95 / 193
5.モルバーン学園(一年生編)
5-24.大聖堂にて
しおりを挟む
人を憎むべからず───
隣人を愛し、慈悲の心で接しなさい───
それが徳となり、汝の力となるであろう───
改めて教会に行って教えられた聖女になる為の考え。
ざっくり言うと、人には徳を貯める器と言うものがあるらしい。
善行をし続け、それを一定量以上貯めていると、聖女の力が発現する。
驚いたのはパトロネス・システムとは関係の無い仕組みだという事。
そのお蔭でマイナスになっているランクに影響を受けないという訳だ。
さて、実際に使ってみる段になってヒューゴが回復魔法を使っていた時の事を思い出していた。
そのせいで詠唱がある物だと思っていたが、聖女の御業の発現は詠唱を必要としない。
想いを込める事で発動すると言われたが、ピンと来ない。
聖女の御業の発現の第一段階は力の発散。
人を慈愛すれば、その人に良い効果を。
土地を慈愛すれば、その土地に良い効果を。
さらには『こうなればいい』と想う事で、特定の効果を発現させれる。
成程、よくわからん。
第二段階で発散した力の固定を行う。
人や土地を守護りたいと想いそれを維持する事で発現する。
これがまた、持続するにあたり燃費がかなり悪いらしい。
発動中は体力が減るか、慢性的な頭痛が伴う。
その他にも魔を払うといった浄化もこの段階になるそうだ。
カレンが言ってた無防の盾は第三段階で、発散した力で相手の思考を弄り戦意を失わせる。
発散させる力に自身の思考を乗せるらしいが、その際に神との対話を必要とするそうだ
成程、さっぱりわからん。
異世界からやって来たという聖女となると何等かの恩恵で、その第二段階を楽々やってのけるらしい。
そういう異次元レベルの者は、大聖女と呼ばれ区別されるだとか。
最近も大聖女が現れたと話題があったそうだが、まだ幼いので名前は公表されていないらしい。
ラミレス王国に行く前に一度会ってみたいものだ。
そして、俺がどこまでできたかという話になると、全く話にならない。
セシリアの話では、第一段階は発現で来ていたらしいが、確認する方法が難しい。
とりあえず、自分の手のひらを切って発動しようとするが、軽い傷だと何もしなくてもたちまち治る。
それ以上となると痛いから嫌だ。
そういう訳で、確かめるに至っていない。
なんとなく、やり方の基礎だけが分かった気がしているというのが現状だ。
それから首輪についてもヒューゴに聞いてみた。
この首輪は宗教的な首輪らしく、呪いと言うよりはパトロネス・システムを全否定するモノらしい。
その為、パトロネス・システムに関わる者との相性は悪く、解除できそうにないらしい。
そして出所については、やはり魔族由来の物だろうという結論になった。
要するにヒューゴやアルヴィンでもお手上げだという事だけが分かった。
「それにしても、自己回復能力が異常に高まっていますね、以前は手首に縄の跡が消えなかったのに」
「何だろうな、あ、首輪が付いてからか」
「成程・・・、もしかすると、パトロネス・システムが拒絶されたというよりは、内部に封印されていると考える方が正しいかもしれませんね」
「どういう事だ?」
「パトロネス・システムが外に向う力に加担できなくなった分を内に、つまり自身の回復にあてたから異常な回復力に繋がったという事ではないでしょうか」
「それなら辻褄は合う、ヒューゴはそんな事例知ってるのか?」
「いえ、そんな首輪自体、初めて見ましたからね」
「一度、部位破損なり死んでみるなりして、どこまで復活できるか試したい気もする」
「お気を付けください、痛みはあるでしょうし、トラウマは残るものです。その様な事は」
「やらねぇよ、流石に死ぬのは怖いわ」
この時、オルドリッジ様がシスター達と式の打ち合わせを行っている間、ヒューゴと二人きりになっていた。
オルドリッジ様と離れた事で油断をしていた。
「と、ところで、カロリーナ様、訓練の具合はいかがでしょうかね」
「いや、さっき言ったじゃないか、てんで、ダメだって」
「ああああ、そうでした、カロリーナ様、アクセサリーなんてどうでしょうか、お安くしておきますよ」
「あ、あれか、あのアクセサリー助かったぞ。あれが無ければ魅了されて今頃どうなっていた事やら」
「カロリーナ様あああああ」
ヒューゴが壊れた。
振ってはいけない話題だったか?
