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咲良と生徒会のゆかいな(?)日常/本編その後
02
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俺は朝日と生徒会室の探索、というか何がどこにしまってあるのか、備品の確認をしている。
数多くある棚や引き出しを開け、朝日と会話をしながら確認をしていた時だった
少し頑丈そうな引き出しを開けると、一台のパソコンが出てきたのだ。
生徒会の業務用のパソコンは一人一台あるというのに、これは何のパソコンなんだろうか。
今はたまたま他の生徒会役員はいなく、俺と朝日の二人だけだ。暇だったこともあり、パソコンの電源を入れてみることにした。
「朝日、ケーブル差して。多分充電ないだろ」
朝日は俺に言われる通りに受け取ったケーブルをコンセントに差すと、面倒なのか、愚痴をこぼすのだ。
「なあ、咲良・・・。面倒だしわざわざ付けなくてもいいんじゃないか?」
「いいじゃん、暇だし」
「それに見たら駄目なやつかもしれないだろ?」
「朝日、俺らも生徒会だろ。俺らは後から入って来た新参者だけど、生徒会室の中にあるのは、もう俺らのものじゃん」
「・・・まあ、そうだけど」
電源を付けると、一つのファイルが目に止まった。極秘と書いてあり、人間とは不思議なもので、秘密にされればされるほど気になってしまうものだ。
極秘という名前のファイルをクリックすると、何個か動画があるようだった。
とりあえず適当にクリックしてみた時だった。
「" ッ、にい、さん、"」
「" ーーっぁ、ぁあ・・ッ、や・・だ、・・ッ、や・・、ぁッッ "」
ーーー瞬間、俺と朝日はピシッと固まった。
パソコンの画面には、場所は保健室だろうか、俺が弥生に無理やりやられた時の映像が流れている。
そしてなぜか、無駄に画質が良かった。おそらくこれは4Kとかいうやつだろう。俺の尻の細かなしわまではっきりと映っていて、俺が顔に被せていたジャージが無駄にいい味が出ていて、AV感が否めなかった。
「" っ、キッツ・・、 "」
「" ・・や・・ッだ、ぁッ・・、や・・め・・、ッぁ、"」
そんな映像が画面に映り、俺と朝日は動けずにいた。固まっている俺達のかたわら、映像は止まることなく流れ続けている。
が、次の瞬間、俺の手は勝手に動いていた。
とりあえず流れている映像を停止させようと、パニックになっている頭をフル回転させ、震える手でマウスを掴み、再生停止ボタンを、俺は押そうとしたのだ。
すると変な緊張と手汗で滑り、尚且つ震えている手ではカーソルの焦点をうまく合わせることができなかった。
そんな俺を見かねた朝日は「咲良、貸して」と俺からマウスを取るのだ。
さすが朝日。いつでも冷静で、的確な判断ができる。そんなところにも、俺は惹かれたんだ。
ところが、朝日は何かの病気かと疑うほど手が震えていて、垂れた冷や汗が机に小さな水溜まりを作っていた。
冷静に見えた朝日は俺以上にパニックになっていたようだ。そして朝日も俺と同じく動画を止めようとしていたのだろう。クリック音が聞こえた時だった。
ーーかなりの爆音が、生徒会室に響いたのだ。
そう。その爆音というのは、つまりは俺の喘ぎ声だ。パソコンの近くにいた俺達の耳と肌にびりびりと伝わるその爆音は、無駄に音質も良かった。
もう、収拾がつかない状況になってしまった。
俺達は、どうしようどうしようと、爆音の中で互いの顔を見合わせた時だった。
「・・・え、なに、そーゆープレイでこれからヤんの?マニアックだね~」
爆音の中から、類の声が割って聞こえるのだ。
ばっと振り返ると、他の生徒会の面々が揃って入口にいたのだ。
そのあまりのタイミングの良さに、俺と朝日の顔色は悪くなっていく一方だった。
数多くある棚や引き出しを開け、朝日と会話をしながら確認をしていた時だった
少し頑丈そうな引き出しを開けると、一台のパソコンが出てきたのだ。
生徒会の業務用のパソコンは一人一台あるというのに、これは何のパソコンなんだろうか。
今はたまたま他の生徒会役員はいなく、俺と朝日の二人だけだ。暇だったこともあり、パソコンの電源を入れてみることにした。
「朝日、ケーブル差して。多分充電ないだろ」
朝日は俺に言われる通りに受け取ったケーブルをコンセントに差すと、面倒なのか、愚痴をこぼすのだ。
「なあ、咲良・・・。面倒だしわざわざ付けなくてもいいんじゃないか?」
「いいじゃん、暇だし」
「それに見たら駄目なやつかもしれないだろ?」
「朝日、俺らも生徒会だろ。俺らは後から入って来た新参者だけど、生徒会室の中にあるのは、もう俺らのものじゃん」
「・・・まあ、そうだけど」
電源を付けると、一つのファイルが目に止まった。極秘と書いてあり、人間とは不思議なもので、秘密にされればされるほど気になってしまうものだ。
極秘という名前のファイルをクリックすると、何個か動画があるようだった。
とりあえず適当にクリックしてみた時だった。
「" ッ、にい、さん、"」
「" ーーっぁ、ぁあ・・ッ、や・・だ、・・ッ、や・・、ぁッッ "」
ーーー瞬間、俺と朝日はピシッと固まった。
パソコンの画面には、場所は保健室だろうか、俺が弥生に無理やりやられた時の映像が流れている。
そしてなぜか、無駄に画質が良かった。おそらくこれは4Kとかいうやつだろう。俺の尻の細かなしわまではっきりと映っていて、俺が顔に被せていたジャージが無駄にいい味が出ていて、AV感が否めなかった。
「" っ、キッツ・・、 "」
「" ・・や・・ッだ、ぁッ・・、や・・め・・、ッぁ、"」
そんな映像が画面に映り、俺と朝日は動けずにいた。固まっている俺達のかたわら、映像は止まることなく流れ続けている。
が、次の瞬間、俺の手は勝手に動いていた。
とりあえず流れている映像を停止させようと、パニックになっている頭をフル回転させ、震える手でマウスを掴み、再生停止ボタンを、俺は押そうとしたのだ。
すると変な緊張と手汗で滑り、尚且つ震えている手ではカーソルの焦点をうまく合わせることができなかった。
そんな俺を見かねた朝日は「咲良、貸して」と俺からマウスを取るのだ。
さすが朝日。いつでも冷静で、的確な判断ができる。そんなところにも、俺は惹かれたんだ。
ところが、朝日は何かの病気かと疑うほど手が震えていて、垂れた冷や汗が机に小さな水溜まりを作っていた。
冷静に見えた朝日は俺以上にパニックになっていたようだ。そして朝日も俺と同じく動画を止めようとしていたのだろう。クリック音が聞こえた時だった。
ーーかなりの爆音が、生徒会室に響いたのだ。
そう。その爆音というのは、つまりは俺の喘ぎ声だ。パソコンの近くにいた俺達の耳と肌にびりびりと伝わるその爆音は、無駄に音質も良かった。
もう、収拾がつかない状況になってしまった。
俺達は、どうしようどうしようと、爆音の中で互いの顔を見合わせた時だった。
「・・・え、なに、そーゆープレイでこれからヤんの?マニアックだね~」
爆音の中から、類の声が割って聞こえるのだ。
ばっと振り返ると、他の生徒会の面々が揃って入口にいたのだ。
そのあまりのタイミングの良さに、俺と朝日の顔色は悪くなっていく一方だった。
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