桃太郎かな?

タピオカ

文字の大きさ
上 下
18 / 18
旅立ち前

果実の世界

しおりを挟む
 桃売りが終わり桃太郎達は家の近くまで戻った。

桃太郎「さて赤鬼さん、鬼の姿に戻っていいですよ」

 桃太郎が戻るように気持ちを込めると、赤鬼は桃の姿から鬼の姿になった。

赤「…やっと戻れたぜ。あの姿は精神的にきついがよく頑張った…」
ポチ「ワンワン!」

 赤鬼は自分の頑張りを評価した。
 その様子にポチも、赤鬼には伝わらないが頑張ったという風に鳴いた。

桃太郎「今日は手伝いありがとうございました。また明日も頑張ってくださいね」

 桃太郎は赤鬼にお礼を言い、そしてその後すぐ家に着いた。

桃太郎「桃売りが終わり帰ってきました」

 桃太郎はそう言って家の入口の戸を開けた。

爺「みんなおかえり、お疲れ様じゃったの」
婆「お腹空いたじゃろ。今から夕ご飯にしようかね」

 おじいさんとおばあさんは戻ってきたみんなを温かく出迎えた。



 その頃、ありとあらゆる果実が溢れる場所、つまり桃太郎がいた果実の世界では。

???「今頃、桃太郎はあちらの世界でうまくやっておるかな?不安ではあるな…」

 この国の一番偉く威厳のある存在のお方は、干渉者として遣いに出した桃太郎を心配していた。

干渉者1「き……きっと今回は大丈夫ですよ!」
干渉者2「三年前より桃太郎はとてつもなく実力を付けました!…信じましょう」
干渉者3「…余裕で任務を終わらせて帰ってきますよ!」

 偉いお方に仕える干渉者達は、不安を和らげようと様々な事を大袈裟に言った。
 干渉者達自身も正直、桃太郎のことを心配しているが。

???「…励まそうとしてもワシには分かるぞ、お前達も同じく不安なことが」
干渉者達「…その通りです」

 だが、励ましの様子を見て自分と同じ気持ちなのを見抜いていた。

???「今日までそのことで色々と考えていたが…やはり手段を増やす事にした。…お、来たな」
干渉者達「え?」

 偉いお方はそう言い、前にいる干渉者達の更に向こうを真っ直ぐ見つめた。
 干渉者達はその予想外の言葉に驚き、そしてそのお方の視線を追って後ろを振り返った。

?「はじめまして!重要な任務だと呼ばれここに来ました」

 そこにいたのは桃太郎と同じ年ぐらいの見た目で、肌と髪がとても綺麗で透明感のある少女だった。

???「桃子よ、その通りだ。実は桃太郎に任せている重要任務は、一人だとやはり厳しそうなのである。だから増員をと思い呼んだのだ」

 偉いお方は桃太郎の任務の難易度を考え、この少女にも任せようと呼び出した。

桃子「その任務でしたか!分かりました、私に任せてください」

 桃子は任務の事を聞いて嬉しくなり、そして気合いを入れた。

???「では今からワシが世界の移動の力を使い、お前を桃太郎がいる世界に送るぞ。様々な困難もあるだろうがよろしくな」

 そして偉いお方は、対象を様々な世界に移動させる不思議な力を使い桃子を送った。
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

スパークノークス

おもしろい!
お気に入りに登録しました~

タピオカ
2021.09.24 タピオカ

お気に入り登録ありがとうございます!
これから頑張ってお話を書いていきますね。

解除

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【ショートショート】おやすみ

樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。 声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。 ⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠ ・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します) ・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。 その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》

小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です ◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ ◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます! ◆クレジット表記は任意です ※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください 【ご利用にあたっての注意事項】  ⭕️OK ・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用 ※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可 ✖️禁止事項 ・二次配布 ・自作発言 ・大幅なセリフ改変 ・こちらの台本を使用したボイスデータの販売

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。