寝取り屋が処女を奪われた話

朝果あさ

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14話※

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 自分が出したものの掃除ほど虚しいものはないだろう。
 虚しさを和らげるためについでに家の中の掃除もした。綺麗になった部屋を見ると、先ほどの虚しさも多少は楽になっていた。
 ぼふっとソファに寝転がり、スマホを見る。すると、二件のメッセージがきていた。
 一件は瞬からだった。仕事が立て込んでるから別の日に連絡するという旨の内容だった。宮とのことを説明したかったが忙しいなら仕方ない。分かった、別の日に話そうと返信をする。
 もう一件は以前寝取り依頼を受けた男から、よかったらまたやりませんかという依頼メールだった。申し訳ないが、寝取りはもうやめる旨の返信をした。
ストーカーに遭ったからというのも理由の一つではあるが、宮に好き勝手にされたこの体でタチとして勃つかどうか自信がなくなってしまったのがもう一つの理由だ。
・・・そういえば宮の付き合ってた奴ーー里とかいったか。今日瞬といた時見かけたな。他の男を連れて。あの様子なら恐らく俺にストーカーすることはないだろうから、俺にはもう関係ないことだろう。
 だが万が一また同じようなことが起こっては敵わないので、寝取りはもう止めることにした。

 他の奴から依頼連絡がくるのも面倒なので、これを機に連絡先を整理することにした。





 一通り連絡先を削除し終わり、ふう、と息を吐く。整理した連絡先をスクロールしていると、まだ消してない連絡先があるのに気付いた。


「あ、」


ーー宮の連絡先だった。
あーそういやこいつともやり取りしてたなと思いつつ、削除ボタンを押そうとすると


ーーピンポーン


 また家のチャイムが鳴った。
 もしかしたらまた宮が戻って来たのではないか。先ほどのように玄関で襲われたら溜まったものではないのでモニターを確認すると、宅急便のようだった。
 安堵して荷物を受け取ると、宮の連絡先を消すのをすっかり忘れていた。


***


 宮の訪問と、掃除の疲労。溜まっている疲労とは裏腹に、下腹部は窮屈そうにテント張っていた。
 だから、これは仕方のないことなのだ。さっきしただろと誰かから言われようとも自然現象なのだから仕方のないことだ。疲れマラというやつだ。そう自分に言い聞かせ、ソファーの背もたれに寄りかかりながら、両手で上半身の尖りの周りを円を書くように擦る。
 すると、あっという間に中央がぷっくりと熱を持つのだ。それでも焦らすように周りをこすこすとひたすらなぞると、いつの間にか尖りは真っ赤に熟れていた。


「ーーあ、・・・・・、あ・・ッ」


 優しく突起を指で弾くと、上半身が震えた。人差し指でくにくにと先を揉み、きゅっとつまめば熱を持った下腹部がもう限界だった。
 スウェットとパンツを降ろし、性器を扱く。先ほど出したばかりなのに窮屈そうに膨らむこれは、やはりこの奥を弄らないと満足できないということなのだろうか。
 亀頭を手のひらでなぞり、先走りを塗りつける。
数時間前にしてたからか入念に濡らした指のおかげか、緩く閉じていた尻は簡単に指を飲み込むのだ。


「っん、・・・・ッ、あ・・・んッ」


 先走りと粘膜が混じり合いぐちゃぐちゃと耳を塞ぎたくなる音がリビングに響いた。
 指を増やし、ぱちゅ、ぱちゅと速度を上げてピストンする。おそらく竿を弄ってしまっては先ほどと同じで満足できないだろう。指をくの字に曲げ、一番良いところに当たるように動かすが、もう少しのところで届かない。
 もう少し、もう・・、少し。ーーイキたい、イキたい、イキたい。


「は、・・・っ、ぁ・・・・うぅ・・・ん」


 このままだと絶対イけない。
 イくことで頭がいっぱいだった。だから後先のことなど考えていなかった。
 震える手でスマホを手繰り寄せる。・・誰でも良かったんだ、気持ちよくしてくれるなら。本当に、たまたま、アイツの連絡先が最初に目に入ったから。・・・それだけだ。そう自分に言い聞かせ、震える手で奴の名前をタップする。


ーープルルルル プルルルル ガチャ


「・・え、和夏くん?ーーなんで、」


その声を聞いた瞬間、指はいいところに届いてないはずなのに、下腹部が軽く痙攣し、甘イキしてしまうのだ。


「ーーッん、・・あ・・・、んっ」
「・・え、わか、くん?」


びくびく腰が揺れ、上手く言葉が発せずに震えてしまう。こんな声、出したくないのに。


「ひ・・ッぅ、・・ぁ、・・ん」
「・・もしかして、一人でシてるの?」


少し間をおいてから、「は、」と電話越しに息遣いが聞こえた。宮も興奮しているのだろうか。それを想像するだけで腰が揺れてしまう。


「お、ねがっ・・い・・ッ、来てっ、みや・・ぁっ」


ーー宮と出会ってからまだ日が浅いのに、なぜこうもこいつに乱されるのだろうかと、つくづく思う。
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