年下俺様アイドルの、正しい飼い方

ryon*

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求められて②

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 久しぶりだったのもあり、最初彼の太くて熱いモノが入ってきた時、正直違和感しか感じなかった。

 そもそもの話、私はこういった行為が、あまり好きでは無かったのだ。
 元カレはいつも前戯もそこそこに挿入してきて身勝手に腰を振り、自分が果てるとそれで終わりって感じだった。
 だけど私もあの人もお互いが初めての相手だったし、そういうモノなのだと思い込んでいた。

 だからこんな風に私の体を気遣ってくれて、欲に任せて求められるだけじゃなく、相手に愛されてるんだって素直に思えるセックスは本当に初めてだった。

 私の感じる場所を探り、敏感に反応を返した場所は執拗に攻められ、奏くんの望むまま、望むタイミングで逝かされる。
 ......こんなのまるで理性を、無理矢理剥ぎ取られていくみたいだ。

 自分のモノとは思えないくらい恥ずかしい声が溢れ、それを我慢する事すらも許しては貰えない。

「千尋さん......大好きだよ。
 ずっと俺の、側に居て」

 甘く囁きながら、恍惚とした表情で貪られると、本当に自分はこの人に愛されてるんだなって思えた。
 
 恥ずかしいのに、嬉しくて。
 やめて欲しいのに、もっとして欲しくて。

 心と体、その全部が蕩けきった時。
 彼はひときわ私を強く抱き締め、切なげに声を震わせて言った。

「ヤバい、千尋さんの中良過ぎ。
 逝くよ、千尋さん。
 千尋さんも最後に、もう一回......ね?」

 ニヤリと意地悪く彼の口角が上がり、下半身に手を伸ばされて、敏感な蕾を強く指先で擦られた。

 すると私は、またしてもあっさり奏くんの望むまま達して。
 ......その瞬間彼は引き抜き、私の腹部に白濁した体液をすべて吐き出した。

 意識が朦朧とする中、熱い飛沫が自分の体に飛び散る感覚。

「ごめん、激しくし過ぎたかも。
 ......全然、我慢出来なかった」

 ハァハァと呼吸を乱しながら優しく私の髪に触れ、労ってくれる彼。
 それが嬉しくて、自然と笑顔が溢れた。
 
 だけどその直後、私は酷い倦怠感と睡魔に襲われて、そのまま意識を飛ばしてしまった。
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