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menu.4 怒り沸騰のミネラルウォーター(3)
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最上階は、まるごと一フロアぶち抜きの広いテナントだ。ビル自体が青木組のダミー会社の名義になっていて、このフロアは社長室と応接エリアということになっている。だが実態は色々な用途に使われているとても便利な場所扱いだ。
電気は通っているものの今は明かりは点いておらず、眠らない街の電飾のみでうっすらとほの暗い。
龍崎がエレベーターホールとフロアを区切っているドアを開ける。その中に、修一は青木に腰を抱かれたまま誘導され立ち入った。
入り口から、フロアの真ん中にいる数人の人影が見える。こちらの方向に背を向ける形で立っている若者。彼らは、粗末なパイプ椅子に手足を縛られアイマスクをかけられている人物を囲み何やら談笑していた。
入り口付近に見張りとして立たされているらしい一人、茶髪にツーブロック、シルバーアクセサリーをいくつも着けている派手な見た目をした青年に青木が話しかける。
「おう、どうだ?」
「はい……、実際見た方が早いかと」
そう言われた2人は、会話内容が聞き取れる程度の距離にまで移動する。
すると、1人の青年が声を上げた。
「なるほど! 唐揚げはそうするとうめぇのか!」
感心したように言ったのは、食べ物に目がない子分だった。その恰幅に見合う旺盛な食欲を持っていて、彼が主に雑談している。
「そう! そうすると鶏肉がジューシーぷりっと柔らかになって美味い!」
椅子に縛られている人物は、声が上がる方向を頼りに顔を向けているらしかった。
その声に、虚脱状態になっているはずの修一の指先が僅かにピクリと動いたのを、龍崎は見た。
「他! 他にはどうしたら鶏肉は美味く食えるんだ?!」
「ん~、そーだねぇ~」
食材の美味しい調理法を嬉々として聞き出している恰幅のいい青年に、呆れたような目を向けている他2人だが、止めないということは自分たちもこの話題に興味があるらしい。
何も事情を知らない人物が見れば和気藹々と雑談に興じている4人を見て、青木と龍崎も呆れた顔をする。
龍崎が見張りの青年に訊ねた。
「……おい、何故唐揚げの話題で連中は盛り上がってるんだ」
すると、見張りの青年は面倒くさそうに答える。
「数分前まではチキンステーキの焼き方講座でしたよ」
その返答を聞いて、龍崎は少々の怒りをこらえるようにこめかみを揉みながらため息をつく。
青木も呆れたようだったが、龍崎よりは怒っていないらしい。
「はぁ……まあいい。ルカを頼むぞ」
そう言い、青木は龍崎に修一を預ける。支えていた腰を離した瞬間、ふらり、と修一は崩れ落ちそうになったが、龍崎が左腕を取った。
ただし、その手つきや力加減には青木ほどの気遣いや手加減はない。
「おい、反対側押さえてろ」
「え……、はい」
声量を抑えた声で、冷徹に青年に指示する。青年は命じられるままに、修一の右腕と自らの左腕を組んだ。青年は修一より約10㎝ほど背が低いので、この方が楽なのだ。
背後でそんなやりとりが行われていることは知らずに、青木は強者の余裕をひけらかすような足取りで、数歩分の距離の青年たちの元に向かう。
「おう、てめえら」
その声にようやく自分たちの主が到着したことに気づいたのか、子分たちは慌てて「お疲れさまです!」と挨拶と礼をし、パイプ椅子の後ろに移動した。
その場の雰囲気と青木の声を感じ取ったのか、椅子の人物も真顔になる。
青木は酷薄な笑みを浮かべた。
「よう、ササキソータくん。俺の子分どもにうめぇ飯の作り方でも講座してくれたらしいじゃねえか」
その時、修一がのろりと視線を向けたのを龍崎は確認した。はく、と口が動く。
彼の様子に気づくすべなどあるわけもなく、椅子の人物――奏太は素直に返答する。
「料理系動画配信者としては、知識を求められたら答えないわけにはいきませんからね」
「ハッ、ヤクザに囲まれときながら、随分と余裕のあるこった」
「ごめんなさいねぇ。こちとらストーカー被害で警察沙汰&弁護士投入7回、そこからこじれて刃傷沙汰3回、って経歴なもんで。動画スタッフにも肝据わりすぎてて逆に怖いって言われるんですよねぇ~」
「ハハッ、確かにそれは肝も据わるわなぁ」
意外と面白い経歴持ちだな、と青木は思ったが、だがそれだけだった。
この青年の処遇は変わらない。自分と修一の関係に悪影響でしかない。確実に、息の根を止める。
その思いが表情にも雰囲気にも、声音にも如実に現れる。
「……だがよう、俺のイロに手ぇ出そうとしたのはいただけねえよなぁ? あ?」
