65 / 163
第二章 軍属大学院 入学 編
56.いざ、帝都!-Ⅲ
しおりを挟む
また考えが少しそれてしまったが、要するにソフィアはそんな危険を伴う妙技を短時間ながらも成功させるのは凄い事で、それを否定する自分に異を唱えたいのであろう。
確かに魔力制御の特訓に関してはかなり努力をしたとは思う。
普通の人がどのように鍛えるのかを知らないから何とも言い難いが、おじいちゃんの居る日は毎日脳と体を酷使して、意識を失うまで多方面からの様々な攻撃をひたすら何時間もシエラで防いだり回避したりする特訓をしていたのだ。
おじいちゃんの居ない日だって、流石に意識を失った日はそれほど多くは無いが、それでも倒れる寸前まで魔力制御の特訓をしていた。
まだまだ未熟であるのは承知の上だが、自分の限界まで努力をしていたという自覚はある。
彼女はそのことを誇るべきだと言ってくれているのかもしれない。
「……うん、そうだね。ありがとうソフィア。でも、まだまだ未熟っていうのは本当なんです。たぶんですけど、お姉さんの方が僕よりもずっと強いですし」
そんな自分の言葉を聞いたお姉さんは少し驚いたような顔をした。
「あら、どうしてそう思うの? キーくんたちから何か誇張されたお話でも聞いたのかしら?」
「いえ、その、何というか……雰囲気、ですかね?」
別に侮っているわけではないが、サキトやソフィアやアイラの三人とそれぞれ一対一で戦うならば、自分が打ち倒すことは出来ずとも、持久戦に持ち込めば最終的には魔力量の差で勝つことは出来ると思う。
キュウの魔力頼りだが、それが自分の戦い方なのだからそれは良いのだ。
しかしおじいちゃんやテッチがその気になれば、自分なんて一瞬で倒されるというのはやらなくても何となくわかる。
明確に根拠があるわけではないのだが、本当に何となく"強者"というものはそういう雰囲気を纏っているのだ。
自分はその雰囲気を最初に見た時から彼女に感じている。
「おお! 流石はタケル! 見る目があるな! 義姉さんは確かに半端じゃなく強ぇぞ!」
「確かに、軍属大学院の臨時講師じゃなければ絶対に軍にスカウトされてるくらいには強いわね。私も魔力制御の特訓をたまにやってもらってるから知ってるけど、リオナさんの制御技術は……ヤバいわよ」
サキトは目を輝かせながら、アイラは若干苦笑しながら自分の感覚が正しい事を伝えてくれる。
というよりアイラの苦笑の理由が気になる。
いったい何があったのだろうか。
「もう! キーくんもアイラちゃんも人の事を"一瞬で街一つ滅ぼせる化け物"みたいに言って! お姉ちゃんはただ魔力制御がちょっと得意なだけなんだから!」
(なんだその例えは……)
というより今のサキトたちの発言にはそんな意図が組み込まれていたというのであろうか。
確かにおじいちゃんであれば街一つくらい簡単に消し去れそうな気はするが、流石にこのお姉さんがそこまで出来るとは――
(いや、二人がそう言うのであれば出来るのかもしれないな……。たぶんどころか絶対僕より強いじゃないか)
そう考えるとさっきの「僕よりずっと強い」発言が煽りと受け取られないか心配になってきた。
どうしよう、早めに謝っておいた方が吉だろうか。
しかしよく考えてみれば自分も村一つくらいなら消し飛ばせるかもしれない。
やらないけど。
「いや、義姉さん……流石にそこまでは言ってないから」
「流石にリオナさんでもそれは無理でしょ……無理よね? ってかタケルどうしたの? いきなりしゃがみ込んだりして……」
「……ちょっと地面が気になってね。いやぁ良い地面だ。硬度が素晴らしい」
「た、タケルくん……?」
よかった。
どうやらお姉さんの勘違いだったようだ。
危うくもう少しで無意識のうちに土下座で謝るところだったが、地面を褒め称える事でどうにかそんな醜態は回避できたようだ。
ソフィアが何やら心配そうな眼差しを自分に向けてきているような気もするが、きっと気のせいだ。
地面を褒めるのをやめて起き上がると、お姉さんが何やらクスクスと笑っている。
「ぷふっ……あなた、地面が……ぶふっ……好きなのね。……キーくん、この子面白いわね」
どうやら何かがツボに入ったようだ。
「あなたの例えもなかなかですよ?」と返したいところではあるが、それでせっかく良くなった機嫌を損ねて「そんなに地面が好きなら今すぐたっぷりと舐めさせてあげるわ」などと言われてけちょんけちょんにされるかもしれないと考えると、余計な事は言わない方が良いだろう。
どの程度かは結局わからないが、お姉さんは自分よりも強い事は確かなのだ。
「改めまして、武っていいます。よろしくお願いしますお姉さん。あと別に地面は好きではないです」
怒らせる気は無いが、一応予防線は張っておこう。
「はい、よろしくね。お姉さんってなんだかよそよそしいから、私の事はリオナで良いわよタケル君」
「じゃあ、リオナさんって呼びますね」
ようやく自己紹介も終わったところで、人用の出入り口の方を見ると人だかりのせいで出来ていたであろう行列が無くなっていた。
今ならスムーズに入る事が出来るかもしれない。
「そういえばタケル、ずっと"帝都を早く見てみたい"って言ってたもんな! 悪いな待たせちまって」
「あら、そうなの? それは悪い事をしちゃったわねぇ。ごめんねタケル君」
「いえいえ、別に大丈夫ですよ」
サキトとリオナさんが申し訳なさそうにするが、二人の再会の方がずっと重要なものであったのだから別に良いのだ。
「それじゃあそろそろ入りましょうか。ロンドが暇すぎて寝ちゃってますし……。ほら、起きてロンド」
「……ピィ?」
伏せをしたテッチの背の上で呼吸の度に上下にゆっくりと揺られるのが気持ちよかったのかロンドは寝てしまっていたようだ。
ソフィアが寝ぼけ目のロンドを肩に乗せたところでテッチも起き上がり、全員で門へと向かう。
二人の再会が重要であったのは本当であるが、自分が帝都を楽しみにしていたのも本当である。
足取りは軽く、肩に乗るキュウも楽しみなのか尾をいつもより軽快に揺らしている。
家を出てから三日、ようやく自分は半年前から名前だけは知っていたこの"帝都ヴェルジード"へと到着したのであった。
確かに魔力制御の特訓に関してはかなり努力をしたとは思う。
普通の人がどのように鍛えるのかを知らないから何とも言い難いが、おじいちゃんの居る日は毎日脳と体を酷使して、意識を失うまで多方面からの様々な攻撃をひたすら何時間もシエラで防いだり回避したりする特訓をしていたのだ。
おじいちゃんの居ない日だって、流石に意識を失った日はそれほど多くは無いが、それでも倒れる寸前まで魔力制御の特訓をしていた。
まだまだ未熟であるのは承知の上だが、自分の限界まで努力をしていたという自覚はある。
彼女はそのことを誇るべきだと言ってくれているのかもしれない。
「……うん、そうだね。ありがとうソフィア。でも、まだまだ未熟っていうのは本当なんです。たぶんですけど、お姉さんの方が僕よりもずっと強いですし」
そんな自分の言葉を聞いたお姉さんは少し驚いたような顔をした。
「あら、どうしてそう思うの? キーくんたちから何か誇張されたお話でも聞いたのかしら?」
「いえ、その、何というか……雰囲気、ですかね?」
別に侮っているわけではないが、サキトやソフィアやアイラの三人とそれぞれ一対一で戦うならば、自分が打ち倒すことは出来ずとも、持久戦に持ち込めば最終的には魔力量の差で勝つことは出来ると思う。
キュウの魔力頼りだが、それが自分の戦い方なのだからそれは良いのだ。
しかしおじいちゃんやテッチがその気になれば、自分なんて一瞬で倒されるというのはやらなくても何となくわかる。
明確に根拠があるわけではないのだが、本当に何となく"強者"というものはそういう雰囲気を纏っているのだ。
自分はその雰囲気を最初に見た時から彼女に感じている。
「おお! 流石はタケル! 見る目があるな! 義姉さんは確かに半端じゃなく強ぇぞ!」
「確かに、軍属大学院の臨時講師じゃなければ絶対に軍にスカウトされてるくらいには強いわね。私も魔力制御の特訓をたまにやってもらってるから知ってるけど、リオナさんの制御技術は……ヤバいわよ」
サキトは目を輝かせながら、アイラは若干苦笑しながら自分の感覚が正しい事を伝えてくれる。
というよりアイラの苦笑の理由が気になる。
いったい何があったのだろうか。
「もう! キーくんもアイラちゃんも人の事を"一瞬で街一つ滅ぼせる化け物"みたいに言って! お姉ちゃんはただ魔力制御がちょっと得意なだけなんだから!」
(なんだその例えは……)
