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本格始動知識部!
84話
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「あ"ぁ~づがれだぁぁ」
ここ最近ランク上げに勤しんでいた俺だったが、知識部に通っている文官志望だった連中に捕まった。
最近はメヌレやアセラ達からの報告書や確認も無くなり
本格的に手が離れたと判断して冒険者活動していたのだが。
遂に他国や他辺境伯領や派閥の妨害や間諜行動が始まった。
帝都や他辺境伯領からの輸入品の関税撤廃によるお願い(命令)を聞いたが
イマイチ理解出来ず、学園に通っている子供にヘルプを頼んだ下位貴族子息令嬢が俺の元に集っていた。
上からの命令やお願いを斜に構えて待機出来るのは上位貴族にしか出来ない。
理由は簡単だ、どれだけヘマをしても帝国法に違反しなきゃ損害賠償と爵位下げで済むと考えているし……
ぶっちゃけ擦り付けが出来ると判断してるんだよ。
しかし、擦り付けされる側はたまったもんじゃないから
こうして回避する為に学園に通う優秀な子供達に回答を迫っているのだ。
よくよく考えてみると、人間学生が1番優秀且つフラットな考えが出来る。
論点と中心点が法律だからだ。
現当主や次期当主は今現在、経験とうろ覚えな法律や調べ直した知識で動いている為
周りが変わっていくのに着いて行こうとしても家臣が着いて来ないという場合がある為。
なるべくなら地位を守る為に静観したいのだ。
「下っ端が静観決めたら上は容赦なく切り捨てるんだけどな? 」
他の諸辺境伯達は下の貴族達や武装勢力を集めれば逆らえるけど北の辺境伯は違う。
魔の森から守護を担ってる武門家や高ランク冒険者がわんさかいる。
そんな所に決定が不服だと兵を興して攻め込んだら
『余計な事すんじゃねぇ』って物理的に首が飛ぶのだ。
武門家だから緩い所が沢山あり今まで甘露に浸かって居たのに
少し規制が来たら怒るとか笑えるんだけどな。
東は共和国、西は獣王国、南は皇国と大陸中央部にある帝国は北以外は国交に勤しんでいる。
北も魔の森を越えた先に魔国と森緑国があるけど人族国家の帝国に興味無いみたい。
ドワーフも部族毎の集落はあるものの魔の森越えて殆どこっちに流れ込んで来ていて今も数は増えている。
その内自治区か族長(代表)を決めて周り番制でも良いから貴族に立てた方が良いとノース辺境伯には伝えている。
彼らに金銭管理や書類整理が出来るとは思えないからな。
彼らの技術が高く、それを誇りにしてるから鉱物資源の仕入れ額よりも売上額が高いだけと言いたいが。
帝国では昔、建国時に決めた多種族会議で余りにも金勘定が出来ない
ドワーフの為にドワーフ製武器販売の最低金額を決めている。
じゃないと値崩れを起こしたり、他の種族で鍛冶師が生まれないと危機感を持ったらしい。
それでもずる賢い奴や悪い奴は存在するので酷い環境に置かれる事がしばしばだった。
俺は文官志望の子達からの話を聞きつつ魔力制御の訓練も同時並行で行う。
確かに前回の大きな戦いで強くなり……種族が変わったけど。
今度は最小の力が変わったせいで街中では一切攻撃性魔法が使えなくなった。
いや虐殺していいなら使えるんだけどさ。
初級魔法でオークの首が飛んだらもう何も言えないんだよなぁ。
ノーマルオーク単体はDランクの魔物で、複数体や進化種がいる場合はCランク扱いだ。
小隊程度の指揮官が発現するとBランクまで格上げされる魔物だった。
但し肉は絶品だけど、太ってたり女性にだらしない男性は『オークの様だ』とバカにされるらしいけど。
男のアレを指す表現も魔物だ。
ゴブリンやオーク、尊敬を集めるのはミノタウロスと言われる。
これを父上が言っていた時は
『どこの世界の男も変わらずこっち系はアホなのかもしれない』
と本気で呆れた。
最近はオーク狩ばかりでハビスに頼んで父上に精力剤の素になる
オークの睾丸を渡したら喜んでたらしい。
今は義母上と仲直りをして甘々な生活をしているらしい。
やはり女の子……幼女って神だよな。
あれだけ荒れ狂って居た義母上がキャロにデレデレで
『私も娘が欲しい』と子供の様なお願いをしてるらしい。
キャロについては俺は考えず近付かず成人して
1度顔を見せる位が丁度良いと考えている。
ヤンデレキャロだった場合に逃走経路を確保しておかなくてはならないからだ。
むしろケビンが兄では無く、カインが兄と断定付けて俺は親戚の叔父さんになるつもりだ。
今からビクビクしても仕方ないのでこの話は終了だ。
今日は全員に輸入品の税撤廃のメリット・デメリットを告げて全員が同じ手紙兼報告書を親に纏めて部活動が終わったと思ったが……
図書室の扉がバンッと開く。
誰だよ迷惑な!と視線を向けると焦っていた様なネロだった……えーまた厄介事?
「えーまた厄介事? ヤダなー」
俺は顔を顰めた。
「ケビン……多分本心が心と口どちらからも出てるぞ?」
ほよ? やべっ口にだしてたわ。
「それで? 今度はどうしたの? ドワーフ達が酒の宴会し過ぎて村から追い出された? 」
俺は有り得ないけど有り得そうな厄介事を予測して聞いてみた。
「もっとまずいぞ! 西のウェスタン辺境伯が魔の森で魔物寄せの香を使って……」
その場に居た全員がゴクリと唾を飲み飲むが俺には大体あらすじはわかった。
「失敗して死んだ!西が荒れるぞ!」
「はぁ……アホだな。AからBランクの魔物に魔物寄せ香は効かないって冒険者じゃ常識何だけどな」
ここに居る、全員が冒険者か北の辺境伯領出身の為ほぼ常識問題だった。
……ん死んだ? 魔の森って妨害行為で成功してたら国に危機があったんだけど?
「って北で何してんの!?ウェスタン辺境伯様は!!!」
俺は今更ながら言葉を飲み込んで理解した途端馬鹿すぎる行動に驚くのであった。
ここ最近ランク上げに勤しんでいた俺だったが、知識部に通っている文官志望だった連中に捕まった。
最近はメヌレやアセラ達からの報告書や確認も無くなり
本格的に手が離れたと判断して冒険者活動していたのだが。
遂に他国や他辺境伯領や派閥の妨害や間諜行動が始まった。
帝都や他辺境伯領からの輸入品の関税撤廃によるお願い(命令)を聞いたが
イマイチ理解出来ず、学園に通っている子供にヘルプを頼んだ下位貴族子息令嬢が俺の元に集っていた。
上からの命令やお願いを斜に構えて待機出来るのは上位貴族にしか出来ない。
理由は簡単だ、どれだけヘマをしても帝国法に違反しなきゃ損害賠償と爵位下げで済むと考えているし……
ぶっちゃけ擦り付けが出来ると判断してるんだよ。
しかし、擦り付けされる側はたまったもんじゃないから
こうして回避する為に学園に通う優秀な子供達に回答を迫っているのだ。
よくよく考えてみると、人間学生が1番優秀且つフラットな考えが出来る。
論点と中心点が法律だからだ。
現当主や次期当主は今現在、経験とうろ覚えな法律や調べ直した知識で動いている為
周りが変わっていくのに着いて行こうとしても家臣が着いて来ないという場合がある為。
なるべくなら地位を守る為に静観したいのだ。
「下っ端が静観決めたら上は容赦なく切り捨てるんだけどな? 」
他の諸辺境伯達は下の貴族達や武装勢力を集めれば逆らえるけど北の辺境伯は違う。
魔の森から守護を担ってる武門家や高ランク冒険者がわんさかいる。
そんな所に決定が不服だと兵を興して攻め込んだら
『余計な事すんじゃねぇ』って物理的に首が飛ぶのだ。
武門家だから緩い所が沢山あり今まで甘露に浸かって居たのに
少し規制が来たら怒るとか笑えるんだけどな。
東は共和国、西は獣王国、南は皇国と大陸中央部にある帝国は北以外は国交に勤しんでいる。
北も魔の森を越えた先に魔国と森緑国があるけど人族国家の帝国に興味無いみたい。
ドワーフも部族毎の集落はあるものの魔の森越えて殆どこっちに流れ込んで来ていて今も数は増えている。
その内自治区か族長(代表)を決めて周り番制でも良いから貴族に立てた方が良いとノース辺境伯には伝えている。
彼らに金銭管理や書類整理が出来るとは思えないからな。
彼らの技術が高く、それを誇りにしてるから鉱物資源の仕入れ額よりも売上額が高いだけと言いたいが。
帝国では昔、建国時に決めた多種族会議で余りにも金勘定が出来ない
ドワーフの為にドワーフ製武器販売の最低金額を決めている。
じゃないと値崩れを起こしたり、他の種族で鍛冶師が生まれないと危機感を持ったらしい。
それでもずる賢い奴や悪い奴は存在するので酷い環境に置かれる事がしばしばだった。
俺は文官志望の子達からの話を聞きつつ魔力制御の訓練も同時並行で行う。
確かに前回の大きな戦いで強くなり……種族が変わったけど。
今度は最小の力が変わったせいで街中では一切攻撃性魔法が使えなくなった。
いや虐殺していいなら使えるんだけどさ。
初級魔法でオークの首が飛んだらもう何も言えないんだよなぁ。
ノーマルオーク単体はDランクの魔物で、複数体や進化種がいる場合はCランク扱いだ。
小隊程度の指揮官が発現するとBランクまで格上げされる魔物だった。
但し肉は絶品だけど、太ってたり女性にだらしない男性は『オークの様だ』とバカにされるらしいけど。
男のアレを指す表現も魔物だ。
ゴブリンやオーク、尊敬を集めるのはミノタウロスと言われる。
これを父上が言っていた時は
『どこの世界の男も変わらずこっち系はアホなのかもしれない』
と本気で呆れた。
最近はオーク狩ばかりでハビスに頼んで父上に精力剤の素になる
オークの睾丸を渡したら喜んでたらしい。
今は義母上と仲直りをして甘々な生活をしているらしい。
やはり女の子……幼女って神だよな。
あれだけ荒れ狂って居た義母上がキャロにデレデレで
『私も娘が欲しい』と子供の様なお願いをしてるらしい。
キャロについては俺は考えず近付かず成人して
1度顔を見せる位が丁度良いと考えている。
ヤンデレキャロだった場合に逃走経路を確保しておかなくてはならないからだ。
むしろケビンが兄では無く、カインが兄と断定付けて俺は親戚の叔父さんになるつもりだ。
今からビクビクしても仕方ないのでこの話は終了だ。
今日は全員に輸入品の税撤廃のメリット・デメリットを告げて全員が同じ手紙兼報告書を親に纏めて部活動が終わったと思ったが……
図書室の扉がバンッと開く。
誰だよ迷惑な!と視線を向けると焦っていた様なネロだった……えーまた厄介事?
「えーまた厄介事? ヤダなー」
俺は顔を顰めた。
「ケビン……多分本心が心と口どちらからも出てるぞ?」
ほよ? やべっ口にだしてたわ。
「それで? 今度はどうしたの? ドワーフ達が酒の宴会し過ぎて村から追い出された? 」
俺は有り得ないけど有り得そうな厄介事を予測して聞いてみた。
「もっとまずいぞ! 西のウェスタン辺境伯が魔の森で魔物寄せの香を使って……」
その場に居た全員がゴクリと唾を飲み飲むが俺には大体あらすじはわかった。
「失敗して死んだ!西が荒れるぞ!」
「はぁ……アホだな。AからBランクの魔物に魔物寄せ香は効かないって冒険者じゃ常識何だけどな」
ここに居る、全員が冒険者か北の辺境伯領出身の為ほぼ常識問題だった。
……ん死んだ? 魔の森って妨害行為で成功してたら国に危機があったんだけど?
「って北で何してんの!?ウェスタン辺境伯様は!!!」
俺は今更ながら言葉を飲み込んで理解した途端馬鹿すぎる行動に驚くのであった。
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