どうしてだろうかと考えたが、もっと早くに気付くべきだった。
不意に耳元で声がした。
最近よく聞く声だ。
「随分仲が良い様だね、カロリーナ」
「オルドリッジ陛下!!わ、わたしはここで失礼しますっ」
バタバタと慌てふためき出て行くヒューゴを目で追いながら、アクセサリーの話題がマズかったのかなんて回想していた。
「・・・もう、打ち合わせは終らわれたのですか」
「ああ、その件は少し意見を聞きたくてね、話を聞きに来たのさ」
「では私も参りましょうか」
「カロリーナはその口調が地なのか?」
「はい?」
「さっきの神官とは随分と仲が良さそうに話してたじゃないか、何故、俺にはくだけた感じで話しかけてこない」
「そ・・・、それは不敬かと思いまして」
いつかバレるとは思っていたが、まさか、こんなタイミングになるとはな。
先輩は全員『様』付けをしていたが、オルドリッジ様に対してはそういう理由ではなく、付けなくてはならない気がしていた。
それに伴い、口調に猫が取り憑いてしまったのは致し方がない事。
「二人きりの時は一番楽な話し方で良いんだぞ」
「いえ、そういう訳には」
「はぁ、俺を信じられないのかね、そんな些細な事で俺が不快に思うとでも?」
「そんな些細な事なら、このままでも良いのではないですか?」
「その些細の事で他人行儀になられるというのは辛いな」
「では・・・わかったよ、普通にしゃべりゃあいいんだろ」
「いいね、その方が俺好みだ」
*
「ついでに、その様付けを外すのはどうだろうか」
「それは駄目ですよ、オルドリッジ様」
「今はまぁいいか、そちらの用事は終ったのか?」
「おおよそ教えて頂きましたよ。後は自主訓練あるのみですね」
「俺としては、聖女なんて肩書無い方がいいんだがな」
「能無しと呼ばれ、自分の身も守れないようでは・・・、でも聖女にはなれそうにないですね」
「気にするな、全部ひっくるめて俺が守る」
「・・・オルドリッジ様」
「口調戻ってるぞ」
「・・・」
隣人を愛し、慈悲の心で接しなさい───
それが徳となり、汝の力となるであろう───
改めて教会に行って教えられた聖女になる為の考え。
ざっくり言うと、人には徳を貯める器と言うものがあるらしい。
善行をし続け、それを一定量以上貯めていると、聖女の力が発現する。
驚いたのはパトロネス・システムとは関係の無い仕組みだという事。
そのお蔭でマイナスになっているランクに影響を受けないという訳だ。
さて、実際に使ってみる段になってヒューゴが回復魔法を使っていた時の事を思い出していた。
そのせいで詠唱がある物だと思っていたが、聖女の御業の発現は詠唱を必要としない。
想いを込める事で発動すると言われたが、ピンと来ない。
聖女の御業の発現の第一段階は力の発散。
人を慈愛すれば、その人に良い効果を。
土地を慈愛すれば、その土地に良い効果を。
さらには『こうなればいい』と想う事で、特定の効果を発現させれる。
成程、よくわからん。
第二段階で発散した力の固定を行う。
人や土地を守護りたいと想いそれを維持する事で発現する。
これがまた、持続するにあたり燃費がかなり悪いらしい。
発動中は体力が減るか、慢性的な頭痛が伴う。
その他にも魔を払うといった浄化もこの段階になるそうだ。
カレンが言ってた無防の盾は第三段階で、発散した力で相手の思考を弄り戦意を失わせる。
発散させる力に自身の思考を乗せるらしいが、その際に神との対話を必要とするそうだ
成程、さっぱりわからん。
異世界からやって来たという聖女となると何等かの恩恵で、その第二段階を楽々やってのけるらしい。
そういう異次元レベルの者は、大聖女と呼ばれ区別されるだとか。
最近も大聖女が現れたと話題があったそうだが、まだ幼いので名前は公表されていないらしい。
ラミレス王国に行く前に一度会ってみたいものだ。
そして、俺がどこまでできたかという話になると、全く話にならない。
セシリアの話では、第一段階は発現で来ていたらしいが、確認する方法が難しい。
とりあえず、自分の手のひらを切って発動しようとするが、軽い傷だと何もしなくてもたちまち治る。
それ以上となると痛いから嫌だ。
そういう訳で、確かめるに至っていない。
なんとなく、やり方の基礎だけが分かった気がしているというのが現状だ。
それから首輪についてもヒューゴに聞いてみた。
この首輪は宗教的な首輪らしく、呪いと言うよりはパトロネス・システムを全否定するモノらしい。
その為、パトロネス・システムに関わる者との相性は悪く、解除できそうにないらしい。
そして出所については、やはり魔族由来の物だろうという結論になった。
要するにヒューゴやアルヴィンでもお手上げだという事だけが分かった。
「それにしても、自己回復能力が異常に高まっていますね、以前は手首に縄の跡が消えなかったのに」
「何だろうな、あ、首輪が付いてからか」
「成程・・・、もしかすると、パトロネス・システムが拒絶されたというよりは、内部に封印されていると考える方が正しいかもしれませんね」
「どういう事だ?」
「パトロネス・システムが外に向う力に加担できなくなった分を内に、つまり自身の回復にあてたから異常な回復力に繋がったという事ではないでしょうか」
「それなら辻褄は合う、ヒューゴはそんな事例知ってるのか?」
「いえ、そんな首輪自体、初めて見ましたからね」
「一度、部位破損なり死んでみるなりして、どこまで復活できるか試したい気もする」
「お気を付けください、痛みはあるでしょうし、トラウマは残るものです。その様な事は」
「やらねぇよ、流石に死ぬのは怖いわ」
この時、オルドリッジ様がシスター達と式の打ち合わせを行っている間、ヒューゴと二人きりになっていた。
オルドリッジ様と離れた事で油断をしていた。
「と、ところで、カロリーナ様、訓練の具合はいかがでしょうかね」
「いや、さっき言ったじゃないか、てんで、ダメだって」
「ああああ、そうでした、カロリーナ様、アクセサリーなんてどうでしょうか、お安くしておきますよ」
「あ、あれか、あのアクセサリー助かったぞ。あれが無ければ魅了されて今頃どうなっていた事やら」
「カロリーナ様あああああ」
ヒューゴが壊れた。
振ってはいけない話題だったか?
どうしてだろうかと考えたが、もっと早くに気付くべきだった。
不意に耳元で声がした。
最近よく聞く声だ。
「随分仲が良い様だね、カロリーナ」
「オルドリッジ陛下!!わ、わたしはここで失礼しますっ」
