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神界編
師匠に1発、1発で良いんです
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師匠に出会ってからどれ位の日にちが経っただろうか……
正直六華にはもう分からなくなっていた。
『ぬ?最近大分ついて来れる様になって来たの。俺の小指程度の力はあるんじゃねぇか?』
そんな風に褒めてくれる。
師匠は基礎を得るまではスパルタでそこからは褒めて伸ばすタイプの様だ。
「またまたご謙遜を。師匠爪先程度だと思いますよ?虎雷砲!!」
最近は、手合わせ中でも会話出来る程度には着いて行ける様になっていた。
一方、武神の方と言えば……
『(バッキャロウ。何が爪先だよ、む?虎雷砲とか化け物じゃねぇか。武術では完全に俺の方が上だが気の運用、特に放出系は完全に六華の方が上だ)』
内心、冷や汗ダラダラで相手にしていたがそこは戦闘民族の脳筋。
周りの神達は武神を遠ざけ勝負するのを避けていた為に六華の出現は涎を垂らす程の物だった。
武神は六華の手合わせ中に観察する。
『(六華に武術では負ける気がしないが……この戦闘方法については驚嘆に値する程だ)』
六華の生まれた地では、自分の世界を構築する創造神が沢山居て日々共有世界にてその世界を発表しているという。
武神はゾッとした。神達が自分の世界を共有してこんな世界を作った。
こんな魔法や武術や武器はどうだ?と練を重ねているのだ。
つまり蠱毒の状態だ。
そのレパートリーや発想を拝借して来て六華は食らいついてくる。
と、武神は勘違いしているが、実際には六華に武神が酒を飲ませてしまった時に。
地球では小説、漫画、アニメと各ジャンルで日々作者達の饗宴が行われていて。
それがインターネットで共有されているという事を伝えて尚且つその作品の1つか複数の作品から着想を得て技を作っていますと伝えただけだ。
この技が厄介極まりなかった。
六華は派手な技や攻撃力の高い技を得たおかげで武神に対して常に多くの選択肢を予想させる為。
武神は常に後の先で対応するしかないのだ。
「師匠楽しいですねぇ!」
武神は目をギラギラと輝かせ、これでもかという程笑顔を浮かべている。
『うぬ!お主も遂にこちらの世界、戦闘民族の仲間入りを果たしたな。だがまだまだ勝利は与えんぞぉ』
武神はタックルを六華へかまそうと突っ込んで来る。
武神は先読みをして何時もの様に横に避けるだろうと睨んでいた。
しかし、六華の行動は読めなかった。
六華は突っ込んでくる武神に合わせて体がをホールドしてその勢いのままバク転したのだ……そうプロレス技だ。
武神もプロレス技は武術では無い為にギョッとして対応1つ遅れた。
プロレス技には決め技と魅せる技がある。
つまり複合格闘術なのだ。
武神が対応しているのは決める技。
魅せる技においてはほぼノーマークなのだ。
武術において相手にダメージを与える以外に自爆技はあれど。
自分もダメージ覚悟で周りに派手に魅せる為の技は認識出来てなかったのだ。
そのまま投げられ2人で受け身をとろうとした時に六華急に変わった。
受け身をやめて武神の腕を取り腕十字を決めに来たのだ。
咄嗟に武神も手を組みホールドしさせるものかと抵抗する。
「ふんぬぅぅぅぅ。今日こそは1本取ってやるぅぅ」
顔を真っ赤に腕を開かせ技を決めようとする六華。
『ぬぅぅぅぅ。まだまだ取られる訳には行かんなぁぁぁぁ』
弟子に負けるなんて恥晒せる訳が無いと謎のプライドで気張る武神。
「『うぉぉぉぉぁ』」
先に体力が尽きたのは六華だった。
