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第三章 ギルド結闘編
第89話 トゥビーvs橘 知略縦横の戦い
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橘さんの方面をみると、カルリナさんと二人でグーファーさんとトゥビーさん、そしてリーフィスさんの三人を相手にしていた。
戦況を整理すると、ヒロさんはアルバートさんと、ザーハックさんは、クルトさんとショーマさんの二人を戦闘中。ザーハックさんにかなりの負担がかかっている。
グーファーさんたちの戦闘に動きが見えた。橘さんは、『グランドウェーブ』でトゥビーさんの周りを囲んだ。
グーファーさんは、『幻影斬』で橘さんに攻撃を仕掛けるが、カルリナさんの盾に阻まられる。
トゥビーさんは持ち前の運動神経で、『グランドウェーブ』から脱出し、スキルを使う。
「ーーハァッ! 美しい水よ、気高い風の力を借り、旋風となりて大地をかけよ。『アクアトルネード』!」
リーフィスさんも走りながら、同じスキルを放つ。
「煌めく水よ、猛々しい風よ。旋風となりて大地をかけよ。『アクアトルネード』!」
グーファーさんは『アクアトルネード』を掻い潜り橘さんに接近する。
その橘さんは、スキルで大剣に泥を纏い大剣のリーチを伸ばした。
「ーー闇さえ従え、切り裂け! 『幻影斬』!」
橘さんは、その剣を振り回し、二つのスキルを切り裂き、そのまま一回転をおこない、グーファーさんに命中させた。
「ぐぁぁあっ!」
「いいコンビネーションですね。カルリナさん、行きますよ」
「了解だマスター!」
攻撃する時間を与えまいと、トゥビーさんはスキルの構えを取った。
「安らぎを与える植物よ、木々の力と交ざりて、対象を捕捉せよ!『ボタニカル・キャプチャー』!」
トゥビーさんは二つの太い蔓で橘さんに攻撃を仕掛ける。が、攻撃をヒラリと躱す。
トゥビーさんはそれを読んでいたのか、橘さんの着地に合わせて、太い植物の蔦で両サイドから思いっきり叩きつけた重い一撃が襲う。
しかし、決まったと思った攻撃を橘さんは、蔦と蔦の間に武器を挟んでやり過ごしていた。
橘さんは武器をそのままにして飛び上がり、トゥビーさんに近づくと。
「ーーお見事です。今のは効きましたよ。ーー『サンド……』」
「ーー『煌めく星』!」
ダンッダンッダン!!
橘さんがスキル名を言い終える前に、無数の星が橘さんを襲う。あの技はヒロさんだ。
背中から攻撃を受けた橘さんは空中で、体を捻り受け身のアクションを取り、そのまま地面に着地した。
「マスター!」
カルリナさんは橘さんの武器を投げて渡す。それを受け取るとーー
「カルリナさん、ありがとうございます。ヒロさんまで来るとは……分が悪いですね。仕方ない」
橘さんは武器を大きく掲げ、スキルを使用した。
「生命なき土の人形よ。我の意思を重んじ、新たな生命を宿し……」
「ーー『水刃』!」
詠唱の間に、トゥビーさんはスキルを放つが、カルリナさんが身を挺して橘さんを守った。
「きゃぁぁっ!!!」
橘さんは詠唱を続ける。すると、周りが泥沼に変わり始める。
「我に従え! 『泥人形の大行進《ゴーレムパレード》』!!!」
「ゴゴゴゴッォォォ」
「ンンゴゴゴッォォ!」
その泥沼から、複数のゴーレムが姿を表す。
「ゴーレムたちよ、あの三人の相手をお願いします」
「ゴゴッゴゴォォォッ!!!」
人間より一回り、いや、二回りは大きいだろう、ゴーレムが静かに三人の姿を捉えた。
戦況を整理すると、ヒロさんはアルバートさんと、ザーハックさんは、クルトさんとショーマさんの二人を戦闘中。ザーハックさんにかなりの負担がかかっている。
グーファーさんたちの戦闘に動きが見えた。橘さんは、『グランドウェーブ』でトゥビーさんの周りを囲んだ。
グーファーさんは、『幻影斬』で橘さんに攻撃を仕掛けるが、カルリナさんの盾に阻まられる。
トゥビーさんは持ち前の運動神経で、『グランドウェーブ』から脱出し、スキルを使う。
「ーーハァッ! 美しい水よ、気高い風の力を借り、旋風となりて大地をかけよ。『アクアトルネード』!」
リーフィスさんも走りながら、同じスキルを放つ。
「煌めく水よ、猛々しい風よ。旋風となりて大地をかけよ。『アクアトルネード』!」
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その橘さんは、スキルで大剣に泥を纏い大剣のリーチを伸ばした。
「ーー闇さえ従え、切り裂け! 『幻影斬』!」
橘さんは、その剣を振り回し、二つのスキルを切り裂き、そのまま一回転をおこない、グーファーさんに命中させた。
「ぐぁぁあっ!」
「いいコンビネーションですね。カルリナさん、行きますよ」
「了解だマスター!」
攻撃する時間を与えまいと、トゥビーさんはスキルの構えを取った。
「安らぎを与える植物よ、木々の力と交ざりて、対象を捕捉せよ!『ボタニカル・キャプチャー』!」
トゥビーさんは二つの太い蔓で橘さんに攻撃を仕掛ける。が、攻撃をヒラリと躱す。
トゥビーさんはそれを読んでいたのか、橘さんの着地に合わせて、太い植物の蔦で両サイドから思いっきり叩きつけた重い一撃が襲う。
しかし、決まったと思った攻撃を橘さんは、蔦と蔦の間に武器を挟んでやり過ごしていた。
橘さんは武器をそのままにして飛び上がり、トゥビーさんに近づくと。
「ーーお見事です。今のは効きましたよ。ーー『サンド……』」
「ーー『煌めく星』!」
ダンッダンッダン!!
橘さんがスキル名を言い終える前に、無数の星が橘さんを襲う。あの技はヒロさんだ。
背中から攻撃を受けた橘さんは空中で、体を捻り受け身のアクションを取り、そのまま地面に着地した。
「マスター!」
カルリナさんは橘さんの武器を投げて渡す。それを受け取るとーー
「カルリナさん、ありがとうございます。ヒロさんまで来るとは……分が悪いですね。仕方ない」
橘さんは武器を大きく掲げ、スキルを使用した。
「生命なき土の人形よ。我の意思を重んじ、新たな生命を宿し……」
「ーー『水刃』!」
詠唱の間に、トゥビーさんはスキルを放つが、カルリナさんが身を挺して橘さんを守った。
「きゃぁぁっ!!!」
橘さんは詠唱を続ける。すると、周りが泥沼に変わり始める。
「我に従え! 『泥人形の大行進《ゴーレムパレード》』!!!」
「ゴゴゴゴッォォォ」
「ンンゴゴゴッォォ!」
その泥沼から、複数のゴーレムが姿を表す。
「ゴーレムたちよ、あの三人の相手をお願いします」
「ゴゴッゴゴォォォッ!!!」
人間より一回り、いや、二回りは大きいだろう、ゴーレムが静かに三人の姿を捉えた。
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