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できないことは、いけないこと①
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四角く白いものは角砂糖と呼ばれています。
ちなみに、わたしはハチと呼ばれていたり。
今日は昨日の続きを書けています。わたしが知らない誰かの期待を裏切り、賢くなってしまうとは。
四角く白いものの正体が角砂糖だと教えてくれたのは博士だったりします。
サイコロから全ての穴を埋めた白い物体が甘くて驚きました。なんて言うと角砂糖というケチな野郎だと教わりました。
ケチの意味も聞いたら、お金に愛されようとしている奴だと博士から返事が届いています。
実は角砂糖が四角く白いのはお金に愛されるために化粧をしているからだとか。
博士のせいで賢くなってしまいました。と怒った感じで伝えてみると笑われちゃったりしました。
なんにしても角砂糖の存在はもう忘れたりしないと思います。おそらくは日記のことも。
どちらも忘れてしまった場合、難しいことは明日にしましょう。
あらら、今日の天気も雪でしたとさ。
博士から謎の質問をされました。おそらくハチの末裔のハチ野郎です。日本晴れな感じがしました。
博士の質問の内容はサイコロから抉られた部分を全て埋めたらどんなものになるか、でした。
わたしはシンプルな雪だるまですと答えてみる。
わたしが雪だるまではなくて、質問の答えです。不正解らしいですが面白かったとか。
順調に日記を書けているかい、などと博士に確認されたので。
パソコンのキーボードは打鍵をするので、日記は書けてませんと返事をして博士に笑われました。
日記に他のアンドロイドたちのこともキーボードで打鍵すると良いかもしれない、という博士のアドバイスを書くことに。タイピングミスでしょうか、文章が変な感じですね
指が疲れてきたので博士以外について打鍵をするのは来世のハチに任せます。
まだ生まれ変われてないですけど、ハチだと思います。前回の日記に他のアンドロイドたちの情報を書くように的な命令があったのでやりましょう。
朝食後、二階の動物と遊んだら服が汚れてしまいイチに連行されてしまいました。
ハチの顔は甘めだから着替えさせがいがあるわ。と言われたので。
イチは最終的に他人の顔を食べるんですかみたいな質問をすると、彼女はにやついて。
ハチの顔も食べるつもりとイチがびっくりさせたので、わたしは慌ててファッションルームにあったエレベーターに乗りこみ二階の動物達に別れの挨拶を。
する必要は結果的になくなりました。
イチは他人の顔を食べないアンドロイドで、動物にもみくちゃにされているハチを助ける存在のようです。
別れの挨拶はイチにしておくべきでした。
ありがとうございます。こんなに感謝してもすぐに忘れてしまうんですから助けがいのないハチなんでしょうね。
明日は階段から落ちてきたわたしをニイがお姫様抱っこした話とかを書きます。
天気は館の中なので分かりませんでした。
「まだ読むんですか、事件に関係ありそうなことも書いてないのに」
「わたしは面白いと思うがな。次なんてハチが階段から落ちてくる話みたいだしさ」
わたしは犯人ではないが、ゴウを階段から落としたくなった。そして空中でこちょこちょをしてから肩車で助けてやるとも。
「ゴウは箸より重いアンドロイドですか」
「食事に使う箸のことなら確実に重いだろうな」
落下速度とゴウの重さと箸を使い食べた時のご飯の美味しさの数値から、公式を利用するまでもなく彼女を肩車できない非力なわたしだと分かった。
「ナナ的にはどうなんだ、糸口はあったのか」
「ハチが二階と五階の直通エレベーターがあるのを忘れていたぐらいかな」
「他人の顔を食べてしまうタイプの」
「イチはわたしたちに服を着せたがるだけのファッション好きなアンドロイドだよ」
ゴウとナナはまだ眠りたくないようで日記の続きを読みたいと懇願してきた。わたしの日記は睡眠を促進させる効果があるみたいだ。
「先に言っておきますが昔のわたしは忘れっぽい奴なので階段から落ちてきたニイを助ける話は、存在しないと思いますよ」
分かっているよ。ゴウとナナは血の繋がった双子ではないはずなのに台詞をシンクロさせていた。
