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そしてハレンチ異世界へ
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最初の暗闇を感じて、かくれんぼのことを思い出してから昔のことを思い出してきたが、だんだん息苦しくなって大好きなピザのチーズの匂いまでしてきて、もしかしてこれが死ぬ前に見る走馬燈というやつなのか?
苦しい、本当に窒息しそうだ。こんなに頭の中で想像しているのに苦しくて死にそうでチーズの匂いがするということは、やっぱり死ぬということなのか?死ぬから暗闇を感じたのか?あれは地獄ということなのか?
窒息死。死の中でもしんどい方から数えた方が早いと言われている窒息死。
どうせ死ぬなら俺は女性のオシリに顔を埋めて窒息したいと思っていたこともあるくいらい女性のオシリが好きなのだが、ただわけもわからず勝手に窒息して死ぬのだけは勘弁してもらいたい。例え大好きなピザのチーズの匂いがしていたとしてもだ。
やっぱり変態という俺を呼ぶ声が聞こえる気がする。女性のオシリで窒息という感覚が変態と判断するのだろう。それは例えばの話であって自ら窒息を選ぶ人もいないだろうし、仮にいたとしてもそれは女性の方が自殺の共犯者になってしまうから、この俺の窒息案は即却下だ。だから俺を変態呼ばわりしても良いから窒息死だけは勘弁してくれ。いや女性のオシリなら話は別だが、その死に方は老後の楽しみに取っておくということで。頼む。マジで限界に苦しい。本当に死にそうだ。
そうか、ピザのチーズが詰まって呼吸困難になって窒息しそうなのだ。誰か、助けてくれ
誰か……誰か……。
ドスン!という音とともに俺は窒息から逃れることができた。
だが、脳に酸素が足りてないせいだろうか、いまいち状況が飲み込めないでいる。
一つ言えることは、さっきまで目の前が真っ暗で地獄のような闇だったのが嘘のように目の前が天国に見えるということだ。
どんなにあがいても黒しか見えなかった状態から、何かが見えただけでも天国にみえるかもしれないが、俺の目の前の状況は暗闇から帰還した者でなくても天国と思ってしまうだろう。
不思議なのは逆さであること。目の前の景色が全て逆さに見えるのだ。
その目の前に映っているのが裸の女性が二人、そのうちの一人は床に這いつくばって震えながら、いや怯えながらと言ってもよいような感じで俺の方を見ている。もう一人は立てって両手を俺に突き出してハアハアと息を荒げているようだった。
一体どういう状況なのだろうと考えている時、女性の近くにあるテーブルから物が落ちた。俺から見れば天井に上がっていくように見えるが、女性たちの足元の方向に落ちて行ったので、これは俺が逆さまになっているのだろうということがなんとなく分かってきた。
背中に痛みを感じてきて、これは俺があの両手を出している女性に突き飛ばされたのだということがなんとなくわかった。そして今の体勢も筋肉のバスターという漫画の技をかけられている方、つまりでんぐり返しの体勢だということがわかった。
しかし、俺も裸でしかもびんびんだということに気付いたのは、飾ってあった鉄の仮面が上から俺の頭に降ってきたせいでさせられた気絶から覚めた後だった。
俺の異世界転生最強物語は今のところ
異世界転生びんびん物語で始まったところだった。
いや、裸でびんびん状態で終わりなのかもしれない。
苦しい、本当に窒息しそうだ。こんなに頭の中で想像しているのに苦しくて死にそうでチーズの匂いがするということは、やっぱり死ぬということなのか?死ぬから暗闇を感じたのか?あれは地獄ということなのか?
窒息死。死の中でもしんどい方から数えた方が早いと言われている窒息死。
どうせ死ぬなら俺は女性のオシリに顔を埋めて窒息したいと思っていたこともあるくいらい女性のオシリが好きなのだが、ただわけもわからず勝手に窒息して死ぬのだけは勘弁してもらいたい。例え大好きなピザのチーズの匂いがしていたとしてもだ。
やっぱり変態という俺を呼ぶ声が聞こえる気がする。女性のオシリで窒息という感覚が変態と判断するのだろう。それは例えばの話であって自ら窒息を選ぶ人もいないだろうし、仮にいたとしてもそれは女性の方が自殺の共犯者になってしまうから、この俺の窒息案は即却下だ。だから俺を変態呼ばわりしても良いから窒息死だけは勘弁してくれ。いや女性のオシリなら話は別だが、その死に方は老後の楽しみに取っておくということで。頼む。マジで限界に苦しい。本当に死にそうだ。
そうか、ピザのチーズが詰まって呼吸困難になって窒息しそうなのだ。誰か、助けてくれ
誰か……誰か……。
ドスン!という音とともに俺は窒息から逃れることができた。
だが、脳に酸素が足りてないせいだろうか、いまいち状況が飲み込めないでいる。
一つ言えることは、さっきまで目の前が真っ暗で地獄のような闇だったのが嘘のように目の前が天国に見えるということだ。
どんなにあがいても黒しか見えなかった状態から、何かが見えただけでも天国にみえるかもしれないが、俺の目の前の状況は暗闇から帰還した者でなくても天国と思ってしまうだろう。
不思議なのは逆さであること。目の前の景色が全て逆さに見えるのだ。
その目の前に映っているのが裸の女性が二人、そのうちの一人は床に這いつくばって震えながら、いや怯えながらと言ってもよいような感じで俺の方を見ている。もう一人は立てって両手を俺に突き出してハアハアと息を荒げているようだった。
一体どういう状況なのだろうと考えている時、女性の近くにあるテーブルから物が落ちた。俺から見れば天井に上がっていくように見えるが、女性たちの足元の方向に落ちて行ったので、これは俺が逆さまになっているのだろうということがなんとなく分かってきた。
背中に痛みを感じてきて、これは俺があの両手を出している女性に突き飛ばされたのだということがなんとなくわかった。そして今の体勢も筋肉のバスターという漫画の技をかけられている方、つまりでんぐり返しの体勢だということがわかった。
しかし、俺も裸でしかもびんびんだということに気付いたのは、飾ってあった鉄の仮面が上から俺の頭に降ってきたせいでさせられた気絶から覚めた後だった。
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いや、裸でびんびん状態で終わりなのかもしれない。
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