「くそぉぉ、あと少しだったんだけどなぁ……次からは対応されちまう」
床を叩いて悔しがる六華。
それを見て武神はうんうんと頷いて居た。
『我が弟子六華よ。此度の組手とても愉快であった。それでだ、六華にはもう教える事は無い。後はお前の研鑽次第だ俺はこの世界で1番の武の使い手だ。その在り方を学んだのだ今の気持ちを手に研鑽して貰いたい』
「師匠……この時が来てしまったんですね。僕の力が最低限の実力に達してしまったのか」
悲しそうに俯く六華。
以前から聞かされていた事だ。
そろそろ最低限の力は持っていると、弟子とは半人前の実力をつけたら頭の中にある強き自分が負け続けた師匠を胸に研鑽し。
いつか1人前になった時に想定よりはるかに弱くなった師匠を倒し認めて貰うのだと。
六華は気付いて居ない。
目の前に居るのは武神だと、強さも年齢も変わらない武力は最高。踏み倒す弟子からは最強にして最凶そんな存在だとは。
『うぬ、しょげた顔をするな。我が弟子、今日は酒を飲んで祝おうではないか?半人前になった事を喜ぼうではないか』
背中をバシバシ叩き武神は一緒に酒を飲んで行くのであった。
六華は目覚めると、周りには師匠は既におらず傍らには1本の棒と紙が置いてあった。
『六華、お主との別れは湿ったものにしたくなかったので先に去る。その棒は俺からの祝い品だ。技巧神に貰った千変万化武器、#空繰_からくり_#だ。大切に扱えどんな武器にでも想像すれば助けてくれる』
「師匠……ありがとう」
空繰を握り、取り敢えず刀を想像してみると直ぐに空繰が動き出し形状変化していき見事な日本刀になった。
「すげぇ、まじでありがたいなぁ。あ、そういえば忘れてた。僕は女神様を探してたんだった」
武神との修行が楽しくて忘れていたが最初の目的を思い出す。
女神様を探して転生・転移をしてもらう事だった。
今ならキレッキレのゾンビで有名なあのダンスだって踊れるぜっ!
女神様にゾンビ扱いされてからちょっと頭のネジが緩くなりだしている六華であった。
正直六華にはもう分からなくなっていた。
『ぬ?最近大分ついて来れる様になって来たの。俺の小指程度の力はあるんじゃねぇか?』
そんな風に褒めてくれる。
師匠は基礎を得るまではスパルタでそこからは褒めて伸ばすタイプの様だ。
「またまたご謙遜を。師匠爪先程度だと思いますよ?虎雷砲!!」
最近は、手合わせ中でも会話出来る程度には着いて行ける様になっていた。
一方、武神の方と言えば……
『(バッキャロウ。何が爪先だよ、む?虎雷砲とか化け物じゃねぇか。武術では完全に俺の方が上だが気の運用、特に放出系は完全に六華の方が上だ)』
内心、冷や汗ダラダラで相手にしていたがそこは戦闘民族の脳筋。
周りの神達は武神を遠ざけ勝負するのを避けていた為に六華の出現は涎を垂らす程の物だった。
武神は六華の手合わせ中に観察する。
『(六華に武術では負ける気がしないが……この戦闘方法については驚嘆に値する程だ)』
六華の生まれた地では、自分の世界を構築する創造神が沢山居て日々共有世界にてその世界を発表しているという。
武神はゾッとした。神達が自分の世界を共有してこんな世界を作った。
こんな魔法や武術や武器はどうだ?と練を重ねているのだ。
つまり蠱毒の状態だ。
そのレパートリーや発想を拝借して来て六華は食らいついてくる。
と、武神は勘違いしているが、実際には六華に武神が酒を飲ませてしまった時に。
地球では小説、漫画、アニメと各ジャンルで日々作者達の饗宴が行われていて。
それがインターネットで共有されているという事を伝えて尚且つその作品の1つか複数の作品から着想を得て技を作っていますと伝えただけだ。
この技が厄介極まりなかった。
