく騒いだからなぁ」
と如月は何やら考え込むように言葉を切った。
「如月様ぁ、そいつは学園内におりますよぅ」
と如月の耳元で声がした。
「何だって?」
と如月が振り返った。
如月の右肩に着物姿の女がまとわりつくように寄りかかっていた。
彼女は人間ではなく、式神の「川姫」だった。
派手な原色の着物を着ているが胸元は大きく開き、髪の毛もだらしくなく乱れている。 なまめかしい白い足の太ももまで着物の裾がめくれていても気にする様子はない。
「はっきりはしないんですけどねぇ。昨日からこの学園からは出ていませんよぅ」
「へえ?」
如月はぺろっと舌で口の端を舐めた。
「ええ、それにもう一つかなり強力な奴が……こいつは前々からいてぇ怪しいと思ってたんですけどぉ。この二体は近くにいるようですよぅ。どっちも人間じゃありませんねぇ」
「人間じゃない?」
「ええ、あたしなんかじゃぁ、はっきりは分からないんですけどぉ……でもぉ赤狼って名前がなんかぁ聞き覚えがあるんですけどぉ。思い出せなくてぇ。どこで聞いたのかしらぁ」
「面白い!!!! 土御門が支配している学園に人外の者が二体もいるというのか……素晴らしい!! 人外の者が人間を装って転校してきたのか? 目的は? 何だ? この学園の生徒を喰らいに来たのか!? 面白い!!」
如月は立ち上がって大きな声で笑った。
だが先ほどから如月の指示待ちをしている高等部の数人には霊能力の差で川姫が視えている者とそうでない者がいた。
この事は若い陰陽師達を奮い立たせる。
式神を使役するというのは陰陽師には憧れである。
力があり、能力がある者だけが式神を手に入れられる。
そうする力を手に入れる事でよりいっそう土御門一族の中枢へと近づいていけるのだ。
「どの辺りにいるのか検討くらいつかないのか?」
と問う如月に川姫はだらしなく如月の首にしなだれかかりながら、
「えっとぉ、多分だと思うんですけどねぇ。学園の敷地のちょうど真ん中くらいかなぁ」
と返事をした。
「聞いたな? 修司、行け。今度こそ、僕をがっかりさせないでくれ」
「はっ」
と修司を始めその場にいた高等部の生徒達がいっせいに返事をして、我先に自治会室から出て行った。
高等部の生徒が部屋を出て行くのを眺めていた川姫は手に持っていた二つの白い球を投げてはキャッチして遊んでいたが、
「如月様ぁ。この二つの魂、どうするんですかぁ? 喰らってしまってもよござんすかぁ」
と言いながら真っ赤な紅を引いた唇を大きく開けた。一口で飲み込んでしまいそうなほどの大きな口だ。
「駄目だ、駄目だ。それは貢ぎ物だからな」
「貢ぎ物?」
「そうだ」
「何の手土産ですかぁ?」
「金の鬼を呼び出す時のな」
「金の鬼ぃ? 如月様ぁ、それってまさか」
川姫は着物の袂を口にあてて非常に恐ろしそうな表情を浮かべた。
「そうだ、土御門十二神筆頭一の位、金の闘鬼を呼び出す」
「如月様ぁ、金の鬼なんて呼び出さなくてもあたしがお側にいるじゃありませんかぁ」
川姫は如月に甘えるようにしなだれかかった。
「あのねえ、川姫。お前程度の式神を使役したところで何の自慢にもならないんだよ? うらやましがるのは能力のないおろかな者だけさ。僕は金の闘鬼を使役してみせる。金の闘鬼はずいぶんと気性も荒いがプライドも高い、手土産に人間の魂くらい積んで見せないとな」
如月の冷たい言葉に川姫はふんと横を向いた。
そしてその姿を消した。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
月華後宮伝
織部ソマリ
キャラ文芸
【10月中旬】5巻発売です!どうぞよろしくー!
◆神託により後宮に入ることになった『跳ねっ返りの薬草姫』と呼ばれている凛花。冷徹で女嫌いとの噂がある皇帝・紫曄の妃となるのは気が進まないが、ある目的のために月華宮へ行くと心に決めていた。凛花の秘めた目的とは、皇帝の寵を得ることではなく『虎に変化してしまう』という特殊すぎる体質の秘密を解き明かすこと! だが後宮入り早々、凛花は紫曄に秘密を知られてしまう。しかし同じく秘密を抱えている紫曄は、凛花に「抱き枕になれ」と予想外なことを言い出して――?
◆第14回恋愛小説大賞【中華後宮ラブ賞】受賞。ありがとうございます!
◆旧題:月華宮の虎猫の妃は眠れぬ皇帝の膝の上 ~不本意ながらモフモフ抱き枕を拝命いたします~
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
八咫烏伝奇 ─ 穢れなきクロウマスター
きもとまさひこ
キャラ文芸
八咫烏。それは、古来より日本の歴史の舞台裏で暗躍してきた者たち。
ふだんは人の姿をしているが、角と翼を持つ異形の姿にかわり、世の中の構造=縁脈を作り替える。
新任教師の姫末慈愛は、コンピュータ部の生徒である、千尋と美香奈をしたがえて、学園で起こっている事件解決に乗り出した。
それが彼女の、この場所での、この空間での、この構造=縁脈の中での、八咫烏の仕事であった。
彼女は、そして千尋と美香奈は、学園の構造=縁脈を作り替えることができるのか?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる