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共和国編〜好きに生きる為に〜
139話 トア視点
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~トア視点~
「ふぅ……今日はどんより曇り空ですね」
私の最近の悩みは恩人のケビンさんが戻っできてくれましたが、その視界に私達が入らないことです。
何かを考えない様にする為に、弟のトヤや罰を受けているネロさんにちょっかいをかけている様に私には見えました。
正直に言うと、悲しいです。
私とトヤはケビンさんがたまたまダンジョンにて見つけてくれました。
それはもう危機的状況から救ってくれる英雄譚の英雄様の様にキラキラしてました。
私達が村から逃げ出して隠れ住んでいた街では常に私達に嫌な視線を送ってくる人達ばかりでした。
同い年位の子ですら油断出来ませんでした。
何度か罠にかけられそうになりました。
スラムや貧困街と言われる場所では女の私や 髪の色の珍しい私達姉弟は欲望の対象でした。
売れば金に、女なら子供でも……という吐き気がする様な場所で何度も捕まり泣き叫ぶ声に耳を塞ぎ極限状態でした。
そんな苦しくも悲しい生活の中で少し仲良くなった女の子がいました。
その子は数日間寝食を共にしましたが、数日後突然暴れだしました。
そして私の腕を掴みこう言うのです。
『お薬打ってもらって気持ちよくなれるから一緒に行こうよ? 友達でしょ? 大丈夫。弟くんも楽しめるから』
と怖くなり2人で逃げ出しました。
その子は裏路地に数日後ボロボロになり捨てられていました。
その姿を見た時に私はトヤを守る為に誰も信じては居ませんでした。
そんな拒絶状態と空腹状態で私達はゴミを漁り武器を揃えお金になるというダンジョンに潜り始めました。
最初のうちは体力もあり、何か魔物を倒すと力が湧き倒せたりもしましたが……
街に行ってもパン1つ買えれば良いようなお 金にしかなりませんでした。
弟にパンを渡す毎日に私達は疲れきっていました。
寝る場所でも気が抜けず、ご飯も食べれず集中出来ない状態でダンジョンに入っていれば
今なら分かります。私達が生きていたのは運が良かっただけでした。
ついにその運の秤が悪運に落ちた時に私達の運は最良の運に反転しました。
私達とそう変わらない歳の子供が綺麗な服を着て助けてくれたのです。
そして私達の種族をすぐに気付き色々と教えてくれました。
お母さんは村の外のことを知らなかったが故にこんなことになっていたらしいです。
それから私達の生活は太陽と地程の変化が起きました。
まず、ご飯が毎日食べれます。
服も武器も買ってもらえました。
魔法も使える様にしてくれました。
暖かく、安全な場所に寝れる様になりました。
常に私達を見て複雑な表情をしたり微笑んでくれて見守ってくれる英雄とも知り合えました。
私の心はお母さんと別れてから冷えきっていたのにポカポカするようになりました。
私達が冒険者ギルドに登録して1からスタートをすると……ケビンさんは見守ってくれるだけで
話す機会が減っちゃいました……魔法を教えてくれるギルドマスターさんに相談すると。
『はぁ……あの鈍感少年を好きになっちゃったかぁー』
と盛大に天を見上げられちゃいました。
『いい? あぁ言う奴は自分の中の価値観だけで生きてるの?
だから振り向かせるにはね? アンタが声をかけないからこんなにもモテてるんだぞーって見せつけないといけないのよ?
そして貴方達と同じであの子も訳ありだからまずは一人前の冒険者になってアタックあるのみよ!』
そう言われて私達は努力を始めました。
そのうち同じ兄妹のコンビの子達とパーティーを組み声をかけられない様にしました。
スクテロさんもミアちゃん狙いの男の人に困っていたので丁度良かったのです。
しかし、スクテロさんとミアちゃんを紹介した時にケビンさんの表情が少し動いたのが分かりました。
気まずそうな顔をしたのを私はいつも見ていたので気になってしまいました。
スクテロさん達の過去を聞いた時にもしかして……? と思いましたが
なるべく関わらない様にケビンさんがしているので私も聞きませんが私達と同じ様に助けられたのだと私は思っています。
そんな日々が続いたある日それは全てが壊れました。
ギルドマスターさんが呼ばれ慌ててどこかに行って私達は宿に戻ると数時間後に呼び出されました。
奥の部屋に案内されるとそこに居たのはギルドマスターだけでした。
そして何故か部屋が荒れていました。不自然なスペースがあって事情を聞くと
「嘘……ケビンさんが大怪我をしてタビさんが連れていった?」
足に力が入らなくなりトヤに何とか捕まりましたが涙は止まりませんでした。
ギルドマスターさんは私達に近付き
「大丈夫よ。何か特殊なことが起きているのは確かだけど……
死んでは居ないから、戻ってきた時に貴方達が腐っていたらケビンが悲しむわよ?