ビクッ、と修一の肩が震えた。
一番恐れていた展開が事実になろうとしていることに、また恐怖が蘇ってくる。僅かに呼吸が乱れ、体も痙攣し始める。
そんな様子を見て、龍崎も青年も修一を横目に見る。だが龍崎はちらりと様子を確認しただけで、特に気に留めない。危篤状態になれば流石に病院行きを考えるが、そうでなければこの調教を止める理由はないのだ。しかし青年は、あまりの顔色の悪さとかき始めた脂汗に、少々修一が心配になってきた。
一方の奏太は、青木の言葉を受けて真顔になる。
「……もしかして、修一くんのこと言ってます?」
「ははッ、察しのいい奴は嫌いじゃねえぜ」
「ありがとうございますぅ~」
真顔から、朗らかな笑顔へ。この状況下にはおよそ似合わない表情の変化に、青木は片眉を上げる。
(……妙に余裕がありやがる)
少しばかりの違和感を感じるが、青木はそれを意識の片隅に流すことにした。詰問を続ける。
「第一、てめぇにゃルカの食うもんを作ることは許可してやったが、それだけだ。直接話すどころか、見ることすら許可した覚えなんぞねえんだぞ」
「あっれ、そうでしたっけ?」
笑みを崩さず、とぼけるような言い方をした奏太。
すると、彼の背後に立っている子分が我慢ならんと口を出す。
「おいテメェ、あんまり調子乗ってんじゃねえぞ」
身長は平均ほどで、ストリートファッションに身を包んでいる青年だ。彼は今の奏太の状況を見て、いくら図太いとはいえよくこんな口を利けるものだと、疑問を持っている。
「青木さんのお情けでまだ生きてられてるってのを忘れてんじゃねえだろうな?」
青木を超す長身にアロハシャツを着ている青年が続いた。彼は青木が好んで使っている子分たちの中では年長の部類で、元暴走族と言うこともあり規律や上下関係にうるさい。
「おうおう、静まれ子分ども」
青木は鷹揚な口調で子分たちを制する。口を出させるつもりはなかったが、彼らが言ったことは自分が思っていることの一部だ。それに免じて優しく諫めるだけに留めてやった。
もし自分の気に障る内容だったら、常通りの鉄拳制裁だった。
青年たちはそれを感じ取ったのか、「すいやせん……」とだけ言い、口を噤む。
「っつうわけだ。本当ならテメェは即どこぞのダムにでも沈めてやりてぇんだが……」
青木はここで言葉を一端切る。
つかつかと修一の元に近寄り、ぐい、と視線を無理矢理合わせた。
「っ、」
修一の様子をざっと確認してから、視線を奏太の方に返す。
「ルカのしつけのためにもなぁ、テメェにはちと痛い目に遭ってもらうことに決めたんだわ」
「……痛い、目」
「おう」
電気は通っているものの今は明かりは点いておらず、眠らない街の電飾のみでうっすらとほの暗い。
龍崎がエレベーターホールとフロアを区切っているドアを開ける。その中に、修一は青木に腰を抱かれたまま誘導され立ち入った。
入り口から、フロアの真ん中にいる数人の人影が見える。こちらの方向に背を向ける形で立っている若者。彼らは、粗末なパイプ椅子に手足を縛られアイマスクをかけられている人物を囲み何やら談笑していた。
入り口付近に見張りとして立たされているらしい一人、茶髪にツーブロック、シルバーアクセサリーをいくつも着けている派手な見た目をした青年に青木が話しかける。
「おう、どうだ?」
「はい……、実際見た方が早いかと」
そう言われた2人は、会話内容が聞き取れる程度の距離にまで移動する。
すると、1人の青年が声を上げた。
「なるほど! 唐揚げはそうするとうめぇのか!」
感心したように言ったのは、食べ物に目がない子分だった。その恰幅に見合う旺盛な食欲を持っていて、彼が主に雑談している。
「そう! そうすると鶏肉がジューシーぷりっと柔らかになって美味い!」
椅子に縛られている人物は、声が上がる方向を頼りに顔を向けているらしかった。
その声に、虚脱状態になっているはずの修一の指先が僅かにピクリと動いたのを、龍崎は見た。
「他! 他にはどうしたら鶏肉は美味く食えるんだ?!」
「ん~、そーだねぇ~」
食材の美味しい調理法を嬉々として聞き出している恰幅のいい青年に、呆れたような目を向けている他2人だが、止めないということは自分たちもこの話題に興味があるらしい。
何も事情を知らない人物が見れば和気藹々と雑談に興じている4人を見て、青木と龍崎も呆れた顔をする。
龍崎が見張りの青年に訊ねた。
「……おい、何故唐揚げの話題で連中は盛り上がってるんだ」
すると、見張りの青年は面倒くさそうに答える。
「数分前まではチキンステーキの焼き方講座でしたよ」
その返答を聞いて、龍崎は少々の怒りをこらえるようにこめかみを揉みながらため息をつく。
青木も呆れたようだったが、龍崎よりは怒っていないらしい。
「はぁ……まあいい。ルカを頼むぞ」
そう言い、青木は龍崎に修一を預ける。支えていた腰を離した瞬間、ふらり、と修一は崩れ落ちそうになったが、龍崎が左腕を取った。
ただし、その手つきや力加減には青木ほどの気遣いや手加減はない。
「おい、反対側押さえてろ」
「え……、はい」
声量を抑えた声で、冷徹に青年に指示する。青年は命じられるままに、修一の右腕と自らの左腕を組んだ。青年は修一より約10㎝ほど背が低いので、この方が楽なのだ。
背後でそんなやりとりが行われていることは知らずに、青木は強者の余裕をひけらかすような足取りで、数歩分の距離の青年たちの元に向かう。
「おう、てめえら」
その声にようやく自分たちの主が到着したことに気づいたのか、子分たちは慌てて「お疲れさまです!」と挨拶と礼をし、パイプ椅子の後ろに移動した。
その場の雰囲気と青木の声を感じ取ったのか、椅子の人物も真顔になる。
青木は酷薄な笑みを浮かべた。
「よう、ササキソータくん。俺の子分どもにうめぇ飯の作り方でも講座してくれたらしいじゃねえか」
その時、修一がのろりと視線を向けたのを龍崎は確認した。はく、と口が動く。
彼の様子に気づくすべなどあるわけもなく、椅子の人物――奏太は素直に返答する。
「料理系動画配信者としては、知識を求められたら答えないわけにはいきませんからね」
「ハッ、ヤクザに囲まれときながら、随分と余裕のあるこった」
「ごめんなさいねぇ。こちとらストーカー被害で警察沙汰&弁護士投入7回、そこからこじれて刃傷沙汰3回、って経歴なもんで。動画スタッフにも肝据わりすぎてて逆に怖いって言われるんですよねぇ~」
「ハハッ、確かにそれは肝も据わるわなぁ」
意外と面白い経歴持ちだな、と青木は思ったが、だがそれだけだった。
この青年の処遇は変わらない。自分と修一の関係に悪影響でしかない。確実に、息の根を止める。
その思いが表情にも雰囲気にも、声音にも如実に現れる。
「……だがよう、俺のイロに手ぇ出そうとしたのはいただけねえよなぁ? あ?」
ビクッ、と修一の肩が震えた。
一番恐れていた展開が事実になろうとしていることに、また恐怖が蘇ってくる。僅かに呼吸が乱れ、体も痙攣し始める。
そんな様子を見て、龍崎も青年も修一を横目に見る。だが龍崎はちらりと様子を確認しただけで、特に気に留めない。危篤状態になれば流石に病院行きを考えるが、そうでなければこの調教を止める理由はないのだ。しかし青年は、あまりの顔色の悪さとかき始めた脂汗に、少々修一が心配になってきた。
一方の奏太は、青木の言葉を受けて真顔になる。
「……もしかして、修一くんのこと言ってます?」
「ははッ、察しのいい奴は嫌いじゃねえぜ」
「ありがとうございますぅ~」
真顔から、朗らかな笑顔へ。この状況下にはおよそ似合わない表情の変化に、青木は片眉を上げる。
(……妙に余裕がありやがる)
少しばかりの違和感を感じるが、青木はそれを意識の片隅に流すことにした。詰問を続ける。
「第一、てめぇにゃルカの食うもんを作ることは許可してやったが、それだけだ。直接話すどころか、見ることすら許可した覚えなんぞねえんだぞ」
「あっれ、そうでしたっけ?」
笑みを崩さず、とぼけるような言い方をした奏太。
すると、彼の背後に立っている子分が我慢ならんと口を出す。
「おいテメェ、あんまり調子乗ってんじゃねえぞ」
身長は平均ほどで、ストリートファッションに身を包んでいる青年だ。彼は今の奏太の状況を見て、いくら図太いとはいえよくこんな口を利けるものだと、疑問を持っている。
「青木さんのお情けでまだ生きてられてるってのを忘れてんじゃねえだろうな?」
青木を超す長身にアロハシャツを着ている青年が続いた。彼は青木が好んで使っている子分たちの中では年長の部類で、元暴走族と言うこともあり規律や上下関係にうるさい。
「おうおう、静まれ子分ども」
青木は鷹揚な口調で子分たちを制する。口を出させるつもりはなかったが、彼らが言ったことは自分が思っていることの一部だ。それに免じて優しく諫めるだけに留めてやった。
もし自分の気に障る内容だったら、常通りの鉄拳制裁だった。
青年たちはそれを感じ取ったのか、「すいやせん……」とだけ言い、口を噤む。
「っつうわけだ。本当ならテメェは即どこぞのダムにでも沈めてやりてぇんだが……」
青木はここで言葉を一端切る。
つかつかと修一の元に近寄り、ぐい、と視線を無理矢理合わせた。
「っ、」
修一の様子をざっと確認してから、視線を奏太の方に返す。
「ルカのしつけのためにもなぁ、テメェにはちと痛い目に遭ってもらうことに決めたんだわ」
「……痛い、目」
「おう」
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