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menu.8 腹一杯に愛をくらう(3) ※
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何十分経ったのか分からない。室内の壁掛け時計は問題なく動いているが、そんなもの確認するほど二人に余裕はなかった。
完全にベッドに横たわった修一は一糸まとわぬ状態で、荒い呼吸と嬌声しか出せなくなっていた。
ベッドの周辺には二人が脱ぎ散らかした衣服が散乱し、中途半端に蓋の閉まっていないローションのボトルがベッド上に放置されている。
奏太の手がそれに伸びる。ボトルから適当に追加のローションを出し、また修一の菊門にべったりとぬめりを塗りつけた。
奏太の指にもあっさりと順応したそこは、つぷりと突き入れられた彼の指を歓喜をもって迎える。
「あぅっ! あ、やぁ、っ!」
奏太の指は的確に前立腺を捉えていた。粘着質な水音を立てながら周辺を柔らかくマッサージする手管に、熟れた肉体は溺れていく。
だらだらと先走りが先端からあふれ出し続けているのが、何よりの証拠とも言えるかもしれない。
いつまでも続くかのような前戯の快楽に、修一はとっくに限界を迎えていた。
「あっ゛ひ、やらぁ、ぁあ」
「やだじゃないの。声抑えないでって言ってるのに、修くんが自分の手かじるからこうやってるんでしょ」
「らっへ、やら、こぇ、」
先ほどからずっと、奏太の左手指を口内に入れられたまま前立腺マッサージを繰り返されている。
奏太曰く、お仕置き、らしい。
乱れる声を聞かせてほしいのに本人が無意識に口を塞いでしまうのだから強制的に口を開けさせておくしかないよね、という思考のもとだった。
修一は思う。青木ですらここまでねちっこくはなかった。道具を使われ数日放置されたことは何度もあったが。
「あ、今別の男のこと考えてたでしょ? わっるいんだぁ~」
「あ?! あぁう、ちぁうっ」
「悪い子にはちょっとしたお仕置きしなきゃねえ……」
言うと奏太は、マッサージの力を強めた。がくん、と腰が跳ねる
「っぁ゛あ゛ぁぁぁ――――~!」
丹念に丹念に前立腺をもみ込まれ、全身おこりのように震えながらドライオーガズムに達した修一。これで今晩何度目だろうか。
もういやだ、楽になりたい、早く欲しい、という思考が今の修一のすべてになりつつある。
無我夢中で握りしめているシーツや枕にギチギチと爪を立て、快楽に溺れた雌の顔で酸素を取り込んでいる彼の姿に奏太は笑う。
「気持ちいいんでしょ? だったら声抑えないで。その方が俺もイイし」
「いやらぁ、ぁあ、あだま、おかひぐなりゅうぅ、ぁひ、も、ゆぅ、ひへぇ……!」
「ん~……」
修一の痴態と懇願に、筋肉をほぐすように指を動かし考える。
そしていい考えが浮かんだ、とばかりにニンマリと笑った。
口と後孔から指を引き抜く。唾液とローションが糸を引く様が淫らだ。
「ねえ修一くん」
やっと解放された、と安堵している修一の眼前に、雄々しく勃ち上がった陰茎を晒す。
「これ、俺のカナタちゃんなんだけど」
太さは平均的だろうか。だが長さはある。
そんな逸物で腹の奥まで擦られたら、どうなってしまうのか。
「……ぁ、ぁ……」
きゅんきゅんと腹が甘く疼き、じゅわりと唾液が溢れる。興奮のあまり息が上がる。
「入れて欲しい?」
「は、ぁ……、あ……!」
表情がとろりと蕩け、視線が釘付けになる。
そんな修一に雄の笑みを向け、奏太は問う。
「ねえ。欲しい?」
「……ほ、しい……、ほしい……!!」
男として生まれながら男根でアナルを犯してほしいなどと、随分と下品で浅ましい淫乱に成り下がったものだ、とまだどこか冷静な理性が考える。
だが、快楽に溺れた体は理性を超えてしまっていた。
随喜の涙をこぼしながら懇願する修一。ぞくぞくとした甘い疼きが全身を駈け巡り、雌に堕としていく。
ああ、とうとう見たい姿を見れた。奏太は笑みを止められないままそう思う。
「じゃあ、声抑えるの禁止ね? そしたら入れてあげる」
こくこくと従順に頷く修一に笑いかけ、ローションと一緒に出しておいたコンドームに手を伸ばす。
ぴったりと隙間なく装着し、いい子に待っていた修一の脚の間に入り込む。
自分から膝裏に手をかけ脚を押さえている姿がとてつもなく愛おしくなり、奏太は修一の頬を撫でた。
「ちゃぁんと待ってたねぇ。いい子」
「……ぁ、」
ぶわりと全身を歓喜と多幸感が塗りつぶしていく。
人生の中で、こんなに気持ちよくて幸せなセックスをする時が来るなど思ってもいなかった。
奏太がそれを教えてくれた。もう、奏太以外など考えられない。
「ぁ、ぁ、はやく、はやくほしい、おれを、おまえのオンナにしてくれ、はやくぅ……!」
抱えていた脚を絡みつかせながら修一は情けを乞う。自分から腰を上げ、陰部を目の前の雄に晒した。
平時は硬派な見た目をしている男が、目の前で自分だけの雌になる。そんな様を見せられて肉欲が噴出しないなど、奏太にはあり得ないことだった。
知らず口角が上がっていく。今自分はとんでもない顔をしているだろうと思うも、鎮める気などまったく起きなかった。
