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2章

ディメンション・スクール(18)

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わたし達が二つのピラミッドを見ていると、UFOのそばで何人かで話しをしていた異星人達がわたし達に気付いたようでこちらを見た。

異星人達は自分達のそばにあるスケートボードに形が似た乗り物にそれぞれ乗ってわたし達に向かって宙を飛んで来た。

「あの人達、来るね」
「なんだろうな 」
わたし達はその場で待ち構えた。

「なんじゃ、君達は」
わたし達の前まで来た異星人の一人が言った。
「えっと、……あの、ちょっとピラミッドのなかを見学させてもらってまして」
マスターが申し訳なさそうな声を出した。
「困るな~、こんな時に~」
異星人達はみんなで顔を合わせて、そうだそうだと言わんばかりに頷いた。
「はっ?」
マスターが不思議そうに言うと、別の異星人が言った。
「今、我々の惑星からピラミッドをテレポート(瞬間移動)させたばかりなんじゃ。テレポート後の処理やらなんやらで忙しいんじゃよ」

「テレポート?!」
今度はわたしとマスターが顔を見合わせる番だった。
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