三階から上に行かない主義のハチだと思っていたのですが、エレベーターとかいうもので五階に移動できてました。
エスカレーターもあったら便利なのにとか考えていたら、辛口のカレーが食べたくなったので食堂に行くことに。
辛いと理解していても舌が人間ではないからか、ぱくぱく食べられると思っていたら甘口のカレーでした。
わたしの辛口のカレーはどこに消えたんだ、とか首を傾げていたら向かいに座るニイが。
ハチ、今日のカレーはいつもより美味しいわよと声をかけてきました。
多分、ほとんど同じタイミングでホワイトボードに注文したので入れ替わってしまったんだろう。
ニイに辛すぎる食べ物は好きですかい。と聞いてみたら誰も頼まないし、そもそも食べられないわ的な言葉が返ってきました。
そんなこんなで秘密ができてしまったので今日は日記を書いております。
先入観は色々と鈍らせるんですね。
前回の日記の天気は晴れだったので。
今回の日記の天気は雨にしようと考えているハチです。世の中が捏造ブームみたいなので、わたしも天気を操ります。
しかし館の外はどうなっているんでしょう。七階の図書室で読んだ小説に、わたしたちと同じような状況の物語がありました。
最後のびっくり、オチだけを説明すると館の外は人間が生きられない環境になっていたとか。
最後の部分だけを読んだので面白いのかどうかは分かりません。おそらく、小説はわたしには早すぎたんだと思います。
人間が生きられない状況でもアンドロイドは平気なんですかね。お腹は空くし、からっとした青空を見たくなる時だってあるはず。
そんなもしもの会話をサンと廊下でしていたら。
だったらこの館から出て行っちまおうぜ。本当に人間が生きられないところなのか見てみたいしさ。
そのうち一階の開かない扉を斧でぶっ壊してやるからさ、ともサンは続けている。
サンと同じ考えでわたしも館の外に興味はあったはずなのに開かない扉を壊すと宣言した瞬間から、なぜか出て行きたくなくなってきた。
なにかの本で読んじゃった、ジレンマという状態なのかもしれない。
だって館の外に出られてしまったら。
わたしもサンも館のアンドロイドではなくなってしまう。今までと変化してしまう、なんだか怖い。
このことは忘れるように努力をしよう。
わたしがこんな風に考えるのは皮肉すぎるけど、この話は駄目な感じだ。
ちなみに、わたしはハチと呼ばれていたり。
今日は昨日の続きを書けています。わたしが知らない誰かの期待を裏切り、賢くなってしまうとは。
四角く白いものの正体が角砂糖だと教えてくれたのは博士だったりします。
サイコロから全ての穴を埋めた白い物体が甘くて驚きました。なんて言うと角砂糖というケチな野郎だと教わりました。
ケチの意味も聞いたら、お金に愛されようとしている奴だと博士から返事が届いています。
実は角砂糖が四角く白いのはお金に愛されるために化粧をしているからだとか。
博士のせいで賢くなってしまいました。と怒った感じで伝えてみると笑われちゃったりしました。
なんにしても角砂糖の存在はもう忘れたりしないと思います。おそらくは日記のことも。
どちらも忘れてしまった場合、難しいことは明日にしましょう。
あらら、今日の天気も雪でしたとさ。
博士から謎の質問をされました。おそらくハチの末裔のハチ野郎です。日本晴れな感じがしました。
博士の質問の内容はサイコロから抉られた部分を全て埋めたらどんなものになるか、でした。
わたしはシンプルな雪だるまですと答えてみる。
わたしが雪だるまではなくて、質問の答えです。不正解らしいですが面白かったとか。
順調に日記を書けているかい、などと博士に確認されたので。
パソコンのキーボードは打鍵をするので、日記は書けてませんと返事をして博士に笑われました。
日記に他のアンドロイドたちのこともキーボードで打鍵すると良いかもしれない、という博士のアドバイスを書くことに。タイピングミスでしょうか、文章が変な感じですね
指が疲れてきたので博士以外について打鍵をするのは来世のハチに任せます。
まだ生まれ変われてないですけど、ハチだと思います。前回の日記に他のアンドロイドたちの情報を書くように的な命令があったのでやりましょう。
朝食後、二階の動物と遊んだら服が汚れてしまいイチに連行されてしまいました。
ハチの顔は甘めだから着替えさせがいがあるわ。と言われたので。
イチは最終的に他人の顔を食べるんですかみたいな質問をすると、彼女はにやついて。
