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menu.8 腹一杯に愛をくらう(4) ※
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ずぷん、と奏太の亀頭が修一に飲み込まれる。びくっ、と腰が跳ねた。
「ッぁ、ぁああああ……!!」
青木の手によって擦れてしまっている体だが、心から受け入れた男は初めてだ。直腸は女の膣のように奏太の剛直を受け入れ、美味そうに頬張っていく。
性の悦びに、修一の喉から歓喜の声が上がった。少し力をなくした陰茎から精液が漏れ出しているのに本人は気づいていない。
奏太は額に滲んだ汗を腕で拭う。辛そうではないのでゆっくりと竿を収めていく。
「……は、あついし締め付けすごい……!」
過敏になった体は望んだ相手の剛直を歓喜をもって受け入れている。元々鍛えていた修一の筋力もあいまり、締め付ける力は尋常ではなかった。
気を抜いているとすぐに持っていかれる。
歯を食いしばりながら、それでも根元まで入れ込むことに成功した。
男のポルチオと俗に言われることがあるS状結腸。奏太の逸物は最大状態ならばその付近まで届く。
ちゅ、と先端と入り口が接触したのが分かるほど、修一のアナルは熟れた性器になっていた。
心から受け入れた雄に抱いてもらうために、自ら雌と化した体だった。
修一が腕を伸ばしてきた。自分から密着するように抱きついてくる。
「ぁ、ぁぅ、しゅごい、きもちいい……!」
もう、口調も呂律もあったものではない。恐らくあふれ出す感情のままに意味のないことを口走っている状態に近いのだろう。
そんな修一の姿に、更に股間に血が回っていくのを自覚しながら、奏太は訊いてみた。
「そんなに、気持ちいいの?」
すると、修一はとろとろの笑顔で頷いた。閉じることが出来なくなって涎まみれの口で言う。
「いい、いい……っ! くすり、はいってないのにぃ……!」
「え」
くすり??? と奏太の思考が一旦停止する。
しかし、修一の初めてを奪い調教したのは、極道の青木だ。何を使っていたとしてもおかしくはないだろうと奏太は思う。
とりあえずこの話は後で訊こう……と、一旦問題を意識の外に追いやり、ゆっくりと腰を動かし始める。
まず互いを馴染ませるようにゆっくりと動く。ぬるる……、とペニスが抜けていく感覚に、修一は喉を反らせて悦んだ。
もう、自分が今どうなっているのか分からなかった。
ただただ、ひたすらに気持ちいい。
声が止められない。まともな言葉を紡ぐことができない。昇りつめる快楽から降りられない。
今まで感じたことのない快楽が修一のすべてを犯し尽くしていた。
雌の絶頂を知ってしまっている前立腺も、その奥の結腸の入り口付近も、持ち主同様に優しく追い詰めてくるペニスに陥落して感覚を解放してしまっている。
「あっ、あ、あぁ゛う゛、あぁぁぁぁぁ、」
涙と涎を垂れ流しながらの嬌声など見苦しいにも程があるだろう。だが、そんな無様な姿も奏太は可愛いと言って、出しっぱなしになってしまった舌を自身のそれで絡めてくる。
人生で一番気持ちの交わりの中のキスなど、世の中の媚薬の中で一番効果てきめんではないだろうか。
「ふぅ゛、っう゛、んうぅ゛――~!」
がくがくと腰が震え、絶頂する。何度も絶頂しているのに、性欲も体力も底が見えない。
「あ……、あぇ、ああぁ、ぁあ……、」
脳がとろとろの快楽に浸されて、思考も美味く働かなくなってきた気がする。
目の前で奏太が何かに耐えている。それから、ナカからずるりと抜けていく感覚。空っぽの空洞を埋めてくれていた、熱くて、気持ちよくて、大好きなモノ。
「ぁ、ゃ……、にゃん、れぇ……?」
抜けていってしまった、奏太のペニス。一緒に体中の力も抜けていってしまった気がする。
緊張が去り、弛緩しきった四肢がベッドに落着した。
涙の膜の向こうで、奏太が苦笑している。中のモノが漏れないように外したゴムを縛っている。
「……修くん、頭ふわふわの体とろとろになっちゃってるね」
新しいコンドームを開けながら、奏太はざっと修一の様子に目を走らせる。
ランプの光に照らされ、体液に塗れた修一の体の線がぼんやりと浮き上がって見えている。
ギリシャ彫刻のような美しく見える筋肉量を維持させられていた彼の体は、とても魅力的だ。その中心はすっかり力を無くしているが、鈴口からは女の愛液のようにカウパー腺液が溢れ続けている。
おおよそ男性として万人が羨むような肉体の持ち主である彼が、こんな淫らな様を晒し自分の恋人になってくれたのだということに、奏太は愉悦を覚える。
装着し終わったコンドームにローションをかけ、片手で塗り込む。その作業の間に奏太は修一の耳元で囁きかけた。
「ッぁ、ぁああああ……!!」
青木の手によって擦れてしまっている体だが、心から受け入れた男は初めてだ。直腸は女の膣のように奏太の剛直を受け入れ、美味そうに頬張っていく。
性の悦びに、修一の喉から歓喜の声が上がった。少し力をなくした陰茎から精液が漏れ出しているのに本人は気づいていない。
奏太は額に滲んだ汗を腕で拭う。辛そうではないのでゆっくりと竿を収めていく。
「……は、あついし締め付けすごい……!」
過敏になった体は望んだ相手の剛直を歓喜をもって受け入れている。元々鍛えていた修一の筋力もあいまり、締め付ける力は尋常ではなかった。
気を抜いているとすぐに持っていかれる。
歯を食いしばりながら、それでも根元まで入れ込むことに成功した。
男のポルチオと俗に言われることがあるS状結腸。奏太の逸物は最大状態ならばその付近まで届く。
ちゅ、と先端と入り口が接触したのが分かるほど、修一のアナルは熟れた性器になっていた。
心から受け入れた雄に抱いてもらうために、自ら雌と化した体だった。
修一が腕を伸ばしてきた。自分から密着するように抱きついてくる。
「ぁ、ぁぅ、しゅごい、きもちいい……!」
もう、口調も呂律もあったものではない。恐らくあふれ出す感情のままに意味のないことを口走っている状態に近いのだろう。
そんな修一の姿に、更に股間に血が回っていくのを自覚しながら、奏太は訊いてみた。
「そんなに、気持ちいいの?」
すると、修一はとろとろの笑顔で頷いた。閉じることが出来なくなって涎まみれの口で言う。
「いい、いい……っ! くすり、はいってないのにぃ……!」
「え」
くすり??? と奏太の思考が一旦停止する。
しかし、修一の初めてを奪い調教したのは、極道の青木だ。何を使っていたとしてもおかしくはないだろうと奏太は思う。
とりあえずこの話は後で訊こう……と、一旦問題を意識の外に追いやり、ゆっくりと腰を動かし始める。
まず互いを馴染ませるようにゆっくりと動く。ぬるる……、とペニスが抜けていく感覚に、修一は喉を反らせて悦んだ。
もう、自分が今どうなっているのか分からなかった。
ただただ、ひたすらに気持ちいい。
声が止められない。まともな言葉を紡ぐことができない。昇りつめる快楽から降りられない。
今まで感じたことのない快楽が修一のすべてを犯し尽くしていた。
雌の絶頂を知ってしまっている前立腺も、その奥の結腸の入り口付近も、持ち主同様に優しく追い詰めてくるペニスに陥落して感覚を解放してしまっている。
「あっ、あ、あぁ゛う゛、あぁぁぁぁぁ、」
涙と涎を垂れ流しながらの嬌声など見苦しいにも程があるだろう。だが、そんな無様な姿も奏太は可愛いと言って、出しっぱなしになってしまった舌を自身のそれで絡めてくる。
人生で一番気持ちの交わりの中のキスなど、世の中の媚薬の中で一番効果てきめんではないだろうか。
「ふぅ゛、っう゛、んうぅ゛――~!」
がくがくと腰が震え、絶頂する。何度も絶頂しているのに、性欲も体力も底が見えない。
「あ……、あぇ、ああぁ、ぁあ……、」
脳がとろとろの快楽に浸されて、思考も美味く働かなくなってきた気がする。
目の前で奏太が何かに耐えている。それから、ナカからずるりと抜けていく感覚。空っぽの空洞を埋めてくれていた、熱くて、気持ちよくて、大好きなモノ。
「ぁ、ゃ……、にゃん、れぇ……?」
抜けていってしまった、奏太のペニス。一緒に体中の力も抜けていってしまった気がする。
緊張が去り、弛緩しきった四肢がベッドに落着した。
涙の膜の向こうで、奏太が苦笑している。中のモノが漏れないように外したゴムを縛っている。
「……修くん、頭ふわふわの体とろとろになっちゃってるね」
新しいコンドームを開けながら、奏太はざっと修一の様子に目を走らせる。
ランプの光に照らされ、体液に塗れた修一の体の線がぼんやりと浮き上がって見えている。
ギリシャ彫刻のような美しく見える筋肉量を維持させられていた彼の体は、とても魅力的だ。その中心はすっかり力を無くしているが、鈴口からは女の愛液のようにカウパー腺液が溢れ続けている。
おおよそ男性として万人が羨むような肉体の持ち主である彼が、こんな淫らな様を晒し自分の恋人になってくれたのだということに、奏太は愉悦を覚える。
装着し終わったコンドームにローションをかけ、片手で塗り込む。その作業の間に奏太は修一の耳元で囁きかけた。
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