いじられキャラの本音

2章

中学校生活開始！

 入学式の翌日、唯斗は中学校へ小学校の時に登下校をしていた健人と和也と登校することになった。その2人とは小学6年生で仲良くなり、土日は3人でよく遊んでいた。
 いつも通り、楽しく話しながら中学校へ向かった。中学校に着くとまだ慣れていないせいか緊張した。そして、健人とは同じクラスなので一緒に教室に入った。中に入ると小学校が同じ人が多く、早くもグループ的なものが出来ていた。唯斗達も同じ小学校の人達のとこへ行き、女子の話しや先生の話をした。そして、時間になり先生が来た。まだ、入学式して2日目なので学活が3時間続けだった。クラスの係、委員会、部活など重要な決め事の話しが多かった。そんなことをいっぺんに言われてもきついなーと思いながらもこの日は終わった。
 そして、着々と中学校生活が進み、違う小学校だった人達とも仲良くなってきた。そんなある日突然、最近友達になった幸樹に「唯斗は何部に入るの？｣と言われた。唯斗は、何部に入るなんて全く考えていなかったので、そっくりそのまま幸樹に聞かれたことを返した。そうすると幸樹は「俺はサッカー部に入る｣と言った。唯斗は幸樹に、「なんでサッカー部なの？｣と聞くと幸樹は話し始めた。話しを聞くと幸樹は、少年サッカーをやっていたらしく、その影響でサッカー部に入ると言う。唯斗は「そうなんだー｣と言い、部活のことを全く考えてない意識の低い奴だと思われたくなかった唯斗は話しをそらそうとした瞬間、幸樹は唯斗に「で、唯斗は何部に入るの？｣と聞いてきた。唯斗は、なんとか誤魔化そうとしたが、自己紹介の時のような罪悪感が残るのが嫌だったので、正直に「俺、まだなんの部活に入るか決めてないんだよねー｣と正直に言った。そうすると、幸樹が「じゃあさ、一緒にサッカー部に入ろうよ！｣と言ってきた。唯斗は、健人と和也がサッカー部に入ることを知っていたので、流れに流され、「そうしよっかな｣と言ってしまった。それを聞いた幸樹は、「まじ？やったー！｣と言って飛び跳ねた。
 そして、体験入部の日がやってきた。