バタバタと慌てふためき出て行くヒューゴを目で追いながら、アクセサリーの話題がマズかったのかなんて回想していた。
「・・・もう、打ち合わせは終らわれたのですか」
「ああ、その件は少し意見を聞きたくてね、話を聞きに来たのさ」
「では私も参りましょうか」
「カロリーナはその口調が地なのか?」
「はい?」
「さっきの神官とは随分と仲が良さそうに話してたじゃないか、何故、俺にはくだけた感じで話しかけてこない」
「そ・・・、それは不敬かと思いまして」
いつかバレるとは思っていたが、まさか、こんなタイミングになるとはな。
先輩は全員『様』付けをしていたが、オルドリッジ様に対してはそういう理由ではなく、付けなくてはならない気がしていた。
それに伴い、口調に猫が取り憑いてしまったのは致し方がない事。
「二人きりの時は一番楽な話し方で良いんだぞ」
「いえ、そういう訳には」
「はぁ、俺を信じられないのかね、そんな些細な事で俺が不快に思うとでも?」
「そんな些細な事なら、このままでも良いのではないですか?」
「その些細の事で他人行儀になられるというのは辛いな」
「では・・・わかったよ、普通にしゃべりゃあいいんだろ」
「いいね、その方が俺好みだ」
*
「ついでに、その様付けを外すのはどうだろうか」
「それは駄目ですよ、オルドリッジ様」
「今はまぁいいか、そちらの用事は終ったのか?」
「おおよそ教えて頂きましたよ。後は自主訓練あるのみですね」
「俺としては、聖女なんて肩書無い方がいいんだがな」
「能無しと呼ばれ、自分の身も守れないようでは・・・、でも聖女にはなれそうにないですね」
「気にするな、全部ひっくるめて俺が守る」
「・・・オルドリッジ様」
「口調戻ってるぞ」
「・・・」
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り
あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。
しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。
だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。
その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。
―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。
いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を
俺に教えてきた。
―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。
「――――は!?」
俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。
あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。
だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で
有名だった。
恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、
あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。
恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか?
時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。
―――だが、現実は厳しかった。
幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて
出来ずにいた。
......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。
―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。
今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。
......が、その瞬間、
突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり
引き戻されてしまう。
俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が
立っていた。
その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで
こう告げてくる。
―――ここは天国に近い場所、天界です。
そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。
―――ようこそ、天界に勇者様。
...と。
どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る
魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。
んなもん、無理無理と最初は断った。
だが、俺はふと考える。
「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」
そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。
こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。
―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。
幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に
見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと
帰還するのだった。
※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる