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4.迷宮都市ルグランジ(再び)
4-9.
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学校の設計図が完成した日、晩飯を食べている時の話だ。
ディーナが猫耳をピクピクと可愛らしく動かしながら俺に抱き着いて来た。
「リーナちゃん、リーナちゃん」
「ディーナが甘えてくるなんて珍しいな」
「私の方がお姉さんだからっ、甘えてなんかないですよ」
そうはいいつつ、頭をなでてやると、嬉しそうにする。
可愛い奴め。
「リーナちゃんは、最近アニータとばかり仲良くしているよね」
「そんな事ないぞ」
いや、傍からはそう見えても仕方がないか。
冒険がしたくて迷宮都市に来たと言うのに、何故か設計に明け暮れる日々。
学校の設計と並行して、この食堂の立て直し案、屋敷の新築設計も平行して進めていた。
そのデスクワークの疲れをアニータがマッサージでほぐして貰っている。
できれば、前世の時にやってほしかった程だ。
「女の子相手にエッチな事してるって本当?」
「ぶふー!」
断じてそんな事は無い。
この体でそんな事したら、色々と申し訳が立たない。
そんな事は結婚して子作りをする時にしか許さないと言いたい。
落ち着こうと飲み物を口に含んだ時、
「しかもリーナちゃん受けだって聞いたけど」
「ぶはー!」
「もー、服濡れちゃったー」
「あああ、すまない、今日はもう終わりだったよな。一緒に銭湯行くか」
「うん!」
*
カポーンと何処からともなく聞こえる音は銭湯の音。
そんな音が鳴る様な仕組みはない。
だが、地下迷宮のキャンプでも聞こえていたよな。
不思議な話だ。
そこに何故かアニータまで混ざった。
「お姉さん、今日も気持ち良くする?」
「今日は大丈夫だ。アニータもゆっくり浸かって疲れを癒してくれ」
「そう、気持ち良くできない、アニータ残念」
「じゃあ、アニータちゃん、私にその気持ち良くさせる方法教えてくれない?」
「私、役に立つ?」
「うん、私と一緒に、リーナちゃんを気持ち良くさせてあげようね」
「まかせて!」
二人が仲の良く話してるだけと思って会話の内容まで気にしてなかった。
気が付けば、誘われるがまま俯せにさせられ、マッサージが始まる。
娘相手の時にもそうだったが、構って貰える事が嬉しくて我儘でも何でも聞いてしまう。
自主的に行動しているのであれば、それに従ってしまう。
それが親という物なんだ。
そしてどうしてこうなったと言った感じに、アニータの指導の元、ディーナが俺の背中をマッサージしている。
それがまた気持ち良い、それはアニータの指導の上手さなのか、ディーナの飲み込みが早いのか、何れにせよ俺は思わず変な声を漏らしてしまう。
「んふ・・・・」
「お姉さん、気持ち良くなってる、この声出るトコ、探すように押す」
「うん、やってみるね」
きもちいいと思う場所を、何度も何度も押されると、頭がぼーっとしてくる。
体がビクッと激しく反応し、一気に力が抜けてしまった所でアニータが変な事を言い出した。
「ここから、第二段階の、スペシャル、奥義教える、まずお姉さんを、仰向けにする」
「はい、こうですね」
ゴロンと転がされた時点で気が付いた。
ナニータの目が獣を狩る時の様に鋭い目つきになっていると言う事を。
この場合、獲物は俺なのか。
「アニータ?これから何をしようってんだ?」
「豊胸マッサージ」
豊胸と聞いて胸その物が皆無に等しいこの体にどれだけの意味があるのかと考えはしたが、ないよりは有った方が良いに違い無いのだ。
大人しく従っていれば、多少なりと膨らんでゆき、女らしくなれば父も安心するであろう。
そしてそのマッサージが始まった。
耳の後ろから始まり鎖骨、脇の下と言った胸にあまり関係の無い場所だ。
最初はくすぐったいと思ってたが、徐々に慣れていくと気持ち良くなり、なんだか変な気分になってゆく。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、そろそろ何か変な感じになって来てる」
