孤独の魔女と独りの少女

徒然ナルモ

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八章 無双の魔女カノープス・後編

八章時点・人物紹介

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保有総魔力・体内に保有する魔力の総量、魔術師としての実力に直結しやすい
魔力放出力・魔力を噴出し出力する能力の高さ、魔術の威力に直結しやすい
魔力精密度・魔力を精密に動かす能力、高い程魔術師としての技量が高くなる
魔力持久力・魔力的なスタミナ、継続して魔術を使用し続ける能力

近接戦能力・近接戦の実力の高さ、剣を使っても魔術を使っても目の前で戦えば近接
肉体精密度・身体的な精密度の高さ、戦闘だけでなく手先の器用さなど技量も測定対象
肉体持久力・肉体的なスタミナ、継続して運動をし続ける能力
知識量・物を知っているか それを処理できるかの能力、頭の良さと言い換えた方が速い


能力値ランク
G~Sまで存在し、高ければ高いほど良いものとされ、S以上は人の領域を超えているとされる、測定不能は 他の追随を許さず 比較になる相手がいない為計測が不可能な状態
同じランクでもピンからキリまで存在し 同一ランクは互角というわけではない、ランクが一つ上に上がると完全にその能力は上位となる
またそのランクの収まらないが次のランクには及ばない段階には+が付けられます
 


八章のネタバレをある程度含みます、また身長体重年齢は六章終了時点のもの
また、前回紹介し、かつ変化がないものは省きます



名前・エリス
性別・女性
身体・身長158 体重55
年齢・18歳
異名・孤独の魔女の弟子  流浪の暁風
好きな食べ物・師匠の料理全般 友達と食べるご飯
嫌いな食べ物・トロトロしたもの
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・A
魔力精密度・B 魔力持久力・D
近接戦能力・B 肉体精密度・B
肉体持久力・C 知識量・B
固有能力
『完全記憶能力』・『詠唱省略術』
『極限集中状態』・『識確魔術』
魔力覚醒・『ゼナ・デュナミス』『超極限集中状態』

武装
『宝天輪ディスコルディア』
『リバダビアの指輪』
『エリスのコート』

備考
アガスティヤにて半年の修行を終えエトワールの頃よりも格段に強くなり、魔力 身体能力双方共にパラメータ面では限界を迎えつつある、がしかし その分使用魔術の練度が飛躍的に上がった。
また、隠されたもう一つの魔力覚醒『超極限集中状態』を会得し 一時的ながら識確の力も操る事が出来るようになり 人類文明の技術であるならば抹消する力を得た事になる。されど未だ途上であり 多くのデメリットを抱えてはいる。

師と一時の離別を果たし 彼女の旅は最大の危機を迎えているが、それでも彼女は足を止めない、師匠の今までの教えと 築き上げた仲間との絆が彼女の足を前へと進ませる。

名前・ フルアーマー・エリス
性別・女性
身体・身長158 体重340
年齢・18歳
異名・孤独の魔女の弟子  流浪の暁風
好きな食べ物・師匠の料理全般 友達と食べるご飯
嫌いな食べ物・トロトロしたもの
能力値
保有総魔力・B+ 魔力放出力・A+
魔力精密度・B 魔力持久力・E
近接戦能力・A 肉体精密度・B
肉体持久力・A 知識量・E
固有能力
『完全記憶能力』・『詠唱省略術』
『極限集中状態』・『識確魔術』
魔力覚醒・『ゼナ・デュナミス』『超極限集中状態』

魔装
『風車剣』『魔力制御機構』『廻転魔装』『魔力増幅兵装』『空間鳴動魔装』『超加速魔装』『硬化魔装』『魔力拡散魔装』『雷雲制御機構』『大陸間横断式加速魔装』『物体圧縮魔装』『空間拡張魔装』『空間凝固魔装』『雷電機構』『魔刃装』『装填魔装』『烈断脚剣の魔装』他 数多くの魔装。


備考
メグの持つ数多くの魔装を一身に纏い 五十近くの魔装を並列使用したエリスのアルティメットフォーム。その魔力出力は平時の数倍に昇り 攻撃性能突破性能共に破格の物、されどその引き換えに莫大な魔力消費とそれに伴い精神的余裕がなくなるので 知力が下がる傾向にある。
背中に取り付けたバーニアで行う超加速は余波だけで敵を消し飛ばし、拡散や集中など通常の魔術では再現出来ない挙動の大魔術を連射し、剰え魔力覚醒時にしか使えない奥義 『旋風 雷響一脚』さえも再現してみせる。その戦闘能力の高さはアルカナ達魔女排斥連合をたった一人で圧倒してみせるほどであり 魔力出力という一点で見れば魔力覚醒さえ上回るまさしくアルティメットフォーム。

ただし。一つ使うだけでも相当な訓練が必要とされる魔装を複数使うと言うことはつまり 両手で別々の道具を使うに等しく。ましてや五十程の数になるととても人間の感性では扱いきれないとされる。そんな無茶をエリスの卓越した魔力操作技術で一時的に可能にしている
だがヴィーラントとの戦いで装備が全壊した為 再現が不可能になってしまった。

因みにフルアーマーエリスという呼び名はメグのセンスであり、エリス的には『全鎧魔形之装束』と呼びたかったらしい、メグに断られたが。



名前・ メグ・ジャバウォック
性別・女
身体・身長167 体重55
年齢・19歳
異名・無双の魔女の弟子 万能なメイド
好きな食べ物・激辛料理
嫌いな食べ物・無い
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・B 魔力持久力・B
近接戦能力・B+ 肉体精密度・B
肉体持久力・D 知識量・B

備考
無双の魔女カノープスの弟子にして皇帝専属のメイド長。万事卓越の万能従者との呼び声通り 凡ゆる技術を習得している。調理お茶入れ掃除洗濯など生活に必須なスキルから船舶の運転やヒヨコの雌雄の選別などどこで使うかわからない技術まで暇つぶしで会得している為 基本出来ないことはない。
魔女から授かった魔術は『時界門』のみ、されど戦闘時はそれを用いて蓄えた道具や魔装を取り出し無限に近い戦略の中相手を翻弄し、自ら編み出した特殊な武技 『帝国冥土奉仕術』でトドメを刺すスタイルにて戦う為 魔術の多さはあまり関係ない、

人格は享楽主義 それも瞬間的な、その瞬間が楽しければそれで良いを地でいく為 酔狂な言動を繰り返すし、無意味に他人をからかって遊んだりする。最近のマイブームはエリスをからかう事。


かつて、空魔ジズ・ハーシェルの下で育てられていた経験があり その際彼の暗殺奥義である空魔の殺法全てを叩き込まれている。それ故に隠密を得意としており 他人の虚を突くのも作り出すのも大得意。搦め手を使わせれば相手に一切の抵抗を許さず殺すことも出来る 殺さないけどね。



名前・ フィリップ・パピルサグ
性別・男
身体・身長169 体重68
年齢・20歳
異名・第三十二師団団長
好きな食べ物・ステーキ
嫌いな食べ物・ピーマン
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・B
魔力精密度・B 魔力持久力・C
近接戦能力・B 肉体精密度・A
肉体持久力・C 知識量・D

備考
第三十二師団の団長、弓を扱う遠距離専門の部隊を率い己もまた百発百中の腕前を持つ星弓の担い手、最年少で師団長になった天才でもあり やや世界をなめきった部分があるがそれでも師団長として尊敬されるだけの実力と知識を持っている

数百年前に帝国によって吸収されたパピルサグ王家の末裔であり、血筋だけ見るなら立派な王族であり 帝国に吸収されてから高官として努めてきたパピルサグ家初めての軍人、元王家なのに皇帝に顎で使われて屈辱じゃない?なんてよく言われるが彼は知っている

テイルフリング王国は既に滅亡の瀬戸際にあり 多くの民が動乱の最中死に行くのを皇帝カノープスが救ってくれたことを、テイルフリングの混乱も負の遺産も全て背負い込み その手の中で解決してくれた皇帝には 王家として永遠の恩があることを、故に彼らパピルサグ家は永遠に皇帝に仕え続ける、それが王としての最後の責務である為

因みに、元々テイルフリングは帝国から独立した国であり 皇帝からすれば自分を裏切り領土を切り取った憎き相手の子孫とその国であった、しかしそれでも 元は我が子のように可愛がった民達の子孫 故にその時の事に目を瞑り皇帝はテイルフリングを救う事を選んだのだ


名前・ トルデリーゼ・バジリスク
性別・女
身体・身長178 体重75
年齢・37歳
異名・第五師団団長 紺碧を裂く巨刃
好きな食べ物・おっきな魚
嫌いな食べ物・ちっちゃな魚
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・D
魔力精密度・B 魔力持久力・C
近接戦能力・B+ 肉体精密度・B
肉体持久力・B+ 知識量・C

備考
帝国海軍の総大将にして帝国師団長の一人。豪快豪胆で豪放磊落な大雑把な性格の持ち主、細かい事を考えるのが嫌いであり 自分がそういう性分である事を理解しているし気にしている。自分はみんなよりもバカだ…なんて思ってるが、実際はそんなにバカじゃないし なんならフリードリヒの方がバカ。

帝国軍の精鋭育成機構 通称特記組の出身。皇帝が自ら開発に携わった特記魔術のうちの一つ 空間融和魔術『フュージョンリュージュン』の使い手であり、自らの体の中に膨大な空間を所有しており その内部に帝国海軍主力艦隊カノープス級四番艦イータ・カリーナを収納している。

戦闘時は戦艦の艦砲を取り出しぶっ放したり 錨を振り回したり豪快なスタイルで戦う、また同期のリーシャと組む事で地上でも戦艦を運用し全力で戦うこともできる。

宇宙のタヴとの戦闘にて手足を失っており、代わりに魔装による義手義足を取り付けて代用している。本人は更にこれを改造して武器にするつもりでいる 今はボタンを押したらミサイルみたいに飛ぶやつがいいと開発局に要望して、使い捨てになるだろうがと怒られている。

リーシャ ジルビア フリードリヒ オウマとは幼馴染の間柄、特にフリードリヒとは同郷の出身。


名前・ ジルビア・サテュロイ
性別・女
身体・身長160 体重70
年齢・36歳
異名・第十師団 団長 神羅のジルビア
好きな食べ物・ウインナー
嫌いな食べ物・ウインナーコーヒー(騙されたから)
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・B 魔力持久力・D
近接戦能力・C 肉体精密度・C
肉体持久力・B 知識量・B

備考
帝国軍の主力部隊 帝国三十二師団の中でも最強と謳われる第十師団の現師団長、 。アルカナとの決戦の際負傷し離脱したマグダレーナに代わり師団長に就任した特記組出身の魔術師
リーシャ達特記組最強世代の一人であり、非常に優秀な座学成績を残しており 今尚軍学校にて模範的な生徒の一例として語られる人物。

その性格はまさに堅物の一言に尽きるだろう。いつも規律や規範を重んじ 例え友であれ任務中は公私を分けて接し、プライベートでも軍人としての責務を忘れず、彼女の私室には仕事に関するものしか存在しない。

がしかし、フリードリヒ幼馴染は知っている。彼女が本来はおっとりとした妹気質の女性であり、今の堅物とした姿は彼女の懸命な姿勢の表れである事を…。


アルカナとの戦いで最愛の幼馴染であるリーシャを失い、失意の底まで落ちるもそれでも彼女は己を奮い立たせ幼馴染の分まで国を守る事に徹する為、今もなお戦い続けている。

名前・ フリードリヒ・バハムート
性別・男
身体・身長184 体重84
年齢・37歳
異名・第二師団団長 絶界の伏龍
好きな食べ物・塩辛い物
嫌いな食べ物・苦い草みたいな奴
能力値
保有総魔力・A 魔力放出力・S
魔力精密度・S 魔力持久力・B
近接戦能力・A+ 肉体精密度・S
肉体持久力・B 知識量・B

備考
帝国第二師団の団長であり 特記組史上最強の人物とも名高い師団長最強の男。素質と言う一点を見るなら かの人類最強の男さえ上回る帝国の虎の子、本気で戦えば確実にルードヴィヒの座さえ揺るがす程の力を秘めている…、の だが

彼の帝国内での評価はとても良いものとは呼べない。『不真面目』『怠け者』『落伍者にもなり損なった男』と散々な物、それもこれも彼の普段の態度があまりにも不真面目かつ怠惰である為だ。有事の際も部下に任せ自分はあんまり戦わないし 会議にも遅刻するし、剰えその理由がカジノお酒飲んでいたからと信じられないものばかり 若手からは『師団長になるなら第二師団長の座を狙うのが手っ取り早い』と思われる程。

彼は己の力を出さない、出さないから道化と笑われる、けど道化と笑われるならそれで良いじゃないか。強い奴が強いところを見せる場面が無いなら無いでそれでいい。彼は戦うために軍人になったんじゃ無い なんでも無い日常を守るために軍人になったんだ、そんな彼が間抜けと呼ばれ続けると言うことは そんな彼の願いが叶っていると言う事なんだから。

でも、もしそれを奪われるようなことがあれば彼は全霊で戦う。一切の躊躇なく敵を撃滅し 魔女の領域に片足を突っ込んだ力を振るい敵を叩きのめす。


幼馴染のリーシャの死は彼を変えただろう。結局 世の中そこまで平和じゃ無い、危機はいきなり襲い来る。嫌なことってのは其処彼処に埋まっていてそれをいつ踏み抜くか分からないのが世界なんだ。そんな中でフリードリヒはいつまで平穏を守り続けられるのか それを考えさせる良い機会になった。

もし彼がもう一度 何もかもを奪われるような危機に直面した時、今度こそ 全てを守る抜くために 今度は初っ端から全力で行くつもりだ。


名前・ マグダレーナ・ハルピュイア
性別・女
身体・身長168 体重38
年齢・78
異名・神鳥のマグダレーナ かつての人類最強
好きな食べ物・最近食欲が無い
嫌いな食べ物・硬いもの
能力値
保有総魔力・E 魔力放出力・F
魔力精密度・E 魔力持久力・G
近接戦能力・A 肉体精密度・B
肉体持久力・F 知識量・A

備考
かつて帝国最強と呼ばれ今も最強の師団 第十師団を従える老齢の女軍人。全盛期は遠に過ぎ去りかつての一割の力も出せないにもかかわらず帝国最強格の人物として数えられる英傑である。

その経歴は輝かしく 在学中に魔女排斥組織を見つけ出し単独で撃滅、卒業と共に師団に所属と共に瞬く間に師団長に駆け上がりそのまま将軍の座についた歴代最速の出世道を登り切った。その後は五十年近く将軍を務め続け燦然たる無敵神話を築き上げた…がしかし老齢に差し掛かった辺りで遂にルードヴィヒに敗北し その座をルードヴィヒに預ける事を皇帝陛下に頼み込み 自らは師団長の座に戻った。

その経歴から全師団長の憧れの的であり 今も彼女に憧れる者は多く、帝国軍の顔として未だに認識している者も世界中にいる。だからこそ 彼女の息子にかかる重圧は凄まじいものであったのだろうが 彼女がそれを察することはなかった、少なくとも 取り返しがつく段階では。

かつてはアルクカースのデニーロ エトワールのプルチネッラ 教国のカルステンと並び『魔女四本剣』の名で知られた人類最強の一人であり その全盛期は現人類最強のルードヴィヒに迫るか 或いは…と言うほど。今はもう筋肉も魔力も萎えてしまい 魔装も扱えなくなってしまい 完全に現役引退した。その報を聞き他の四本剣や同年代の戦士達は自分達の時代が終わった事を静かに悟った。

名前・ 星のヘエ
性別・男
身体・身長161 体重自在
年齢・36歳
異名・星のヘエ No.17
好きな食べ物・バターをいっぱい塗って焼いたパン
嫌いな食べ物・肉の焦げた所
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・A
魔力精密度・B 魔力持久力・C
近接戦能力・C 肉体精密度・D
肉体持久力・B 知識量・C

備考
大いなるアルカナの大幹部 アリエの一人にしてNo.17を預かる男。常にナイトキャップを被り眠たそうに目を擦り気がついたら寝てる 気がつかなくても寝てる男。されどその内に秘めたる魔女への敵愾心は本物であり 魔女に与する者を前にすれば容赦なく磨り潰す。

重力魔術の達人であり、その効果範囲は広大な街一つを覆うほどであり 出力はマルミドワズを大地に叩き落とし得る程の絶大な威力を持つ。また自分自身の重みを変えることも出来る為 宙を浮いたかと思えば鉄塊のような重みで飛んできたりもする。

アルカナによるマルミドワズ襲撃事件の中枢を担った人物ではあったが、その最中エリスとメグに邂逅。二人の活躍とフリードリヒとレグルスの暗躍により計画は頓挫。せめてエリスだけでも屠ろうと襲いかかるも敗北し帝国に捕らえられることになった。最初は拷問にかけられもしたが 彼が知っていることが恐ろしいほどに少なかった上 直ぐにアルカナ自体も滅びた為情報源としての価値が消失。今は監獄に投獄されている。


彼は、元々帝国のとある村出身であり 両親の狂気に当てられ結果的にそちらに転んだだけ。彼がもし 世界に辟易せず 両親に囚われず 全てを諦めて眠ることなく、一歩外へ出ていたならば…、きっと彼はこの戦いでアルカナ側でなく 帝国側として戦っていただろう。頼りになる幼馴染達と共に。

名前・ 月のカフ/ザスキア・ドッペルゲンガー
性別・女
身体・身長170 体重45
年齢・41歳
異名・月のカフ No.18
好きな食べ物・無し
嫌いな食べ物・無し
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・D
魔力精密度・C 魔力持久力・C
近接戦能力・A 肉体精密度・B
肉体持久力・B 知識量・B

備考
大いなるアルカナの大幹部 アリエの一人にしてNo.18を預かる人物。いつもキョドキョドと周囲を伺うように歩き回っておりお世辞にも頼りになるような人間では無い。がしかし それでも彼女もアリエの一人 実力も相当な物のだろうと部下たちからは一目を置かれている。

彼女の戦闘スタイルは謎に包まれており、彼女が戦う場面を見た者は非常に少ない。一世によると気配を消したり姿を消したり 或いは光を操ったりと様々なことが出来るようだが何分彼女が己の力を見られることを極端に嫌っている為 部下も持たず単独行動をする場面が非常に多い為実力を推し量る事がとても難しいのだ。

かつて アルカナの大幹部であった運命のコフと裏で取引をし、互いのNo.とコードネームを入れ替えた経歴がある。故に彼女は本当はアリエ級の実力を持っておらず 本来アリエの座に就いているはずのコフはNo.10に収まってしまった。それもこれもNo.を引き上げたかったカフとNo.を下げたかったコフの目的が合致した為にあるらしい…。がこれを知っている者は誰もいない。


No.18 月のカフ、これは世を偲ぶ仮の姿 その正体は帝国師団長の一人 ザスキア・ドッペルゲンガー。気配を消したり姿を消したりするのは魔術ではなく彼女が素で身につけている技術であり その実態は『魔術を持たない唯一の師団長』である。

アルカナを通じてマレウス・マレフィカルムを探る為 長期の潜入任務についていたが 突如現れたウルキの報告をする為とアルカナの動きが本格したことにより一旦帰還。アルカナ消滅後はアルカナを止められなかった責を取り 自ら師団長の座を降りたらしいのだが…、また任務に出てしまった為彼女が今どこで何をしているのかは また誰も分からなくなってしまった。


名前・ 審判のシン
性別・女
身体・身長162 体重58
年齢・33歳
異名・審判のシン No.20
好きな食べ物・エクレア
嫌いな食べ物・ワニの肉
能力値
保有総魔力・A 魔力放出力・A
魔力精密度・B 魔力持久力・B
近接戦能力・B+ 肉体精密度・B
肉体持久力・A 知識量・B

大いなるアルカナの大幹部にしてアリエの一人 No.20の座に君臨するアルカナの絶対者の一人。アルカナ内部の自浄作用の担当…つまり裏切り者の粛清を担当しており、例え仲間であれ協力者であれ裏切りの兆候が見えれば彼女は飛んでいき それら一切を殺しに行く
今までもNo.1 魔術師のベートやNo.7戦車のヘットを粛清して来た。

使用魔術は現代雷招魔術、失われた魔術を所有していた世界のマルクトにより与えられた魔術を自己研鑽と数多の戦場で研ぎ澄ませ 極限に至るまでに鍛え上げている。その為同系統の魔術を扱うエリスとは古式と現代で差がついているにも関わらず大きく上回るだけの力を見せている。

大いなるアルカナ内部でも隔絶した実力を持ち その力は魔女大国最強戦力クラスにも迫る程であり、一つの属性を極め抜いた人間に稀に起こる『属性同一化現象』により常に体のあちこちから放電している。実力的にはレーシュより上に位置しているが レーシュの不死身の如き耐久性と異常性 そして魔力覚醒を突破する手段を持たない為 勝ったことない。

魔力覚醒の名は『アヴェンジャー・ボアネルゲ』、内容は単純であり 自らの体を電撃に変化させる事で攻撃能力 速度 魔力出力全てを飛躍的に向上させることが出来る 攻撃特化型の魔力覚醒。また 自らの体と魔術で生み出した電撃を同化させることにより 肉体の一部分を一時的に巨大化させる事ができる

エリスがデルセクトにいる頃からエリスの事を把握していたが、当時はまだその脅威度に気がつかず どうせ旅の道中で死ぬだろうとタカを括っていた。しかし 実際にはエリスは倒れる事なくカストリアのアルカナ全戦力を叩きのめし剰えアルカナの三巨頭の一角 レーシュさえ崩してしまった。

エリスの所為でアルカナは壊滅状態に陥った その遠因は自分にある。エリスが帝国に手を貸し その決戦の場に現れた際 全ての因縁と己の過ちに決着をつける為 アルカナ最後の激闘を繰り広げる。

エリスの完全上位互換とも呼べる戦闘スタイルで終始圧倒するも エリスの超極限集中によって形成を巻き返され敗北、最期は己の命と共にエリスを道連れにしようと自爆するも その目論見さえ崩され彼女は光に消え その生死は不明となる。

終ぞ 幼馴染であり敬愛するタヴの心中を悟ることはなかった。しかし エリスの記憶の中に彼女意思と記憶は引き継がれている。


名前・ 宇宙のタヴ
性別・男
身体・身長180 体重80
年齢・35歳
異名・宇宙のタヴ No.21
好きな食べ物・メロン
嫌いな食べ物・ブロッコリー
能力値
保有総魔力・S 魔力放出力・A
魔力精密度・B 魔力持久力・A
近接戦能力・A+ 肉体精密度・A
肉体持久力・A 知識量・B

備考

大いなるアルカナの切り札 アリエの一人にして最大のNo.21を預かる男。別名アルカナ最強の男であり ボスであるマルクトが逃げた現在はアルカナのボスの代行のように扱われ 自らもそのように振舞っている。

帝国の魔女化計画に適合し 魔女の領域へ無理矢理押し上げられた為 その実力は帝国最強の将軍達にも匹敵し マレウス・マレフィカルムという巨大な機関の中でも五本の指に入る実力者として知られる。もし アルカナのボスがマルクトではなくタヴだったなら アルカナは瞬く間に八大同盟に並ぶ九つ目の大勢力になっていただろう事が 多方面から口々に言われている。

使用する魔術は『銀河魔術』、魔術界最大規模の奥義とも言われる星辰魔術の亜種とされる古の魔術。力を持った光を操り自らも光の速度で飛び交う戦法を取り、その単純ながら強力な流星の数々は三十二師団を全滅させるほど。

また 世界でも有数の第三段階に至った人間の一人であり 極・魔力覚醒 星轟『アポレスマティカ』を扱う。
周囲の空間を己の魂で満たし掌握支配する極・魔力覚醒を用いることでただでさえ強力な銀河魔術の効果範囲がさらに広がり 魔力による空間認識により光に近い速度で移動しながらも的確に敵を穿つ事が可能となる。

アルカナと帝国の決戦の地にて単身敵陣に突っ込み 将軍不在の帝国軍に大損害を与えるも、ジルビアの決死の突貫と隠していた実力を解放したフリードリヒの二名により敗北。彼の敗北及び捕縛を以ってして大いなるアルカナという組織は完全に崩壊した。


シンとは同じ研究施設の出身である為謂わば幼馴染とも言える間柄、シンはタヴに対して無上の敬愛を示しているが 彼がその敬愛に答えた事は一度としてない。シンがどれだけ彼に対して忠誠を示しても彼はシンを特別扱いする事はなく 遂にアルカナが崩れてシンが光に消えるまで彼はシンの気持ちに応える事はなかった…。

と シンは思っていた。これ単純な話ではあるが タヴにとってもシンは特別な存在だったし特別扱いしていたつもりだったのだ。それでもそれがシンに伝わる事は無かった…タヴは知らなかったのだ。気持ちとは言葉にしなくては伝わらない事を。ただただ側に居続けるだけでは 伝わる物も伝わらない事を、彼は知らなかった。



名前・ アーデルトラウト・クエレブレ
性別・女
身体・身長150 体重42
年齢・29歳
異名・万物穿通の将
好きな食べ物・パフェ
嫌いな食べ物・豆
能力値
保有総魔力・A 魔力放出力・A
魔力精密度・B 魔力持久力・B
近接戦能力・S 肉体精密度・A+
肉体持久力・A 知識量・A

備考
世界最高にして最大の魔女大国を最強足らしめる存在 帝国三将軍が一人。圧倒的才覚とその類稀なる戦闘センスを持ち 二十代で将軍の座に就いた天才女将軍であり マグダレーナ将軍の再来と呼ばれる事もあった。

性格は寡黙にして苛烈、物静かでありながら内に秘めたる忠誠心と闘争本能は将軍随一の物であり 如何なる相手であろうとも帝国の敵であるならば襲いかかり破壊する。それが例え自分の故郷である村であっても火を放つ程と言われるほど。
ただそれが裏目に出ることもあり、敵の挑発に乗ってまんまと踊らされることもある。まぁ 怒り狂った彼女を前にして翻弄出来る奴なんて 世界に何人いるか?という話ではあるが。

特記組出身であり 使用する特記魔術は『タイムストッパー』。心臓が十回鼓動する間 世界を完全に停止させる事ができる絶大の魔術。それが例えシリウスであろうとも停止させられる、が ある一定の強者には時間停止そのものを見切られることもある。

武器は『刻槍のグングニル』、槍に見えるほど巨大な時針を武器に戦闘を行う、また 魔装として使用する事で自らの時間を速め加速したり 痛みが訪れる時間を極限まで遅くし無敵の存在になったりなどやりたい放題。


趣味は人形集め またブンドド。彼女の私室には絶妙に可愛くない人形が大量に屯集されており、仕事終わりにはそれらを使って盛大に遊ぶのが楽しみ。ただ絶対に他人には知られたくない為 遊んでいる時は部屋に鍵をかけている。



名前・ ゴッドローブ・ガルグイユ
性別・男
身体・身長185 体重98
年齢・54歳
異名・万事断絶の将
好きな食べ物・仕事終わりの一杯
嫌いな食べ物・軍用食
能力値
保有総魔力・S 魔力放出力・A
魔力精密度・B 魔力持久力・A
近接戦能力・S 肉体精密度・A
肉体持久力・A 知識量・B

備考
世界最大にして最強の国の最高戦力 三将軍が一人。聳えるような巨漢にして身の丈程の大剣を軽々振り回し その刃は空間さえ断絶すると言われる剛剣の持ち主、されど見た目に似合わず冷静沈着な男であり 何事もまず一呼吸置いてから観察に走るタイプであり 不確かなことは決して口にしない実直な男。その気質故 皇帝からの信任も際立って厚い。

ルードヴィヒとは軍学校時代の先輩後輩の仲、今でこそ仲良くやってるが 昔はゴッドローブの方が敵意バリバリで接していたらしい。妻帯者であり一人の息子と二人の娘がおり 三人共既に軍学校を卒業し 全員が特記組に加入しているという優秀ぶりに『次代の帝国を引っ張るのはクエレブレ家か』と実しやかに囁かれている。その裏でマグダレーナにちゃんと子供を育てろよと物凄く重たいアドバイスを貰っている。

使用魔術は特記組時代に授かった空間剪定魔術『ディメンション・ゴッドセキュア』。空間を切り取る事ができる魔術であり、空間ごと相手を切り裂く事も 空間を切り開き世界の外へと相手の攻撃を放り投げたりなど 攻撃面にも防御面にも特化した魔術となっている。その分武器の攻撃力はあまり意味をなさない為 使いやすいただの鉄剣を用いて戦っている。


名前・ ルートヴィヒ・リンドヴルム
性別・男
身体・身長180 体重70
年齢・55歳
異名・万能全知の将 人類最強の男
好きな食べ物・激辛料理 フルーツを用いたスイーツ
嫌いな食べ物・味が薄い物
能力値
保有総魔力・S 魔力放出力・S
魔力精密度・A 魔力持久力・A
近接戦能力・S 肉体精密度・A
肉体持久力・S 知識量・A

備考
世界最強の国アガスティヤ帝国の頂点、魔女を除いた人類最強の男と呼ばれる筆頭将軍と呼ばれる無二の大戦力。先代将軍マグダレーナを真っ向から下し 彼女からその将軍の座を奪う形で頂点についた叩き上げ。その実力はまさしく最強の一言に尽きる程 全てが高水準にで収まっており彼ならばニビルさえも撃ち倒せていたであろう。

使用魔術は『テンプス・フギット』、皇帝直々に一から十まで制作に関わり かつ今まで帝国が作り上げてきた魔術開発のノウハウを全て注ぎ込んで作られた 世にも珍しい『古式魔術を基にしない現代魔術』。なのでこの魔術の詳細をシリウスでさえ知らず その威力や影響力は古式魔術となんら変わりはない。違う点があるとするなら やはりシリウスの作り上げた魔術体系とは逸脱する為 古式魔術がもたらす別の恩恵を受け取れないくらいである。

その内容は不明。未だ嘗てこの魔術の詳細を見抜けた物はいない、シリウスでさえ何をされたか理解出来ずに目を白黒させるほどである。ただこれも時空魔術である為 時間や空間を操る物であるのだが 時間停止とも空間支配とも取れぬこの魔術は 不明であるが故に強く。恐らくその詳細が世界中にバレたとしても何の問題もないだろう。

第三段階の極限にまで至っているが古式魔術の恩恵たる『魂の中に内面世界を構築させる』が無い為。どれだけ鍛錬を積んでも第四段階に至れない。しかし その代わり彼が使う極・魔力覚醒は 臨界魔力覚醒とはまた違うベクトルに進化しているらしい。


メグの育ての親であり。一人前の従者として育て上げたのは他ならぬ彼である。メグの為に一から勉強し持ち前の有能さで全て物にしてメグに伝授している、その為その気になれば彼はいつでもメイドになれる。




名前・ 無垢の魔女ニビル
性別・無し
身体・身長195 体重30
年齢・無し
異名・無垢の魔女
好きな食べ物・食事は行わない
嫌いな食べ物・食事は行わない
能力値
保有総魔力・S 魔力放出力・S
魔力精密度・S 魔力持久力・S
近接戦能力・S 肉体精密度・S
肉体持久力・S 知識量・S

備考
マレウス・マレフィカルムの所有する技術により作られた人造生命体にして人工魔女。造られた存在故知能や知識は赤子同然だがその身体能力は魔女そのものであり 単独で百万の軍勢を相手に戦えるほどの絶望的な力を持つ。

その正体はシリウスの器となるべくして造られた空の肉体である。なのでその魂は魔力を製造しない為 彼女は生命体でありながら魔力を持たない世界唯一の存在。魔力を持たない為魔術は使えないが その有り余る身体能力を用いて 空気中の魔力を吸い込み口内で凝縮し 熱線として放つなど 魔力による戦法は一応ある。

物を見それを学び力に変える人間としての性質を持つ為 レグルスとの戦いの最中魔力を持たないにも関わらず魔力覚醒に開眼。魔力を持たない魂を外界に押し出すことで周囲の全てを魔力を持たない状態へと強制変換する『ラデルニエール・ディネ』を用いてレグルスを苦しめる。しかしそれを上書きする勢いで放たれたレグルスの臨界魔力覚醒『天地開闢/乳海攪拌』により敗北。レグルスの魂世界の中へと消え去ることとなる。

もし、彼女が立派な師匠の下で力の使い方や物の分別を学んでいたなら、或いは魔女と同じ領域へと辿り着けただろう。ただ 飽くまで『魔女級』というだけで魔女そのものにはなれなかった。

名前・ ヴィーラント・ファーブニル
性別・男
身体・身長169 体重50000000
年齢・300歳以上
異名・終末を望む幽鬼
好きな食べ物・血
嫌いな食べ物・その他の全て
能力値
保有総魔力・S 魔力放出力・無し
魔力精密度・無し 魔力持久力・無し
近接戦能力・B 肉体精密度・D
肉体持久力・∞ 知識量・B

備考
大いなるアルカナに協力する魔女排斥連合に紛れ込んだ異端、元レヴェル・ヘルツのボスにして数百年前に滅んだテイルフリング王国の貴族を名乗る狂人。自らの目的をテイルフリング王国の再興と叫び 周囲の人間をそのカリスマで纏め上げ 烏合の集であった魔女排斥連合を一つの軍に仕立て上げた立役者 または黒幕。

人に理解を寄せ その願望を汲み取り。共に涙し 共に笑い 人的指導者足り得る姿に多くの者達は彼の背中の先に理想を見るだろう。されど彼は一度として人を見ることはない、彼にとって理解は作業であり 共感は武器である。全ては自分の目的の為に他人を利用する…いや 自分の一部に変えて巨大な群を一つの個とする事こそ彼の真髄。周囲の人間はそれに気がつかず 彼に迎合されるつもりで吸収されていくだろう。


その正体は数百年前にテイルフリング王国にて国王に反旗を翻したと言われるファーブニルの貴族 その人である。テイルフリング王国が帝国に吸収されるその日に処刑され上 人の身でありながら数百年を生きるという奇跡を起こしながら帝国と魔女に対して恨みを募らせ続け その魂を根底まで歪めた成れの果て。

正真正銘の不死身であり どんな事があっても死ぬことはない。例え心臓を貫かれても 自分で頭を切り落としても絶対に死なない。彼が望もうが望むまいがその体は生き続けてしまう。それ故既にその精神は擦り切れており 如何にしても死ぬか その事しか考えられない生きる亡者に成り果てている。

テイルフリングを復活させることも レヴェル・ヘルツを蘇らせることも、全ては彼にとって自殺の為のシュチュエーション作り。死ぬべきだったその瞬間をもう一度再現すれば その魂はあるべき場所に帰ると盲信的に信じ ただその為だけに大勢の人間の命を奪い帝国に前代未聞の戦乱を齎したのだ。

ただ不死身ではあるがその体力は無尽蔵ではなく、定期的に人血を摂取しなければ力が萎えて耐え難い疼痛に襲われるという弱点をエリスに看破され、最終決戦の場にてエリスに敗北しその身柄を帝国に捕縛され。今は光も差さない監獄の奥底に封印されている。死ぬことも許されず永遠に…。


彼を不死身にした存在については謎に包まれており。彼自身もその魔術師を探しているそうだが名も知らないばかりか数百年かけて探しても見つけることが出来なかったらしい。…本当に見つけられなかったのか 或いは見つけられたのに彼がそれに気がついていなかったのかは分からない。


名前・ アルテナイ
性別・女
身体・身長180 体重75
年齢・23
異名・逢魔ヶ時旅団幹部 明の槍
好きな食べ物・レタス
嫌いな食べ物・鶏肉
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・D
魔力精密度・F 魔力持久力・E
近接戦能力・B 肉体精密度・B
肉体持久力・D 知識量・F

備考
ウルキがアルカナの援護のために連れてきた八大同盟の一角 逢魔ヶ時旅団の幹部の一人。瞑目の槍使いであり普段から目を閉じて生きているが、別に目が見えないわけじゃない。

逢魔ヶ時旅団の技術力により 体の一部を改造されており、彼女の場合は聴覚が常軌を逸するほどに鋭敏となっている。その耳は目以上に物を捉え 相手の鼓動さえも聞き分けその緊張度合いから相手の思考にさえ耳を立てる事が出来るほど。しかし やや耳に頼りすぎる場面があり エリスとメグの連携により敗北し帝国に捕らえられた。

