ある日、森の中

ryon*

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好きって、言ってよ⑬

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「確かに、好きだって言われたな。
 けどあれも体調悪くてとんでたり、寸止めして無理矢理言わせたりだったからさ」

 一応コイツ、あれは無効だと思っていたのか。
 苦笑いを浮かべ、僕も彼の背中に腕を回した。

「......好きだよ、久米君」

 ピアスの無くなった耳元で、彼が甘く囁く。
 さっきまで散々焦らされ、火照っていた体が、それによりもう一度熱を持っていくのを感じた。

「僕も、好きですよ。
 ......何となく、納得はいきませんけどね。」

 さっきやられた仕返しに、彼の耳朶に、思いっきり歯を立ててやった。
 
「ってぇな、何すんだよ!
 ......マジで仕付け直す必要が、あるみたいだな」

 彼はそのまま僕の体を、無理矢理四つん這いにさせた。
 抵抗する間もなく背後から強く抱き締められて、再び硬度を取り戻した熱く太いモノを後孔に擦り付けられる。

「ん......ふぁ......んんっ!!」

 僕の唇から溢れ出たのは、媚びるような、甘えたような声。
 それを聞き、彼がクスリと笑うのを感じながらも、止められない嬌声。

「可愛いなぁ。
 ......いつもより、感じてる?」

 否定の言葉も、肯定の言葉も口に出来ないままに。
 ......自らも彼を求め、ただ腰を揺らした。

「何、久米君。
 やっぱりまた、欲しくなった?」

 背中に唇を這わせながら、聞かれた。
 そのまま軽く、吸い付かれて......またしても痕を残された。

 でもそこなら、見えないし。
 それにこの人の所有物みたいにマーキングされるのは、嫌じゃない。
 ......ちょっと、嬉しい。
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