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嫉妬と暴走
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「「ただいま」」
あの後、なんとかいつもどーりに戻った俺達はまっすぐ家にかえった。
まぁ……
玄関までは手を繋いでだけど。
リビングに入ると母さんは夕飯の後片付けをしながら、紗雪は風呂上がりなのか、少し薄着でソファーでスマホをいじりながら俺達を出迎えた。
「あら~おかえり~デートはど~だった~?」
「おー!悠君せっちゃんおかえ……り……んん?」
「あぁ、うん。楽しかったよ。とりあえず着替えてくる」
母さんは事情を知らないため、まだ付き合ってると思っている。俺は自室に入り、ベッドに転がった。
(あー、まじで今日の雪花やばかった…普段から想像出来ないデレっぷり……可愛すぎか!キスで止まれた俺を誉めたい!そして最後の俺はなんだ?キザすぎかっ!恥ずかしすぎるっ!)
俺がそんな自問自答してる頃…
##雪花の部屋##
私は部屋に入ってすぐに閉めて鍵をかける。そのままドアに背を預けたまま、しゃがみこんだ。
顔が熱い。思わず両手で顔全体を覆う。
(は、恥ずか死するっ!)
理由はわかってる。今日のデートは私が全て計画をしたもの。つまり、私の趣味全開である。計画を立ててる時はテンションMAXで気付けなかったがいざ当日になって進めていくうちに気付いた。
なに?この私のキャラに合わない甘々な乙女チック全開なデートは?と
確かに理想はあったけれど、妄想と実際に行うのでは全然別物だった。そう思ったらもう不安でしょうがなかった。引かれたらどうしよう?嫌われたらどうしよう?
けど、そんな心配はすぐ消えてしまった。
普段しないような格好も綺麗だと言ってくれた。手を繋いでも握り返してくれた。ちょっと男の子には恥ずかしい店でも照れながら受け入れてくれた。そして最後…私の名前がモチーフになっているネックレスを見たとき、もう我慢出来なかった。
気がついたらキス…をしていた。気持ちが止まらなかった。想いと不安をぶつけてしまった。彼は待っててと言ってくれた。そして今度は彼からキスしてくれた。
(し、幸せすぎる……。これは…このまま嬉死するのかしら?)
なんて馬鹿なことを考えるほど舞い上がっていた時、
コンコン
私の部屋がノックされた。お風呂かしら?
「せっちゃん……いる?」
「いるわ。お風呂?」
「ん~ん。ちょっといい?」
一度深呼吸して落ち着いてから鍵をあけた。
「姉さんどうしたの?」
「……悠君となんかあった?」
!?
「えっ……どうして?」
「なんか距離が近い気がして。今二階に上がるときも悠君は気づいてなかったっぽいけど、せっちゃんずっと悠君の服の裾掴んでたし…それにずっと唇を気にしてた……」
階段あがるとこ見られてた!?
けど、今日あったことは言いたくない。二人だけの思い出だから…
「言いたくない」
「そっか……」
「ごめんなさい」
姉さんがノブに手をかけながら言う。
「ん、いいの。聞いちゃってごめんね?……………アタシも強引にいくから」
姉さんは謝りながらドアをしめた。最後の方に言ってた言葉は聞こえなかった。
##リビング##
着替えた俺は風呂の順番待ちをしていた。もうみんな入ったみたいで後は俺と雪花だけだったので、今は雪花が上がって来るのを一人リビングでまっていた。どうやら紗雪と奈々はもう寝たみたいだった。
「悠聖君上がったわ。少し減ったからたし湯した方がいいかも」
「おう、わかった」
湯上がりで湿った髪が色っぽい。まだ体が熱いのか、胸元のボタンは三つ目まで開いていて、その豊満な谷間が見えていたため、ついそこに目線がいってしまう。
「エッチね」
今までなら隠しながら言ってたのが、隠さずに微笑みながら言ってくる。お嬢さん警戒レベル下がりすぎじゃないですかね!?