「だめ、これから、もっと気持ち良くなる」
「ディーナ!アニータを止めろ!」
「ディーナ、止めるの良く無い、お姉さんの為、気持ち良くする」
「リーナちゃん御免!」
「うおおお、背中を揉む様に前を揉むんじゃない!やめろおおお」
*
気持ち良すぎて力が抜けて身動きが取れなかった上に銭湯で湯冷めで少し風邪っぽい症状が出て来た。
銭湯の併設しておいた臨時宿泊室のベッドで横になってスビっと少し覗き出ていた鼻水を戻した。
すると申し訳なさそうにディーナが寄り添ってきた。
添い寝という状態に娘を思い出してしまう、そして優しくしたいと思ってしまうのも親の性だろう。
「リーナちゃん、ごめんね」
少し申し訳なさそうに言うディーナの頭を撫でて、問題ない事を伝えた。
「私ね、リーナちゃんともっと仲良くなりたくて、ついあんな事を」
「気にするな、俺達は十分、仲が良いじゃないか」
そう言っても、ディーナの表情は曇ったままだった。
何かを思い詰めて、今回の事に繋がったと思えば彼女もまた何かしら心の傷があるのかも知れない。
「もしかして、店で何か嫌な事があったか?」
「ううん、リーダーさんやみんな親切だよ」
「じゃあ、好きな人が出来たとかか」
その言葉にディーナはピクッと反応する。
「ほほう、好きな子ができてしまったか、相手はどんな奴なんだ」
「でも、受け入れてくれないと思うし・・・、私、親無しだし」
「親無しなんて関係ないだろ、ディーナの親は確か・・・」
「うん、迷宮で死んじゃった」
「それって確定なのか?実は死んでないとか考えられないか?迷宮って安全地帯もあるんだぞ」
「そうなの?」
そうか、それなら俺が迷宮に籠る目的が増えてしまったな。
「じゃあ、俺が探してやる。特徴とか教えてくれよ」
*
「カーティス・・・聞いてくれ」
「どうしたんですか」
「安請け合いしちまった。迷宮内で人探ししたいんだ、今すぐ迷宮に行こう」
「そろそろ1の日ですよ、帰らないでいいんですか」
「ああああ、そうだったあ」
「それに、人探しなら何もカロリーナ様が潜る必要は無いですよね」
「うん?ああ、ギルドに人探しの依頼出せばいいのか」
少し多めの懸賞金を掛けて待つ事にした。
こういうのは多すぎるとダメらしい。
ディーナが猫耳をピクピクと可愛らしく動かしながら俺に抱き着いて来た。
「リーナちゃん、リーナちゃん」
「ディーナが甘えてくるなんて珍しいな」
「私の方がお姉さんだからっ、甘えてなんかないですよ」
そうはいいつつ、頭をなでてやると、嬉しそうにする。
可愛い奴め。
「リーナちゃんは、最近アニータとばかり仲良くしているよね」
「そんな事ないぞ」
いや、傍からはそう見えても仕方がないか。
冒険がしたくて迷宮都市に来たと言うのに、何故か設計に明け暮れる日々。
学校の設計と並行して、この食堂の立て直し案、屋敷の新築設計も平行して進めていた。
そのデスクワークの疲れをアニータがマッサージでほぐして貰っている。
できれば、前世の時にやってほしかった程だ。
「女の子相手にエッチな事してるって本当?」
「ぶふー!」
断じてそんな事は無い。
この体でそんな事したら、色々と申し訳が立たない。
そんな事は結婚して子作りをする時にしか許さないと言いたい。
落ち着こうと飲み物を口に含んだ時、
「しかもリーナちゃん受けだって聞いたけど」
「ぶはー!」
「もー、服濡れちゃったー」
「あああ、すまない、今日はもう終わりだったよな。一緒に銭湯行くか」
「うん!」
*
カポーンと何処からともなく聞こえる音は銭湯の音。
そんな音が鳴る様な仕組みはない。
だが、地下迷宮のキャンプでも聞こえていたよな。
不思議な話だ。
そこに何故かアニータまで混ざった。
「お姉さん、今日も気持ち良くする?」
「今日は大丈夫だ。アニータもゆっくり浸かって疲れを癒してくれ」
「そう、気持ち良くできない、アニータ残念」
「じゃあ、アニータちゃん、私にその気持ち良くさせる方法教えてくれない?」
「私、役に立つ?」
「うん、私と一緒に、リーナちゃんを気持ち良くさせてあげようね」
「まかせて!」
二人が仲の良く話してるだけと思って会話の内容まで気にしてなかった。