ここまで望まれていて食わないなど、それこそ男の沽券に関わる。
「……自制きかなかったらごめん。でも、えっちすぎる修一くんが、」
ぴたりと切っ先をあてがう。
「悪いんだからね……ッ!」
完全にベッドに横たわった修一は一糸まとわぬ状態で、荒い呼吸と嬌声しか出せなくなっていた。
ベッドの周辺には二人が脱ぎ散らかした衣服が散乱し、中途半端に蓋の閉まっていないローションのボトルがベッド上に放置されている。
奏太の手がそれに伸びる。ボトルから適当に追加のローションを出し、また修一の菊門にべったりとぬめりを塗りつけた。
奏太の指にもあっさりと順応したそこは、つぷりと突き入れられた彼の指を歓喜をもって迎える。
「あぅっ! あ、やぁ、っ!」
奏太の指は的確に前立腺を捉えていた。粘着質な水音を立てながら周辺を柔らかくマッサージする手管に、熟れた肉体は溺れていく。
だらだらと先走りが先端からあふれ出し続けているのが、何よりの証拠とも言えるかもしれない。
いつまでも続くかのような前戯の快楽に、修一はとっくに限界を迎えていた。
「あっ゛ひ、やらぁ、ぁあ」
「やだじゃないの。声抑えないでって言ってるのに、修くんが自分の手かじるからこうやってるんでしょ」
「らっへ、やら、こぇ、」
先ほどからずっと、奏太の左手指を口内に入れられたまま前立腺マッサージを繰り返されている。
奏太曰く、お仕置き、らしい。
乱れる声を聞かせてほしいのに本人が無意識に口を塞いでしまうのだから強制的に口を開けさせておくしかないよね、という思考のもとだった。
修一は思う。青木ですらここまでねちっこくはなかった。道具を使われ数日放置されたことは何度もあったが。
「あ、今別の男のこと考えてたでしょ? わっるいんだぁ~」
「あ?! あぁう、ちぁうっ」
「悪い子にはちょっとしたお仕置きしなきゃねえ……」
言うと奏太は、マッサージの力を強めた。がくん、と腰が跳ねる
「っぁ゛あ゛ぁぁぁ――――~!」
丹念に丹念に前立腺をもみ込まれ、全身おこりのように震えながらドライオーガズムに達した修一。これで今晩何度目だろうか。
もういやだ、楽になりたい、早く欲しい、という思考が今の修一のすべてになりつつある。
無我夢中で握りしめているシーツや枕にギチギチと爪を立て、快楽に溺れた雌の顔で酸素を取り込んでいる彼の姿に奏太は笑う。
「気持ちいいんでしょ? だったら声抑えないで。その方が俺もイイし」
「いやらぁ、ぁあ、あだま、おかひぐなりゅうぅ、ぁひ、も、ゆぅ、ひへぇ……!」
「ん~……」
修一の痴態と懇願に、筋肉をほぐすように指を動かし考える。
そしていい考えが浮かんだ、とばかりにニンマリと笑った。
口と後孔から指を引き抜く。唾液とローションが糸を引く様が淫らだ。
「ねえ修一くん」
やっと解放された、と安堵している修一の眼前に、雄々しく勃ち上がった陰茎を晒す。
「これ、俺のカナタちゃんなんだけど」
太さは平均的だろうか。だが長さはある。
そんな逸物で腹の奥まで擦られたら、どうなってしまうのか。
「……ぁ、ぁ……」
きゅんきゅんと腹が甘く疼き、じゅわりと唾液が溢れる。興奮のあまり息が上がる。
「入れて欲しい?」
「は、ぁ……、あ……!」
表情がとろりと蕩け、視線が釘付けになる。
そんな修一に雄の笑みを向け、奏太は問う。
「ねえ。欲しい?」
「……ほ、しい……、ほしい……!!」
男として生まれながら男根でアナルを犯してほしいなどと、随分と下品で浅ましい淫乱に成り下がったものだ、とまだどこか冷静な理性が考える。
だが、快楽に溺れた体は理性を超えてしまっていた。
随喜の涙をこぼしながら懇願する修一。ぞくぞくとした甘い疼きが全身を駈け巡り、雌に堕としていく。
ああ、とうとう見たい姿を見れた。奏太は笑みを止められないままそう思う。
「じゃあ、声抑えるの禁止ね? そしたら入れてあげる」
こくこくと従順に頷く修一に笑いかけ、ローションと一緒に出しておいたコンドームに手を伸ばす。
ぴったりと隙間なく装着し、いい子に待っていた修一の脚の間に入り込む。
自分から膝裏に手をかけ脚を押さえている姿がとてつもなく愛おしくなり、奏太は修一の頬を撫でた。
「ちゃぁんと待ってたねぇ。いい子」
「……ぁ、」
ぶわりと全身を歓喜と多幸感が塗りつぶしていく。
人生の中で、こんなに気持ちよくて幸せなセックスをする時が来るなど思ってもいなかった。
奏太がそれを教えてくれた。もう、奏太以外など考えられない。
「ぁ、ぁ、はやく、はやくほしい、おれを、おまえのオンナにしてくれ、はやくぅ……!」
抱えていた脚を絡みつかせながら修一は情けを乞う。自分から腰を上げ、陰部を目の前の雄に晒した。
平時は硬派な見た目をしている男が、目の前で自分だけの雌になる。そんな様を見せられて肉欲が噴出しないなど、奏太にはあり得ないことだった。
知らず口角が上がっていく。今自分はとんでもない顔をしているだろうと思うも、鎮める気などまったく起きなかった。
ここまで望まれていて食わないなど、それこそ男の沽券に関わる。
「……自制きかなかったらごめん。でも、えっちすぎる修一くんが、」
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