「男だからなー」
「今までは無駄に視線を集めるから大きいのはイヤだったけれど、今はあなたの視線を私に向けることが出来るから悪くないわね」
「な、なにをっ…」
「あら、照れてる?今日は寒かったから、ちゃんと暖まってきてね。私はもう寝るわね。おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
告げて風呂に向かう。
全てを脱ぎ捨て、タオル一枚持って風呂場のドアを開ける。
少し熱いのが好きな俺は熱めボタンと、お湯が少し足りなかったため、たし湯ボタンを押してその間に体を洗う。
体を流し、頭を洗ってる頃、脱衣室のドアが開く音が聞こえた。
多分母さん辺りが洗濯機回しにきたんだろう。そう思ってたら、
ガチャ
(えっ?)
「ゆ、悠君、せ、背中流してあげる……」
(えっ?え?紗雪?なんで?)
つい物音に反応をして振り向くと、左手のハンドタオルでかろうじて下のほうだけ隠し、右腕で胸元を隠した紗雪が立っていた。
「なっ!なんでさゆ……むぐっ!」
思わず声をだすと胸元を隠していた右手で口をふさがれた。おかげで小ぶりだが形のいいそれが目に入る。まずいと思い、目を閉じて向きをかえた。
「大きい声出さないできづかれちゃう…」
さすがにそれはまずいのでうなずく。
「その…や、やっぱり恥ずかしいから、後ろ向いてて?」
さらにうなずく。とりあえず頭の泡を流して、寒いので背中合わせで浴槽に入る。紗雪が脱衣室の方を向き、おれが壁の方を向く形をとって、紗雪に聞いた
「どうしてこんな事を?」
「…今日せっちゃんと何かあったの?」
「いや、質問してるのはこっちなんだが…」
「せっちゃんと………チ………た?」
「はっ?なに?」
「せっちゃんとエッチしたの?」
「なっ!?してないしてないしてない!」
「じゃあ何があったの?朝と比べて二人の感じが全然違う……」
「それは……」
「言えない?」
無言でうなずく。
「そっか」
お湯が揺れる。紗雪が動いてるのが分かって、きっと上がるんだろうと思った。けれどもそんな事はなく、俺の背中から覆うように抱きついてきた。背中に2つのやわかいものがフニフニあたる!
「ごめんね。多分アタシ、悠君取られると思って焦ってる」
浴槽内で体を固定するものがないから少しの身動ぎでフニフニするー!
「取られるって、物じゃないんだから…」
「ん、それは分かってるだけど…」フニフニ
「せめてこれだけ教えて?キス…した?」
!?
してないと言えば嘘をつくことになる。かと言って、した!とも言えない俺は無言のまま。
「…答えないってね……答えをいってるようなものなんだょ?」
ビクッっとなる。
「もうあがるね?」
そう聞こえて背中から紗雪の体が離れる感じがしたその時、
「あっ、せっちゃん……」
なっ!?まさか!今の状況を見られた?つい、条件反射で脱衣室がある後ろの方を振り向いた瞬間…
「むぐっ…」
チュッ
紗雪がキスしてきた。驚いてすぐに離れようとする。なのに首に手を回され頭も押さえられ、舌が侵入してくる。
「あむっ………れろっ…んちゅ」
俺の胸に紗雪の、柔らかいものが当たる。ヤバい……っ!
「んっ…んちゅ……ぷはぁ」
どうにか肩を押し、ようやく離れる。
「な、なんでこんな事!?」
体を離すと胸元を隠しながら涙をためながら言ってきた
「なんで?こんな事?わからないの?好きだからだよ?好きな人だからしたいと思ったの。それにきっとこのままじゃせっちゃんが選ばれる…そんな気がしたの…。」
「そんなこと……」
「そんな事ないってほんとに言える?」
「見てるとわかるの!アタシと悠君の距離感とせっちゃんと悠君の距離感が!それに今日帰って来たときのせっちゃんの顔がすごい幸せそうだったの。何度も唇に手を当てて幸せそうに表情が変わるの。あんなの見てればすぐわかるよ。あーキスしたんだろーなーって。うらやましかったの…。負けたくなかったの。だから恥ずかしいかったけど、こうしてお風呂にも来たの。アタシの裸見たでしょ?男の子だし、きっと戸惑ってくれてアタシに意識向けてくれるかな?って。簡単に……簡単にはせっちゃんを選ばせたりなんてさせないんだからっ!」
そういって真っ白なお尻をむけて紗雪は風呂にから出ていった。
「どーしろってんだ」
そんな言葉が湯気の中に消えていった。
あの後、なんとかいつもどーりに戻った俺達はまっすぐ家にかえった。
まぁ……
玄関までは手を繋いでだけど。
リビングに入ると母さんは夕飯の後片付けをしながら、紗雪は風呂上がりなのか、少し薄着でソファーでスマホをいじりながら俺達を出迎えた。
「あら~おかえり~デートはど~だった~?」
「おー!悠君せっちゃんおかえ……り……んん?」
「あぁ、うん。楽しかったよ。とりあえず着替えてくる」
母さんは事情を知らないため、まだ付き合ってると思っている。俺は自室に入り、ベッドに転がった。
(あー、まじで今日の雪花やばかった…普段から想像出来ないデレっぷり……可愛すぎか!キスで止まれた俺を誉めたい!そして最後の俺はなんだ?キザすぎかっ!恥ずかしすぎるっ!)
