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第三章 ギルド結闘編

第86話 いざ、決勝戦へ

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 準決勝を無事に勝利した僕たちは、ギルド対抗戦・本戦トーナメントの決勝戦に進出することができた。
 ここまでこれたのも、一緒に戦ってくれたみんなのおかげだ。感謝してもしきれない。
 まあ、対抗戦に出てもらったのは僕のワガママから始まっている訳だが……。
 でも僕は、あの時に下した決断は、後悔はしていないし、今では良かったとまで思う。
 一筋縄ではいかない相手だろうけども、このまま橘さんたちも倒して、本戦トーナメントを優勝して終わってみせる!

 買い物を終えた僕は、ハニポンと一緒にみんなが待つ、ギルドロビーへと向かった。


「すみません、お待たせしました! こっちの準備は完了です!」

「トワ君、おかえりー! 任せっきりにしてごめんね! 私も行けば良かったね」

「いえいえ、これくらい大丈夫ですよ。時間まで作戦の確認をしましょうか」

「「はーーい!」」


 僕たちは作戦と立ち回りを再確認し終えると、ヒロさんが円陣を組もうよ! と言い出したので、他の人に円陣の意味と組み方を教えた。
 せっかくなので、みんなに一言ずつもらおうと思い、年齢が上の人から掛け声をかけることになった。
 それぞれ、年齢をカミングアウトしてもらい、年齢順に並ぶ。順番はザーハックさん、グーファーさん、ジークさん、ヒロさん、リーフィスさん、ルナさん、トゥビーさん、最後に僕となった。
 ルナさんとトゥビーさんは、僕と同じ年齢だった。同級生の様な感覚でなんだか嬉しい。
 そして、ジークさんとヒロさんが同い年とは……なんだか意外だな。
 
 そして円陣を取ると、ザーハックさんは恥ずかしそうに言った。

「お、俺たちが勝利を掴み取るぞぉ!」

 それに続くように順番に言い始める。

「みなさんと心が一つになれた気がして嬉しいです!」
「絶対にあのインチキメガネをぶっ潰す!」
「勝ち負け関係なく楽しんでいこー!」
「足を引っ張らないように頑張ります!」
「わたくしも、足を引っ張らぬよう頑張りますわ」
「エルフ族の恥とならぬよう、皆さんのお役に立ってみせます!」

 そして、僕の番がやってきた。内心、かなり緊張はしているが、悟られないように振る舞った。

「ここまできたら、最後も勝って終わりたいです!   
絶対に優勝するぞー!!!」

「「「おぉぉぉーーーっ!!!」」」

 気合いを入れた僕たちのギルドは決勝の舞台へと向かった。
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