領地育成ゲームの弱小貴族 ~底辺から前世の知識で国強くしてたらハーレムできてた~

黒おーじ

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第四章 弱小領地の攻撃

第31話 産業ステータス

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 さて、総じて現在の領地のステータスは初期値と比較してこんな感じ。

―――――――――
領地:ダダリ
領主レベル:0→4
領土:450コマ→1750コマ
人口:750→750
兵力:2→90
魔法:0→25
産業:農70→75 工5→105 商5→15
施設:家屋150 畑70コマ 水車1 訓練所1 祠1 魔法研究所1 鉄の錬金工房1
資源:→鉄
外貨:+456万G→+1960万G/-897万G
内貨:――
―――――――――

 今考えているのは、『産業』の値を伸ばしたいということだ。

 外貨のGは時間の経過や戦争によって消費される。

 メシとか着るモノとか領民のぶんだけ日々必要になるし、戦争が起これば費用もかさむ。

 ゲーム内でも、兵力はありながら費用がなくて降参しなければならないことなどよくあることであった。

 だが、産業の値が大きければ、そもそも外貨の減るスピードが遅くなる。

 領内の産業の種類が豊富なら、外から買わなければならないモノの種類も減るってことなんだろう。

 戦争の費用にしても、鋼鉄の剣を国産できるのと、わざわざ外の商人に注文しなければならないのとでは、負担がまるで違うからな。

 さしあたって『鉄』の道具が生産できるようになったので、工業の値がいっきに100伸びてる。

 マジでありがたい。

 問題は農業と商業だ。

 まあ、農業の発達はちょっと時間がかかるんだよな。

 まず、魔境第一地区と第二地区で獲得した素材から、ジョブ『種家』によって栽培可能作物を開発してもらわなければならない。

 それから獲得した領土を、ジョブ『農民』によって農地に開発してもらわなければならなかった。

 命令はしてあるから、仕上がり待ちだ。

 それから、商業の値が伸びるのは最も最後である。

 工業、農業の値が伸びると、ジョブ『商人』の扱うアイテムが増え、彼らのレベルが上がる。

 すると、領内での産物の巡りがスムーズになるというワケ。

 さしあたって内政については命令は出しているから、今はチルって領民たちの仕事を待つって感じだな。

 ちなみに。

 魔境第三地区の攻略によって400コマの領土を得たことにより、俺の魔法ランクを『コスト400』ぶん高めることができるのだけれど……

 ナディアが帰ってきて正式な嫁になったら魔法をもう一つ覚えるはずなので、このコスト400は新魔法のために温存しておこうと思う。


 ◇


 ……などと思いながら、気づけばひと月がたった。

 ナディアはまだ帰ってこない。

 一方で、農業の内政値が一気に伸びていた。

【農75→95】

 まず、ジョブ『種家』の品種開発が進んだ。

 新たに育てることができるようになった品種は、

・薬草(a種)、薬草(b種)、ドクダメ草、眠り草、綿、ほうれんそう、ゴマ、骨粉

 である。

 薬草は回復ポーションの原材料だ。

 その精製には『 ほこら』と『神官』が必要だが……それはもう作ってある。

 せっかく作れるようになったわけだから、さっそく栽培したい。

 農地の開墾も少し進んでいた。

 ダダリに最初からあったのはジャガイモ畑6コマぶんだ。

 これに加えて新たに3コマの農地が出来上がっていたのだった。

「おお、スゴッ……」

 もともと岩や草だらけだった 荒地あれちが、みごとフカフカな農地になっている。

 ゲームのグラフィックではピンと来なかったけど、実際に見てみるとスカっとした気分になった。

 草ボーボーだった自分ちの庭がすっきり綺麗になったみたいに。

「よし、ここに新作物を植えよう!」

 俺がそう命じると、ジョブ『農民』の領民たちがオオーと喝采を上げた。

 育つのが楽しみである。

 それから……

 またひと月が過ぎ。

 さらにもうひと月が過ぎた。

 鉄は生産され、新作物の栽培は順調に進んだが……

「ナディアちゃん帰ってこないねえ」

 おふくろが寂しそうに言う。

 そう。

 俺と結婚するため女王に許可をもらいにいったはずのナディアがいまだ帰ってこないのである。

「心配すんなって。ナディアほどの騎士ともなると辞めるのも大変なんだろう。じきに帰ってくるさ」

「そうかねえ……」

 俺はそうおふくろを励ましながらも、これはもう帰って来ないだろうなぁと思っていた。

 口ではああ言っていたが、本心ではやはり武人として生きて行きたかったのだろう。

 でも、しょうがないよな。

 そりゃあ、毅然とした背筋に、意外にも優しい肌、乳房、美しい髪、笑顔……そんなものを思い出してみると、少し寂しい気持ちになるけど。

 現実の騎士っつーのは伊達じゃねえんだ。

 俺のような豆腐根性な男なんかにかまっているより、王国のために つるぎを振るっていた方が生きる甲斐があるというもの。

 そうあきらめる他ない。

 ナディアを気に入っていたおふくろがしょんぼりしているのはちょっと可哀想だがな。

 などと考えていた時である。

「ただいま戻りました」

 ナディアの共として王都へ行っていたはずの商人タルルがひとりで館に帰ってきたのは。


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