というより今のサキトたちの発言にはそんな意図が組み込まれていたというのであろうか。
確かにおじいちゃんであれば街一つくらい簡単に消し去れそうな気はするが、流石にこのお姉さんがそこまで出来るとは――
(いや、二人がそう言うのであれば出来るのかもしれないな……。たぶんどころか絶対僕より強いじゃないか)
そう考えるとさっきの「僕よりずっと強い」発言が煽りと受け取られないか心配になってきた。
どうしよう、早めに謝っておいた方が吉だろうか。
しかしよく考えてみれば自分も村一つくらいなら消し飛ばせるかもしれない。
やらないけど。
「いや、義姉さん……流石にそこまでは言ってないから」
「流石にリオナさんでもそれは無理でしょ……無理よね? ってかタケルどうしたの? いきなりしゃがみ込んだりして……」
「……ちょっと地面が気になってね。いやぁ良い地面だ。硬度が素晴らしい」
「た、タケルくん……?」
よかった。
どうやらお姉さんの勘違いだったようだ。
危うくもう少しで無意識のうちに土下座で謝るところだったが、地面を褒め称える事でどうにかそんな醜態は回避できたようだ。
ソフィアが何やら心配そうな眼差しを自分に向けてきているような気もするが、きっと気のせいだ。
地面を褒めるのをやめて起き上がると、お姉さんが何やらクスクスと笑っている。
「ぷふっ……あなた、地面が……ぶふっ……好きなのね。……キーくん、この子面白いわね」
どうやら何かがツボに入ったようだ。
「あなたの例えもなかなかですよ?」と返したいところではあるが、それでせっかく良くなった機嫌を損ねて「そんなに地面が好きなら今すぐたっぷりと舐めさせてあげるわ」などと言われてけちょんけちょんにされるかもしれないと考えると、余計な事は言わない方が良いだろう。
どの程度かは結局わからないが、お姉さんは自分よりも強い事は確かなのだ。
「改めまして、武っていいます。よろしくお願いしますお姉さん。あと別に地面は好きではないです」
怒らせる気は無いが、一応予防線は張っておこう。
「はい、よろしくね。お姉さんってなんだかよそよそしいから、私の事はリオナで良いわよタケル君」
「じゃあ、リオナさんって呼びますね」
ようやく自己紹介も終わったところで、人用の出入り口の方を見ると人だかりのせいで出来ていたであろう行列が無くなっていた。
今ならスムーズに入る事が出来るかもしれない。
「そういえばタケル、ずっと"帝都を早く見てみたい"って言ってたもんな! 悪いな待たせちまって」
「あら、そうなの? それは悪い事をしちゃったわねぇ。ごめんねタケル君」
「いえいえ、別に大丈夫ですよ」
サキトとリオナさんが申し訳なさそうにするが、二人の再会の方がずっと重要なものであったのだから別に良いのだ。
「それじゃあそろそろ入りましょうか。ロンドが暇すぎて寝ちゃってますし……。ほら、起きてロンド」
「……ピィ?」
伏せをしたテッチの背の上で呼吸の度に上下にゆっくりと揺られるのが気持ちよかったのかロンドは寝てしまっていたようだ。
ソフィアが寝ぼけ目のロンドを肩に乗せたところでテッチも起き上がり、全員で門へと向かう。
二人の再会が重要であったのは本当であるが、自分が帝都を楽しみにしていたのも本当である。
足取りは軽く、肩に乗るキュウも楽しみなのか尾をいつもより軽快に揺らしている。
家を出てから三日、ようやく自分は半年前から名前だけは知っていたこの"帝都ヴェルジード"へと到着したのであった。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ざまあ~が終ったその後で BY王子 (俺たちの戦いはこれからだ)
mizumori
ファンタジー
転移したのはざまあ~された後にあぽ~んした王子のなか、神様ひどくない「君が気の毒だから」って転移させてくれたんだよね、今の俺も気の毒だと思う。どうせなら村人Aがよかったよ。
王子はこの世界でどのようにして幸せを掴むのか?
元28歳、財閥の御曹司の古代と中世の入り混じった異世界での物語り。
これはピカレスク小説、主人公が悪漢です。苦手な方はご注意ください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる