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後悔はあとからくるものだ。
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静寂な室内に時計の時を刻む音だけが響く、黙り込んだままの奏汰に、どうしたらいいのか思考をめぐらせる。
沈黙にたえきれなかったのか、決意ができたのか、重い口を奏汰がひらく。
「俺の不能治すの協力してくれない?」
「…えっ!?!?」
「悠里にしか勃たないんだから、悠里にしか頼めない。こんなこと親友に言うべきじゃないのはわかってるんだけど、俺も必死なんだ…」
あまりにも真剣な表情で突拍子もないことをいう奏汰に驚くばかりだ。
でも、同じ男として勃たないのは困るのもわかる。
俺だって奏汰の立場なら藁にもすがる気持ちになると思う、でも、不能治すの協力ってなにするんだ?
そんなの俺と奏汰の関係性を変える気がして…、正直無理だ、いくら仲良いっていっても一緒にエロ動画見て抜くのとは違うし、だいたいあれって高校生とか中学生だから許される範囲だけどさ、俺と奏汰はもう大学生だぞ?さすがに若気の至りで許せる範囲こえてね?
もし、協力してせっかく今の居心地のいい場所がなくなったらと思うと…助けたい気持ちとここで踏み込んだら後悔することになるという気持ちに揺れ動く。
「悠里、お願いだ」
奏汰の真剣な表情に、どうにかしてあげたいって気持ちが湧いてくる。
大学に入ってすぐに俺に話しかけてくれて、そっから仲良くなったし、助けてもらうことも結構ある。
だから、俺に出来ることなら助けたい…って気持ちもあるのはあるんだけど、だからって本当にいいのか?
こんなこと協力したら、俺と奏汰の関係ってどうなるんだ?俺は今まで通り、奏汰と馬鹿やったり騒いだりできんのか?
そこを考えるとどうしても踏み切れないよな、だってさ、なにするかわかんねぇけど、またこうやってオナニー見せることになるかもしんないし、いや無理だろ、どう考えだって俺不自然になる気がする。
今だってめちゃめちゃ恥ずかしいのに、また見せることなんてなったら、冷静な時にそれやるなんて無理だって、マジで死ぬ、恥ずか死ぬ!
視線をあっちこっちさ迷わせてから、意を決したように奏汰を見つめて頭を下げた。
「無理だ!いくら、奏汰にどんだけお願いされても、今だって死にたいくらい恥ずかしいのに協力なんてできるわけねぇじゃん!俺で勃ったなら、ゲイものの見てみりゃいいだろ?女相手に勃たなくなっちまったのかもしんねぇし」
「悠里以外のこんな姿を見るなんて無理だよ、想像するだけで吐き気がする」
「でも…」
「無理なことを言ってるのは自分でも理解してるんだ、それでも、悠里しか頼れる人がいなくて…、ごめん、こんなこと言っても困るってわかってるのに…」
切なげに瞼を伏せて俯く奏汰に胸が締め付けられる思いだ。
俺が恥ずかしいとか言わずに協力すればこんな顔させないですむのはわかってるんだけど、でもな、親友と超えちゃいけないラインってあると思うんだ。
こんなのどう考えてもそれにあたるよな、普通親友同士でそんなことしねぇし……。
沈黙にたえきれなかったのか、決意ができたのか、重い口を奏汰がひらく。
「俺の不能治すの協力してくれない?」
「…えっ!?!?」
「悠里にしか勃たないんだから、悠里にしか頼めない。こんなこと親友に言うべきじゃないのはわかってるんだけど、俺も必死なんだ…」
あまりにも真剣な表情で突拍子もないことをいう奏汰に驚くばかりだ。
でも、同じ男として勃たないのは困るのもわかる。
俺だって奏汰の立場なら藁にもすがる気持ちになると思う、でも、不能治すの協力ってなにするんだ?
そんなの俺と奏汰の関係性を変える気がして…、正直無理だ、いくら仲良いっていっても一緒にエロ動画見て抜くのとは違うし、だいたいあれって高校生とか中学生だから許される範囲だけどさ、俺と奏汰はもう大学生だぞ?さすがに若気の至りで許せる範囲こえてね?
もし、協力してせっかく今の居心地のいい場所がなくなったらと思うと…助けたい気持ちとここで踏み込んだら後悔することになるという気持ちに揺れ動く。
「悠里、お願いだ」
奏汰の真剣な表情に、どうにかしてあげたいって気持ちが湧いてくる。
大学に入ってすぐに俺に話しかけてくれて、そっから仲良くなったし、助けてもらうことも結構ある。
だから、俺に出来ることなら助けたい…って気持ちもあるのはあるんだけど、だからって本当にいいのか?
こんなこと協力したら、俺と奏汰の関係ってどうなるんだ?俺は今まで通り、奏汰と馬鹿やったり騒いだりできんのか?
そこを考えるとどうしても踏み切れないよな、だってさ、なにするかわかんねぇけど、またこうやってオナニー見せることになるかもしんないし、いや無理だろ、どう考えだって俺不自然になる気がする。
今だってめちゃめちゃ恥ずかしいのに、また見せることなんてなったら、冷静な時にそれやるなんて無理だって、マジで死ぬ、恥ずか死ぬ!
視線をあっちこっちさ迷わせてから、意を決したように奏汰を見つめて頭を下げた。
「無理だ!いくら、奏汰にどんだけお願いされても、今だって死にたいくらい恥ずかしいのに協力なんてできるわけねぇじゃん!俺で勃ったなら、ゲイものの見てみりゃいいだろ?女相手に勃たなくなっちまったのかもしんねぇし」
「悠里以外のこんな姿を見るなんて無理だよ、想像するだけで吐き気がする」
「でも…」
「無理なことを言ってるのは自分でも理解してるんだ、それでも、悠里しか頼れる人がいなくて…、ごめん、こんなこと言っても困るってわかってるのに…」
切なげに瞼を伏せて俯く奏汰に胸が締め付けられる思いだ。
俺が恥ずかしいとか言わずに協力すればこんな顔させないですむのはわかってるんだけど、でもな、親友と超えちゃいけないラインってあると思うんだ。
こんなのどう考えてもそれにあたるよな、普通親友同士でそんなことしねぇし……。
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