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高嶺の花と義弟と書記

06※

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「・・・ここ、は、」

 ぼんやりと目を開けると白い天井。
そして横には、椅子に座ってうたた寝をしている朝日がいた。
 おそらく保健室だろう。物音がしないこの環境からして、多分先生はいない。
 疼く腹の奥の感覚は、まだ消えていなかった。白いカーテンで囲まれ、光が遮断された薄暗いこの空間で、
 朝日の感触を確かめたくて、俺は未だうたた寝をしている朝日に手を伸ばしていた。手をかすめた指の感覚に、朝日はぴくっと反応するのだ。

「・・ん、咲良、目が覚めたのか?」
「っあ、さひ、」

 俺を呼ぶ朝日の声。それが、なぜだかとても安心したのだ。
 すかさず俺は寝起きでまだぼうっとしている朝日の手をぐいっと引いた。

「う、わ・・・っ」
驚いた朝日は、受け身を取れずに俺の上に覆い被さる形になった。

 火照った体に、久々な朝日の体温は、毒の様に感じた。
 すると、顔を上げた朝日は俺の顔をじっと見つめるのだ。

「・・なあ、咲良。朝からさ、俺のこと誘ってるのか?」
「っえ、」

 ギシッとベッドがきしむ。
 顔の脇に手を付かれ、朝日は俺の顔をじっと見つめるのだ。

「・・・朝から顔、ずっと赤いし、なんかエロい。気付いてたか?クラスの奴ら、ちらちらお前のこと見てたよ」
「っん、知らな・・・、」

 朝日は俺の顔を優しく撫でると、朝から疼いていた下腹部の奥は、それだけできゅうと締まるのだ。

「・・あ、さ・・ひ、」

 喉の奥から絞り出されたかの様な声は、朝日にとって甘ったるく誘っている様に聞こえたらしい。
 ぎゅう、と強く抱き締めてきたと思えば俺のジャージの中に手を入れるのだ。
 そんな朝日の手を、俺は無意識にパシっと掴んでいた。
 なぜ、今聞こうとしたんだろうか後になって考えたが、このモヤモヤを抱えたまま、流される様に抱かれるのは、なんだか、嫌だったのだ。

「さくーー」
「・・なあ、朝日。今日の朝、俺と弥生でお前の部屋に行っただろ?」
「え、なんだよ急に」
「確認させて欲しいんだ。あの時、お前は俺を見て「酷いことされたのか?」って聞いたよな?・・なんで、俺が何かされたって、分かったんだ?」
「それは・・・、泣いてた、から」
「そしたら、なんで「何かされたのか」じゃなくて「酷いことされたのか」って聞き方をしたんだ?」
「・・・朝日、お前、俺が"何かされる"ことを、最初から分かってたのか?」

 一言。何か一言、考え過ぎだ、勘違いだと、言って欲しかった。それだけで、良かったのに。
 なのに何で、そんなに目を見開いて、驚いた様な顔をしてるんだ、お前は。

「あさーーー」

ーーーピンポンパンポーン

『1年、朝日くん。1年、朝日くん。至急、職員室に来てください。繰り返しますーー』

・・・何てタイミングだ。

「・・ん、?」

 すると、朝日は自らのジャージを脱ぐと、優しく俺の顔に被せるのだ。

「なに、?」
と、被せられたジャージを剥ぎ取って朝日を見ると、
「そのエロい顔、他の誰かに見られたら困るんだよ。すぐ戻るから、待ってろ。話の続き、するから。ちゃんと、話すから」
と、ぽんっと優しく頭を撫でるのだ。

「わ、かった、」

 最近色々あったせいで、優しい朝日の手で撫でられるだけで、酷く安心した。
 朝日を見送り、ジャージを顔に被せると、朝日の匂いに凄く安心した。
 色々考えることはあったが、朝日の香りに包まれた俺は、目を閉じるとすぐに眠りに着いた。








・・・なんだろう、すごく、びりびりする。
温かい手のひらが、優しく肌を滑ると、腹の奥に入っている玩具がぐっと中を圧迫した。

「ーーッあ、」

 いつの間にか戻って来ていたのか。
 朝日のジャージの匂いに、酷く安心していた俺は、いつもより大胆になってしまっていた。
 自らズボンとパンツを脱ぎ取り、先走りやら精液やらでぐちゃぐちゃになった下腹部を晒すと、朝日の熱い息づかいが聞こえるのだ。

「あさ、ひ、・・これ・・ぇ・・、取って・・」

 ジャージを被ったままの真っ暗な視界の中で、自ら股を開き、手で尻をぐいっと広げ、朝日に懇願するのだ。
 朝日の息が荒い。朝日も興奮しているのだろうか、嬉しい、嬉しい、
 ギシッとベッドがきしむ音が響くと、早く欲しくて口を開けている下腹部につぷっと指が入ってくるのが分かるのだ。

「ーーぁ・・、ッッ」

 瞬間、びくんっ、と体が弾けると同時に腫れている性器の先からぴゅっと白濁の液体が弾けた。
肩で息をするのもつかの間、どんどん奥に入っていく指先が内壁を擦る度に体が跳ね、自らの腹を汚していった。
 視界がジャージで塞がれていて、感覚が過敏になっている俺の体は、何をされても気持ち良くて堪らなかった。
 かなり奥に入り込んでいた玩具を引き抜かれると、また、達した。
 ただ、玩具を取ってもらっただけなのに、もう俺はぐちゃぐちゃで、でも、まだ足りなかった。 
 玩具を入れられて数時間、ずっと緩い刺激に耐え続けてきた俺の体は、何度達しても、満足できなかった。
 入れて欲しい、朝日のが、欲しい。

 すると、太ももを捕まれ、これ以上開けないくらい開脚させられる。何もかもが丸見えな体勢だったが、そんなのもう、関係なかった。
 疼く中を、いっぱいに埋めて欲しかった。
 玩具を引き抜かれ、ぱっくりと空いたくぼみに熱くなった先端をぴとっとあてがわれた。

「・・・あ、さひ、っお、ね・・が、きて・・・、
ーーーッひ、あ・・ッッ」

すると、ずんっと一気に入ってきた性器が、中を埋めつくすのだ。

やっと、きた。久しぶりに、朝日のーーー

ーーあれ、

違う、何か、違う。

ーーーこれ、朝日じゃ、な、

 気付いた時には、もう、遅かった。
 俺の思考を無視した酷く膨張した性器は、ずんっと中に入ると、感触を確かめるかの様にずちゅずちゅと緩いピストンを繰り返すのだ。

「ーーひ、・・ッぅう、ぁ・・ッ」
「っ、キッツ・・、」

ーー待て。

待て待て待て。待ってくれ。

この声は、まさか、

 思考が一瞬真っ暗になったが、内壁の摩擦は止まらない。俺の思考を無視するかの様に腰を打ち付けられ、中を掻き回す水音がただただ無機質な部屋に響いた。
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