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5.モルバーン学園(一年生編)
5-73.ファーヴニルの巣にて
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「ところで、俺でも着れる服はないか?余ってるのなら貰えると助かるのだが」
「なんだ、いずれ私の子を宿すんだ、裸のままでも構わないだろう」
「急いでいかないといけない場所があるんだよ。お前の鼻水のせいで俺の来ていた服はベトベトなんだぞ。てか、俺、お前の子を宿すの?聞いてないんだが」
「いずれな。どのみち今の番とは死別する事になる、そうなってからでよい」
「オルドリッジ様が死ぬ・・・というのか・・・ならば急がなければ・・・!!」
「まてまて、そう急くな。死ぬのは今ではない、人間は何十年くらいかは生きるのであろう?そしてお前は生き続ける、その時までは待っているというのだ」
「つまり、オルドリッジ様が老死してからと言う事か、俺の寿命はそれ程までに長くなるのか?もし子供が出来たらその子もそうなのか?」
「お主の体は特別だからな、人と交われば人が生まれ、竜と交われば竜が生まれよう」
なるほどな。
これ明確になったのは一つ。
俺はオルドリッジ様と共に年老いる事は出来ないという事だ。
それは吸血鬼のように、永遠に近い命を持つという事なのだろう。
エルフと人間の恋みたいなものだ、同じ刻を生きられない事に真っ当な恋愛は出来る筈がない。
何十年も先に孕ませると宣言された事に若干の気持ち悪さはあれど、いまさらそれをどうこう言うつもりはない。
ただ、まぁ自分の子孫に子を産ませる事の道徳性が引っかかるが、竜の考える事だから、そもそも常識が違うのだろう。
「なんだよ、その無茶苦茶な体は・・・ところで、竜の力を引き継ぎたいのだが、教えてくれるか?どうすれば教えてくれる?」
「そうか、それが必要な時期なのか・・・多少幼いのが問題かもしれんが、受け止めて見せろ」
「ああ、来い・・・ってどうやって教えてくれるんだ」
「額をだせ」
俺が髪を分けて額を見せると、人差し指でつつかれた。
その瞬間、膨大の知識が俺の中に流れ込んでくる。
まるで記憶を操作され知らない事を知ってる事にされ、理解できない事を理解させられた。
意味の分からない仕組みを理解し、その有用性、使い方、弱点に至るまでが頭に入って来る。
文字が渦巻き、俺の中に無理矢理詰め込まれた、そんな無茶苦茶な感覚が収まったかと思うと、ふらつくと同時にボタボタと鼻血が出始めた。
「ほれ、もう一度、額をだせ」
ふらつき、朦朧として鼻血が出ないように鼻を抑えながら額を出すと再びつつかれる。
すると覚えていた事の大半が頭からなくなり、すっきりすると同時にそれでいいのかと自身を問い詰めた。
知っているだけの知識に価値はなく、それを役に立てるようになった知恵であるべきだ。
ただ茫然と知っているだけの知識だけが残った状態。
それが何の意味を成すのか。
どでかい辞書を持ち歩く子供にそれを探し当てる能力なんてものは無い。
「今消したものをもう一度、もう一度教えてくれ!」
「急くな急くな、使い方を全て忘れた訳ではない、必要となる刻まで封印したに過ぎん。必要な状況になれば思い出す、だから急く必要はない。持っていても邪魔な荷物はその体には過ぎたるものよ。お主が本当に必要とした時、その知恵が蘇る、それを使ってどうにかしろ、先ずはその体の使い方。竜の作法とやらに慣れるが良い、」
まるで我が子をあやすように頭をなでて体を引寄せる。
前から抱きしめてくるのだが、裸なのだから男のソレが俺の体に当たって当たり前なのだが、それがどこにも見当たらない。
「おまえ、あれが無いのか、女なのか?」
「人のそれは無い。そんな低俗なモノで子作りはせぬよ、それにこれは、人化の術で化けただけだからな」
「じゃあどうやるんだ?」
「お前は、盛りのついた子供か・・・今の番が死ぬ頃には教えてやる、というか既に教えてるのだ、その頃になれば思い出すだろうな」
「そうか・・・そうだ、さっきも言ったが俺が着れる様な服はないか?ここに着てきた服がお前の鼻水でびしょびしょなんだ」
「それなら、丁度いいモノが・・・ああ、そこにあるではないか」
白いバトルドレスを指差されるのだが、明らかに大人向けだ。
胸周りも明らかにサイズが異なり、どう考えても屈辱的な服でしかない。
さては、これくりらいの年齢差は誤差だと思ってるのだな?
「流石にあのサイズを着れる訳がないだろ?人間の成長を甘く見ているんじゃないか?」
「着てから言え、あれは高度な魔術装飾品だ。着ている者にサイズを合わせ、触れた物や着ている者を常に清浄し、服自体も決して汚れる事は無く、破れても時が経てば自動で修復する、別の服を着ている状態からでも装着できるし、着ない時はガーターリングになるそうだ、使うなら持って行くがよい」
「便利過ぎるな、有難いよ」
だが、ガーターリングってなんだ・・・?
ガーターベルトのような物か?
そうして、俺は何を引き継いだのかもよく分からない状態で、衣装を変えただけで戻る事になった。
ヴァンテと共に飛んでいると、脳内に声がする。
*
「聞こえるか」
「ファーヴニル・・・なのか」
「そうだ、良く聞こえるだろうか、何か困り事があれば言ってくるがいい」
「じゃあ俺が声をかければ起きてくれるという訳か?大丈夫だろうな」
「・・・たぶん」
「まぁいい、あまり頼りすぎるのも良くない、程々に困った時は頼る事にするよ」
「ああ、待っておる」
「なんだ、いずれ私の子を宿すんだ、裸のままでも構わないだろう」
「急いでいかないといけない場所があるんだよ。お前の鼻水のせいで俺の来ていた服はベトベトなんだぞ。てか、俺、お前の子を宿すの?聞いてないんだが」
「いずれな。どのみち今の番とは死別する事になる、そうなってからでよい」
「オルドリッジ様が死ぬ・・・というのか・・・ならば急がなければ・・・!!」
「まてまて、そう急くな。死ぬのは今ではない、人間は何十年くらいかは生きるのであろう?そしてお前は生き続ける、その時までは待っているというのだ」
「つまり、オルドリッジ様が老死してからと言う事か、俺の寿命はそれ程までに長くなるのか?もし子供が出来たらその子もそうなのか?」
「お主の体は特別だからな、人と交われば人が生まれ、竜と交われば竜が生まれよう」
なるほどな。
これ明確になったのは一つ。
俺はオルドリッジ様と共に年老いる事は出来ないという事だ。
それは吸血鬼のように、永遠に近い命を持つという事なのだろう。
エルフと人間の恋みたいなものだ、同じ刻を生きられない事に真っ当な恋愛は出来る筈がない。
何十年も先に孕ませると宣言された事に若干の気持ち悪さはあれど、いまさらそれをどうこう言うつもりはない。
ただ、まぁ自分の子孫に子を産ませる事の道徳性が引っかかるが、竜の考える事だから、そもそも常識が違うのだろう。
「なんだよ、その無茶苦茶な体は・・・ところで、竜の力を引き継ぎたいのだが、教えてくれるか?どうすれば教えてくれる?」
「そうか、それが必要な時期なのか・・・多少幼いのが問題かもしれんが、受け止めて見せろ」
「ああ、来い・・・ってどうやって教えてくれるんだ」
「額をだせ」
俺が髪を分けて額を見せると、人差し指でつつかれた。
その瞬間、膨大の知識が俺の中に流れ込んでくる。
まるで記憶を操作され知らない事を知ってる事にされ、理解できない事を理解させられた。
意味の分からない仕組みを理解し、その有用性、使い方、弱点に至るまでが頭に入って来る。
文字が渦巻き、俺の中に無理矢理詰め込まれた、そんな無茶苦茶な感覚が収まったかと思うと、ふらつくと同時にボタボタと鼻血が出始めた。
「ほれ、もう一度、額をだせ」
ふらつき、朦朧として鼻血が出ないように鼻を抑えながら額を出すと再びつつかれる。
すると覚えていた事の大半が頭からなくなり、すっきりすると同時にそれでいいのかと自身を問い詰めた。
知っているだけの知識に価値はなく、それを役に立てるようになった知恵であるべきだ。
ただ茫然と知っているだけの知識だけが残った状態。
それが何の意味を成すのか。
どでかい辞書を持ち歩く子供にそれを探し当てる能力なんてものは無い。
「今消したものをもう一度、もう一度教えてくれ!」
「急くな急くな、使い方を全て忘れた訳ではない、必要となる刻まで封印したに過ぎん。必要な状況になれば思い出す、だから急く必要はない。持っていても邪魔な荷物はその体には過ぎたるものよ。お主が本当に必要とした時、その知恵が蘇る、それを使ってどうにかしろ、先ずはその体の使い方。竜の作法とやらに慣れるが良い、」
まるで我が子をあやすように頭をなでて体を引寄せる。
前から抱きしめてくるのだが、裸なのだから男のソレが俺の体に当たって当たり前なのだが、それがどこにも見当たらない。
「おまえ、あれが無いのか、女なのか?」
「人のそれは無い。そんな低俗なモノで子作りはせぬよ、それにこれは、人化の術で化けただけだからな」
「じゃあどうやるんだ?」
「お前は、盛りのついた子供か・・・今の番が死ぬ頃には教えてやる、というか既に教えてるのだ、その頃になれば思い出すだろうな」
「そうか・・・そうだ、さっきも言ったが俺が着れる様な服はないか?ここに着てきた服がお前の鼻水でびしょびしょなんだ」
「それなら、丁度いいモノが・・・ああ、そこにあるではないか」
白いバトルドレスを指差されるのだが、明らかに大人向けだ。
胸周りも明らかにサイズが異なり、どう考えても屈辱的な服でしかない。
さては、これくりらいの年齢差は誤差だと思ってるのだな?
「流石にあのサイズを着れる訳がないだろ?人間の成長を甘く見ているんじゃないか?」
「着てから言え、あれは高度な魔術装飾品だ。着ている者にサイズを合わせ、触れた物や着ている者を常に清浄し、服自体も決して汚れる事は無く、破れても時が経てば自動で修復する、別の服を着ている状態からでも装着できるし、着ない時はガーターリングになるそうだ、使うなら持って行くがよい」
「便利過ぎるな、有難いよ」
だが、ガーターリングってなんだ・・・?
ガーターベルトのような物か?
そうして、俺は何を引き継いだのかもよく分からない状態で、衣装を変えただけで戻る事になった。
ヴァンテと共に飛んでいると、脳内に声がする。
*
「聞こえるか」
「ファーヴニル・・・なのか」
「そうだ、良く聞こえるだろうか、何か困り事があれば言ってくるがいい」
「じゃあ俺が声をかければ起きてくれるという訳か?大丈夫だろうな」
「・・・たぶん」
「まぁいい、あまり頼りすぎるのも良くない、程々に困った時は頼る事にするよ」
「ああ、待っておる」
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