貴方が冒険者をやめたら……行先は分かってるわよね?」
最後の言葉には棘がありました。
トヤには聞かせられません……私はお姉ちゃんなんだから。
初めて魔法を習った時に言われていたのです。
私達、竜人族はかなり稀少な一族で欲しがる人は沢山いて
奴隷か研究材料か……はたまた私は娼婦としても需要があると。
私はゾッとしました。その話を聞いた時に浮かんだのは裏路地に捨てられ欲望塗れの液体をかけられたあの子の姿でした。
お母さんは私達が助かるようにと逃げ出さてくれたのにそんな最後は嫌です。
絶対に振り向かせますし、強くなります。
そして4年の月日が経ち、最近出来た悪質なクランとスクテロさんとトヤが喧嘩になりそうになった時にあの人は帰ってきました。
私とミアちゃんはトヤから話を聞いて伝えられた場所に行くと……この人は本当に4年間も寝ていたのだろうか? と思ってしまうほど
異常な行動をしてました。街に孤児が溢れているからかなり広い土地にあった悪趣味な教会跡地を買うってどういうことてすか?
そして4年間も活動してないのにどうしてこんなにお金があるのでしょうか?
もしかしたらと思ってお金貯めてきたのに。
あ、ミアちゃんも少し死んだ目をしてますね。
教会跡地に入って少し髪の色が変わったケビンさんとタビさんは何かをせっせと作っていました。
私達が声をかけると
「へい!鶏塩一丁!」
器2つ渡されました。いえ、美味しかったですよ? 私もミアちゃんも頑張って女の子っぽくなったのに見向きもされませんでした。
アタックあるのみですかね……
そんな日々が過ぎてある日ギルドマスターが慌てて私達のクランの拠点予定のうどん屋兼教会跡地に慌ててやって来ました。
「ケビンがCランクに上がると同時にBランクダンジョンに潜った。
それからダンジョンが異常行動を起こしてる らしい。全員集めてすぐに来い」
人は怒りを覚えると血が沸騰したようにと言いますが今回のことは逆でした。
息がつまり、体温がなくなった様に感じました。
隣に居たミアちゃんに手を引っ張られなければ動けなかったかもしれません。
ダンジョン前に向かうと……人はあまり居ませんでした。
「え? なんで……」
そこにギルドマスターが近づいてきて渋い顔をしてました。
「アイツはな。嫌われてんのさ。自分達がされたくてもされなかったことや
したかったけど支援なんて出来ずにここに留まってる連中にとってはな」
怒りで目の前がチカチカしました。
そんな……そんな身勝手な理由やちっぽけなプライドなんてと思っていると頭を軽くこずかれました。
振り返るとそこにはBランクのネロさんが居ました。
「あれか? 怒るのも良いが戦いの前に無駄に魔力を使うなよ?
平常心が1番だぞ? それとあんまり周りに対して敵意を剥き出しにするなよ?
ケビンと俺達は根本的な基準が違うからな?
アイツは自分で稼げる奴や敵対行為する奴には厳しいが……
何の罪もないただ環境が悪かった奴や子供には優しいだけさ。
俺も元友人ってことでかなり多目に見て貰った感じだしな?」
そう言って私達、ネロさん、ギルドマスターでダンジョンに入りました。
そこで起きたのは……ネロさんの蹂躙劇でした。
「チッ、ここまでCランクとBランクでは差があんのかよ……」
トヤが悪態をつき、スクテロさんはじっとネロさんを見ています。
ネロさんはたった1ヶ月程度で体がシュッとして全盛期に戻ったらしいです。
そんな時でした。
「「!!?ぐっ、うぅぅぅ」」
私とトヤの体が光始めました。
私もトヤも必死に体の中で暴れまくるナニカを押さえつけようとしますが中々収まってくれません。
「さ、最悪だな。共鳴だ
龍種、又は上位竜種の本気を出す時に起きる自分達に連なる種族の強制バフだ
つまり4年前に2回しか現れなかった龍が再び現れたか」
ギルドマスターの呟きは皆聞こえてましたがそれ所ではありません。
しかし……この状態ならケビンさんの位置が何となく分かりました。
「う、ぎ、ギルドマスター……ケビンさんの場所はかなり下にありますぅ」
「あんまり無理をするな。今は体の中の力を落ち着か……」
ギルドマスターがこちらに話しかけてきた時
今まで感じとれなかったケビンさんの魔力の増大を感じます。
「ははは……まじか。ここまで差が出来たらもう覆らんぞ」
ネロさんの表情は苦々しげでした。
何故かギルドマスターの顔が真っ青になり始めました。
「いいか……よく聞け。願望だ、小さな希望で良いからケビンの魔力は全員が感じているな?」
全員が頷きます。
「ならどうして誰も相手の龍の力を感じ取る事が出来ないんだ?」
そんな時でした……ネロさんや私、トヤ、ギルドマスターの4人がケビンさんの魔力が消失したことに気付いたのは。
「いや、いやぁぁぁぁぁ」
私の意識はここで途切れました。
「ふぅ……今日はどんより曇り空ですね」
私の最近の悩みは恩人のケビンさんが戻っできてくれましたが、その視界に私達が入らないことです。
何かを考えない様にする為に、弟のトヤや罰を受けているネロさんにちょっかいをかけている様に私には見えました。
正直に言うと、悲しいです。
私とトヤはケビンさんがたまたまダンジョンにて見つけてくれました。
それはもう危機的状況から救ってくれる英雄譚の英雄様の様にキラキラしてました。
私達が村から逃げ出して隠れ住んでいた街では常に私達に嫌な視線を送ってくる人達ばかりでした。
同い年位の子ですら油断出来ませんでした。
何度か罠にかけられそうになりました。
スラムや貧困街と言われる場所では女の私や 髪の色の珍しい私達姉弟は欲望の対象でした。
売れば金に、女なら子供でも……という吐き気がする様な場所で何度も捕まり泣き叫ぶ声に耳を塞ぎ極限状態でした。
そんな苦しくも悲しい生活の中で少し仲良くなった女の子がいました。
その子は数日間寝食を共にしましたが、数日後突然暴れだしました。
そして私の腕を掴みこう言うのです。
『お薬打ってもらって気持ちよくなれるから一緒に行こうよ? 友達でしょ? 大丈夫。弟くんも楽しめるから』
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その子は裏路地に数日後ボロボロになり捨てられていました。
その姿を見た時に私はトヤを守る為に誰も信じては居ませんでした。
そんな拒絶状態と空腹状態で私達はゴミを漁り武器を揃えお金になるというダンジョンに潜り始めました。
最初のうちは体力もあり、何か魔物を倒すと力が湧き倒せたりもしましたが……
街に行ってもパン1つ買えれば良いようなお 金にしかなりませんでした。
弟にパンを渡す毎日に私達は疲れきっていました。
寝る場所でも気が抜けず、ご飯も食べれず集中出来ない状態でダンジョンに入っていれば
今なら分かります。私達が生きていたのは運が良かっただけでした。
ついにその運の秤が悪運に落ちた時に私達の運は最良の運に反転しました。
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それから私達の生活は太陽と地程の変化が起きました。
まず、ご飯が毎日食べれます。
服も武器も買ってもらえました。
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暖かく、安全な場所に寝れる様になりました。
常に私達を見て複雑な表情をしたり微笑んでくれて見守ってくれる英雄とも知り合えました。
私の心はお母さんと別れてから冷えきっていたのにポカポカするようになりました。
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『はぁ……あの鈍感少年を好きになっちゃったかぁー』
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『いい? あぁ言う奴は自分の中の価値観だけで生きてるの?
だから振り向かせるにはね? アンタが声をかけないからこんなにもモテてるんだぞーって見せつけないといけないのよ?
そして貴方達と同じであの子も訳ありだからまずは一人前の冒険者になってアタックあるのみよ!』
そう言われて私達は努力を始めました。
そのうち同じ兄妹のコンビの子達とパーティーを組み声をかけられない様にしました。
スクテロさんもミアちゃん狙いの男の人に困っていたので丁度良かったのです。
しかし、スクテロさんとミアちゃんを紹介した時にケビンさんの表情が少し動いたのが分かりました。
気まずそうな顔をしたのを私はいつも見ていたので気になってしまいました。
スクテロさん達の過去を聞いた時にもしかして……? と思いましたが
なるべく関わらない様にケビンさんがしているので私も聞きませんが私達と同じ様に助けられたのだと私は思っています。
そんな日々が続いたある日それは全てが壊れました。
ギルドマスターさんが呼ばれ慌ててどこかに行って私達は宿に戻ると数時間後に呼び出されました。
奥の部屋に案内されるとそこに居たのはギルドマスターだけでした。
そして何故か部屋が荒れていました。不自然なスペースがあって事情を聞くと
「嘘……ケビンさんが大怪我をしてタビさんが連れていった?」
足に力が入らなくなりトヤに何とか捕まりましたが涙は止まりませんでした。
ギルドマスターさんは私達に近付き
「大丈夫よ。何か特殊なことが起きているのは確かだけど……
死んでは居ないから、戻ってきた時に貴方達が腐っていたらケビンが悲しむわよ?
