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世界樹を救え?
230話
しおりを挟むさっきの頭になんか色んな人が浮かび上がったのはなんだったんだ?
まぁ知ってる奴が複数人居たから今の状況伝えられたから良いか?
それにしてもこいつ本当にタフだなぁ。
チクチクしてても治るスピードが早すぎて効いてる気がしないぞ?
うん! 倒せねぇな。諦めっか……
物語の英雄や主人公は新たな力に目覚めてとか言うけどそういうのは柄じゃないし
諦めた先……先延ばしで解決することもある気がする。
先程の連絡で多少の援軍が見込めると思ってる。
国内のゴタゴタがあったとしてもその前に土台の世界が壊れるなら動くだろうに。
俺は黒子と琥珀に念話をする。
『なぁ? あいつを一時的に閉じ込める結界って作れるか?
永続封印は無理だろ? 前も人の魂を使って封印してたぐらいの化け物だし』
『うーん? どれくらい?』『多分7日位?』
『『でも時空間魔法が必要だよ?』』
そうなるよな? 俺はニヤリと笑い魔導王とは別のもう1つの称号を強く意識する
『いける、多分大丈夫だ。それを破られたら同じ事をして援軍を待とう』
強者然とした堂々と待つ邪龍にはかなりムカつくが決め手が無いのは事実だったりする。
『ふははは! 作戦会議は終わったのか?』
こういう悪役ってアホで負けるのが筋だけれど俺には倒せねぇんだよなぁ。
「あぁ決まったぜ!行くぜ!」
『カモン! 絶望を見せてやろう!』
萎えること言うなよ……カモンって。
『月光結界』『陽光結界』
「愚者の先送り」
「『『完全隔離結界』』」
『なっ!? 封印だと?』
いいえ、違います。先送りです。
闇が邪龍を囲い、光の鎖がその周りを囲い、そして箱状の物が壁のようにその周りを囲み閉じられる。
「ふぅ、これで一旦休めるなぁ……飯にすっか!」
『ふぅぅぅ!』『ごはんっ♪ ごはんっ♪』
「何食いたい?」
『『チーズインハンバーグカレー』』
お前らハイカラだな? カレーが流行りだしたの大正か昭和初期だと思うんだけど……
君たちが居た神社出来たの江戸時代だった気がするんだけど。
一汁一菜の時代だと思うんだけどなぁ。
ご飯とおひたしと味噌汁でお魚や肉はご褒美的な時代なんだよなぁ。
俺達はその後、エルフの治療をしていたら困ったことが起きていた。
愚者の称号を使った時に結界師の少女と瞳術師の少年の方の魔法が解けていた。
彼女達の隷属が元凶が完全に隔離された状況で首に紋が浮かび上がっていた。
彼らに近付き、説明をする。
「俺はケビンだ。君達には同情はするがこれから先、元の世界に帰れるかどうかは神に聞いてくれ。
そもそも許可無しで来たのに能力を貰えただけでもかなり優遇されてると思ってくれ。
それと今あのアホ賢者を結界に閉じ込めてお前らにかかってる隷属の呪いを解くことが出来るがどうする?」
結界師の少女と瞳術師の少年は何が起きているか分からずに居て弓師、聖女と剣聖の3人は怯えた表情でこちらを見ている。
そんな中眼鏡をかけ直す瞳術師の少年が手を挙げて
「すみません、軍はどうなったんですか?」
剣聖、聖女は顔を逸らした。弓師やほか2人は気絶と同じ状態だったからな。
「ん? 勇者が斬撃で虐殺したが?」
「「「え?」」」
ね? そうなるよね? 守ったり救ったりする側を傷つけるって本末転倒だし意味わからんよね。
「それとお前ら訓練とかで村に行ったりしたか?」
「行きました……何か悪巧みしてる人達だから結界を張れと言われました」
俺はため息が出そうになるが我慢した。
「それ一般人だぞ? 勇者はそれを切り捨て遊んだと宣っていたぞ?
他の連中はまだ嫌々協力や人族を護る為にと行動していたが目零ししたが
勇者は味方の兵士を嬉々として傷付けただから処理した。
おい、聖女とやら睨むな。アイツはどう転んでも死ぬ運命だった」
驚いてる所悪いんだけどね。自称大賢者は邪龍の身体を保持していてそれを欲しがっていた以上必ず勇者を生贄にしていた。
多分2段構えの作戦だった、勇者や召喚者を使いエルフ族を攻めて行き
勇者達だけで侵攻が成功すれば使い捨て感覚で切捨て途中で死んだら邪龍になって再侵攻するつもりだったのだろう。
どちらにしても大陸一丸とならないと勝てない相手なのは間違いない状況になってるしな。
すると双子がやってくる。
『ケビンだけじゃ』『その呪いは解けない』
『『異世界の子達の破邪を打ち破るのも私達の役目!!』』
狛犬って一応、破邪……魔除けの意味も確かにあったな。
「じゃあ補助頼むわ。『呪縛解呪・破邪』」
地面の魔法陣を俺が作り首の紋に対する解呪をして上空の魔法陣で琥珀が紋の破壊をする。
黒子は両脇に魔法陣を作り新しい呪いをかける。
これは彼ら彼女達の紋の呪いが魂に引っ付いているのを上書きして軽い物に変えて更に隷属の呪いとの間に滑り込ませているのだ。
大賢者やらは適当に付けたがほんらいの呪いは術者がやめれば簡単に破棄出来るのだ。
「「「「「「グギギゴガゲコ」」」」」」
まーそうなるよねぇ、痛そう。
皆、紋に手をかけ苦しんでるけどこれがあるのと無いのとでは大分違うんだよ。
もし邪龍や辺境伯が死んだ時に術者死亡と共に召喚者達も死ぬなんて可能性が消えるのだ。
呪いの恐ろしい所は呪われた方も呪った側もどちらかが欠けると最大限の凶気を発揮する可能性があるということだ。
しかもほぼ破棄や返しが効かない最悪の呪いだからね。
魂に組み込むなんて禁忌中の禁忌だわ。
人生最大の激痛だと思うけど我慢してくれ。
粗相したのは見逃すからさ。
俺は痙攣しまくってる彼らを見て余りにも悲惨すぎてカレー食わそうと決意した。
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