ハチの顔も食べるつもりとイチがびっくりさせたので、わたしは慌ててファッションルームにあったエレベーターに乗りこみ二階の動物達に別れの挨拶を。
する必要は結果的になくなりました。
イチは他人の顔を食べないアンドロイドで、動物にもみくちゃにされているハチを助ける存在のようです。
別れの挨拶はイチにしておくべきでした。
ありがとうございます。こんなに感謝してもすぐに忘れてしまうんですから助けがいのないハチなんでしょうね。
明日は階段から落ちてきたわたしをニイがお姫様抱っこした話とかを書きます。
天気は館の中なので分かりませんでした。
「まだ読むんですか、事件に関係ありそうなことも書いてないのに」
「わたしは面白いと思うがな。次なんてハチが階段から落ちてくる話みたいだしさ」
わたしは犯人ではないが、ゴウを階段から落としたくなった。そして空中でこちょこちょをしてから肩車で助けてやるとも。
「ゴウは箸より重いアンドロイドですか」
「食事に使う箸のことなら確実に重いだろうな」
落下速度とゴウの重さと箸を使い食べた時のご飯の美味しさの数値から、公式を利用するまでもなく彼女を肩車できない非力なわたしだと分かった。
「ナナ的にはどうなんだ、糸口はあったのか」
「ハチが二階と五階の直通エレベーターがあるのを忘れていたぐらいかな」
「他人の顔を食べてしまうタイプの」
「イチはわたしたちに服を着せたがるだけのファッション好きなアンドロイドだよ」
ゴウとナナはまだ眠りたくないようで日記の続きを読みたいと懇願してきた。わたしの日記は睡眠を促進させる効果があるみたいだ。
「先に言っておきますが昔のわたしは忘れっぽい奴なので階段から落ちてきたニイを助ける話は、存在しないと思いますよ」
分かっているよ。ゴウとナナは血の繋がった双子ではないはずなのに台詞をシンクロさせていた。
三階から上に行かない主義のハチだと思っていたのですが、エレベーターとかいうもので五階に移動できてました。
エスカレーターもあったら便利なのにとか考えていたら、辛口のカレーが食べたくなったので食堂に行くことに。
辛いと理解していても舌が人間ではないからか、ぱくぱく食べられると思っていたら甘口のカレーでした。
わたしの辛口のカレーはどこに消えたんだ、とか首を傾げていたら向かいに座るニイが。
ハチ、今日のカレーはいつもより美味しいわよと声をかけてきました。
多分、ほとんど同じタイミングでホワイトボードに注文したので入れ替わってしまったんだろう。
ニイに辛すぎる食べ物は好きですかい。と聞いてみたら誰も頼まないし、そもそも食べられないわ的な言葉が返ってきました。
そんなこんなで秘密ができてしまったので今日は日記を書いております。
先入観は色々と鈍らせるんですね。
前回の日記の天気は晴れだったので。
今回の日記の天気は雨にしようと考えているハチです。世の中が捏造ブームみたいなので、わたしも天気を操ります。
しかし館の外はどうなっているんでしょう。七階の図書室で読んだ小説に、わたしたちと同じような状況の物語がありました。
最後のびっくり、オチだけを説明すると館の外は人間が生きられない環境になっていたとか。
最後の部分だけを読んだので面白いのかどうかは分かりません。おそらく、小説はわたしには早すぎたんだと思います。
人間が生きられない状況でもアンドロイドは平気なんですかね。お腹は空くし、からっとした青空を見たくなる時だってあるはず。
そんなもしもの会話をサンと廊下でしていたら。
だったらこの館から出て行っちまおうぜ。本当に人間が生きられないところなのか見てみたいしさ。
そのうち一階の開かない扉を斧でぶっ壊してやるからさ、ともサンは続けている。
サンと同じ考えでわたしも館の外に興味はあったはずなのに開かない扉を壊すと宣言した瞬間から、なぜか出て行きたくなくなってきた。
なにかの本で読んじゃった、ジレンマという状態なのかもしれない。
だって館の外に出られてしまったら。
わたしもサンも館のアンドロイドではなくなってしまう。今までと変化してしまう、なんだか怖い。
このことは忘れるように努力をしよう。
わたしがこんな風に考えるのは皮肉すぎるけど、この話は駄目な感じだ。
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