161 / 193
5.モルバーン学園(一年生編)
5-89.王宮にて
しおりを挟む
ファーヴニルには一つ頼み事をして山に戻ってもらい、宰相はオルドリッジ様の部下によって拘束された。
アレグサンダーは未だに王座に座ってはいるが、最早負けを認めたのか力なく項垂れていた。
既に冷たくなった陛下は丁重に運び出し、後に国葬にする事になるだろう。
そして俺は、オルドリッジ様に言うべき事があり、その機会を得ていたのだ。
「なあ、アレグサンダーを生徒会に戻せないかな」
「カロリーナがそう言うのであれば、可能なのではないか?この国の王なのだろう?」
「じゃあ、コイツの身柄はオルドリッジ様に任せる」
「承った」
「それで、その、一つ謝らなくてはならい事がある」
「なんだい?」
「俺・・・実は・・・」
ちゃんと言わなくてはならないのは分かっている。
それなのに口が重くなり、言葉にする事ができなかった。
そんな状況にアレグサンダーが口を挟んできた。
「はは・・・カロリーナは俺の女になったんだ、俺が初めてを奪ってやったのだからな!残念だな!オルドリッジ!」
「五月蠅いぞ、少し黙ろうか」
冷たい言葉がアレグサンダーを突き刺し、アレグサンダーは沈黙した。
俺もその事に反論は出来なかった。
「すまない」
謝る事しかできなかった。
だが、オルドリッジ様はそっと俺を抱きしめたのだ。
「何を謝っているのかは分からないな」
「だって、俺、初めてを、守れなかった・・・」
「カロリーナの気持ちが俺に向いているならそれでいい。本意ではないのだろう?だったら俺は許すよ」
「オルドリッジ様・・・抱いて・・・くれないか・・・」
俺はオルドリッジ様に身を捧げるつもりで言ったのだが、その言葉に反応したのはアレグサンダーだった。
「カロリーナ!早まるな!」
「もう、してもらうしかないじゃないか!全部お前のせいなんだからな!」
「違うんだ、カロリーナ・・・、俺は結局、できなかったんだ」
「どういう事だ、あの血は何の血だったんだ」
「あれは別の所を切って出した血だよ・・・お前はまだ処女のままなんだよ!」
「そう・・・そうなのか・・・」
「じゃあ、今、それを俺に捧げるという事で良いのかな」
「あ・・・あのな、誤解だったみたいだし?」
とてもいい笑顔をするオルドリッジ様に焦った。
こいつ、本気で奪い来る気だ。
これまで割と節操が無かったが、そういう行為だけは自制してくれていた。
「でも、抱かれたいのだろ?」
その一言に反論できなかった。
そして、連れられた適当な部屋で、押し倒された。
覚悟を決めるしかない。
この体にとってそれが一番いい事なのだと自身に言い聞かせ、受け入れようとした。
優しいキスをされ、頭を撫でられた。
「じゃあ、暫くこの部屋で時間を潰してから出よう。カロリーナは初めてを俺に捧げたというのは口裏合わせてくれよ、そうだ、アレグサンダー君に倣ってちょっと血の跡でも残しておくか」
そう言うと、刃物で親指を切り、ベッドに押し付ける。
「・・・やらないのか」
「そんな一時の感情に任せて抱くほど、愚かではないよ、もうちょっと自分の体を大事にしような」
「とかいいながら、ケツは堀ったくせに」
「それはお互い様だろ、もう忘れてくれよ」
「はぁ・・・、おれはやってしまっても良いと思ってるんだけどな」
したからどうなるものでもない、ただ、安心するだけだ。
求められているという事が分かるだけでいい。
そんなささやかな事を、確認するための通過儀礼のように思ってしまっていた。
「馬鹿言うな、これはケジメだよ。そもそもカロリーナはまだ体が子供じゃないか、そんな事をするのは大きくなってから出いいんだぞ、色んなところがな」
「一言余計だ。だが・・・これも言ってなかった事だが、俺は普通の人間ではない。子を成す事は出来るらしいが、お前と一緒に老いて死ぬことはできんらしい」
「それはそうだろうな」
「知っていたのか・・・そんな俺でもいいのか」
「ファーヴニル様に認められるというのはそう言う事だよ。俺がお前に惹かれているのも、そういうところとだと覚えておけ」
「そうか・・・わかったよ」
最初の切っ掛けは違ったとしても、今はそう言う事なのだろう。
それについて深く突っ込む事はしなかった。
「それにしても、女王になってしまったか。どんどん大物になってゆくな」
「とはいえ、学園はちゃんと卒業するつもりだから、細かい事は父に任せようと思っている。国王という器でもないだろうしな」
「義父様も大変だな、何かあれば時に考えればいいだろう、いまはゆっくり休め」
優しく頭を胸元に引き寄せられるのも、嫌な感じがしない。
胸元に耳があたり心臓の音が聞こえてくるのが心地よい。
見上げると優しい笑みを向けてくれる。
いい加減、女としての生を受け入れるしかないと思い始めていた。
まずは、自称からか。
せめて『俺』を『私』に変えるべきだと思った。
ただ、そんな風に女みたいになっていく様を娘はどう思うだろうか。
それだけが気がかりだった。
そういう考えである事を言ってみるしかないな。
*
「ところで、いつの間に王宮に向かってきたんだ?」
「カロリーナがアレグサンダー君に会いに行くと言って飛び出してすぐだよ、港の制圧で随分時間がかかったけどな」
「じゃあフローレンスとは会っていないのか」
「会ってないな、どこにいるんだ?」
「今は船上だよ、私が保護して連れて行った」
「私?」
「変か?」
「・・・まぁ、好きすればいい」
「ん」
斯くして、バーランド王国の反乱は収束する事となる。
私としては暴れたりないし、大して役に立てていない事が不満だ。
次からは昼間に反乱を起こしてほしいものだな。
─────────────────────────────────────────
ここまでお読みいただき有難うございます。
5章の設定資料の次は6章は主人公が二年生からスタートします。
リアル多忙に付きペースが落ちていますが、当面の間2~3日に1話ペースができればと考えています。
5章の設定資料なのですがプロットと実際の内容との乖離が酷くて文面にするのに時間がかかってる状況です。
もうちょっと刻めばよかったかもですね。
さて、自由に生きたいという主人公の意向からどんどんかけ離れている現状ですが、本人には何やら考えがある様子。
自由になったら何するのでしょうねえ。
アレグサンダーは未だに王座に座ってはいるが、最早負けを認めたのか力なく項垂れていた。
既に冷たくなった陛下は丁重に運び出し、後に国葬にする事になるだろう。
そして俺は、オルドリッジ様に言うべき事があり、その機会を得ていたのだ。
「なあ、アレグサンダーを生徒会に戻せないかな」
「カロリーナがそう言うのであれば、可能なのではないか?この国の王なのだろう?」
「じゃあ、コイツの身柄はオルドリッジ様に任せる」
「承った」
「それで、その、一つ謝らなくてはならい事がある」
「なんだい?」
「俺・・・実は・・・」
ちゃんと言わなくてはならないのは分かっている。
それなのに口が重くなり、言葉にする事ができなかった。
そんな状況にアレグサンダーが口を挟んできた。
「はは・・・カロリーナは俺の女になったんだ、俺が初めてを奪ってやったのだからな!残念だな!オルドリッジ!」
「五月蠅いぞ、少し黙ろうか」
冷たい言葉がアレグサンダーを突き刺し、アレグサンダーは沈黙した。
俺もその事に反論は出来なかった。
「すまない」
謝る事しかできなかった。
だが、オルドリッジ様はそっと俺を抱きしめたのだ。
「何を謝っているのかは分からないな」
「だって、俺、初めてを、守れなかった・・・」
「カロリーナの気持ちが俺に向いているならそれでいい。本意ではないのだろう?だったら俺は許すよ」
「オルドリッジ様・・・抱いて・・・くれないか・・・」
俺はオルドリッジ様に身を捧げるつもりで言ったのだが、その言葉に反応したのはアレグサンダーだった。
「カロリーナ!早まるな!」
「もう、してもらうしかないじゃないか!全部お前のせいなんだからな!」
「違うんだ、カロリーナ・・・、俺は結局、できなかったんだ」
「どういう事だ、あの血は何の血だったんだ」
「あれは別の所を切って出した血だよ・・・お前はまだ処女のままなんだよ!」
「そう・・・そうなのか・・・」
「じゃあ、今、それを俺に捧げるという事で良いのかな」
「あ・・・あのな、誤解だったみたいだし?」
とてもいい笑顔をするオルドリッジ様に焦った。
