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最終章:知識の街

245話

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 知識の街の立ち上げから早くも1ヶ月が経ったのだが想定外なことが起きた。

 帝国で学園に既に入学していた人やキャロ。
 これから入る予定のセラが知識の街に留学することになり大慌てで屋敷を改修して建て直した。

 兄弟都市の契約を結んだ以上何かしら繋がりが欲しかったらしい。
 それにこの知識の街は魔法を学ぶなら治癒魔法だけで言えば確実に最新鋭だ。

 それは前世や召喚者達の知識があるからだ。
 召喚者達は前世界のラノベやアニメや漫画でイメージできる魔法を沢山教えることができる。

 民主主義という観点から見ても最新鋭を行くであろう。
 面白いのが学校の入学には駆け出しから抜け出したばかりの冒険者もちらほら申し込みがあるので

 前世で言う夜間制や休みの時や一コマだけ受けれる体制もとる予定になっている。
 教師に申し込みをしてきているのも商業ギルドマスターの伝を使い
 商会を後継者に任せた隠居してる元カリスマ商会長も客員教授として内定している。

 精霊に関しては上位精霊に直接俺が頼めるしな。
 そして以前から知識という所に着目した時点で集めていた本が沢山ある。
 俺やタビがここに来るまでに集めた奴やたまにダンジョンから出土する本もある。

 それにかなりの数の本をユリアさんとカロンが経営する商会の方からも買いつけを行っている。
 こちらは欲しい本が買えて、ユリアさん達は不良在庫を一斉処分出来たwin-winの関係だ。

 商業ギルドマスターは共和国内から書籍を集めまくっても居る。
 この世界……悲しいことに本を大切にする人は少ないので意外と簡単に買えたりする。

 先人の知恵が詰まった夢の集大成を捨てるのはヤバいと思うよ。

 黒子と琥珀と天野さんの力を借りて図書館だけは結界で防腐防汚を施し、魔法陣結界を試す。

 室内の角に清潔と再生の魔法陣を施しそれをミスリル線で繋ぎ図書館ごと魔道具化する。

 最後の工程を応援に来ていたドワーフ族に頼んだら呆れられた。

「ケビンお前さん酒蔵醸造所よりも手間がかかってるでは無いか?」

 俺はそれならと思いつきで錬金術で金属を変形させ魔法陣を刻印していく。

「ならこれは室温を一定に保つ為の魔法陣を20枚渡しておくからミスリル線をノース辺境伯に用意してもらってつけておいてよ?」

「おっしゃ! なら俺の駄賃は要らねぇから特急で終わらせて特急で帰るわ!」


 いや……金は貰えよ……一応知識の街と呼称している以上商人や学者が多く集まる街なんだからさ。

 そんなことを思ってるうちにさっさと仕上げをして本当に帰ってしまったので
 現場監督の人にノース辺境伯宛にドワーフ職人代金分という商業ギルド発行の手形を渡した。

 これは魔道具の1種で相手の顔を思い描いて書くことによりその人の手に渡った時に紋章が浮かび上がるらしい。

 俺はいつも直接振込みなので受け取ったことが無いのであまり知らない。
 ちょっとウキウキしたのは秘密だったりする。

 ここの学校は錬金術と魔法で鉄筋を土台の基礎に混ぜたのでかなり強固な基礎になった。

 上物は城作りをしたことのある人達が集まり設計してもらい作って行った。
 そしてこの学校の開校を待つ魔法が使える人や冒険者が手伝い急ピッチで建物は出来上がって行った。


 俺はその間、召喚者の多田くんや後鳥羽くんや暇してる冒険者を連れて川に砂を採りに行く。
 細かい珪砂が採れる場所で砂をガンガン採り溶かしては錬金術で成形をして窓ガラスを作って行く。

 その変形する様を見て全員が唖然としていた。
 そして冒険者の何人かが錬金術に興味を持ち出していた。

「あの……この魔法は学べますか?」

 そんなことを言う子に俺は笑顔で答えてやる。

「沢山の学者や錬金術師も呼んでるから魔法も学べるさ!
 それにこの街の薬師はかなり優秀だぞ?
 錬金術だけでは無く薬師の方に弟子入り出来ればポーションも作れるぞ?」

 この知識の街は若い子ややる気のある子達に色々な物を見せて学びたいことを見つけさせる為の場所でもある。

 その為の多種族都市でもあるのだからな!
 その分、文化の違いで揉めることも考えられるので最初は大変だろうけどな?

 そんな充実した日々をを送っていると時が早く過ぎて獣王と帝国皇女の来訪が重なる。

 歓迎をしたいのは山々だったがまさかの2組とも極小数のお供だけの来訪だった為に
 商業ギルドマスターが慌ててAランク以上の冒険者に護衛と迎えの依頼を出す羽目になったが

 街全体はお祭りムードだ。
 出発の連絡が来たと同時に冒険者達は各自分の実力にあった階層で
 食料調達に向かいそれを空間魔法が付与された鞄や布を貸し出し収納して貰い買取り、今解放したのだ。

 それとどうせ高貴な身分な方が来たので、学校の完成式典の来賓にする予定となり祭りと歓迎を被せた形になる。

「あー……面倒事が起きないことを祈ろう」

 特に王様がお供少数はまずいだろうにね?
 街が屋台が沢山並び活気に満ち溢れている中、獣王が到着して驚いていた。

「我が獣王国よりも活気づいているな。流石は獣王国ビストを建てた者達が協力した街だな」

 その話をしているのを聞いて冒険者達は驚いて居たが依頼の方が大切なので顔にあまり出さない様にしながら商業ギルドマスターが居る
 迎賓館へと向かう。俺はそれを遠目に見ていたが余計なことはあまり言わないでくれよ?

 俺は窓ガラスを作って遊んでるくらいが丁度いいんだからね?
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