【R-18】EDの親友が俺にだけ勃起して、治すの手伝ってくれと泣きつかれたけど、そんなのお断りです！！【完結】

まって！！

 「悠里かわいい」

ベッドが軋む音、押し倒されて間近で感じる男の息遣いに鼓動が高鳴る。

男に押し倒されてるのに凄い興奮して男の手が俺の体を優しく撫でるから、それが心地よくて気持ちよくてうっとりしてると…「悠里好きだよ」と囁いた男が顔を近づけて唇が触れる寸前で男の顔を見たら──────奏汰で「まって！！」と手を伸ばして目を覚ました。

ドッドッドッと心臓は暴れだして破裂しそうなほど息が苦しい。

やばいやばい、なんで、奏汰が夢に出でくんだよ、しかも、俺触られて気持ちいいとかおもったんだけど！？！？

はっ、はっ、と荒い呼吸どうにか整えてると扉がノックする音、次いで「悠里どうした？」と俺を心配する声が聞こえてきて慌てて「大丈夫！」と一言返すだけで精一杯だった。

罪悪感が半端ない、奏汰であんな夢見るなんてどうかしてんだろ、俺。
相手はあの奏汰だぞ、女好きでたらして来る者拒まず去るもの追わずの…頭をガシガシと乱雑に掻き乱して頭を冷やそうとタオルを持って洗面所に向かう。

冷たい水で顔を洗えばスッキリするだろうと考えての行動だ。
じゃないと、落ち着かないこの心臓の音が奏汰にバレるんじゃないかって不安だから。

そのあとは結局顔洗ってサッパリしても奏汰といざ向き合って食事をすれば、やっぱり落ち着かないし、また避け続けようかと一瞬過ぎるも、今度こそ捕まったら避けてる理由を洗いざらい吐かされるかもと考えてやめた。

動揺を悟られずにどうにか日々をやり過ごさないといけない。

俺が奏汰を好きかもなんて知られるわけにいかないんだ。