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2章
ディメンション・スクール(25)
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「ディメンション・スクールに行ってから、ワールドマップは捨てようと思ってるから、困ったな」
マップを開いてマスターは言った。
二人でじっとマップを見ていると、どこからか一羽のスズメがこちらに飛んできた。
「最近、珍しいな、スズメなんて」
マスターが顔を上げてスズメを見ながら言った。
「そう言えば、見なかったよね、最近」
わたしもマスターと同じ方を見て言った。
スズメはわたし達の目の前で止まって、バタバタと羽を動かしながら、マップをのぞきこんでいる。
そして、あっという間に、マップに描かれているロシアの場所に、突き出した片方の足を触れさせた。
「はぁっ!」
マスターとわたしが一緒に言って息を呑み込んだ瞬間、わたし達は別の場所にいた。
マスターがまわりを見回して言った。
「ロシアのエルミタージュ美術館だ」
マップを開いてマスターは言った。
二人でじっとマップを見ていると、どこからか一羽のスズメがこちらに飛んできた。
「最近、珍しいな、スズメなんて」
マスターが顔を上げてスズメを見ながら言った。
「そう言えば、見なかったよね、最近」
わたしもマスターと同じ方を見て言った。
スズメはわたし達の目の前で止まって、バタバタと羽を動かしながら、マップをのぞきこんでいる。
そして、あっという間に、マップに描かれているロシアの場所に、突き出した片方の足を触れさせた。
「はぁっ!」
マスターとわたしが一緒に言って息を呑み込んだ瞬間、わたし達は別の場所にいた。
マスターがまわりを見回して言った。
「ロシアのエルミタージュ美術館だ」
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