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オモチャ②

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「次に、大晴が自分でする場合。
 ハッキリ言ってオナニーショーを俺に見られるようなもんだから、めっちゃ恥ずかしいだろうな。
 だけどその代わり自分のペースで、自分好みの強さでしていいよ?
 あとは、そうだなぁ……。上手に逝けたら、一回で終わりにしてあげる」

 一見妥協されているようでいて、まるでされていない二択。
 こんなの。……こんなの僕に、選べるはずが無いだろう!

「やっぱり、嫌だ。無理!」

 彼の魔の手から逃れようと、暴れる僕。
 すると遼河くんはククッと笑い、第三の選択肢を提示してきた。

「なら、そうだなぁ。一緒に、する?
 俺も手を添えててやるから、お前のペースで気持ちよくなっていいよ。
 あと今日は、さっきも素股でヤったばっかだし、特別に一回で許してあげる」

 この時の僕は、思考回路が完全にショートしていたに違いない。
 そのため最初のふたつと比べたらこの第三案が一番マシな気がして、ついこんなサイアクなのを選んでしまったのだ。
 落ち着いて考えたら、彼に騙されているとちゃんと気付けたはずなのに。
 ……僕の、バカ。

***

 壁にもたれるようにして座る彼に後ろから抱き締められたまま、例のいかがわしい事この上ないオモチャに突っ込まさせられ、握らされる僕。

「じゃあ、始めよっか?
 ここの穴、ちゃん指で塞いどくんだぞ」

 さっき彼が読み上げた説明書きに従い、始まった悪趣味なプレイ。
 すると店員さんが教えてくれたとおり圧が掛かり、軽く吸い付くような感覚が僕のアソコを襲った。

「んっ……ふぁ!?」

 予想を上回る刺激に、つい変な声が出てしまった。
 すると遼河くんはわざとらしく困り顔で笑い、僕の唇に中指を突っ込んだ。

「こら、大晴。声、出すなって」

 ちゅっ、とうなじに唇を寄せられて。
 ……僕はまたしても声が出そうになったものだから、途方に暮れて彼の顔をそっと見上げた。

 すると遼河くんはニヤリと笑い、オモチャを握る僕の手に手のひらを添えた。
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