年下俺様アイドルの、正しい飼い方

ryon*

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天然か、策略か④

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 俺のキスに翻弄され、必死にすがり付く姿に溺れた。
 最初は彼女の脇腹辺りに触れるだけだった手をそっと移動させ、ブラの上から控えめで可愛らしい胸に触れると、千尋さんは俺に抱き付く腕に力を込めた。

 ぎゅっと閉じられた瞳と、眉間の深いシワ。
 自分から誘ってきた割に、やはりこういった行為には不馴れなのが伝わってくる。 

 なのに俺を、求めてくれるだなんて。
 ......こんなの、愛しさで狂いそうになる。

「千尋さん、力抜いて?」

 クスクスと笑いながら、耳元で囁いた。
 すると彼女は目を開けてくれたのだけれど、上半身裸の俺と目が合い、慌てた感じで視線をそらした。

「可愛いなぁ、ホント。
 でもちゃんと、俺の方を見て?」

 頬に手を添えてこちらを向かせ、軽く鼻先に口付けた。

 戸惑ったような表情ではあったけれど、俺の言葉に素直に従い、じっと見上げる彼女。

 主導権を握っていたのは、俺だったはずなのに。
 いつになく色っぽいその仕草を前にして、自然と喉がゴクリと鳴った。

「ん......いい子だね、千尋さん。
 そのまま俺に何をされてるか、ちゃんと見てて」 

 それでも余裕のあるふりをして、無理矢理微笑んだ。
 何か言いたげに、彼女の愛らしい口元が少しだけ動いた気がしたけれど、それは無視して再び唇を貪った。

 はぁはぁと息を乱して、俺の頬に伸ばされた手のひら。
 それに少しだけ驚きながらもされるがままにしていると、今度は彼女の方から舌先を絡めて来た。

 普段の千尋さんからは想像もつかないくらい、扇情的な口付け。
 それはやっぱりつたなく、上手だとは言えない感じのキスだったけれど、その瞬間完全にたがが外れてしまったみたいに乱暴にTシャツをまくり上げ、下着の上から軽く彼女の胸の頂に噛み付いた。
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