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あの子のピアノ
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初恋はクラシックを聴くとよく思い出す。ショパンのノクターンだ。俺がクラシックで1番好きな曲だ。ちなみにドビュッシーの月の光も同等に1位。だが思い出があるのがノクターンだ。私の初恋の相手はピアノが上手かった。バスケ部に入っていてそれに部長まで務めていて勉強もできて何より優しかった。中一の時に好きになり中三まで好きだった。中三で彼女ができたがそれでも初恋の人は好きだった。なぜノクターンが思い出なのかと言うと。中一の冬の放課後。彼女(kさん)は音楽室にいた。僕はこっそり入った。その時ノクターンを弾いていた。「これ好きかも!」って言ったら「ノクターン好きなんだね」って笑って返してくれた。更に好きになった。中2の冬の日もkさんはノクターンを弾いてくれた。俺がノクターンを好きなのを覚えてくれていた。中3で彼女ができた。それでもまだ好きで8月の夏休みが終わった。kさんが受験勉強を放課後に教室でやっていた。俺はその時kさんと同じクラスだった。17時になり帰ろうと思った。その時kさんは音楽室に誘ってくれた。ノクターンを弾いてくれた。俺がその曲を好きなのを覚えてくれていた。弾き終わった後kさんは「鈍感だよね」と言った。俺はその時初めて両思いだった事に気付いた。その後、付き合っていた彼女との関係はガタガタになり別れた。ノクターンを弾き終わった後のkさんの顔は少し寂しそうだった。今でもノクターンは好きだ。kさんの事はもう好きではないけど。ノクターンを弾いてくれたkさんは一生忘れないと思う。初恋は実らなかったけどなにかクラッシックみたいな落ち着いていて何か悲しい気持ちになるような思い出になった。
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