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神界編
変なおじさんに出会ったもしやテンプレでは……?
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体が充分に治った六華は転生・転移をさせてくれる女神を探す為に適当に出歩いていた。
この真っ白な空間では霞を食べれば不思議とお腹が空いたり喉の乾きが起きる事も無かったのである。
「この循環スキルを使いながら動くと体が軽いなぁ」
六華はそんな事を思いながら歩いているが、それは身体強化魔法や闘気法と呼ばれる戦闘技能である事には気付いていない。
そんな器用な事をしながら霞を食べエネルギーをグングンと蓄えているのだ。
すると、目の前にふと筋肉ムキムキのおじさんが現れる。
『む?見ない顔だな?新神か?』
おじさんはそんな事を言うので、僕は礼儀正しく挨拶しようと思った。
「あ、はい。初めまして六華と言います。女神さんみませんでしたか?」
『知らんなぁ。何か騒いでた気がするが、六華とやら中々貴様やりそうだな。よし俺が力量を見定めてやろう。手合わせするぞ』
え?何このおじさん。あれ?このおじさんにはこの真っ白な空間がちゃんとした景色に見えているのではないだろうか?
ならこれはいつの間にか冒険者のテンプレに入っているのでは?
「僕は戦闘をした事が無いのでご期待には添えませんよ?」
『む?誰にでも初めてはあるものだ。大丈夫ちょっとだけだちょっとだけ』
がははと笑いながらおじさんがちょっと女の子に言ったら危険な言葉を使う。
これがジェネレーションギャップか!
『基礎能力を見れば大体お前の事が分かる。闘気法が使えるみたいだから俺が鍛えてやろう。そして俺を滾らせる相手に成長させればお得だろう?』
そんな事を言うのでまぁ教えてくれるなら嬉しいかも?と思ったので
「では、お願いしまった!」
言葉の最中におじさんは物凄いスピードで僕にパンチを繰り出して来ていた。
僕は全力でそれを避ける。
「ふひぃ、酷いですよ!」
『がはは、反応はヨシ寧ろ最優点を与えられるな。ならこれはどうだ?』
おじさんの体から炎の様なオーラが見える。
プレッシャーが先程の数百倍?位に見える。
正直差が大き過ぎて分からないが耐える。
『精神力は良点だな。まだまだビビりだがそれ位なら克服出来るだろうではいくぞ!』
最早それは逝くぞ?では?
姿消えた瞬間ゾッとする程の寒気がしたので今まで蓄えたエネルギーを体の周りにイメージで僕を包む鎧の様に出した。
凄い衝撃が腹部を襲う。
「ぐへぇ、うぅ痛てぇ……でも最初に比べればまだ普通かも」
涙目になりながらも僕は立ち上がった。
もう膝はガクガクで立ち上がったのは意地だった。
『ふふふ、がははマジかよww俺様の本気を受けて普通に立ち上がるとか化け物かよっ!』
「へ?僕がおじさんの本気とかそこらの村人が魔王の本気の一撃食らうのと何ら変わらないじゃないですか!」
ついついそんな文句を言ってしまったがおじさんは手を口に当て首を傾げ
何言ってんだこいつ?みたいな顔している。
『む?もしやこいつ自分の力に気付いてないのか?なら不味いな。ここで力の使い方を教えておかないと魔に落ちて力を付けたら手こずるな』
ブツブツ何か考え事をしていると思ったらパァっと顔を明るくして。
『よし!決めた。お前さん俺の弟子になれ。武道、武器道、身のこなし何でも教える事が出来るぞ?』
ポカーンとアホ面を僕は晒してしまったが。
今の所長い間誰にも会えずに居た為その誘いがとても嬉しかったのである。
「是非っ!お願いします師匠!」
『師匠!?ふむ、師匠かいい響きだなぁ。よし六華まずはお前に最初に教えるのは避ける事だ。この空間ではダメージを受けない限り疲れる事も無いからスパルタで行くぞ』
「はいっ!お願いします!」
『よし!行くぞ!よーいスタート』
僕の体力は3秒で失われた……
『意外と体力多いなコイツ……他の連中無抵抗なら0.5秒で終わるんだけどな』
まじかぁ、この人まじかぁ……
『よし、体力回復させとけ。回復したらまた同じ事の繰り返しだ。ちゃんとさっきのパンチ見えた分だけでも復習しとけよ』
そう言うと師匠はどこかに行ってしまった。
僕は座禅を組み、呼吸を整え霞を取り込みながら循環スキルを使う。
これは最早すぐに出来る事なので先程の師匠のパンチを思い出す。
15発しか見えなかったなぁ……防げたのは2発だけかぁ。
まだまだ先は長いのかもなぁ。
多分300発以上殴られた。師匠は1秒で100発のパンチを繰り出せる。
ここで頑張らねば。
そう思いまた精神統一するのであった。
この真っ白な空間では霞を食べれば不思議とお腹が空いたり喉の乾きが起きる事も無かったのである。
「この循環スキルを使いながら動くと体が軽いなぁ」
六華はそんな事を思いながら歩いているが、それは身体強化魔法や闘気法と呼ばれる戦闘技能である事には気付いていない。
そんな器用な事をしながら霞を食べエネルギーをグングンと蓄えているのだ。
すると、目の前にふと筋肉ムキムキのおじさんが現れる。
『む?見ない顔だな?新神か?』
おじさんはそんな事を言うので、僕は礼儀正しく挨拶しようと思った。
「あ、はい。初めまして六華と言います。女神さんみませんでしたか?」
『知らんなぁ。何か騒いでた気がするが、六華とやら中々貴様やりそうだな。よし俺が力量を見定めてやろう。手合わせするぞ』
え?何このおじさん。あれ?このおじさんにはこの真っ白な空間がちゃんとした景色に見えているのではないだろうか?
