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俺は緑の匂いにつられ瞼を開くと心地よい気候の風が吹き木の根元で眠っていた。
慌てて飛び起きて体を触ると……
「ははっ……生きてる。でも……」
体を触った時に腹に傷があった。
「あの神さんもかなりの嫌味体質のネチネチタイプだな……
罪を知れってことか? アイツ蹴人のことが大事って言ってたけど何も見てねーんじゃね?」
俺が居なくなった所で蹴人へのイジメは何も変わらない。
いやむしろ酷くなるだろう、加減を知らないバカばかりで最初の頃に蹴人は骨にヒビが入って大騒ぎになったのだ。
そこから流石に連続で問題視されれば不味いと
俺達に暴力を強要する様になってから俺は一計を案じたのだ。
人間、寒いと痛みを余計に感じるからパンツ一丁にして軽く叩いたりしていた。
奴らの監視がある時はタオルを鞭の様に扱い叩いた。
あれは音が派手なのと痛みはあれど傷はつかないのだ。
蹴人の反応が大きくして尚且つ怪我をさせないという
蹴人にとっては悪魔、俺らにとってはやりやすい手段になったとおもう。
ヤンキー達が見たいのは自分達より弱い奴が『痛い痛い』と反応するのを見たがってる。
そしてそれを見て自分は強いから周りから慕われていたり、頼りにされてる命令できる等と優越感に浸ってるのだ。
周りから冷ややかな目で見られてる事も知らずに
すぅっと息を吸い大声を出す。
「追放した爺は見てねーだろうけど、蹴人!
俺は後悔しないし馬鹿だしどうせ死んでも治らんだろうけど
このまま悪童として責を負うさ。天邪鬼とバカにされてたけど俺は俺を貫く!」
あーすっきりした!
そういや服装も何かゴワゴワと雑な服だし、
荷物も良さげなのは無いな……とある物が視界に入り俺はそれを拾う。
「剣、本物か。やっぱりやべえ世界なんだろうな。
陰鬱な爺の嫌がらせだろうし、それでもあのクソ爺がブチ切れるくらい堂々とこの世界で生き残ってやる。
どうせ敵は獣と魔物と人間だろ?全員喰らってやる!」
その5分後、俺は樹の上に登り周りを見渡し
街が近くにないことに嘆くことになるのであった。
「クソ爺……消滅や殺人は禁忌とか言って殺す気満々じゃねぇかよ!!」
絶賛迷子中である。
山の近くの田舎町で育った為に方角を読む知識はあれどそれはあくまでも地理が分かってる前提で行える知識なのだ。
地図がなければ彷徨えるアンデットや獣と何ら……いや狩場や水場が分かってる獣よりも低い生存率である。
森と草原らしき場所どちらに向かうか?と言われればどっちもどっちだろう。
危険度は見晴らしの良い草原の方だろうが今の時間が行先を決める指針になりそうだ。
今の時間はだいたい真上に太陽? があるので昼だ。
山越えを目指しても途中で夜になれば危険度は跳ね上がるのだ。
「くそっ!歩きづらさを加味しても1時間4キロ歩ければいい方か?
それにしても何か体が重いぞ?」
この世界に来て最初の違和感は体の鈍さだった。
荷物は剣帯と剣、それとポンチョ?いやローブって奴だけだ。
総重量10~15キロに満たない装備品なのにとても体が重いのだった。
「呪いか? 呪いだったらぶっ飛ばすあのくそ爺!」
悪態が吐けるならまだまだ生きていける。
これは俺の持論だったりする、人間本当に諦めたら言葉も感情も死んで植物みたいな置物になるものだ。
そんな時だった。目の前の草が揺れいきなり何かが現れやがった!
「うおっ!キモっ!クサッ!ん? 言葉通じるか?ハロー?」
目の前に現れた緑の小人に俺は全く期待もせずに声をかけた。
「グギャー!」
「うん!だよな!!」
相手は素手だ!俺は剣を抜き上段に構えてそのまま突っ込んでくる多分ゴブリン野郎の脳天に剣を叩きつけた。
「ギャッ!」
「チッ!剣ってどうやったら切れるんだ?ファンタジーアニメの転生者や転移者って達人じゃねぇか?」
包丁で肉を叩いた様にゴブリンの頭には確かに線が着き血が滲んでいた。
「刃を立てろって知らんがな!ぶっ刺され!」
パキンッ!と音が鳴り響くのお構い無しに俺はゴブリンの胸に剣を刺突させた。
そんな音と共にゴブリンは死んだ。
俺はゴブリンの胸から剣を抜くと先っぽが欠けていた。
「うわっ、マジか……ゴブリンって最弱の魔物じゃないのかよ?」
俺はちょっとショックを受けていた。
ゴブリンーー9割の異世界ファンタジー作品でーー最弱の魔物として扱われる。
そんな魔物との初遭遇初戦闘で剣が欠けた。
これ1本で数多くの相手と戦わないといけないのに……
「あーくそっ!知らねぇ臭くて食えなさそうだな? 放置だ放置!」
俺は死体をそのままにしてそそくさと離れる様にこの場を後にするのであった。
慌てて飛び起きて体を触ると……
「ははっ……生きてる。でも……」
体を触った時に腹に傷があった。
「あの神さんもかなりの嫌味体質のネチネチタイプだな……
罪を知れってことか? アイツ蹴人のことが大事って言ってたけど何も見てねーんじゃね?」
俺が居なくなった所で蹴人へのイジメは何も変わらない。
いやむしろ酷くなるだろう、加減を知らないバカばかりで最初の頃に蹴人は骨にヒビが入って大騒ぎになったのだ。
そこから流石に連続で問題視されれば不味いと
俺達に暴力を強要する様になってから俺は一計を案じたのだ。
人間、寒いと痛みを余計に感じるからパンツ一丁にして軽く叩いたりしていた。
奴らの監視がある時はタオルを鞭の様に扱い叩いた。
あれは音が派手なのと痛みはあれど傷はつかないのだ。
蹴人の反応が大きくして尚且つ怪我をさせないという
蹴人にとっては悪魔、俺らにとってはやりやすい手段になったとおもう。
ヤンキー達が見たいのは自分達より弱い奴が『痛い痛い』と反応するのを見たがってる。
そしてそれを見て自分は強いから周りから慕われていたり、頼りにされてる命令できる等と優越感に浸ってるのだ。
周りから冷ややかな目で見られてる事も知らずに
すぅっと息を吸い大声を出す。
「追放した爺は見てねーだろうけど、蹴人!
俺は後悔しないし馬鹿だしどうせ死んでも治らんだろうけど
このまま悪童として責を負うさ。天邪鬼とバカにされてたけど俺は俺を貫く!」
あーすっきりした!
そういや服装も何かゴワゴワと雑な服だし、
荷物も良さげなのは無いな……とある物が視界に入り俺はそれを拾う。
「剣、本物か。やっぱりやべえ世界なんだろうな。
陰鬱な爺の嫌がらせだろうし、それでもあのクソ爺がブチ切れるくらい堂々とこの世界で生き残ってやる。
どうせ敵は獣と魔物と人間だろ?全員喰らってやる!」
その5分後、俺は樹の上に登り周りを見渡し
街が近くにないことに嘆くことになるのであった。
「クソ爺……消滅や殺人は禁忌とか言って殺す気満々じゃねぇかよ!!」
絶賛迷子中である。
山の近くの田舎町で育った為に方角を読む知識はあれどそれはあくまでも地理が分かってる前提で行える知識なのだ。
地図がなければ彷徨えるアンデットや獣と何ら……いや狩場や水場が分かってる獣よりも低い生存率である。
森と草原らしき場所どちらに向かうか?と言われればどっちもどっちだろう。
危険度は見晴らしの良い草原の方だろうが今の時間が行先を決める指針になりそうだ。
今の時間はだいたい真上に太陽? があるので昼だ。
山越えを目指しても途中で夜になれば危険度は跳ね上がるのだ。
「くそっ!歩きづらさを加味しても1時間4キロ歩ければいい方か?
それにしても何か体が重いぞ?」
この世界に来て最初の違和感は体の鈍さだった。
荷物は剣帯と剣、それとポンチョ?いやローブって奴だけだ。
総重量10~15キロに満たない装備品なのにとても体が重いのだった。
「呪いか? 呪いだったらぶっ飛ばすあのくそ爺!」
悪態が吐けるならまだまだ生きていける。
これは俺の持論だったりする、人間本当に諦めたら言葉も感情も死んで植物みたいな置物になるものだ。
そんな時だった。目の前の草が揺れいきなり何かが現れやがった!
「うおっ!キモっ!クサッ!ん? 言葉通じるか?ハロー?」
目の前に現れた緑の小人に俺は全く期待もせずに声をかけた。
「グギャー!」
「うん!だよな!!」
相手は素手だ!俺は剣を抜き上段に構えてそのまま突っ込んでくる多分ゴブリン野郎の脳天に剣を叩きつけた。
「ギャッ!」
「チッ!剣ってどうやったら切れるんだ?ファンタジーアニメの転生者や転移者って達人じゃねぇか?」
包丁で肉を叩いた様にゴブリンの頭には確かに線が着き血が滲んでいた。
「刃を立てろって知らんがな!ぶっ刺され!」
パキンッ!と音が鳴り響くのお構い無しに俺はゴブリンの胸に剣を刺突させた。
そんな音と共にゴブリンは死んだ。
俺はゴブリンの胸から剣を抜くと先っぽが欠けていた。
「うわっ、マジか……ゴブリンって最弱の魔物じゃないのかよ?」
俺はちょっとショックを受けていた。
ゴブリンーー9割の異世界ファンタジー作品でーー最弱の魔物として扱われる。
そんな魔物との初遭遇初戦闘で剣が欠けた。
これ1本で数多くの相手と戦わないといけないのに……
「あーくそっ!知らねぇ臭くて食えなさそうだな? 放置だ放置!」
俺は死体をそのままにしてそそくさと離れる様にこの場を後にするのであった。
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