気が付けば、誘われるがまま俯せにさせられ、マッサージが始まる。
娘相手の時にもそうだったが、構って貰える事が嬉しくて我儘でも何でも聞いてしまう。
自主的に行動しているのであれば、それに従ってしまう。
それが親という物なんだ。
そしてどうしてこうなったと言った感じに、アニータの指導の元、ディーナが俺の背中をマッサージしている。
それがまた気持ち良い、それはアニータの指導の上手さなのか、ディーナの飲み込みが早いのか、何れにせよ俺は思わず変な声を漏らしてしまう。
「んふ・・・・」
「お姉さん、気持ち良くなってる、この声出るトコ、探すように押す」
「うん、やってみるね」
きもちいいと思う場所を、何度も何度も押されると、頭がぼーっとしてくる。
体がビクッと激しく反応し、一気に力が抜けてしまった所でアニータが変な事を言い出した。
「ここから、第二段階の、スペシャル、奥義教える、まずお姉さんを、仰向けにする」
「はい、こうですね」
ゴロンと転がされた時点で気が付いた。
ナニータの目が獣を狩る時の様に鋭い目つきになっていると言う事を。
この場合、獲物は俺なのか。
「アニータ?これから何をしようってんだ?」
「豊胸マッサージ」
豊胸と聞いて胸その物が皆無に等しいこの体にどれだけの意味があるのかと考えはしたが、ないよりは有った方が良いに違い無いのだ。
大人しく従っていれば、多少なりと膨らんでゆき、女らしくなれば父も安心するであろう。
そしてそのマッサージが始まった。
耳の後ろから始まり鎖骨、脇の下と言った胸にあまり関係の無い場所だ。
最初はくすぐったいと思ってたが、徐々に慣れていくと気持ち良くなり、なんだか変な気分になってゆく。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、そろそろ何か変な感じになって来てる」
「だめ、これから、もっと気持ち良くなる」
「ディーナ!アニータを止めろ!」
「ディーナ、止めるの良く無い、お姉さんの為、気持ち良くする」
「リーナちゃん御免!」
「うおおお、背中を揉む様に前を揉むんじゃない!やめろおおお」
*
気持ち良すぎて力が抜けて身動きが取れなかった上に銭湯で湯冷めで少し風邪っぽい症状が出て来た。
銭湯の併設しておいた臨時宿泊室のベッドで横になってスビっと少し覗き出ていた鼻水を戻した。
すると申し訳なさそうにディーナが寄り添ってきた。
添い寝という状態に娘を思い出してしまう、そして優しくしたいと思ってしまうのも親の性だろう。
「リーナちゃん、ごめんね」
少し申し訳なさそうに言うディーナの頭を撫でて、問題ない事を伝えた。
「私ね、リーナちゃんともっと仲良くなりたくて、ついあんな事を」
「気にするな、俺達は十分、仲が良いじゃないか」
そう言っても、ディーナの表情は曇ったままだった。
何かを思い詰めて、今回の事に繋がったと思えば彼女もまた何かしら心の傷があるのかも知れない。
「もしかして、店で何か嫌な事があったか?」
「ううん、リーダーさんやみんな親切だよ」
「じゃあ、好きな人が出来たとかか」
その言葉にディーナはピクッと反応する。
「ほほう、好きな子ができてしまったか、相手はどんな奴なんだ」
「でも、受け入れてくれないと思うし・・・、私、親無しだし」
「親無しなんて関係ないだろ、ディーナの親は確か・・・」
「うん、迷宮で死んじゃった」
「それって確定なのか?実は死んでないとか考えられないか?迷宮って安全地帯もあるんだぞ」
「そうなの?」
そうか、それなら俺が迷宮に籠る目的が増えてしまったな。
「じゃあ、俺が探してやる。特徴とか教えてくれよ」
*
「カーティス・・・聞いてくれ」
「どうしたんですか」
「安請け合いしちまった。迷宮内で人探ししたいんだ、今すぐ迷宮に行こう」
「そろそろ1の日ですよ、帰らないでいいんですか」
「ああああ、そうだったあ」
「それに、人探しなら何もカロリーナ様が潜る必要は無いですよね」
「うん?ああ、ギルドに人探しの依頼出せばいいのか」
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