捕縛後は口内に隠し持っていた毒を服用し自害、そのせいで帝国は逢魔ヶ時旅団に繋がる情報源を失ってしまった。

名前・ フランシスコ・ハーシェル
性別・女
身体・身長150 体重42
年齢・19
異名・空魔の影 
好きな食べ物・無い
嫌いな食べ物・無い
能力値
保有総魔力・F 魔力放出力・F
魔力精密度・F 魔力持久力・F
近接戦能力・D 肉体精密度・C
肉体持久力・C 知識量・G

備考
空魔の影が一その二十二番、世界最強の殺し屋ジズ・ハーシェルよりその技を伝授された後継者の一人であり ジズを父と慕う。

帝国へはアルカナの援護という名目で空魔の裏切り者 マーガレット・ハーシェルの暗殺へと現れた。幼い頃より何をしても自らを上回り 手を汚さずファイブナンバーと同等の扱いを受けるマーガレットを妬み憎み嫉み蔑んでいた彼女にとってこの仕事は千載一遇の機会と 本来はファイブナンバーの一人アンブリエル・ハーシェルが向かう所を父に懇願し任務を代わってもらった。

その腕前はマーガレットに遠く及ばず、空魔殺式も会得してはいるが ファイブナンバー達にのようにその真髄にも至って居ない為 ジズは最初から彼女が任務を遂行できるとは思って居なかった。

それ故 彼女の体内に本人も気がつかぬ間に爆弾が仕掛けられ メグ諸共吹き飛ばす算段で送り込まれたのだ。しかしそれもメグに看破さ彼女はただ一人夜空の中に爆炎に消えた。

彼女自身覚えては居ないが、元はとある貴族の令嬢であったが ジズに攫われ娘として育て上げられ洗脳された身の上を持つ。


名前・ 無双の魔女カノープス
性別・女
身体・身長185 体重65
年齢・八千歳以上
異名・無双の魔女 大女帝
好きな食べ物・葡萄などの甘味
嫌いな食べ物・生の赤身肉
能力値
保有総魔力・測定不能 魔力放出力・SS
魔力精密度・測定不能 魔力持久力・SS
近接戦能力・S 肉体精密度・SS
肉体持久力・SS 知識量・SS

備考
七つの魔女大国の一角 アガスティア帝国の皇帝にして八人の魔女の一人、八人の魔女最強と謳われるその実力に偽りは無く まさしく無双の力を世に示した魔女達のリーダー的存在。また レグルスの事を心の底から愛している 友達としてではなく人として。彼女を自らの伴侶と呼び 夜半を共にした事もあると言われている。

無二の極大魔術である『時空魔術』の使い手であり、彼女の手にかかれば時針は絶対性を失い 部屋一つを国家規模に増幅させる事も可能であり それを遺憾なく発揮し、帝国は世界最大にして最高の国へと成長を遂げた。

また戦闘においても絶大な威力を発揮し、停止した時間の中相手をタコ殴りにしたり、空間を操り攻撃の発生地点と相手の座標を同一に扱うことにより防御も回避も不可の一撃を放ったりなどやりたい放題。唯一時間の巻き戻しだけは出来ないが それ以外ならどんなことでも出来てしまう 優しく神の如き存在。

また魔女である為当然臨界魔力覚醒の段階に入っており、『世界への勝利』という返答と共に繰り出されるのは『毘盧舎那/塵点劫界』はカノープスにより空間の細部に至るまで掌握されており どんな存在も魂の底までカノープスに握られることになる。シリウスとの戦いでは目的が違った為それらの力が使われることはなかったが。

唯一シリウスの洗脳の魔の手を精神力だけで跳ね除け 逆にシリウスの目的に気が付き数千年かけて来たるシリウスとの決戦に備え続けて居た。しかし 他の魔女が操られている事を察するなり 他の魔女達との関係を断ち、友さえも信じられない疑心に囚われ孤独へと狂っていく。

それでもなお レグルスを殺すことはできなかった。あらゆる物を用意し 万全に備えて居たのにシリウスを取り逃がしたのは偏に彼女の覚悟が足りなかったから 或いは可能性を信じて居たから、それは皇帝として許されるものではないかもしれないが…、だからこそ 信じ続けた一抹の可能性は結実を迎えようとしている。

これが終わったら結婚式を開こうレグルス と心の中で誓いながら彼女は未来を切り開く若人達の道行きを信じ見送る。


名前・ レグルス(シリウス)
性別・女
身体・身長179 体重60
年齢・八千年以上前
異名・復活の災禍
好きな食べ物・生焼けの肉 血が滴るくらいのやつ
嫌いな食べ物・生クリーム
能力値
《現時点での測定は不可》

備考
レグルスの肉体を乗っ取り現世に降臨したシリウスの姿、今まで乗っ取ってきた魔女たちとは同化の深度が桁違いであり ほぼシリウスと同一の存在として扱われ、今もその一体化率は上昇しつつある。

されど、未だ完全な復活とは言えずシリウスの真の力の五十分の一も発揮出来ていない状態にある、それでも世界最強の将軍達と皇帝を相手取って負けずにやり抜けるだけの手練手管を持ち合わせる。
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