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第二章 いざ捜査へ
19.二回目の話し合い
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翌朝、私はかなり早い時間に目覚めてしまった。
昨日早めに出ると言ってあるので、寝ている家族を起こさないようにそっと家を出る。
「えっ、アキくん!?」
家の前にはアキくんが立っていた。
アキくんは私の姿に気が付くと、柔らかい笑顔で手を振る。あまりにも自然な姿に流されそうになるが、時間帯を思い出して冷静になる。今六時半だよ!?
「は、早いんだね……?」
「おはよ。朝早いから、今日も一緒に行きたいって思ったんだよね」
アキくんの家は少し先にあって、私の家より学校に近い。
(わざわざ遠回りして来てくれたんだ)
昨日の今日だったから、アキくんは心配してくれたのだろう。久しぶりに会ったのに、私は迷惑ばかりかけてしまっている。
「ぼくがやりたくて勝手にしたことだから気にしないで。こうやって一緒に登下校できるの、本当に嬉しいんだよ」
「それならせめて家に入ってきてよ。外寒いでしょ」
「おばさんたちを起こしちゃうよ」
「……次は連絡して。約束だよ」
「はーい」
そういえばなぜかアキくんは喜んでいるが、切実にやめてほしい。私だって幼馴染みの事を心配する。
「放課後の時間が合えば良かったんだけど……みんなバラバラに用事は入っちゃってるもんね。颯馬くんたちも大丈夫かな」
「一条はおじいちゃん並みに朝早いから大丈夫だよ。いつも女子に囲まれる前にさっさと登校して蘭の館に引きこもってるんだ」
「え、そうなの?」
「うん。白鳥はいつも遅刻ギリギリだけど、まあ一日くらい問題ないでしょ。それにあいつら車の送迎があるから」
二人とも簡単にイメージがついて思わず笑ってしまった。確かに颯馬くんは朝早そうだし、白鳥くんは夜更かししそう。
そのおかげもあって、私は落ち着いた気持ちで学校に迎えた。
。。。
やっぱり早朝ということで、校舎には誰もいなかった。綾小路さんに怪しまれそうだったから、私たちは荷物を持ったまま蘭の館に向かった。
アキくんの道案内で昨日も使った個室の前まで来ると、まるでタイミングを図った課のようにドアが開いた。
「おはよう、七瀬。それに秋兎も」
私たちの姿を目にすると、颯馬くんは笑顔で中に入れてくれた。奥のソファーで寝っ転がっている白鳥くんが見える。
「人の気配を感じたから開けてみたんだが、正解だったみたいだな!」
「ひ、人の気配……?」
「ぼくの記憶じゃ、蘭の館は全部屋防音だったような気がするけど」
「ソウの人外身体能力は今に始まったことじゃないでしょ」
白鳥くんは眠そうに目をこすりながら、ゆったりと体を起こす。
そして私たちは昨日と同じ配置で座ると、白鳥くんは鞄の中からノートパソコンを取り出した。
(あれ、今日は消えた寄木細工の話をするんじゃなかったの……?)
昨日早めに出ると言ってあるので、寝ている家族を起こさないようにそっと家を出る。
「えっ、アキくん!?」
家の前にはアキくんが立っていた。
アキくんは私の姿に気が付くと、柔らかい笑顔で手を振る。あまりにも自然な姿に流されそうになるが、時間帯を思い出して冷静になる。今六時半だよ!?
「は、早いんだね……?」
「おはよ。朝早いから、今日も一緒に行きたいって思ったんだよね」
アキくんの家は少し先にあって、私の家より学校に近い。
(わざわざ遠回りして来てくれたんだ)
昨日の今日だったから、アキくんは心配してくれたのだろう。久しぶりに会ったのに、私は迷惑ばかりかけてしまっている。
「ぼくがやりたくて勝手にしたことだから気にしないで。こうやって一緒に登下校できるの、本当に嬉しいんだよ」
「それならせめて家に入ってきてよ。外寒いでしょ」
「おばさんたちを起こしちゃうよ」
「……次は連絡して。約束だよ」
「はーい」
そういえばなぜかアキくんは喜んでいるが、切実にやめてほしい。私だって幼馴染みの事を心配する。
「放課後の時間が合えば良かったんだけど……みんなバラバラに用事は入っちゃってるもんね。颯馬くんたちも大丈夫かな」
「一条はおじいちゃん並みに朝早いから大丈夫だよ。いつも女子に囲まれる前にさっさと登校して蘭の館に引きこもってるんだ」
「え、そうなの?」
「うん。白鳥はいつも遅刻ギリギリだけど、まあ一日くらい問題ないでしょ。それにあいつら車の送迎があるから」
二人とも簡単にイメージがついて思わず笑ってしまった。確かに颯馬くんは朝早そうだし、白鳥くんは夜更かししそう。
そのおかげもあって、私は落ち着いた気持ちで学校に迎えた。
。。。
やっぱり早朝ということで、校舎には誰もいなかった。綾小路さんに怪しまれそうだったから、私たちは荷物を持ったまま蘭の館に向かった。
アキくんの道案内で昨日も使った個室の前まで来ると、まるでタイミングを図った課のようにドアが開いた。
「おはよう、七瀬。それに秋兎も」
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「ソウの人外身体能力は今に始まったことじゃないでしょ」
白鳥くんは眠そうに目をこすりながら、ゆったりと体を起こす。
そして私たちは昨日と同じ配置で座ると、白鳥くんは鞄の中からノートパソコンを取り出した。
(あれ、今日は消えた寄木細工の話をするんじゃなかったの……?)
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