貴方が冒険者をやめたら……行先は分かってるわよね?」
最後の言葉には棘がありました。
トヤには聞かせられません……私はお姉ちゃんなんだから。
初めて魔法を習った時に言われていたのです。
私達、竜人族はかなり稀少な一族で欲しがる人は沢山いて
奴隷か研究材料か……はたまた私は娼婦としても需要があると。
私はゾッとしました。その話を聞いた時に浮かんだのは裏路地に捨てられ欲望塗れの液体をかけられたあの子の姿でした。
お母さんは私達が助かるようにと逃げ出さてくれたのにそんな最後は嫌です。
絶対に振り向かせますし、強くなります。
そして4年の月日が経ち、最近出来た悪質なクランとスクテロさんとトヤが喧嘩になりそうになった時にあの人は帰ってきました。
私とミアちゃんはトヤから話を聞いて伝えられた場所に行くと……この人は本当に4年間も寝ていたのだろうか? と思ってしまうほど
異常な行動をしてました。街に孤児が溢れているからかなり広い土地にあった悪趣味な教会跡地を買うってどういうことてすか?
そして4年間も活動してないのにどうしてこんなにお金があるのでしょうか?
もしかしたらと思ってお金貯めてきたのに。
あ、ミアちゃんも少し死んだ目をしてますね。
教会跡地に入って少し髪の色が変わったケビンさんとタビさんは何かをせっせと作っていました。
私達が声をかけると
「へい!鶏塩一丁!」
器2つ渡されました。いえ、美味しかったですよ? 私もミアちゃんも頑張って女の子っぽくなったのに見向きもされませんでした。
アタックあるのみですかね……
そんな日々が過ぎてある日ギルドマスターが慌てて私達のクランの拠点予定のうどん屋兼教会跡地に慌ててやって来ました。
「ケビンがCランクに上がると同時にBランクダンジョンに潜った。
それからダンジョンが異常行動を起こしてる らしい。全員集めてすぐに来い」
人は怒りを覚えると血が沸騰したようにと言いますが今回のことは逆でした。
息がつまり、体温がなくなった様に感じました。
隣に居たミアちゃんに手を引っ張られなければ動けなかったかもしれません。
ダンジョン前に向かうと……人はあまり居ませんでした。
「え? なんで……」
そこにギルドマスターが近づいてきて渋い顔をしてました。
「アイツはな。嫌われてんのさ。自分達がされたくてもされなかったことや
したかったけど支援なんて出来ずにここに留まってる連中にとってはな」
怒りで目の前がチカチカしました。
そんな……そんな身勝手な理由やちっぽけなプライドなんてと思っていると頭を軽くこずかれました。
振り返るとそこにはBランクのネロさんが居ました。
「あれか? 怒るのも良いが戦いの前に無駄に魔力を使うなよ?
平常心が1番だぞ? それとあんまり周りに対して敵意を剥き出しにするなよ?
ケビンと俺達は根本的な基準が違うからな?
アイツは自分で稼げる奴や敵対行為する奴には厳しいが……
何の罪もないただ環境が悪かった奴や子供には優しいだけさ。
俺も元友人ってことでかなり多目に見て貰った感じだしな?」
そう言って私達、ネロさん、ギルドマスターでダンジョンに入りました。
そこで起きたのは……ネロさんの蹂躙劇でした。
「チッ、ここまでCランクとBランクでは差があんのかよ……」
トヤが悪態をつき、スクテロさんはじっとネロさんを見ています。
ネロさんはたった1ヶ月程度で体がシュッとして全盛期に戻ったらしいです。
そんな時でした。
「「!!?ぐっ、うぅぅぅ」」
私とトヤの体が光始めました。
私もトヤも必死に体の中で暴れまくるナニカを押さえつけようとしますが中々収まってくれません。
「さ、最悪だな。共鳴だ
龍種、又は上位竜種の本気を出す時に起きる自分達に連なる種族の強制バフだ
つまり4年前に2回しか現れなかった龍が再び現れたか」
ギルドマスターの呟きは皆聞こえてましたがそれ所ではありません。
しかし……この状態ならケビンさんの位置が何となく分かりました。
「う、ぎ、ギルドマスター……ケビンさんの場所はかなり下にありますぅ」
「あんまり無理をするな。今は体の中の力を落ち着か……」
ギルドマスターがこちらに話しかけてきた時
今まで感じとれなかったケビンさんの魔力の増大を感じます。
「ははは……まじか。ここまで差が出来たらもう覆らんぞ」
ネロさんの表情は苦々しげでした。
何故かギルドマスターの顔が真っ青になり始めました。
「いいか……よく聞け。願望だ、小さな希望で良いからケビンの魔力は全員が感じているな?」
全員が頷きます。
「ならどうして誰も相手の龍の力を感じ取る事が出来ないんだ?」
そんな時でした……ネロさんや私、トヤ、ギルドマスターの4人がケビンさんの魔力が消失したことに気付いたのは。
「いや、いやぁぁぁぁぁ」
私の意識はここで途切れました。
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