俺がそんな自問自答してる頃…
##雪花の部屋##
私は部屋に入ってすぐに閉めて鍵をかける。そのままドアに背を預けたまま、しゃがみこんだ。
顔が熱い。思わず両手で顔全体を覆う。
(は、恥ずか死するっ!)
理由はわかってる。今日のデートは私が全て計画をしたもの。つまり、私の趣味全開である。計画を立ててる時はテンションMAXで気付けなかったがいざ当日になって進めていくうちに気付いた。
なに?この私のキャラに合わない甘々な乙女チック全開なデートは?と
確かに理想はあったけれど、妄想と実際に行うのでは全然別物だった。そう思ったらもう不安でしょうがなかった。引かれたらどうしよう?嫌われたらどうしよう?
けど、そんな心配はすぐ消えてしまった。
普段しないような格好も綺麗だと言ってくれた。手を繋いでも握り返してくれた。ちょっと男の子には恥ずかしい店でも照れながら受け入れてくれた。そして最後…私の名前がモチーフになっているネックレスを見たとき、もう我慢出来なかった。
気がついたらキス…をしていた。気持ちが止まらなかった。想いと不安をぶつけてしまった。彼は待っててと言ってくれた。そして今度は彼からキスしてくれた。
(し、幸せすぎる……。これは…このまま嬉死するのかしら?)
なんて馬鹿なことを考えるほど舞い上がっていた時、
コンコン
私の部屋がノックされた。お風呂かしら?
「せっちゃん……いる?」
「いるわ。お風呂?」
「ん~ん。ちょっといい?」
一度深呼吸して落ち着いてから鍵をあけた。
「姉さんどうしたの?」
「……悠君となんかあった?」
!?
「えっ……どうして?」
「なんか距離が近い気がして。今二階に上がるときも悠君は気づいてなかったっぽいけど、せっちゃんずっと悠君の服の裾掴んでたし…それにずっと唇を気にしてた……」
階段あがるとこ見られてた!?
けど、今日あったことは言いたくない。二人だけの思い出だから…
「言いたくない」
「そっか……」
「ごめんなさい」
姉さんがノブに手をかけながら言う。
「ん、いいの。聞いちゃってごめんね?……………アタシも強引にいくから」
姉さんは謝りながらドアをしめた。最後の方に言ってた言葉は聞こえなかった。
##リビング##
着替えた俺は風呂の順番待ちをしていた。もうみんな入ったみたいで後は俺と雪花だけだったので、今は雪花が上がって来るのを一人リビングでまっていた。どうやら紗雪と奈々はもう寝たみたいだった。
「悠聖君上がったわ。少し減ったからたし湯した方がいいかも」
「おう、わかった」
湯上がりで湿った髪が色っぽい。まだ体が熱いのか、胸元のボタンは三つ目まで開いていて、その豊満な谷間が見えていたため、ついそこに目線がいってしまう。
「エッチね」
今までなら隠しながら言ってたのが、隠さずに微笑みながら言ってくる。お嬢さん警戒レベル下がりすぎじゃないですかね!?