ならこれはいつの間にか冒険者のテンプレに入っているのでは?
「僕は戦闘をした事が無いのでご期待には添えませんよ?」
『む?誰にでも初めてはあるものだ。大丈夫ちょっとだけだちょっとだけ』
がははと笑いながらおじさんがちょっと女の子に言ったら危険な言葉を使う。
これがジェネレーションギャップか!
『基礎能力を見れば大体お前の事が分かる。闘気法が使えるみたいだから俺が鍛えてやろう。そして俺を滾らせる相手に成長させればお得だろう?』
そんな事を言うのでまぁ教えてくれるなら嬉しいかも?と思ったので
「では、お願いしまった!」
言葉の最中におじさんは物凄いスピードで僕にパンチを繰り出して来ていた。
僕は全力でそれを避ける。
「ふひぃ、酷いですよ!」
『がはは、反応はヨシ寧ろ最優点を与えられるな。ならこれはどうだ?』
おじさんの体から炎の様なオーラが見える。
プレッシャーが先程の数百倍?位に見える。
正直差が大き過ぎて分からないが耐える。
『精神力は良点だな。まだまだビビりだがそれ位なら克服出来るだろうではいくぞ!』
最早それは逝くぞ?では?
姿消えた瞬間ゾッとする程の寒気がしたので今まで蓄えたエネルギーを体の周りにイメージで僕を包む鎧の様に出した。
凄い衝撃が腹部を襲う。
「ぐへぇ、うぅ痛てぇ……でも最初に比べればまだ普通かも」
涙目になりながらも僕は立ち上がった。
もう膝はガクガクで立ち上がったのは意地だった。
『ふふふ、がははマジかよww俺様の本気を受けて普通に立ち上がるとか化け物かよっ!』
「へ?僕がおじさんの本気とかそこらの村人が魔王の本気の一撃食らうのと何ら変わらないじゃないですか!」
ついついそんな文句を言ってしまったがおじさんは手を口に当て首を傾げ
何言ってんだこいつ?みたいな顔している。
『む?もしやこいつ自分の力に気付いてないのか?なら不味いな。ここで力の使い方を教えておかないと魔に落ちて力を付けたら手こずるな』
ブツブツ何か考え事をしていると思ったらパァっと顔を明るくして。
『よし!決めた。お前さん俺の弟子になれ。武道、武器道、身のこなし何でも教える事が出来るぞ?』
ポカーンとアホ面を僕は晒してしまったが。
今の所長い間誰にも会えずに居た為その誘いがとても嬉しかったのである。
「是非っ!お願いします師匠!」
『師匠!?ふむ、師匠かいい響きだなぁ。よし六華まずはお前に最初に教えるのは避ける事だ。この空間ではダメージを受けない限り疲れる事も無いからスパルタで行くぞ』
「はいっ!お願いします!」
『よし!行くぞ!よーいスタート』
僕の体力は3秒で失われた……
『意外と体力多いなコイツ……他の連中無抵抗なら0.5秒で終わるんだけどな』
まじかぁ、この人まじかぁ……
『よし、体力回復させとけ。回復したらまた同じ事の繰り返しだ。ちゃんとさっきのパンチ見えた分だけでも復習しとけよ』
そう言うと師匠はどこかに行ってしまった。
僕は座禅を組み、呼吸を整え霞を取り込みながら循環スキルを使う。
これは最早すぐに出来る事なので先程の師匠のパンチを思い出す。
15発しか見えなかったなぁ……防げたのは2発だけかぁ。
まだまだ先は長いのかもなぁ。
多分300発以上殴られた。師匠は1秒で100発のパンチを繰り出せる。
ここで頑張らねば。
そう思いまた精神統一するのであった。
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