34 / 73
好きって、言ってよ④
しおりを挟む
「なに、なに、久米君。
今日は、そういう趣向?」
目が見えていなくても、なおも余裕綽々といった感じでクスクスと笑う年上の男。
......マシでコイツ、ムカつくんだけど。
「まぁ、そんなところです。
あまり動かない方が、いいですよ?
......手首、鬱血でもしたら、痕が目立ちますからね。」
僕も笑いながら、彼の唇に指を這わせ、耳元で囁いた。
「えー......、どうしよっかな。
されるがままって、好きじゃねぇんだわ。
それに俺も久米君の事、可愛がってあげたいしねぇ」
楽しげに彼はそう言うと、器用に足を伸ばし、僕の股間を膝で軽く撫でた。
「んっ......!!」
予想外の反撃に、漏れた声。
それを聞き、満足げにニヤリと上がる彼の口角。
コイツ、余裕かまし過ぎ。
......絶対に課長から、強請らせてやる!
こうして僕は、性懲りも無く彼に喧嘩をふっ掛けて。
......この浅はかで考え無しな行動を、死ぬほど後悔する事になる。
***
「可愛がって貰わなくても、結構です。
余計な事を考える余裕が無くなるくらい、気持ちよくしてあげますね」
感じ悪くにやけた唇に、指を突っ込んでやった。
するとその指先を、ねっとりと舌先でなぞられて......そのまま疑似的に、フェラの真似事みたい頭を揺らし、口から抜き差しされた。
舐められているのは指先だけだと言うのに、呼吸が自然と荒くなっていくのを感じる。
視界は塞いだ筈なのに、まるで見えているかのごとく、いやらしく蠢く彼の舌。
イニシアチブを取っていたのは僕な筈なのに、乱されるのは今日も僕ばかり。
......それが悔しいし、ムカつく。
今日は、そういう趣向?」
目が見えていなくても、なおも余裕綽々といった感じでクスクスと笑う年上の男。
......マシでコイツ、ムカつくんだけど。
「まぁ、そんなところです。
あまり動かない方が、いいですよ?
......手首、鬱血でもしたら、痕が目立ちますからね。」
僕も笑いながら、彼の唇に指を這わせ、耳元で囁いた。
「えー......、どうしよっかな。
されるがままって、好きじゃねぇんだわ。
それに俺も久米君の事、可愛がってあげたいしねぇ」
楽しげに彼はそう言うと、器用に足を伸ばし、僕の股間を膝で軽く撫でた。
「んっ......!!」
予想外の反撃に、漏れた声。
それを聞き、満足げにニヤリと上がる彼の口角。
コイツ、余裕かまし過ぎ。
......絶対に課長から、強請らせてやる!
こうして僕は、性懲りも無く彼に喧嘩をふっ掛けて。
......この浅はかで考え無しな行動を、死ぬほど後悔する事になる。
***
「可愛がって貰わなくても、結構です。
余計な事を考える余裕が無くなるくらい、気持ちよくしてあげますね」
感じ悪くにやけた唇に、指を突っ込んでやった。
するとその指先を、ねっとりと舌先でなぞられて......そのまま疑似的に、フェラの真似事みたい頭を揺らし、口から抜き差しされた。
舐められているのは指先だけだと言うのに、呼吸が自然と荒くなっていくのを感じる。
視界は塞いだ筈なのに、まるで見えているかのごとく、いやらしく蠢く彼の舌。
イニシアチブを取っていたのは僕な筈なのに、乱されるのは今日も僕ばかり。
......それが悔しいし、ムカつく。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。



ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる