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今日の朝目が覚めると、部屋の入口から言い争うような声が僅かに聞こえてきた。
ふと横を見ると、先ほどまでいたはずの翠の姿がなかった。そして俺は翠との行為中、扉の外に仁がいたことをふと思いだした。
その時の記憶を徐々に取り戻してくると、額に冷や汗が滲んだ。
そっと入口に近付き扉に耳を当てると、翠が俺のことを好きでは無い。タイプでないと聞こえた。翠の発言は今思い出してもやはりショックだ。
そして仁は、俺の部屋で朝方翠と二人でいるなんて、俺と翠が中で何をしていたのかは大体察しがつくだろう。だからこうして掘り起こされるとは思ってなかったがーー
「·····仁、とりあえず離して············」
降りかかる仁の低い声に身の危険を感じ、腕から逃れようと身をよじった。すると腹に腕を回され、身動きが取れなくなってしまった。
「逃げるな、綾。俺に後ろめたいことでもあるのか」
「ーーっ、·····ん··········っ」
頭の上から声を落とされた瞬間、背後から伸びる手にシャツの上から鎖骨から腹にかけてなぞられる。
滑る指先はシャツの上からでも分かるほど熱く、思わず息を漏らすと仁はふっと笑った。
「·····は、これだけのことで感じすぎだろ」
「綾、俺の質問に答えるまでやめないからな」
降ってくる声に身震いするが仁の手は止まることはなく、シャツのボタンを片手で器用に外されてしまう。
小さな尖りを指の腹でくるくるとなぞられ、背筋がびくびくと震えた。
「っぁ··········、や··········っ」
止めるよう仁の腕を掴むが、甘く痺れる体には力が入らなかった。
頬に手を添えられると顔を横に向かされ、唇を柔らかく吸われてしまう。
「っん··········、ぅ··········っ」
「ん···、可愛い、綾。翠にもそんな顔見せたのかよ」
ーーなぜ、こんなことになっているのか。
どうやったらこの状況から抜け出せるのか、びりびりと頭が痺れていくばかりで、上手く頭が回らなかった。
ふと横を見ると、先ほどまでいたはずの翠の姿がなかった。そして俺は翠との行為中、扉の外に仁がいたことをふと思いだした。
その時の記憶を徐々に取り戻してくると、額に冷や汗が滲んだ。
そっと入口に近付き扉に耳を当てると、翠が俺のことを好きでは無い。タイプでないと聞こえた。翠の発言は今思い出してもやはりショックだ。
そして仁は、俺の部屋で朝方翠と二人でいるなんて、俺と翠が中で何をしていたのかは大体察しがつくだろう。だからこうして掘り起こされるとは思ってなかったがーー
「·····仁、とりあえず離して············」
降りかかる仁の低い声に身の危険を感じ、腕から逃れようと身をよじった。すると腹に腕を回され、身動きが取れなくなってしまった。
「逃げるな、綾。俺に後ろめたいことでもあるのか」
「ーーっ、·····ん··········っ」
頭の上から声を落とされた瞬間、背後から伸びる手にシャツの上から鎖骨から腹にかけてなぞられる。
滑る指先はシャツの上からでも分かるほど熱く、思わず息を漏らすと仁はふっと笑った。
「·····は、これだけのことで感じすぎだろ」
「綾、俺の質問に答えるまでやめないからな」
降ってくる声に身震いするが仁の手は止まることはなく、シャツのボタンを片手で器用に外されてしまう。
小さな尖りを指の腹でくるくるとなぞられ、背筋がびくびくと震えた。
「っぁ··········、や··········っ」
止めるよう仁の腕を掴むが、甘く痺れる体には力が入らなかった。
頬に手を添えられると顔を横に向かされ、唇を柔らかく吸われてしまう。
「っん··········、ぅ··········っ」
「ん···、可愛い、綾。翠にもそんな顔見せたのかよ」
ーーなぜ、こんなことになっているのか。
どうやったらこの状況から抜け出せるのか、びりびりと頭が痺れていくばかりで、上手く頭が回らなかった。
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