こいつ、本気で奪い来る気だ。
これまで割と節操が無かったが、そういう行為だけは自制してくれていた。
「でも、抱かれたいのだろ?」
その一言に反論できなかった。
そして、連れられた適当な部屋で、押し倒された。
覚悟を決めるしかない。
この体にとってそれが一番いい事なのだと自身に言い聞かせ、受け入れようとした。
優しいキスをされ、頭を撫でられた。
「じゃあ、暫くこの部屋で時間を潰してから出よう。カロリーナは初めてを俺に捧げたというのは口裏合わせてくれよ、そうだ、アレグサンダー君に倣ってちょっと血の跡でも残しておくか」
そう言うと、刃物で親指を切り、ベッドに押し付ける。
「・・・やらないのか」
「そんな一時の感情に任せて抱くほど、愚かではないよ、もうちょっと自分の体を大事にしような」
「とかいいながら、ケツは堀ったくせに」
「それはお互い様だろ、もう忘れてくれよ」
「はぁ・・・、おれはやってしまっても良いと思ってるんだけどな」
したからどうなるものでもない、ただ、安心するだけだ。
求められているという事が分かるだけでいい。
そんなささやかな事を、確認するための通過儀礼のように思ってしまっていた。
「馬鹿言うな、これはケジメだよ。そもそもカロリーナはまだ体が子供じゃないか、そんな事をするのは大きくなってから出いいんだぞ、色んなところがな」
「一言余計だ。だが・・・これも言ってなかった事だが、俺は普通の人間ではない。子を成す事は出来るらしいが、お前と一緒に老いて死ぬことはできんらしい」
「それはそうだろうな」
「知っていたのか・・・そんな俺でもいいのか」
「ファーヴニル様に認められるというのはそう言う事だよ。俺がお前に惹かれているのも、そういうところとだと覚えておけ」
「そうか・・・わかったよ」
最初の切っ掛けは違ったとしても、今はそう言う事なのだろう。
それについて深く突っ込む事はしなかった。
「それにしても、女王になってしまったか。どんどん大物になってゆくな」
「とはいえ、学園はちゃんと卒業するつもりだから、細かい事は父に任せようと思っている。国王という器でもないだろうしな」
「義父様も大変だな、何かあれば時に考えればいいだろう、いまはゆっくり休め」
優しく頭を胸元に引き寄せられるのも、嫌な感じがしない。
胸元に耳があたり心臓の音が聞こえてくるのが心地よい。
見上げると優しい笑みを向けてくれる。
いい加減、女としての生を受け入れるしかないと思い始めていた。
まずは、自称からか。
せめて『俺』を『私』に変えるべきだと思った。
ただ、そんな風に女みたいになっていく様を娘はどう思うだろうか。
それだけが気がかりだった。
そういう考えである事を言ってみるしかないな。
*
「ところで、いつの間に王宮に向かってきたんだ?」
「カロリーナがアレグサンダー君に会いに行くと言って飛び出してすぐだよ、港の制圧で随分時間がかかったけどな」
「じゃあフローレンスとは会っていないのか」
「会ってないな、どこにいるんだ?」
「今は船上だよ、私が保護して連れて行った」
「私?」
「変か?」
「・・・まぁ、好きすればいい」
「ん」
斯くして、バーランド王国の反乱は収束する事となる。
私としては暴れたりないし、大して役に立てていない事が不満だ。
次からは昼間に反乱を起こしてほしいものだな。
─────────────────────────────────────────
ここまでお読みいただき有難うございます。
5章の設定資料の次は6章は主人公が二年生からスタートします。
リアル多忙に付きペースが落ちていますが、当面の間2~3日に1話ペースができればと考えています。
5章の設定資料なのですがプロットと実際の内容との乖離が酷くて文面にするのに時間がかかってる状況です。
もうちょっと刻めばよかったかもですね。
さて、自由に生きたいという主人公の意向からどんどんかけ離れている現状ですが、本人には何やら考えがある様子。
自由になったら何するのでしょうねえ。
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
私を虐げてきた妹が聖女に選ばれたので・・・冒険者になって叩きのめそうと思います!
れもん・檸檬・レモン?
ファンタジー
私には双子の妹がいる
この世界はいつの頃からか妹を中心に回るようになってきた・・・私を踏み台にして・・・
妹が聖女に選ばれたその日、私は両親に公爵家の慰み者として売られかけた
そんな私を助けてくれたのは、両親でも妹でもなく・・・妹の『婚約者』だった
婚約者に守られ、冒険者組合に身を寄せる日々・・・
強くならなくちゃ!誰かに怯える日々はもう終わりにする
私を守ってくれた人を、今度は私が守れるように!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
追放幼女の領地開拓記~シナリオ開始前に追放された悪役令嬢が民のためにやりたい放題した結果がこちらです~
一色孝太郎
ファンタジー
【小説家になろう日間1位!】
悪役令嬢オリヴィア。それはスマホ向け乙女ゲーム「魔法学園のイケメン王子様」のラスボスにして冥界の神をその身に降臨させ、アンデッドを操って世界を滅ぼそうとした屍(かばね)の女王。そんなオリヴィアに転生したのは生まれついての重い病気でずっと入院生活を送り、必死に生きたものの天国へと旅立った高校生の少女だった。念願の「健康で丈夫な体」に生まれ変わった彼女だったが、黒目黒髪という自分自身ではどうしようもないことで父親に疎まれ、八歳のときに魔の森の中にある見放された開拓村へと追放されてしまう。だが彼女はへこたれず、領民たちのために闇の神聖魔法を駆使してスケルトンを作り、領地を発展させていく。そんな彼女のスケルトンは産業革命とも称されるようになり、その評判は内外に轟いていく。だが、一方で彼女を追放した実家は徐々にその評判を落とし……?
小説家になろう様にて日間ハイファンタジーランキング1位!
※本作品は他サイトでも連載中です。
悪役令嬢? 何それ美味しいの? 溺愛公爵令嬢は我が道を行く
ひよこ1号
ファンタジー
過労で倒れて公爵令嬢に転生したものの…
乙女ゲーの悪役令嬢が活躍する原作小説に転生していた。
乙女ゲーの知識?小説の中にある位しか無い!
原作小説?1巻しか読んでない!
暮らしてみたら全然違うし、前世の知識はあてにならない。
だったら我が道を行くしかないじゃない?
両親と5人のイケメン兄達に溺愛される幼女のほのぼの~殺伐ストーリーです。
本人無自覚人誑しですが、至って平凡に真面目に生きていく…予定。
※アルファポリス様で書籍化進行中(第16回ファンタジー小説大賞で、癒し系ほっこり賞受賞しました)
※残虐シーンは控えめの描写です
※カクヨム、小説家になろうでも公開中です
白紙にする約束だった婚約を破棄されました
あお
恋愛
幼い頃に王族の婚約者となり、人生を捧げされていたアマーリエは、白紙にすると約束されていた婚約が、婚姻予定の半年前になっても白紙にならないことに焦りを覚えていた。
その矢先、学園の卒業パーティで婚約者である第一王子から婚約破棄を宣言される。
破棄だの解消だの白紙だのは後の話し合いでどうにでもなる。まずは婚約がなくなることが先だと婚約破棄を了承したら、王子の浮気相手を虐めた罪で捕まりそうになるところを華麗に躱すアマーリエ。
恩を仇で返した第一王子には、自分の立場をよおく分かって貰わないといけないわね。
ダンジョンの奥底で殺された「下等種族」の僕、古代神と同化して最強のチカラを手に入れたので、奴らに復讐してやろうかと思います
ピコっぴ
ファンタジー
「だって、オマエ、ニンゲンじゃねぇか」
その一言で、ダンジョンに置き去りにされたボク
猫人や犬人がたくさん住んでて、兎人や鳥人も少しいる
僕のように獣相のない人間は少ないけど⋯⋯
たったひとりでも、生きて帰る!
そして、アイツらに⋯⋯!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる