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5.モルバーン学園(一年生編)
5-81.王宮にて(アレグサンダー視点)
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俺は凝花宮と言うところに幽閉される日々が続いていたが、今は王座に座っている。
宰相が言うには、この国は腐りきってしまったそうだ。
隣国に媚び諂い、同盟と引き換えに人質を差し出すという愚行。
表向きは婚約や同盟といっているが、俺の婚約者を差し出した事は許された事ではない。
ウィリアムとブリジットが行方不明なのは遺憾ではあるが、あんな子供二人が何かできる訳ではあるまい。
見つけたら、牢獄に入れてやろうと思っているが、特に探そうという気はなかった。
問題は、カロリーナだ。
アイツだけは取り戻さなくてはならない。
その為に王位を奪ったのだ。
あんな及び腰の父上では話にならん。
母上だってそうだ、あれだけ家族に迎え入れたいと言っておきながら結局他国に連れ去られようと言うのに文句の一つも言っていない。
王なら王、王妃なら王妃としての役割と言うのがあるだろう。
他国の言いなりになっている現状はその役割を放棄したといって良いだろう。
国として譲れない部分は守らなくてはならない。
王子の婚約者なんてのはその最たるものだ。
そうだ、俺がこの国を変えねばならない。
それで宰相の力を利用する事にした。
宰相は俺を傀儡の駒として利用しようとしているのだが、俺はそんな簡単に操れると思ってるなら見くびられたものだ。
本来、王を守る近衛隊は最上位組織であり絶対的な権限を持つ。
にも拘らず宰相は同格の組織『聖騎士団』を設立した。
聖騎士に対して騎士団は服従したが、竜騎士団は未だに抵抗していると聞いている。
当然ながら近衛隊は抵抗し、争いになったが、動員数の差が激しく、近衛隊は壊滅してしまった。
それ以外にこれと言った流血はないのだから、平和に王位を奪い取ったというべきであろう。
王宮を支配下に置いたところで貴族の当主を呼び出したが、保険の為とその家族を凝花宮に呼び出した。
貴族が集結するには時間がかかり、五月雨式に謁見を行う事になり、今は近郊の貴族が集まったところだ。
そして、今の状況を知ってか知らずか、最初に嚙みついて来たのはリボーン侯爵だった。
「アレグサンダー殿下!冗談では済まなくなりますぞ!こんな事をしでかして、陛下になんと言い訳をするのですか」
「リボーン侯爵は何を言っておる。役目を放棄した役者が舞台を降りるのは当然の事。そして俺はもう、殿下ではない、陛下と呼べ、そして忠誠を誓え」
「現王太子であらせられるウィリアム殿下であればまだ分かりますが、アレグサンダー殿下は謹慎中の身でございましょう、これはただのクーデターでしかありませんぞ」
「これはクーデターではない、逆賊を捕らえただけだ。それに、現状をみれば分かるはずだ、同盟は敵国の罠で悪の根源はラミレスである。海軍も実質占拠しているのもその証拠だ、不甲斐ないとは思わぬか?このままでよいと思っているのなら爵位を返上する事だな」
「全く話になりませぬな、私は自領に戻らせていただく。もし陛下を解放しないのであれば一戦交えるまで」
「奥方を亡き者にしたいのであればそうするがいい、ついでに娘を預かっている。その意味が分からぬ貴殿ではあるまい」
「な・・・なんと卑怯な・・・」
「言うのは自由としたいところだが、国を治める者としてそうもいかん、次に無礼な事を言えば覚悟するがいい、して、改めて問う、忠誠を誓うか?」
「誓い・・・ます」
「ふはははは、いいだろう!俺は寛大だからな、許してやろうではないか!では、全員忠誠を誓うという事でいいな?異議がある者は前にでろ」
近隣の領主というとリボーン侯爵以外は問題になるとは思っていなかった。
戦争となった場合、騎士団を中心とし、侵攻方向に近い大領主の元で募兵するのが通常の運用だ。
もし攻められた場合、近隣の領主の元で募兵して防衛するのだが、内乱の場合はもうどうしようもない。
そもそもが内乱を考慮していないのだ。
対応できるとしても騎士団だけで、その騎士団が聖騎士に抑えられたのだから、クーデターが成功するのは約束されたようなものだった。
問題は王都から少し離れた大領主、公爵や辺境伯は一筋縄ではいかない事は容易に想像がつく。
宰相がどこまで根回しをしているか、それが問題だ。
最悪の場合、各諸侯が独立するという可能性も否めない。
宰相が失敗すれれば、その責任をつけさせればいい、成功すれば俺の功績とするつもりだ。
*
「陛下、ラミレスの貴族を捕まえましたが如何いたしましょうか」
「どんな奴だ」
「公爵令嬢で歳は17、一時期は王妃候補に名が挙がってたほどの人物でございます」
「ならば人質としての価値はあるな、良い駒が手に入った、早速連れて来い」
「はっ、それとも一つ」
「なんだ」
「ウエスター侯爵がラミレス王と合流しようと出航した模様」
「敵に回るとでもいうのか、叔父上・・・!!」
宰相が言うには、この国は腐りきってしまったそうだ。
隣国に媚び諂い、同盟と引き換えに人質を差し出すという愚行。
表向きは婚約や同盟といっているが、俺の婚約者を差し出した事は許された事ではない。
ウィリアムとブリジットが行方不明なのは遺憾ではあるが、あんな子供二人が何かできる訳ではあるまい。
見つけたら、牢獄に入れてやろうと思っているが、特に探そうという気はなかった。
問題は、カロリーナだ。
アイツだけは取り戻さなくてはならない。
その為に王位を奪ったのだ。
あんな及び腰の父上では話にならん。
母上だってそうだ、あれだけ家族に迎え入れたいと言っておきながら結局他国に連れ去られようと言うのに文句の一つも言っていない。
王なら王、王妃なら王妃としての役割と言うのがあるだろう。
他国の言いなりになっている現状はその役割を放棄したといって良いだろう。
国として譲れない部分は守らなくてはならない。
王子の婚約者なんてのはその最たるものだ。
そうだ、俺がこの国を変えねばならない。
それで宰相の力を利用する事にした。
宰相は俺を傀儡の駒として利用しようとしているのだが、俺はそんな簡単に操れると思ってるなら見くびられたものだ。
本来、王を守る近衛隊は最上位組織であり絶対的な権限を持つ。
にも拘らず宰相は同格の組織『聖騎士団』を設立した。
聖騎士に対して騎士団は服従したが、竜騎士団は未だに抵抗していると聞いている。
当然ながら近衛隊は抵抗し、争いになったが、動員数の差が激しく、近衛隊は壊滅してしまった。
それ以外にこれと言った流血はないのだから、平和に王位を奪い取ったというべきであろう。
王宮を支配下に置いたところで貴族の当主を呼び出したが、保険の為とその家族を凝花宮に呼び出した。
貴族が集結するには時間がかかり、五月雨式に謁見を行う事になり、今は近郊の貴族が集まったところだ。
そして、今の状況を知ってか知らずか、最初に嚙みついて来たのはリボーン侯爵だった。
「アレグサンダー殿下!冗談では済まなくなりますぞ!こんな事をしでかして、陛下になんと言い訳をするのですか」
「リボーン侯爵は何を言っておる。役目を放棄した役者が舞台を降りるのは当然の事。そして俺はもう、殿下ではない、陛下と呼べ、そして忠誠を誓え」
「現王太子であらせられるウィリアム殿下であればまだ分かりますが、アレグサンダー殿下は謹慎中の身でございましょう、これはただのクーデターでしかありませんぞ」
「これはクーデターではない、逆賊を捕らえただけだ。それに、現状をみれば分かるはずだ、同盟は敵国の罠で悪の根源はラミレスである。海軍も実質占拠しているのもその証拠だ、不甲斐ないとは思わぬか?このままでよいと思っているのなら爵位を返上する事だな」
「全く話になりませぬな、私は自領に戻らせていただく。もし陛下を解放しないのであれば一戦交えるまで」
「奥方を亡き者にしたいのであればそうするがいい、ついでに娘を預かっている。その意味が分からぬ貴殿ではあるまい」
「な・・・なんと卑怯な・・・」
「言うのは自由としたいところだが、国を治める者としてそうもいかん、次に無礼な事を言えば覚悟するがいい、して、改めて問う、忠誠を誓うか?」
「誓い・・・ます」
「ふはははは、いいだろう!俺は寛大だからな、許してやろうではないか!では、全員忠誠を誓うという事でいいな?異議がある者は前にでろ」
近隣の領主というとリボーン侯爵以外は問題になるとは思っていなかった。
戦争となった場合、騎士団を中心とし、侵攻方向に近い大領主の元で募兵するのが通常の運用だ。
もし攻められた場合、近隣の領主の元で募兵して防衛するのだが、内乱の場合はもうどうしようもない。
そもそもが内乱を考慮していないのだ。
対応できるとしても騎士団だけで、その騎士団が聖騎士に抑えられたのだから、クーデターが成功するのは約束されたようなものだった。
問題は王都から少し離れた大領主、公爵や辺境伯は一筋縄ではいかない事は容易に想像がつく。
宰相がどこまで根回しをしているか、それが問題だ。
最悪の場合、各諸侯が独立するという可能性も否めない。
宰相が失敗すれれば、その責任をつけさせればいい、成功すれば俺の功績とするつもりだ。
*
「陛下、ラミレスの貴族を捕まえましたが如何いたしましょうか」
「どんな奴だ」
「公爵令嬢で歳は17、一時期は王妃候補に名が挙がってたほどの人物でございます」
「ならば人質としての価値はあるな、良い駒が手に入った、早速連れて来い」
「はっ、それとも一つ」
「なんだ」
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