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2章

ディメンション・スクール(22)

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「じゃあ、今日はもう寝て、ディメンション・スクールには明日の朝、予約を入れよう」
「そうね」
わたし達は睡眠をとって、旅の疲れを癒した。

翌朝、二人で朝食をとっているとき、マスターが腕時計型の、文章が宙に浮かび上がって読めるスマホを操作しながら言った。
「送信エラーになっちゃうな。明日のカフェの定休日に、スクールに予約、空きがあるのに」
「ディメンション・スクールでしょ。じゃあ、わたしのスマホで予約入れてみる」
「うん」
わたしがペンダント型の、文章が宙に浮かび上がるスマホでディメンション・スクールのサイトから予約を入れても送信エラーになってしまった。

マスターに言うと、
「カフェに行ってから、カフェの パソコンで予約を入れてみようか」
とこたえが返ってきて、
「そのほうがいいかも」
わたしは言った。

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