「男だからなー」
「今までは無駄に視線を集めるから大きいのはイヤだったけれど、今はあなたの視線を私に向けることが出来るから悪くないわね」
「な、なにをっ…」
「あら、照れてる?今日は寒かったから、ちゃんと暖まってきてね。私はもう寝るわね。おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
告げて風呂に向かう。
全てを脱ぎ捨て、タオル一枚持って風呂場のドアを開ける。
少し熱いのが好きな俺は熱めボタンと、お湯が少し足りなかったため、たし湯ボタンを押してその間に体を洗う。
体を流し、頭を洗ってる頃、脱衣室のドアが開く音が聞こえた。
多分母さん辺りが洗濯機回しにきたんだろう。そう思ってたら、
ガチャ
(えっ?)
「ゆ、悠君、せ、背中流してあげる……」
(えっ?え?紗雪?なんで?)
つい物音に反応をして振り向くと、左手のハンドタオルでかろうじて下のほうだけ隠し、右腕で胸元を隠した紗雪が立っていた。
「なっ!なんでさゆ……むぐっ!」
思わず声をだすと胸元を隠していた右手で口をふさがれた。おかげで小ぶりだが形のいいそれが目に入る。まずいと思い、目を閉じて向きをかえた。
「大きい声出さないできづかれちゃう…」
さすがにそれはまずいのでうなずく。
「その…や、やっぱり恥ずかしいから、後ろ向いてて?」
さらにうなずく。とりあえず頭の泡を流して、寒いので背中合わせで浴槽に入る。紗雪が脱衣室の方を向き、おれが壁の方を向く形をとって、紗雪に聞いた
「どうしてこんな事を?」
「…今日せっちゃんと何かあったの?」
「いや、質問してるのはこっちなんだが…」
「せっちゃんと………チ………た?」
「はっ?なに?」
「せっちゃんとエッチしたの?」
「なっ!?してないしてないしてない!」
「じゃあ何があったの?朝と比べて二人の感じが全然違う……」
「それは……」
「言えない?」
無言でうなずく。
「そっか」
お湯が揺れる。紗雪が動いてるのが分かって、きっと上がるんだろうと思った。けれどもそんな事はなく、俺の背中から覆うように抱きついてきた。背中に2つのやわかいものがフニフニあたる!
「ごめんね。多分アタシ、悠君取られると思って焦ってる」
浴槽内で体を固定するものがないから少しの身動ぎでフニフニするー!
「取られるって、物じゃないんだから…」
「ん、それは分かってるだけど…」フニフニ
「せめてこれだけ教えて?キス…した?」
!?
してないと言えば嘘をつくことになる。かと言って、した!とも言えない俺は無言のまま。
「…答えないってね……答えをいってるようなものなんだょ?」
ビクッっとなる。
「もうあがるね?」
そう聞こえて背中から紗雪の体が離れる感じがしたその時、
「あっ、せっちゃん……」
なっ!?まさか!今の状況を見られた?つい、条件反射で脱衣室がある後ろの方を振り向いた瞬間…
「むぐっ…」
チュッ
紗雪がキスしてきた。驚いてすぐに離れようとする。なのに首に手を回され頭も押さえられ、舌が侵入してくる。
「あむっ………れろっ…んちゅ」
俺の胸に紗雪の、柔らかいものが当たる。ヤバい……っ!
「んっ…んちゅ……ぷはぁ」
どうにか肩を押し、ようやく離れる。
「な、なんでこんな事!?」
体を離すと胸元を隠しながら涙をためながら言ってきた
「なんで?こんな事?わからないの?好きだからだよ?好きな人だからしたいと思ったの。それにきっとこのままじゃせっちゃんが選ばれる…そんな気がしたの…。」
「そんなこと……」
「そんな事ないってほんとに言える?」
「見てるとわかるの!アタシと悠君の距離感とせっちゃんと悠君の距離感が!それに今日帰って来たときのせっちゃんの顔がすごい幸せそうだったの。何度も唇に手を当てて幸せそうに表情が変わるの。あんなの見てればすぐわかるよ。あーキスしたんだろーなーって。うらやましかったの…。負けたくなかったの。だから恥ずかしいかったけど、こうしてお風呂にも来たの。アタシの裸見たでしょ?男の子だし、きっと戸惑ってくれてアタシに意識向けてくれるかな?って。簡単に……簡単にはせっちゃんを選ばせたりなんてさせないんだからっ!」
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そんな言葉が湯気の中に消えていった。
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