寝取り屋が処女を奪われた話

朝果あさ

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17話※

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 顔を肩に埋めたまますりすりと頬を寄せると、俺の髪が耳をかすめたのか、宮はくすぐったそうに肩を揺らすのだ。


「・・耳感じるのか?」
「感じはしないかなあ?くすぐったいだけだよ。和夏くんは耳敏感だよねえ」
「・・別に」


 敏感ではない、と言おうとする前に俺の後頭部に手を回し、唇が触れそうなほどぐっと顔を近付けたかと思えば「嘘つき」と耳元で囁くのだ。
 びくっと肩が震えて思わず身を引いてしまいそうになるが、後頭部を抑えられている為びくともしない。


「やっぱり耳弱いね。それとも俺の声好きなの?電話越しでもイってたもんねえ。あの時可愛かったなあ

「っ、どっちも違う!」


「んーじゃあ、試してみよっか?」
ぽつりとそう呟くと後頭部を抑えられたままちゅ、と耳たぶを吸われるのだ。


「ーーひッ・・ぁ」
裏返った声が出てしまい、口を手で抑えると
「だーめ。ちゃんと耳で感じてる声聞かせて?」
と、耳の中に舌を入れられる。くちゅくちゅと音を立てて中を犯す舌は、まるで生き物のように粘膜を這わせるのだ。
 口を抑えていた手は捕まれ、恥ずかしい声がだだ漏れになってしまう。


「ッあ、やぁ・・ッあ・・・んん」
「ん、・・和夏くんさあ耳だけでこんなことされて感じてるんだ?変態だねえ」
「ーッ、」
「ほーら、きもちーんでしょ?素直に認めちゃったらあ?」


 宮の声が耳から脳内まで響いている様な気がして、背筋がぞくぞくと震えてしまう。
 最後にちゅっと中を吸われたかと思えば、ぱっと離されると、
「どうだった?」
と、膝に乗った俺を見上げるのだ。


 突然止められたことで呆気にとられていると、ふと我に返って一気に恥ずかしさが込み上げてくる。見られたくなくてふいっと顔を逸らすと、
あはっ、と笑ったかと思えば
「意地悪しすぎちゃったね。ごめんねえ」
と優しく抱き締めてくる。それがなんだか心地よくて、だが耳を犯された悔しさもあって宮の首にぐいぐいっと顔を押し付けるのだ。


「・・ねー、こないだから思ってたけど和夏くんって気持ちよくなると甘えんぼになるんだねえ。猫みたいで可愛い」
「・・・うるさい。どっちかというと猫はお前だろ。でかい猫」
「えー、和夏くんがネコじゃないの?こんなにお尻濡らしてさあ」


 いきなり両手で尻をわしづかみしたかと思えば、先走りが垂れて濡れている場所にそのまま指を差し込まれるのだ。


「ーーッあ、・・そっ、ちの・・んッ・・ね、こ・・じゃ、な・・ッ、」
「えー、違うの?こんなにぐちゅぐちゅなのに」


 ぬちぬちと内壁をかけ分けて入ってくる指は、先走りで濡れているのと自分で弄っていたこともあり、いとも簡単に長い指が一番深いところまで飲み込まれるのだ。


「ッ、ひぁ・・ッ、あ・・・・・、んっ」
「わ、中かなり柔らかいね。簡単に指飲み込むよ?もしかしてーー」


「俺が途中で帰ってからずっと一人でシてた?」
と耳元で言われ、唇をふにっと耳に押し付けられたと思えば内壁がびくびくっと震えてしまう。


「ーーんッ、ぁ・・あ・・・・・」
「・・っえ、和夏くんもしかして甘イキしてる?」
「っあ、し・・ら、な・・ッ・・・んッ・・、」


 宮と電話した時からずっと欲しかった指で中をかき回され、最奥まで簡単に受け入れてしまう。
 すると、長い指が凝り固まったしこりを探し当て、ぐりぐりと押しつぶすのだ。


「ーーッッ、ぁ、あ・・・、そこ、・・や・・・ッ」
「えー、ここ凝ってるから解さないとじゃない?ほら、大丈夫だから俺にしがみついてて?」


 ぎゅっと宮の首に腕を回すと、いい子だねと呟くのだ。
 すると、途端に中をかき回され耳を塞ぎたくなるような音が部屋に響いてしまう。もちろん、指は前立腺を捉えたままだ。


「ーーーッあ、ひぅ・・・ッぁ・・ぁあ、・・イ、く・・ッ、も・・・」
「うんうん、いっぱいイこうねえ」


 途端、びくびくっと内壁が震え宮の指をきゅうっと締め付けるのだ。
 先走りと粘膜で濡れている指を引き抜くと、達した余韻が収まらない俺の頭を
「気持ちよかったねえ」と、撫でるのだ。


「・・ところで、今和夏くん中でイった?こっちから出てないし」
と、萎えかけている性器を見やる。
「っわ、かんな・・い」


 もちろん中イキなど今までしたこともないのでその感覚はよく分からない。
 だが、どくんっと体が弾けるような感覚がずっと中に留まるようなことは今までなかったので、おそらくこれが中イキというものなんだろう。


ーーーすると、カチャカチャと下の方から音がしたと思えば、宮の下腹部から大きく膨らみ脈打つ性器が顔を出すのだ。


「ね、和夏くんさあ・・。こんなんで満足してないよねえ?コレ、欲しいでしょ?」
と、俺の手を掴み、自らの膨らんだ性器に押し当てる。


「ーーッ、で、もイったばっかだから、」
「えー、いらないの?」


 俺の脇腹に手を差し込み持ち上げたかと思えば、より宮の体と密着するところですとんと降ろされるのだ。


 すると、「これ入れるともっと気持ちーのになあ」
と、膨らんだ性器を尻の割れ目にぬちぬちと這わせられ、入りそうで入らないもどかしさで下腹部が疼いてしまう。


「ッあ、そ・・れ、・・・やぁ・・・ッ」
「っ、和夏くん。入れて欲しいよね?奥いっぱい突いたげるよ?」
「ぅ・・・ぁ・・んんッ」

 
 どくどくと腫れ上がった性器を擦り付けられて我慢できるはずもない。
 この性器で中をかき回されたらどうなるのかと想像してしまった俺はこくん、と静かに頷いてしまうのだ。




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