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本格始動知識部!
75話
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カイザン男爵家領に滞在を始めて3日が経った。
そろそろラライット子爵家領に向かおうとしたらハビスが帰ってきた。
何故か馬車が増えて……
「ただいま戻りました」
ハビスが挨拶するとすっと横に移動すると
「やぁ君がアセラの言ってたケビン君かい?
あれぇ? 全然アレ君に似てないねぇ?」
とニコニコ腹黒そうなおっさん連れて来た。
俺は礼を取りつつ
「お初にお目にかかります。ラライット子爵様。
ケビンと申します、以後お見知りおきを。
此度の出会いの縁に感謝致しております。
それとあんな戦闘狂とご一緒にされても困ります。
仕事に空きが出来たら『よし!模擬戦するぞ?』という脳筋ですから」
父についてはマジで参るぜ。
どこの世界に『おい、の○太野球しようぜ?』
感覚で訓練場に連れてこうとする伯爵様が居るんだよ……
「ふふ、先程娘にもカイザン男爵とメヌレ君にも会ってきたけど
皆まだここがどういう要所になったのか気付いてないみたいだ」
俺は眉が動きそうになったのを必死に堪えた。
俺が何故このノース辺境伯に目を向けたか気付いてるみたいだ。
このノース辺境伯領の芋、麦は何故? 商業ギルドが大量購入何てしているのか? という所だ。
これは実は隣国や魔物の跋扈する森と隣接しているのが起因している。
戦争や問題が起きた時に備蓄している物で消費しないと腐る物をその前に加工してやればいい産業になると踏んで来たんだけどな……
「えっと……ラライット子爵様? それメヌレやアセラに言ってしまわれましたか?
課題の答えは2つ……いや3つ以上あるので1つ位は大丈夫なんですけどね?」
ラライット子爵様は首を振ってくれた。
「そんな固くならなくても良いよ?
マクロ・ラライットだ!マクロとかで良いよ。
そうか……メヌレ君やアセラも学生だからね。
君は商売と統治どちらからこれを思い付いたのかは聞いてもいいよね? 」
ニコニコ話してるけど怖ぇよ。
「はい。まずはノース辺境伯領では備蓄で捨てられてたり安く買い叩かれている麦や芋沢山ありますよね?
それは商人視点から見ると勿体なかったという事です。
そして安く買い叩かれているという事は中々領民にお金が回らずここ近辺の領の人には
ひたすら作り娯楽が無いという負の循環に陥り
領民が減っている事を着目して私の提案した物を製造すれば人も増え廃棄予定の物ですら外に向けて売れます。
そしてその物は外部の人達にも好まれる物が多いので人が入り始めます。
人が増えれば定着する人も出てくると思いますのでこれからは両領主様達には治安維持に動く事に専念する様になるかと思いますよ。
そしてドワーフ動けば戦闘職も動きますからね。
そしてこの村でも既に起こって居ますけど農民や村人達の生活向上をドワーフ族が勝手に『住みにくい』
と自主改善してくれますから発展するでしょうね? 」
俺はマジックボックスから第1弾の試作品を取り出しラライット子爵様に出してみる。
ついでにこの村にもあった味濃いめの食事と一緒に。
ラライット子爵は1口匂いを嗅いで飲んで噎せた。
「ゲホッ、ゲホッ。これは中々キツいね。
ん?あれ?でもここの料理と丁度良いね……
でもこれだけ酒精が強ければ……はっ!?
産業に、そして領民の仕事が増える?」
気付いてくれた、そしてノース辺境伯領の経済の裏ボスと呼ばれているラライット子爵という主が食いついた瞬間であった。
「よし!こうしては居れないな。では失礼する。
うん、この辺りの料理はこの強いお酒に合うな。
じゃあ!」
そう言ったラライット子爵は言いたい事言って帰って行った。
その時に一緒に製造方法や設計図、蒸留した物をやり取りしてドワーフ族も帰って行った。
俺も蒸留装置の方に向かうと……
「ガーハッハッハッ!うめぇな? お前らも中々やるな!酒は呑んでも呑まれるな?
へべれけになるなら財布全部酒にしちまえってなぁ!」
なんて? 物凄いアホな訓戒だか訓示だかお披露目してくれたゴツイ髭のおっさんを見て俺は頭を抱えた。
そのおっさんは俺に気付いて
「おい? 坊主、ここはまだ坊主には早いぞ?
もうちょい大人になって"グベラッ"」
おいドワーフさーんまじですか?
「おい?兄ちゃんコラ? このケビンっていうガキンチョは俺たちにとってコイツを発案してくれた大事なボスだ。
失礼言っちゃいけねぇぜ?」
俺はジャンピング土下座を敢行したぜ!?
ドワーフ達も驚いている。
俺が見て顔が引きつったのは辺境伯達与えられる神獣家紋というのを剣の鞘に着いて居たからだ。
つまり……
「申し訳ございません。ノース辺境伯様。
知らないとは言え大変失礼致しました。
しかしながら既に技術と方法は渡して終わりましたので何卒ドワーフ達には罰を与えない様よろしくお願い致します」
そんな俺をノース辺境伯様はかるーく持ち上げた。
「おう!気にすんな!俺が勝手にきて勝手に飲んで勝手に帰るだけだからな!
それにこんなうんめぇ物造ってくれるお前さんらに感謝はあれど罰はねぇさ!」
豪快過ぎるわ……この人。
いや、高位貴族の人達ってそういや帝都の政治中枢で真っ黒な腹の探り合いしてる人達以外は皆曲者だったわ。
うちの父もアホだけど戦闘狂というある意味変人だもんな。敵居ないのにね?
「よし!ケビンまずは俺はゴウドリット・ノースだ。
お前の事はアレクから聞いてるし知ってる。
よし!まずは模擬戦だ!」
終わった……この人父上と同じ戦闘狂だよ……
「カシコマリマシタ、スグジュン……ビ、イタシマス」
仕方ない今日は厄日かもしれないと諦めた。
--------------あとがき----------
祝20万文字突破⤴︎⤴お気に入り登録者数激減⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎(笑)
いつもお読み頂きありがとうございます。
とりあえずとても嬉しいです。
楽しく変人として作者もこれからも書いていきます。
そろそろラライット子爵家領に向かおうとしたらハビスが帰ってきた。
何故か馬車が増えて……
「ただいま戻りました」
ハビスが挨拶するとすっと横に移動すると
「やぁ君がアセラの言ってたケビン君かい?
あれぇ? 全然アレ君に似てないねぇ?」
とニコニコ腹黒そうなおっさん連れて来た。
俺は礼を取りつつ
「お初にお目にかかります。ラライット子爵様。
ケビンと申します、以後お見知りおきを。
此度の出会いの縁に感謝致しております。
それとあんな戦闘狂とご一緒にされても困ります。
仕事に空きが出来たら『よし!模擬戦するぞ?』という脳筋ですから」
父についてはマジで参るぜ。
どこの世界に『おい、の○太野球しようぜ?』
感覚で訓練場に連れてこうとする伯爵様が居るんだよ……
「ふふ、先程娘にもカイザン男爵とメヌレ君にも会ってきたけど
皆まだここがどういう要所になったのか気付いてないみたいだ」
俺は眉が動きそうになったのを必死に堪えた。
俺が何故このノース辺境伯に目を向けたか気付いてるみたいだ。
このノース辺境伯領の芋、麦は何故? 商業ギルドが大量購入何てしているのか? という所だ。
これは実は隣国や魔物の跋扈する森と隣接しているのが起因している。
戦争や問題が起きた時に備蓄している物で消費しないと腐る物をその前に加工してやればいい産業になると踏んで来たんだけどな……
「えっと……ラライット子爵様? それメヌレやアセラに言ってしまわれましたか?
課題の答えは2つ……いや3つ以上あるので1つ位は大丈夫なんですけどね?」
ラライット子爵様は首を振ってくれた。
「そんな固くならなくても良いよ?
マクロ・ラライットだ!マクロとかで良いよ。
そうか……メヌレ君やアセラも学生だからね。
君は商売と統治どちらからこれを思い付いたのかは聞いてもいいよね? 」
ニコニコ話してるけど怖ぇよ。
「はい。まずはノース辺境伯領では備蓄で捨てられてたり安く買い叩かれている麦や芋沢山ありますよね?
それは商人視点から見ると勿体なかったという事です。
そして安く買い叩かれているという事は中々領民にお金が回らずここ近辺の領の人には
ひたすら作り娯楽が無いという負の循環に陥り
領民が減っている事を着目して私の提案した物を製造すれば人も増え廃棄予定の物ですら外に向けて売れます。
そしてその物は外部の人達にも好まれる物が多いので人が入り始めます。
人が増えれば定着する人も出てくると思いますのでこれからは両領主様達には治安維持に動く事に専念する様になるかと思いますよ。
そしてドワーフ動けば戦闘職も動きますからね。
そしてこの村でも既に起こって居ますけど農民や村人達の生活向上をドワーフ族が勝手に『住みにくい』
と自主改善してくれますから発展するでしょうね? 」
俺はマジックボックスから第1弾の試作品を取り出しラライット子爵様に出してみる。
ついでにこの村にもあった味濃いめの食事と一緒に。
ラライット子爵は1口匂いを嗅いで飲んで噎せた。
「ゲホッ、ゲホッ。これは中々キツいね。
ん?あれ?でもここの料理と丁度良いね……
でもこれだけ酒精が強ければ……はっ!?
産業に、そして領民の仕事が増える?」
気付いてくれた、そしてノース辺境伯領の経済の裏ボスと呼ばれているラライット子爵という主が食いついた瞬間であった。
「よし!こうしては居れないな。では失礼する。
うん、この辺りの料理はこの強いお酒に合うな。
じゃあ!」
そう言ったラライット子爵は言いたい事言って帰って行った。
その時に一緒に製造方法や設計図、蒸留した物をやり取りしてドワーフ族も帰って行った。
俺も蒸留装置の方に向かうと……
「ガーハッハッハッ!うめぇな? お前らも中々やるな!酒は呑んでも呑まれるな?
へべれけになるなら財布全部酒にしちまえってなぁ!」
なんて? 物凄いアホな訓戒だか訓示だかお披露目してくれたゴツイ髭のおっさんを見て俺は頭を抱えた。
そのおっさんは俺に気付いて
「おい? 坊主、ここはまだ坊主には早いぞ?
もうちょい大人になって"グベラッ"」
おいドワーフさーんまじですか?
「おい?兄ちゃんコラ? このケビンっていうガキンチョは俺たちにとってコイツを発案してくれた大事なボスだ。
失礼言っちゃいけねぇぜ?」
俺はジャンピング土下座を敢行したぜ!?
ドワーフ達も驚いている。
俺が見て顔が引きつったのは辺境伯達与えられる神獣家紋というのを剣の鞘に着いて居たからだ。
つまり……
「申し訳ございません。ノース辺境伯様。
知らないとは言え大変失礼致しました。
しかしながら既に技術と方法は渡して終わりましたので何卒ドワーフ達には罰を与えない様よろしくお願い致します」
そんな俺をノース辺境伯様はかるーく持ち上げた。
「おう!気にすんな!俺が勝手にきて勝手に飲んで勝手に帰るだけだからな!
それにこんなうんめぇ物造ってくれるお前さんらに感謝はあれど罰はねぇさ!」
豪快過ぎるわ……この人。
いや、高位貴族の人達ってそういや帝都の政治中枢で真っ黒な腹の探り合いしてる人達以外は皆曲者だったわ。
うちの父もアホだけど戦闘狂というある意味変人だもんな。敵居ないのにね?
「よし!ケビンまずは俺はゴウドリット・ノースだ。
お前の事はアレクから聞いてるし知ってる。
よし!まずは模擬戦だ!」
終わった……この人父上と同じ戦闘狂だよ……
「カシコマリマシタ、スグジュン……ビ、イタシマス」
仕方ない今日は厄日かもしれないと諦めた。
--------------あとがき----------
祝20万文字突破⤴︎⤴お気に入り登録者数激減⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎(笑)
いつもお読み頂きありがとうございます。
とりあえずとても嬉しいです。
楽しく変人として作者もこれからも書いていきます。
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