六華は派手な技や攻撃力の高い技を得たおかげで武神に対して常に多くの選択肢を予想させる為。
武神は常に後の先で対応するしかないのだ。
「師匠楽しいですねぇ!」
武神は目をギラギラと輝かせ、これでもかという程笑顔を浮かべている。
『うぬ!お主も遂にこちらの世界、戦闘民族の仲間入りを果たしたな。だがまだまだ勝利は与えんぞぉ』
武神はタックルを六華へかまそうと突っ込んで来る。
武神は先読みをして何時もの様に横に避けるだろうと睨んでいた。
しかし、六華の行動は読めなかった。
六華は突っ込んでくる武神に合わせて体がをホールドしてその勢いのままバク転したのだ……そうプロレス技だ。
武神もプロレス技は武術では無い為にギョッとして対応1つ遅れた。
プロレス技には決め技と魅せる技がある。
つまり複合格闘術なのだ。
武神が対応しているのは決める技。
魅せる技においてはほぼノーマークなのだ。
武術において相手にダメージを与える以外に自爆技はあれど。
自分もダメージ覚悟で周りに派手に魅せる為の技は認識出来てなかったのだ。
そのまま投げられ2人で受け身をとろうとした時に六華急に変わった。
受け身をやめて武神の腕を取り腕十字を決めに来たのだ。
咄嗟に武神も手を組みホールドしさせるものかと抵抗する。
「ふんぬぅぅぅぅ。今日こそは1本取ってやるぅぅ」
顔を真っ赤に腕を開かせ技を決めようとする六華。
『ぬぅぅぅぅ。まだまだ取られる訳には行かんなぁぁぁぁ』
弟子に負けるなんて恥晒せる訳が無いと謎のプライドで気張る武神。
「『うぉぉぉぉぁ』」
先に体力が尽きたのは六華だった。
「くそぉぉ、あと少しだったんだけどなぁ……次からは対応されちまう」
床を叩いて悔しがる六華。
それを見て武神はうんうんと頷いて居た。
『我が弟子六華よ。此度の組手とても愉快であった。それでだ、六華にはもう教える事は無い。後はお前の研鑽次第だ俺はこの世界で1番の武の使い手だ。その在り方を学んだのだ今の気持ちを手に研鑽して貰いたい』
「師匠……この時が来てしまったんですね。僕の力が最低限の実力に達してしまったのか」
悲しそうに俯く六華。
以前から聞かされていた事だ。
そろそろ最低限の力は持っていると、弟子とは半人前の実力をつけたら頭の中にある強き自分が負け続けた師匠を胸に研鑽し。
いつか1人前になった時に想定よりはるかに弱くなった師匠を倒し認めて貰うのだと。
六華は気付いて居ない。
目の前に居るのは武神だと、強さも年齢も変わらない武力は最高。踏み倒す弟子からは最強にして最凶そんな存在だとは。
『うぬ、しょげた顔をするな。我が弟子、今日は酒を飲んで祝おうではないか?半人前になった事を喜ぼうではないか』
背中をバシバシ叩き武神は一緒に酒を飲んで行くのであった。
六華は目覚めると、周りには師匠は既におらず傍らには1本の棒と紙が置いてあった。
『六華、お主との別れは湿ったものにしたくなかったので先に去る。その棒は俺からの祝い品だ。技巧神に貰った千変万化武器、#空繰_からくり_#だ。大切に扱えどんな武器にでも想像すれば助けてくれる』
「師匠……ありがとう」
空繰を握り、取り敢えず刀を想像してみると直ぐに空繰が動き出し形状変化していき見事な日本刀になった。
「すげぇ、まじでありがたいなぁ。あ、そういえば忘れてた。僕は女神様を探してたんだった」
武神との修行が楽しくて忘れていたが最初の目的を思い出す。
女神様を探して転生・転移をしてもらう事だった。
今ならキレッキレのゾンビで有名なあのダンスだって踊れるぜっ!
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