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カラダの記憶②

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「こんなに大晴がいやらしいカラダをしてるって分かってたら、もっと早くに抱いてたのにな。
 ……君下に男が出来る度に他の女共とヤってたんだと思ったら、ちょっとムカつくわ」

 胸の先端にカリ、と軽く歯を立てられ、大きく反り返ろうとする僕の体。
 しかし上からのし掛かられているせいで、ただビクンと震えた。

 痛みを与えた後ペロペロと舌を這わされると、あっという間に痛みを快感が凌駕した。
 それに驚き、彼の顔を見上げる。
 すると彼はまた意地悪く口角を上げて、口元を歪めた。

「アハハ、驚いた?
 痛いのも好きみたいだよ、淫乱な大晴は」

 まるで獲物を嬲る、肉食獣みたいな獰猛な笑み。
 なのにその仕草すら、神々しいまでに綺麗で。
 ……逃げなくちゃって思うのに、僕はそんな彼に自分からすがり付いたまま、卑猥な喘ぎ声を上げ続けた。

 いつの間にか増やされた、二本の指。
 だけど僕の後孔はそれを易々と受け入れ、悦んだ。

「もう完全に、出来上がったみたいだな。
 忘れてたみたいだけど、俺に抱かれたのは思い出せた?」

 記憶を取り戻したワケじゃない。
 でも指を三本も飲み込み、それを不快に思うどころか悦ぶ僕のカラダはきっともう、彼によって開発済みで。
 ……もっと太くて、硬いモノで抉られたいと、無意識のうちに求め、望んでいるのを感じた。

「どうする?大晴。
 昨日お前が何度もねだったヤツ、そこにぶち込んで欲しい?」

 下腹部を撫でられると、またそこが熱くなり、疼いた。
 ……彼が、欲しくてたまらない。
 そんなところに子宮なんて、男の僕にはないはずなのに。
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